自己紹介と虫の好き嫌い
みなさんこんにちは、にしえみどりのビジネスチャレンジチャンネルです。
私は岡山県の県北、標高500メートルの山の中で、お米と野菜を作る農家をしております。
お米はすべてJNに出荷していて、野菜はメルカリやインスタグラムなどで販売しております。
本題に入る前にお知らせをさせてください。
明日ですね、水曜日夜の8時から、木の名刺を作るヒカさんとコラボライブをいたします。
木の名刺っていうのは、木の名刺を私が買うっていうライブをするんですけど、
木の名刺っていうのは、自分がSNS発信を頑張ってされている方とか、
ストアとかで、ネット上のストアで自分が何か物を販売されている方がいらっしゃいましたら、
それを相手のイベントとかオフ会で出会った相手のスマホにその木の名刺をかざすだけで、
自分の情報を瞬時に相手に届けることができるという便利な名刺になっています。
興味のある方、ぜひ聞きに来てください。
明日の水曜日夜8時から私のチャンネルで行いますので、ぜひ遊びに来てください。
では本題に戻りたいと思います。
今日のテーマは、虫とお金というテーマでお話しさせていただきます。
このお金と虫なんですけど、農業をして私が10年ぐらい経つんですけど、
その中でちょっと思っていることとか、経験してきたことっていうのを今日お話ししたいなと思って、
この場で話させていただきたいと思います。
私はですね、虫が好きか嫌いかって言われたら別にどちらでもないっていうタイプなんですよ。
ただカブトムシを自分で飼ってみたり、幼虫から育ててサナギから孵化させてみたりとか、
あとカマキリやバッタがいても手で掴めるし、ただゴキブリがいたら叩いたり殺したりしますよね。
畑にいても作物を大幅に虫にやられると、やっぱりその虫を殺すっていうことはします。
だから別に自分が虫が好きか嫌いかっていうのは全然わからないなとは思ってるんですけど、
有機無農薬農業の現実
私が今栽培している野菜っていうのは有機無農薬の野菜ではなくて、誤解されてしまってはいけないので最初に断っておくんですけど、
農薬とか化学肥料っていうものを使っている農業のやり方っていうことで、
世間で約9割を占める農業のやり方なんですよ。
それと反対に当たる農業のやり方っていうのが有機無農薬農業っていうことで、
化学肥料って呼ばれる一般的にスーパーでよく売られている窒素リン酸カリっていう肥料は化学肥料って呼ばれるんですけど、
そういうものとかを使っていない農法、あと農薬を使っていない農法が有機無農薬農業っていうことになっています。
細かく言うといろいろあるんでしょうけど、ざっくり言えばこんな感じかなっていう感じで。
私は有機無農薬農業ではなくて、一般的にホームセンターで売られている肥料や薬を使って育てて、野菜を育てています。
過去にオーガニックの有機無農薬で人参を作る大規模な土地で人参を作るっていう会社に勤めていましたというだけなんですよね。
その会社に勤めていたこともあって、有機無農薬っていう栽培の仕方を10年間ほど勉強していました。
私が有機無農薬の人参の会社に勤めていたときってですね、やっぱり虫とか好きな、生き物とかが好きな人たちが集まってきていて、
そういう人たちと一緒に働いていたんですよね。
そしたら何が起こるかっていうと、米もやって、その会社では米もやっていて、あとにんじんとかさつまいもとかやって育てていたんですけど、
そういうときに畑とか田んぼの見回り作業っていうのを2人一組で組んで回っていったりするんですけど、
生き物とか虫が好きな人たちが多いんで、田んぼに行っても珍しい虫とかがいたら、すぐスマホで写真撮ったりとか、
これ何々虫っていう虫だよねとかすっごく嬉しそうに言うんですよ。
たまに休憩時間に気晴らしにちょっと山の方に入ったり神社とか行ったりしたときに、非常に珍しい虫とかがいるとすごく勢いよく教えてくれるんですよね。
私もそこでいくつか虫の名前を覚えたりしたんですけど、そういった生き物や虫とかが大好きで、畑とかから勝手に虫とかを拾って帰ってきちゃうような、
そんな少年のキラキラした心がまだ残っているような人たちがたくさんいて、やっぱりそういう人たちと働いていると、虫とか生き物とか知るのも面白いなって思っていました。
なんですけど、実際大規模に人参を育ったり、有機無農薬でお米を作ったりするっていうことは大変ではあったんですよ。
そのとき、有機無農薬で人参を作る会社、JAS有機っていう国からの認定を受けた正式な栽培方法で認定を受けていて、
これは正真正銘の有機無農薬農業ですよっていう認定を受けているんですけど、
そういう栽培方法をしていると、使える薬とか、使えるものとかが結構限定的になってくるんですよね。
何でも薬使っていいわけじゃないし、もちろん肥料も指定の認定を受けたものしか、規定内のものでしか使えないわけなんですよね。
だからホームセンターで一般的に売られているものの中でも使えないものが結構あったので、結構経済的にも大変な会社ではありました。
あるときですね、私たちの栽培の仕方が悪くて、人参がアオムシにすごく食べられちゃったっていうことがあったんですよ。
普段人参の栽培方法を毎年上手に育てていれば、虫って寄ってこないんですよね。
なんですけど、私たちがちょっとサボったというか、ちょっと下手をしてしまったばっかりに、人参の生育状態が健康でスクスクと育たなかった区域があって、そこにアオムシが大量に寄ってきちゃっていて、
普段そんなアオムシが人参の葉っぱをたくさん食べているっていうのは、あんまり今までなかったんですよ。
要は経済的な被害をこむるまでの虫の数がいなかったので、あまり薬っていうのを、有機も農薬でも使える農薬っていうのがあるんですけど、
人間が食べても害はないけど虫だけに効くってやつがあって、それを使ってやはり殺さなきゃいけないっていうことになって、
そういうことを考えると、いくら虫とかが好きな人たちが集まってきていても、自分たちが生活して人間社会を送っていく上で、
日本は特に資本主義社会ですから、農業でお金を稼ぐっていうことが幹になっているわけなんですよね。
そうしたら虫が好きでも殺さなきゃいけないっていうところがあって、結局人間が生活していくために必要なお金を稼ぐため、
経済活動のために、やはり虫にそういう害のある虫だけに効く薬っていうのを撒いて虫を殺さなきゃいけないっていうことも、
やっぱり有機無農薬農業をやっていてもそういうことって起きるんですよね。
これが、もし虫が大好きな人たちからすると、人間の生活の中で経済的に被害を受けるので、
仕方なく殺さなきゃいけない虫たちっていうのがいるなっていうのが、とても悔しかったり嫌だなって思う人とかもいるんじゃないかなと思っていて、
社会的な問題と自分の哲学
結構自然農法とか有機農業とか、農薬とかあまり使わないものを好む人たちの中では、
やっぱり薬をかけたりすると自然環境に負担がかかるから、農薬できるだけ使いたくないっていう人もいるんですよね。
だけど農業として自分が人間社会で生きていく上で、お金を稼がなきゃいけないっていうことになると、
どうしても使わなきゃいけない時っていうのがあるので、そこは苦しい心の矛盾を抱えている人がもしかしたらいるのかなって思ったんですよね。
だから今日のテーマである虫とお金っていうのは、こういうことが言いたくて、
いくら虫が好きでも、人間社会を送る上で必要なお金というものに、やっぱりそこは影響してくるというか、
そういうことが農業って結構あるよなって今日思ったので、ちょっと発信してみました。
前からこういうことも気になっていたんですけど、最近ですね、
とあるポッドキャスト、面白いポッドキャストがありまして、そこで虫と農薬の話とか、いろんな社会問題についてお話しされていたので、
私もちょっと自分が考えている思想とか哲学的なところとか、生産現場の方も、
こちらの自分の音声配信の方で、たまには喋ってみるのもいいのかなって。
あまりビジネスの売り方とか、テクニックとか、ノウハウとかマインドとか、そういう話を主で今までしてきたんですけど、
生産現場の話も面白いかな、面白いかどうかわかんないですけど、
農家をされている方だったら共感していただける部分があるか、というか全然僕は違う意見を持っていますということで、
アンサー放送してくださるかもしれないし、ちょっと自分のそういう今まであまりしてなかった、
社会的な問題と自分の哲学を絡めた発信とかっていうのもいいのかなと思って、今日発信させていただきました。
今日の放送を聞いて、何か感想がありましたら、ぜひコメント欄に遠慮なくお書きください。
それじゃあ西江みどりでした。それじゃあまたね。バイバイ。
