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2025-02-27 34:55

169. 人類vs正n角形!数学王ガウスの人生と世界を支える数学

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正n角形を定規とコンパスで描く。そこには2000年以上の歴史があり、一人の天才がそこに答えを出していくストーリーがあります。

今回は神童エピソード満載の数学王ガウスについておしゃべりしました。


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賢い足し算 / インスタとガウスぼかし / 小学校の先生との出会い / 素数の探求 / 正N角形作図の歴史 / フェルマー素数 / ガウス日記 / ガウス素数 / 基礎的な数学の重要性


📚参考文献

⁠⁠⁠数学者図鑑 本丸諒⁠⁠⁠

ガウスぼかしとは

カール・フリードリヒ・ガウス


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サマリー

このエピソードでは、数学界の偉大な人物ガウスの人生や功績が現代社会に与える影響について掘り下げています。特に、彼が考案した総和の公式やガウス分布、GPSの原理における数学的計算の重要性が論じられています。数学の巨人ガウスの若き日には、正N角形の作図に挑戦しています。また、彼が考えた素数定理や正17角形の作図可能性についても掘り下げられ、数学がどのように私たちの世界に影響を与えているのかが語られています。さらに、このエピソードでは数学者ガウスの偉大な業績や彼の人生について詳しく述べられ、彼の発見が数学に与えた影響や、彼の成果が後の技術にどのように活かされているのかが探求されています。

ガウスの初期のエピソード
スピーカー 2
- あのお餅みたいなさ、何だったっけ記号?
スピーカー 1
- なにそれ、お餅みたいな記号ってなんだ?
スピーカー 2
- 焼き餅みたいなさ、膨らんでる。
スピーカー 1
- 焼き餅、それオメガじゃないの?
- オメガか。
- レンです。
スピーカー 2
- エマです。サイエントークは、研究者とOLが、科学をエンタメっぽく語るポッドキャストです。
スピーカー 1
- 小学校ぐらいの時にさ、1たす2たす3たす4たすっていうのでさ、たす100までの計算やらされなかった?
スピーカー 2
- 何、やらされてないんだけど。
- あれ?
スピーカー 1
- 何それ。
スピーカー 2
- やらされてない。
- 中学校か高校ぐらいでさ、そういう数列的な、数列っていうのかな、そういう計算はさ、やったけどさ、nとか使って。
- 小学校の時に100まで自力でとかされたことはない、多分。
スピーカー 1
- あ、マジで?なんか俺やらされた記憶あってこれ。
スピーカー 2
- え、何のために?
スピーカー 1
- え、算数で。もう問題として。
スピーカー 2
- 面白っ。
スピーカー 1
- なんかもう地獄のようなさ、作業なんだけど、普通にやったら。
スピーカー 2
- え、それは何、なんか公式とか使わずに普通に手で計算していくってこと?100まで。
スピーカー 1
- そう、100まで計算。てかそもそもこの計算聞いたことない?
- 解いたことない?自分で1たす2たす3たすって。
スピーカー 2
- 解いたことあるんじゃない?
スピーカー 1
- あ、ある?
スピーカー 2
- 公式とか使ってね、一気に答え出せるやつ。nかけるなんちゃら割る2みたいな。そういう系の公式だった気がする。
スピーカー 1
- 総和の公式かな。
スピーカー 2
- そうそうそう、総和の公式。1たす100と2たす99とっていうの全部が101になるわけじゃん。それを全部やってったら割る2しなきゃいけないじゃん。
スピーカー 1
- あ、そうそうそう。で、結構さ、むずいじゃん。今だったら公式って考えちゃうけど、これを10歳の時に5050ってすぐ答えた人がいて、昔の数学者で。
- それ今日紹介したい人なんですけど。まさに考え方は今言ってた通りで、1たす2たす3たすっていうのと、逆から100たす99たす98たすっていうのを組み合わせて101が100個できて、それを半分にするから5050って言った人が、これ数学界でも結構トップぐらいの有名な人、ガウスさんの、これエピソードなんですよね。
スピーカー 2
- で、僕たぶんこれ小学校の時に聞いてて、この話を。めっちゃ感動した記憶があって、うわ、頭良いよみたいな。
- 頭いいよね。
スピーカー 1
- たぶん僕が10歳ぐらいの時にこれ出会ってるんよね。この話。
スピーカー 2
- あ、でも10歳でもそれ理解できるんだね。
スピーカー 1
- いやーでもなかなか普通の10歳はこれ思いつかないよ。
スピーカー 2
- 思いつくのは難しいよね、10歳でね。
スピーカー 1
- しかもこれをすぐ解いて、他の人は頑張って一個ずつやろうとするんだけど、5050っていうのだけ書いて、すぐ解け終わってたらしくて、頭良すぎだろっていう。
スピーカー 2
- かっこいいよね。
スピーカー 1
- かっこいいよみたいな。
スピーカー 2
- なんかさ、試験とかでさ、みんな頑張って解いてる中さ、一人だけパッて早く終わってさ、教室をスタスタスタって去っていく人みたいな。かっこいいよね。
スピーカー 1
- そう、でもこの人ね、ちょっとこういうエピソードがさ、いろいろ面白すぎて、もうなんか言葉よりも先に数学を身につけたんじゃないかって言われるぐらい、幼少期から意味わかんないエピソードがいっぱいあるんだよね。
教育と貴族の支援
スピーカー 1
- なんかちょっとこの人紹介したくて、でこれがね、今まで結構最近数学の歴史やってきたんですけど、これラストです。
- 最初にガウスさんがもしいなかったら、現代社会でできてないかもっていうものがいっぱいあって、功績がいっぱいすごすぎるんで、最初に紹介しとくと、例えばGPSって自分の位置がわかるシステムあるじゃないですか、
あれは地球の表面が丸くて、その局面の計算とかができないと自分の位置を正確に計算することができないんで、でそのガウスの曲率っていう概念があるんですよね。その球の表面の上の距離を計算するとか。
- それがないとGPSまずできません。あとはガウスの法則って電波と電荷の関係を表す法則があるんだけど、それがないと電気回路の設計とかもできなくて、スマホとかパソコンも多分うまいこと設計できないとか、あと統計で偏差値とか僕ら言うじゃないですか、テストの点数とか、正規分布とか。
- あれってガウス分布って言って、あれもガウスさんが作ってるんですよね、計算。
スピーカー 2
- すごっ。じゃあ物理系も数学も統計もっていう感じなんだね。しかも君が言ってた通りどれも今使ってるもんだもんね。
スピーカー 1
- そう、どれも今使ってるもんだし、あとちょっと面白いやつだとインスタとかカメラのアプリでモザイクかけたりする時あるじゃないですか、ちょっと背景ぼかしたりする時とかあって、あれガウスぼかしって言うんですよ。
スピーカー 2
- あそこにも関わってくるんですか?
スピーカー 1
- そう。
- どういうこと?
- それは画像のデータに対して関数で計算をかけてるよね、モザイク処理みたいな。あれも一応数学なのよ。
スピーカー 2
- 確かに。モザイクって簡単そうで、確かに難しいよね。
スピーカー 1
- 真っ黒にすればいいわけじゃないから。
スピーカー 2
- 現実だったらすりガラスみたいなのを間に置けばいいかもしれないけど、画面上だったら難しいね。
スピーカー 1
- そうなんよね。
スピーカー 2
- そこにもガウスが使われてるんだ。
スピーカー 1
- ガウスぼかしってやつは結構インスタ映えする感じでぼかせる感じなのよ。
- これなんつーの、淡くぼやけるというか。
スピーカー 2
- ちょっとピントが合ってないみたいな?
スピーカー 1
- あ、そうそうそうそう。それね、だいたいガウスぼかしだと思う。
スピーカー 2
- あ、そうなんだ。なんかiPhoneとかでさ、iPhoneとか他のスマホとかでピントを変えられるみたいなのあんじゃん。
- あ、うんうんうん。
- あの、すでに撮った写真のピントを変えるみたいな機能あんじゃん。
- ああいうのも関係するのかな?
スピーカー 1
- ああ、いや全部じゃないかもしれないけど、編集でピントずらしてっていう時のぼかしはガウスぼかしかもしれない。
- 結構自然なぼかしなんですよね。
- 言ったらそのぼかし具合みたいなのも裏で計算が走ってて、その数値変えたらどれだけ荒くするかとか変えれるわけじゃないですか。
- それもうまさに数学なんですよ。
- 結構もうね、なんでもあってガウスなんちゃらって。
- なんでちょっと今日はね、そんなラスボス的な扱いでガウスさんの会をやります。
- で、ガウスさん、この人ね、結構数学王とも呼ばれてる人なんですけど、それぐらい結構業績多いんだけど、
- ドイツの人で、1777年に生まれた人かな。結構前オイラーさんとか紹介しましたけど、
- オイラーさんも家そんなに恵まれてなかったというか、他の人から数学の才能を見出されたみたいなタイプの人だったじゃないですか。
- で、ガウスさんも全然普通の家で、レンガ職人の家に生まれてるんですけど、
- 2歳の時に、まず2歳のエピソードが残ってるのもちょっと謎なんだけど、
- お父さんがレンガ職人で給料の計算をしてる時に、隣でそれをガウス少年じゃないな、もう2歳って幼児だよね、ほとんど。
スピーカー 2
- 赤ちゃん。
スピーカー 1
- 赤ちゃんが、赤ちゃんが、赤ちゃんが、言葉もそんなにまだめっちゃちゃんと喋れるわけじゃないのに、ずっとお父さんが計算してるのを見てたらしくて。
- で、お父さん計算間違えてるよって言ったらしい。
- えー、やば。
- で、本当に間違ってたらしいのよ。
スピーカー 2
- やば。でも言葉喋れないのでさ、なんで数学の概念を理解できるんだろう、数字とかさ。
スピーカー 1
- なんかね、数学の本とか買ってもらったりとか、周りの大人がそうやって計算してるのを見て、自然に子息演算の仕組みを理解してたって言われてて。
スピーカー 2
- やばすぎるでしょ。
- やばいよね。
- 言葉理解できないのに?言葉理解できてたのかな?
スピーカー 1
- 本人が書いてるのは冗談まじかもしれないけど、言葉を話す前に計算のやり方を知ってたって言ってたらしいよ。
スピーカー 2
- やばすぎるでしょ。そんな人いるんだ。
スピーカー 1
- ちょっと意味わかんないね。
スピーカー 2
- 意味わかんないね。
スピーカー 1
- オイラーさんもさ、見たもの全部覚えちゃうとか、8桁か8桁の計算できちゃうとか言ってたじゃん。
スピーカー 2
- うん。
スピーカー 1
- 結構それに近くて、バチバチに仕上がってた状態で7歳になって学校に入って、10歳になった時に最初に言った1たす2たす3たすっていう計算を一瞬で解いたと。
- そしたら先生がびっくりして、この子すごいなみたいな。その先生も結構すごいんだけど、ガウス少年と一緒に数学の探求をしようって言って、どんどん難しい数学の本をガウス君に与えてくるの。
スピーカー 2
- すごいね。
スピーカー 1
- ガウス君もめっちゃ頭いいから、どんどん難しい大学レベルみたいなやつを小学校くらいから読んでたらしくて。
スピーカー 2
- 今じゃそういうの発生しなさそうだよね。
スピーカー 1
- そうね。結構いい先生だなと思うけど。
スピーカー 2
- そうだね。そういういい先生に恵まれたし、いい時代に恵まれたのかな。
スピーカー 1
- そうね。もうその先生も教えることなくなっちゃったらしいよ。ガウス君全部吸収しちゃって。
スピーカー 2
- そもそもその先生も小学校の先生で、そんな大学レベルとかの高度な数学を小学生に教える技術とかがあるかどうかもちょっとよくわからないけど、そんなこと想定してないよね。
スピーカー 1
- 教えてたっていうよりかは、当時数学の本、難しいのって金額的にもすごかったらしいんだけど、高くて。そういう高い本を買って与えてたっていう。
スピーカー 2
- そこまでしてくれるんだね。親がしてくれるんだったらまだわかるけど。
スピーカー 1
- そうそうそう。どういうことってかね。いい先生。生涯の友人って呼んでんだけど、ガウスも大人になってからね。
スピーカー 2
- へえ。
スピーカー 1
- その人に助けられたみたいな。
スピーカー 2
- そうだね。
スピーカー 1
- そのままいったら、ガウスさんはもともとレンガ職人の道に行くはずだったんだけど、この先生が貴族とたまたま知り合いだったらしくて、その貴族の人に14歳の時に紹介して、この子すごいから教育で援助とかしてくれないかっていうのを言ってくれたらしくて、
- で、14歳からこのガウス君は貴族に支援されて勉強し続けるっていう状況になる。
スピーカー 2
- ガウス君自身は別に貴族のくらいになったりはせずに、今のくらいのまま?
素数の研究と発見
スピーカー 1
- あ、そうだね。で、貴族が気に入って、もう学費とか出すよみたいな感じだったらしい。
スピーカー 2
- サポートシステムが素晴らしい。
スピーカー 1
- すごいよね。今じゃないよね、こういうのね。で、15歳になった時に、もう学ぶことだいたい学んじゃってる状態なんですよ。
- だから、これもね、前回ちょっと素数の話をした時に言ったんですけど、1日に1000個の自然数が素数かどうかっていうのを紙に書いて調べ続けるっていうのをやり始めるの。
- もう、なんで?って感じなんだけど、もう数学好きすぎて。
スピーカー 2
- その時は何歳って言った?
- 15歳。
- 15歳?
- うん。
- ああ、学校とか行かなくていいかな?
スピーカー 1
- いやいや、行ってる。で、1日に素数化を探求する時間をとってやってたらしいの、毎日。だから学校はちゃんと行って。
スピーカー 2
- なるほどね。まあ確かにもう学校の数学の授業とか、もう簡単すぎてね、復習とかすることもないだろうしね。
スピーカー 1
- めっちゃつまんなかったと思うよ、多分。
スピーカー 2
- 確かに。
- だって同級生にいないでしょ、素数がさ。興味あって、これが素数かなってやり続けるの。ずっと素因数分解みたいなことをやり続けてるってことだよね。
- 先生もやりづらそうだよね、そんな天才がいたら。
スピーカー 1
- ああ、まあ確かにね。だからもう、お前はこれ読んどけみたいな感じで本をあげてたのかもしれないけど。
スピーカー 2
- うん。あ、その時も同じ先生?
スピーカー 1
- 多分同じ先生じゃないかな。
スピーカー 2
- ああ、そうなんだ。
- うん。
- じゃあ理解がある先生がね。
スピーカー 1
- 理解がある先生、そう。
- うん。
- で、15歳の時にこうやってて、で、もうどんどんどんどん位大きくなってくるじゃないですか。毎日やってたら。1000個ずつやってるんで。
- であったら、あ、なんかちょっとずつ素数が出てくる確率減ってきたなっていうのが分かってきたらしいよね。
スピーカー 2
- パターンとかね、分かってきそうだよね。
スピーカー 1
- で、まあパターンまでは分かんないかもしれないけど。
- ああ、そっか。
- まあでも多分数学的な感覚はすごい身についていくんだと思うんだよね、こういうので。これは素数っぽいなとか、これは何で割れそうだなとかっていうのをやってて。
で、実際にそれまでなんかそういうのを発見した人いなかったらしくて、素数がどんどん減ってきますよっていう確率。
で、まあこの時は証明してないんだけど、この100年後に素数定理っていうのが証明されて、
素数定理の探求
スピーカー 1
で、これはガウス少年がやってた徐々に素数が出てくる確率下がってきますよっていうのを言った定理だよね。
100年ぐらい先取りしてるの、それを。
スピーカー 2
- 徐々に下がっていきますよっていうだけの定理は?
スピーカー 1
- いや、で、一応それはね式でも表せて。
スピーカー 2
- あ、どれぐらい下がりますよみたいなのを数値化できるっていうこと?
スピーカー 1
- そう、でこれ結構面白くて、整数Xが素数である確率っていうのはログEX分の1で示される。
これ結構面白くない?
例えば100までの素数何個割るかなっていうのを確率出したかったら、さっきの式でXが100だとすると大体4.666分の1とかになるらしいよね。
で、100までに素数って25個あって4分の1なんだけど、ちょっとずれてるんだけど大体それぐらいにはなると。
っていうのを何億とか何兆とかやっても大体それ似たような確率でそれ出せるっていう。
それが素数定理なんだけど。
スピーカー 2
- その式をガウス君が思いついてたの?
スピーカー 1
- 予想は出してたって言われてるな。
スピーカー 2
- 減るよっていうこと?
スピーカー 1
- だから何桁までいったら素数これぐらいの割合出てるなっていう記録は取ってたっぽいけど。
スピーカー 2
- 実際の割合の話か。
スピーカー 1
- 予想として式も出してるかもしれない。だけど証明はできなかったっていう感じか。
正N角形の作図
スピーカー 1
そういうことずっとやってたんで、19歳で数学者になろうってなるんですけど、
19歳のある朝ベッドから起きて2000年以上解かれてなかったとあることを思いついちゃうんですけど、
これ結構シンプルで面白くて、定規とコンパスで作図できる図形ってあるじゃん。
例えば正三角形とか正四角形とかって定規とコンパスがあれば書けるんですよ。
正五角形とかも。
何やってるかというと丸を書いて、その中の円周上に均等に点を打てれば正南角形って書けるじゃん。
だから意外と書けるんだよね。
スピーカー 2
- 書けそうだね。
スピーカー 1
- 書けそうじゃん。
スピーカー 2
- 正三角形はわかりやすいよね。
まず丸書いて、その丸の1点を中心にまた同じ半径の丸を書いたら、直交する場所があるじゃん。
直交?
交点があるじゃん。
スピーカー 1
- 交わるところね。
スピーカー 2
- そうそうそう。で、交わるところを中心にまた同じ半径で書いたら正三角形ができる。
スピーカー 1
- そうですね。同じ距離の場所に点が引けるんで。
一応今の正三角形みたいな感じで、正三角形、正四角形、正五角形とかは普通に書けて、それはもう昔から知られてることで。
ただ正七角形とかって書けないんですよ。
スピーカー 2
- あんまり見ないよね、そもそも正七角形とか。
スピーカー 1
- うん、あんまり見えない。でも正八角形とかは書けたりするんだけど。
で、要は正N角形を書きますっていうのって人間ずっとやってきてて、実は。
あんまり考えないんだけど、普通。
スピーカー 2
- でもやってそうだよね、昔から。
スピーカー 1
- で、正七角形ってアルキメデス、本当に大昔の人もチャレンジしたけどできないって書いてて。
で、中世くらいになってレオナルド・ダビンチとかもチャレンジしてるんだけど、やっぱできないって言ってる。
スピーカー 2
- みんなそれをさ、コンパスと定規で書こうとしてる?
スピーカー 1
- そう。そもそも数学における作図っていうのは定規とコンパスで線を引くことっていう定義なの。
スピーカー 2
- あ、そうなんだ。
スピーカー 1
- そう、動画その2つ。っていうのをいろんな図形でやっていくと、これどうやらNが7以上の素数だと作れないんじゃない?ってなってた。
これ結構面白くないですか?
スピーカー 2
- 面白いね。13角形、11角形も書けない。
スピーカー 1
- とか、そういう予想があって、結構今までずっといろんな人がやってきたけどできないってなってたんだけど、
19歳のガウス少年ができちゃうんですよね。
で、これね、音声だけで伝えるの結構不可能に近いんだけど、
- 難しそう。
- 書ける条件っていうのがあるんですよね、N角形を。
要は円の丸を均等に分けれるかどうかって、それを計算できるかっていうのが一応あって、
これちょっと詳しく知りたい人は図とかウェブで見てもらってやらないと、ポッドキャストだとちょっと厳しいんでスキップしますけど、
コサインのN分の2πっていうもので、この円の中の直線の長さを表せるんだけど、
これがちゃんと足し算とかで数値としてちゃんと表せれば正N角形は作図できるっていう法則みたいなものがあるんだよね。
スピーカー 2
- 足し算として数値で表せれば、ちょっとよくわかってないけど。
スピーカー 1
- 要はコサインのN分の2πだから、コサインのNが3だったら3分の2πで、それは普通に計算できる。
要は四足円算とルートで表せるっていうことイコール正N角形が作図可能であるっていうのが必要十分条件になってるよね。
スピーカー 2
- そうなんだ。コサインの3分の2πはマイナス2分の1?
スピーカー 1
- マイナス2分の1だわ。
スピーカー 2
- だよね。
スピーカー 1
- だから正17角形だったら、コサイン17分の2πが四足円算とルートだけを使って表せますっていうのがわかったら、これ作図可能であるっていう証明になると。
これ結構ね、図形使ったらわりとなるほどねってシンプルに説明できるんだけど、それは他に譲るとして。
- 要はガウスさんがやったのって、コサイン17分の2πを分解したってことだよね。
これ分解するととんでもない数だよね。
ルートの中にルートがあって、その中にさらにルートがあるみたいな数出てくるの。
それを思いついたっていう逸話があって。
スピーカー 2
- じゃあルートの中にルートがあったとしても、コサイン17分の2πをちゃんと数字と四足円算で表せればオッケーなの?
スピーカー 1
- そう、描ける。
っていうのを導き出して正17角形を描けますよっていうのを人間が2000年ぐらい経ってもずっとできてなかったことをやったんよね、19歳が。
スピーカー 2
- すごい。ガリリアもトライしたけど無理って言ったっけ?
スピーカー 1
- いや、ダビンチとかアルキメデスとか。結構名だたる数学者がこれを挑んでるらしいな。描けるかなっていうの。
スピーカー 2
- 17角形?
スピーカー 1
- そう、17角形とか。素数角形、正素数角形って意外と描けなくて。
で、ここから面白いのがさ、じゃあ17を描けるってなったら、じゃあ他の素数って描けるの?ってなるじゃん。
だけどこれ、正素数角形で作図できるのって5個しかないの。
それが3と5と17と257と65,537。
スピーカー 2
- え、それトライしたの?本当に6万なんちゃらって。
スピーカー 1
- トライしたというか、さっき言ってたさ、必要十分みたいなもので、理論的に言ってる。
実際描こうとしたわけじゃなくて、こういう素数はさっきの当てはまるよっていうのを証明した。
ガウスの日記と数学の影響
スピーカー 1
だから正65,537角形はコンパスと定規で描けるんよ。
スピーカー 2
- どうやって描くんだろうね。
スピーカー 1
- めっちゃ大変だけど、そっから数十年先に一応ちゃんと描かれてます。
ちなみに10年以上かかってます。
スピーカー 2
- 描くのに?
- 描くのに。
- 手作業で描いてるのかな?
スピーカー 1
- もちろん。
10年かけて正65,537角形描いた人の話もちょっとまたしたいけどね。
スピーカー 2
これはこれでだいぶやばいよね。
- その話だけで終わっちゃうそうじゃない?それ以外話すことあんのかな?
スピーカー 1
- いや、ない気がするけど。
スピーカー 2
- 10年かけて描きましたって言って終わりじゃん。
スピーカー 1
- これドイツの教授が描いてますね。
一応これがフェルマー素数っていうものなんですよね。
今言った5つの素数って。
これがめっちゃやこしいんだけど、2の2のn乗なんよね。
だから2の上にちっちゃい2のn乗がある数字があって、
それプラス1がフェルマー素数っていう素数なんだけど、
それで今言ったやつだと証明されてるって感じ。
正N角形で作図可能っていう。
スピーカー 2
- 2の2のn乗の数が?
スピーカー 1
- 2の2のn乗を足す1で表せる数がフェルマー素数っていう素数で、
その素数の場合だと正N角形は描けるっていうのを証明した。
スピーカー 2
- その素数が5個しかないということ?
スピーカー 1
- 逆にそれ以外の素数は未だに正N角形で作図できるかっていうのは証明できてない。
というか描けないって言われてる。
スピーカー 2
正N角形を紙で描こうとした時に素数はほとんど描けないけど、
その中でも5個の素数だけは紙で描けて、
その素数がフェルマー素数で、
2の2のn乗を足す1で表せますよ、終わりっていう話ですか。
スピーカー 1
- そういう話。めっちゃややこしいけど。
- だしこれは何なんだって感じなんだけど、
っていうもうむちゃくちゃ難しいこともやってるよねこれ。
スピーカー 2
- 難しすぎて何のためにやってるのかもちょっとよくわかんないけどね。
スピーカー 1
- だいぶ異常なんだけど。
何かの設計図描いたりとかするのかな。わからんけど。
ガウス君的には正17角形が描けたっていうのがすごいってなって、すごく面白いってなって、
これをきっかけに日記を書き始めるっていうのがあって、ガウス日記っていう。
スピーカー 2
- どんな日記なんですか?
スピーカー 1
- この日記、生きてる間には全然発表しなかったんだけど、
結構ガウス完璧主義でなんだけど、
結構もう100年ぐらい1人で数学の道突っ走ってるんだよねこの日記で。
スピーカー 2
- あ、じゃあガウス日記の中で数式とか書いてたってこと?
いろいろ自分で考えてる数学のことを書いてた。
スピーカー 1
- 書きまくってて、後の時代で見つかったやつもすでにガウス日記に書いてるみたいなことが発生する。
発表してないが故の悲劇でもあるんだけどこういう。
後から発表した人もすごいんだけど、
でもそれは何十年も前にガウスが日記で書いてるやつだったっていうのが後々わかったりして。
そういうやつの中に例えば最初の方に言った最小二乗法っていうのがあって、
これ正規分布の式ですね。
あとは最初のGPSで言ってた局面の計算の方法とか。
スピーカー 2
- ぼかしとか?
スピーカー 1
- ぼかしもある意味そうなんだけど、そういう関数とか、小惑星の軌道の計算理論とか。
結構物理だなそれは。みたいなのがいっぱい書いててその日記に。
証明まだ終わってないなってやつは発表してないんで、発表されたのはわずかだったんだけど。
あとガウス記号とかも有名ですけど。
スピーカー 2
- ガウス記号なんだっけ?お餅みたいなやつ?
スピーカー 1
- 何?お餅?
スピーカー 2
- お餅みたいな記号なかったっけ?
スピーカー 1
- なにそれお餅みたいな記号ってなんだ?
スピーカー 2
- 焼き餅みたいなさ、膨らんでる。
スピーカー 1
- 焼き餅それオメガじゃないの?
スピーカー 2
- オメガか。
スピーカー 1
- オメガってかオームみたいな電気抵抗みたいなやつっすか?
スピーカー 2
- かな?なんかぷくって膨らんでるやつ。
ガウス記号なんだ。
スピーカー 1
- ガウス記号はカッコみたいなやつですよ。
スピーカー 2
- カッコ?
スピーカー 1
- でかカッコみたいなので、
- 例えば3.1っていうのがカッコで掛けられてたら、
- イコール3みたいなことですね。
スピーカー 2
- ちょっとガウス記号見たことあるかわかんないけど、わからなかった。
スピーカー 1
- 多分見たことあると思うよ。
スピーカー 2
- でかカッコなんてあったっけ?
スピーカー 1
- うん、習ったと思う。
スピーカー 2
- ちょっとわからなかったけど、どんな記号か。
- 後で調べてみますわ。
スピーカー 1
- そうとか、ガウス素数っていうのもあるんだけど、
- ガウス素数によると2って素数じゃん、普通に。
スピーカー 2
- だけど挙数まで拡張すると2は1たすiかける1ひくiで割れるよねって言って。
スピーカー 1
- 確かにって思うじゃんこれ。iが入ると2割り切れるんですよ。
- だからガウスの世界の中だと2は素数じゃなくて、ガウス素数っていうのはまた別で、
- それでも合間で拡張しても割り切れないっていうのがガウス素数とか。
- ちょっと頭良すぎて、ついていけねえよみたいなところもあるんだけど、面白いですよね。
スピーカー 2
- 数学好きな人はオーってなるんだろうね。
スピーカー 1
- でも厚さは結構わかるなというか、数学は科学の女王であるっていう名言を言ったとされている。
スピーカー 2
- そういう数学の知識がなかったら冒頭に言ってたみたいな技術ができなかったりするし、
- そうそうそう。
- そういう意味ではすごいなあと思う。
スピーカー 1
- そうそう、ベースにあるし、さらに数学の中でも数論って言われる、今言ってたようなやつですよね。
- 数そのものの理論とか、そういったものがやっぱり一番重要ですよっていうのを示して、その先頭を突破してたみたいな人ですね。
- なるほど。
ガウスの業績と人生
スピーカー 1
- 今めっちゃ若い時代の話ばっかりしてるのは、20歳より後ろって地味で、
- 若い時に天文の計算とかで観測結果から小惑星の軌道を計算して、
- 実際ガオスが計算した通りに観測できたぞっていうので偉くなって、天文台のトップになったりするんですよね、30歳ぐらいで。
- なんだけど、そこから全く贅沢とかもせずに、小さい机とソファーがある、
- 本当に学生のワンルームマンションみたいなところに住んでて、ずっと数学やってる。
- その後にナポレオン軍とか戦争に巻き込まれちゃって、天文台の偉い人なんだからお金もっと払えみたいなの言われて、お金払ったりして、
- なんだけど、市民というかすごい数学者だっていうのは分かってたし、ガオスさん結構人望もあったから、それを肩代わりしてもガオスさんは数学に集中してくれるみたいな感じで、
- 他の人がそのお金肩代わりしたりして、一生数学をやって77歳まで生きて静かに生涯を終えたと言われてますね。
スピーカー 2
- じゃあその30代とかさ、そういう時にも発見はしてたっていうこと?
スピーカー 1
- 発表してるものももちろんあるんだけど、でもずっと書いてた日記があまりにもすごすぎて、そっちのことが結構注目されたりしてるって感じ。
- さっきまで言ってたけど、いろんな理論とか法則とか、数学者でもこんだけ一人で見つけてるっていう人他に全然いないらしくて、
スピーカー 2
- そうなんだ。今までもすごい人いっぱい出てきてたから、そういう人いるのかなって思ったけど、ガオスがやっぱり一番すごいの?一番いっぱい見つけてるの?
スピーカー 1
- 一番か分かんないけど、でもガオスがやったことで数学史が数百年進んだって言われてる。
- すごいね。
- ここまで来るとさ、ポッドキャストで伝える限界が来るんですよ、数学に関しては。結構ギリギリまでやってるつもりなんだけど。
スピーカー 2
- 数学よりかけらずさ、どの分野もすごすぎたりマニアックすぎたり、一般の人の理解の範疇を超えるような発見の場合ってさ、
- たぶんすごいんだろうなって思うけど、そのすごさがいまいち分かんなかったりとか、何のためにとかちょっと思っちゃったりするけど、
- でもたぶんそういう発見とかが実際にさ、後の時代に生きてきてGPSとかになってるから重要なんだろうねっていうので終わり。
数学の重要性と未来
スピーカー 1
- いやでも、俺それも結構重要な気してて、そういう仕組みを100%理解するのって正直それは学者さんがやることだから全部理解する必要ってないんだけど、
- そういうベースがあった上で僕たちの生活結構便利になってるよねっていうのを知ることは大事だと思ってて。
- まあね。
- 意外と考えないじゃないですかそんな。
スピーカー 2
- 考えないね。うん。
スピーカー 1
- だってインスタでぼかし作ってる時にガオスのこと考える人って誰もいないじゃないですか。
スピーカー 2
- いないね。うん。
スピーカー 1
- なんだけど、そういう裏にも結構今まで歴史とか数学者とかも関わった上で僕たちの生活上手いこと言ってるよねっていうのを知るのは大事というか面白いし、科学史の話を通して伝えたいことでもあるかなっていう。
スピーカー 2
- なるほどね。まあ面白くはあるし、多分そういうのの重要性とかわかってなかったら、そういう研究とかにお金が回らなかったりしちゃって、でその発展とかがスピード遅くなりそうだからやっぱり重要なんじゃない?そういうのを理解しておくことは。
スピーカー 1
- そうそうそう。なんか基礎研究の重要性とかってこういう話からじゃないとやっぱりかいされないんじゃないかなって思って。だからこそちょっと伝えるの難しいなっていうのも思うんだけど。
スピーカー 2
- はいはい。
スピーカー 1
- っていうね、今回ねちょっと話めちゃくちゃ難しかったかもしれないですけど、まあいろいろね端折ってるとこもあるし、だからもう数学も誰からやり始めたっけ?誰からやり始めたかも忘れた。
スピーカー 2
- なんか数の歴史みたいなところからやったよね。それの時はまだ人じゃないか。
スピーカー 1
- うん。でもサイエントーク的には数が生まれたっていうのは、牧場で牛の数をさ、石を積み上げるみたいな感じで数えてましたよっていうのが数字みたいな始まりみたいな話しましたけど。
スピーカー 2
- うん。
スピーカー 1
- 覚えてないかもしれないけど。
スピーカー 2
- 覚えてない。うん。
スピーカー 1
- っていうとこからね、もう結構現代社会につながるぐらいまでできたんじゃないかなって思って。数学、数字。
スピーカー 2
- そうですね。
- うん。
- じゃあガオスさんが最後?
スピーカー 1
- 数学史はガオスさんが最後です。
スピーカー 2
- あれ物理史は終わったんだっけ?
スピーカー 1
- いやもうここからまた物理に戻って、原子とかの量子とかの話にちょっと向かっていこうかなと思ってる。
- はい。
- そういうのも数学がないと無理なんで。
スピーカー 2
- そうですね。やっぱ数学の土台があってからこそだもんね。
スピーカー 1
- そうそうそうそう。土台できたようぐらいまでこれ言えたんじゃないかな。
スピーカー 2
- うんうんうん。
スピーカー 1
- っていう感じですね。
スピーカー 2
- じゃあこれからは物理史で頑張りましょう。
スピーカー 1
- そうですね。あとはもう皆さん忘れてると思うんで、また振り返り会一回やってもいいかもしれないけど。
スピーカー 2
- はい。
スピーカー 1
- はいっていう感じです。
- 最後にちょびっとだけお知らせです。3月1日の16時にSNSの方でちょっと告知がありますので、ぜひ皆さんサイエントークのXまたはインスタグラムのアカウントをフォローしていただけると大変嬉しいです。
- ちょっとまだ言えないんですけど、そちらぜひチェックしていただきたいのと、あとは3月16日ですね、夕方頃にYouTubeライブでポッドキャストアワードの受賞式が配信される予定となっています。
- こちら僕と絵馬さん2人で、ちょっと映像にどんだけ出てくるか分からないんですけど、ちょっとした動画とかも流れると思いますので、ぜひYouTubeライブもお時間ある方チェックしていただけると嬉しいなと思っております。
- それからオンラインの方でサイエントークグッズが絶賛発売中です。今ある在庫限りでしばらく再販売はしないかなと思うので、概要欄のURLからぜひブースのサイエントークショップの方をチェックしてみて、ぜひゲットしていただければなと思っております。
- 以上ではありがとうございました。それでは皆さん。
- ありがとう。
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