人工甘味料が腸炎を悪化させる仕組みを解明-腸内細菌と免疫細胞が連動する新たな炎症経路を特定-https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2025/7/8/28-168155/
【補足】
過敏性腸症候群(IBS)も腸の炎症と合わせて紹介していましたが、腸の運動や機能に異常が起こる病気であり、腸に炎症や潰瘍といった目に見える病変は無いようです。
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サマリー
このエピソードでは、人工甘味料の一つであるソルビトールが腸炎を引き起こすメカニズムに焦点が当てられています。研究の結果、ソルビトールが炎症性腸疾患に与える影響や、それに関与するマクロファージの役割が明らかにされます。ソルビトールが腸内での細菌活性を促進し、腸炎を引き起こす仕組みが解明されています。また、腸内細菌の影響を考慮した食事療法が腸炎の治療において重要であるとされています。
人工甘味料のメカニズム
今回は、人工甘味料が腸の炎症を引き起こす、というメカニズムについて紹介したいと思います。
サイエンスポットは、最新の科学技術にスポットライトを当てるポッドキャストです。 ホストはサイエントークのレンです。
ということで、今回はちょっと健康シリーズですかね。今までもちょこちょこ健康にまつわること。
血糖値とか、あとは老化とか、そういうことが関心があるので
使ったんですけど、今回はちょっと人工甘味料のお話ですね。
いろんな食べ物、お菓子とか、特に人工甘味料って結構使われていて
それがちょっと直接身体に良い悪いっていう話というよりかは、これが
取りすぎると腸の炎症を引き起こしますよっていうのはよく知られていて
それは何でかっていうメカニズムの話ですね。これ結構面白いなと思っていて
で、ちょっとそれを説明してみようと思うんですけど
具体的な名前ですね。病気の名前で言うと過敏性腸症候群とか
炎症性腸疾患とか、そういった病気が腹痛とか
腹部の満腹感、なんていうんですかね
飽満感って読むのかな、とか
あと下痢が起きてしまうとか、そういったものを伴う腸の病気ですね。これと
人工神経を関係しているという話で
当然、腸なんで食事がむちゃくちゃ大事なんですよね。食事が通っていくので
良い食事、悪い食事っていうのは確かにあって、症状を悪化させる可能性のある特定の
糖質とかがあります
で、それを実は制限する
食事療法っていうのも注目されていて
低フォドマップ食っていうのがあったりします。フォドマップっていうのは
F-O-D-M-A-Pで、これあのいろんな化合物の頭文字を取っているものです。
で、日本語で言うと発酵性オリゴ糖とか二糖類、単糖類、ポリオール、これらの
糖類ですねが消化管ですごく吸収されにくくって
で、大腸まで到達すると腸内細菌によって発酵されて
ガスとか腹痛の原因になっているということがあります。これフォドマップっていうやつですね
で、このフォドマップのPですね、ポリオール
つまりポリオールは糖のアルコールになるんですけど
例えばソルビトールとか聞いたことありますかね
あの低カロリーな甘味料として
お菓子とかあと清涼飲料水とかそういうのに結構よく使われているものです。で、このソルビトール
が
実際先ほど言ってた炎症性聴触感とか
の患者さんだとソルビトールの
弁中の濃度が高いということがわかってました。なので
なんか腸の炎症とこのソルビトールって関係してるんじゃないのっていうのがわかってた段階ですね
で、そのメカニズムを今回北里大学と慶応技術大学の研究グループが
あの研究で
解き明かしていると。で、まあこれマウス使って研究してるんですけど
あのマウスに2週間ソルビトールを食べてもらって
腸内細菌の影響
で、その後にあの大腸炎を誘発する化学物質っていうのがあるんですけど
まあそういったものを投与したときにこのソルビトールを接種していたマウスと接種していなかったマウス
がどう違うのかっていうことを調べると確かにやっぱりソルビトールを接種しているマウスの方が
体重の減少が大きくてでしかも
糞便中の
炎症の
目印というかマーカーの化合物質のがあるんですけどこれが増えると炎症起きてますよ
っていうやつも
増えてあとは大腸の組織の損傷も悪化しているっていうのがわかりました
まあなので確かにソルビトールは腸の炎症を悪化させるよねっていうことがまず確認されました
で、その後にマウスの大腸の中の細胞とかまでそういうレベルで調べてみると
炎症を引き起こすサイトカインっていう化学物質ですねまあそれが
あのどんどんどんどん作られているっていうことがわかりましたまず一つ
でこれIL-1βっていうやつなんですけどこれまでのエピソードも
ちょこちょここのIL-1β出てきているので結構関連しているかなと思います炎症でよく出てくるやつです
でこれとあとはM1型マクロファージって呼ばれる
免疫細胞が増えているっていうことがわかりました
で
まああの
わかりやすく言うとマクロファージっていうものは
あの体の掃除屋さんみたいなもんで病原菌こう
パクパク食べたりとかそういう機能を持っている免疫系の細胞なんですけど
これがM1とM2っていう2つの顔が
ありますでM1型のマクロファージっていうのはまさに攻撃部隊で細菌とかウイルスと戦って
炎症を起こしたりすると
で一方M2型のマクロファージっていうのは炎症を抑えたりとか
組織を修復したりするっていうどっちかというと回復部隊みたいな役割を持っている
ものですで今回はソルビトールがどっちに影響しているのかというとこのM1型のマクロファージを
増やしている要は攻撃するマクロファージを増やしている
でしかもさっき言ったIL-1βっていう炎症を引き起こす化学物質を
出すという攻撃開始の合図をどんどん出しているということが分かったということですね
まあそれは炎症を切るよなっていう
ところにまず結果としてつながっていると
で
あとは
この逆にさっき言った化学例えばIL-1βっていう物質を持たないマウスを使って
見るとソルビトールを接種しても炎症が悪化しない
だからやっぱりこれ大事だったよねとかそういう確認もされたりします
で
じゃあこれどうつながっているかというところなんですけどここで腸内細菌が
結構深く関わってくるんですよね
でマウスに抗菌剤を
投与して腸内細菌を一旦取り除いてみると
でその後にソルビトールを接種させてもう一回炎症を調べてみると
今度さっき言ったこのM1型のマクロファージが増えなかったんですよね
だからソルビトールが何か悪さするっていうところにはどうやら腸内細菌の存在が
あの大事だろうっていうことがこれからわかりました
でまあそこからちょっといろいろじゃあどの腸内細菌が大事なのかっていうのを調べていくと
あの特定の腸内細菌が
容疑者みたいな感じで出てきて
プレボテラカ細菌っていうやつですね
で
あのソルビトールを接種したマウスはこのプレボテラカ細菌の割合が有意に増加していて
でその菌が増えるとM1型のマクロファージさっきの攻撃するマクロファージっていうものとまあ強い
相関があったと
で
しかもこのプレボテラカ細菌はソルビトールを栄養源として増殖しますよっていうのも確認されました
だからまあ肥料になってるってことですね要は
で
で実際にその細菌が今度
出している物質っていうのがまたあってその細菌が出している物質がトリプタミンっていう物質です
でこの
あのソルビトールでこの増えた細菌がこのトリプタミンっていうやつを出して
でそうするとM1マクロファージ
がどんどん増えるっていう感じの流れこれも位置の流れが分かったってことですね
人工甘味料と炎症のメカニズム
でまあちょっと整理すると
じゃあなんで人工甘味料ソルビトールが炎症を起こすかというとまず
普通に人工甘味料の
を食べて
で腸まで行ってそこで
腸内細菌プレボテラカ細菌
に
あのまずパクパク食べられますと
この細菌の肥料になりますとソルビトールがで腸内細菌が増えます
でこの腸内細菌がトリプタミンっていう物質を大量に産生する
でその大量に産生されたものがさっきの免疫細胞マクロファージが
M1型でものすごい活性化して増えて
でしかも攻撃開始の合図であるIL-1βっていう物質も出して
結果として腸がどんどん炎症悪化していくよっていう
この一連の流れですねが今回の研究で分かったっていうことですね
まあなのでこう
まあ何気にとっている人工甘味料が炎症に繋がる理由っていうのもちゃんとこう一個一個の物質を抑えて
いって
このメカニズムが分かりましたよっていうことは逆に言うとだからやっぱこれ
取ると炎症が悪化するっていうのは結構エビデンスがあるということですよね
なので
あのさっき言ったフォドマップっていう食事療法とかまあそれはやっぱり腸炎の人はそういう食事療法しないと
まあどんどんどんどん
悪くなる方向に行く可能性は
あるので
あの実際そういう
例えばソルビトールが少ない食事はやっぱ腸炎が起きている患者さんにとっては
あのすごく有効な
治療介入になってますよっていう科学的根拠がこれで
強まるっていう感じですねまあ当然いろんな
化合物同士の相互作用とかそういったこともあるかもしれないですけど
まああの可能性としてちょっとこれがこういうメカニズムっていうのは
あの提案されているので可能性
の問題ですけど
実際悪さしてそうだっていうのは結構強いエビデンスだなというふうに思いましたね
で
まああの全部が全部悪いというわけじゃないんですよ当然フォドマップもまあ量もありますし
逆に腸内細菌の多様性が増えるとかそういった有益な糖類とかも当然あるのでやっぱバランスの
取れた食事は大事なんですけどやっぱり極端に人工紙をばかり取るとか
そういったものはやっぱ調炎の悪化っていうところにはやっぱり良くないなと
腸内細菌と食事療法
あのこういう治療法になるぐらいなんで食事療法が
っていうのは言えるかなと思います
はいということでちょっと今回ねあの
ワードが多かったかもしれないですけどカタカナの
あのすごい
納得というか僕も人工甘味料が
炎症起きるっていうところ
なんかあのそりゃそうだよねって思ったらそれで終わりなんですけど
一個一個こう潰していくとやっぱ腸内細菌も大事だし
あの
実際それが腸のその腸内細菌が出している物質が大事
さらにそれ誘発していってますよっていう流れだからその表立ちきりのすごい大事だなっていうふうな
あの発想になるかなと思いました
結局ね最近ちょっと腸内細菌の話出てくることが割と多い
ですね
えっとサイエンマニアという番組でも腸内細菌のお話
今年出しましたし
サイエントークでも今で腸内細菌の話何回か出てきたりするの
切れたりもするので
まあいろんなこう話が繋がってきますよねやっぱり
なんで非常に面白いなというふうに思いました
はいということで
今回のサイエンスポット
面白いなと思った方はぜひハッシュタグサイエンスポットで投稿してもらえると嬉しいです
なんか最近気づいたんですけど結構日々
これ収録してると日によって僕の声若干違いますよねなんか
疲れてるなーって時と元気だなーっていう時が
僕もなんかちょっと聞き返して
テンション結構違うなーって思うんで多分みなさんこれ聞いてくれてる人の方が
こう
敏感に気づいてるかもしれないですけど
今日はちょっと眠いです
はい
ちょっとあの
低めかもしれないですけど
また引き続き聞いてもらえたら嬉しいなと思います
ありがとうございました それではまた
12:14
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