杜野菫との出会い
はい、どうも、こんにちは。今回もですね、コラボ回で、今回はですね、漆塗りの工芸作家、杜野菫さんという方ですね。
伝統工芸を大学で勉強されて、今年の春に卒業、これから漆塗りの工芸作家を、すでに工芸作家でもあるんですけど、すでにお仕事されてるんですけど、これからそっちに専業としてやっていくという方ですね。
今回も佐藤篤さんのメディアの取材、同行させてもらって、一緒にインタビューとさせてもらいました。それでは、その様子です。どうぞ。
今日はですね、工芸作家の森野菫さんに来ていただきました。
お、会いたかった。
私はです。
ツイッターの方ですよね。見てます、よく。
いたいと思ってます。
みんな初めてでしょ。
初めてです。
ただね、森野さんね、自分最初知ったのが、2年前でしたっけ、2年前ツイッターでめちゃくちゃバズってるのね。
多分みんな知ってると思う。成人式で着物を着て活走してる動画っていうのがあって、あれが30万いいねぐらいまでいったっていうので、それで自分すごく認識していて。
今学生さんなんですよね。
そうですね。大学4年生が終わって、その前に卒業式に行ってまいりました。
今日はよろしくお願いします。
お願い致します。
色々お話聞かせてください。
漆のこと全くわからなくて、漆とはカラーでは長くなってしまうので。
今回、自己紹介簡単にいいですか。
森野菫と申します。青森県出身で、高校1年生の時にノーボードを始めました。
ノーボードを始めたいなと思って、長野に住み込みでバイトを始めて、冬から始めて、そこからスノーボードを始めて、今ではこんな感じになってしまいます。
色々あって。
色々ありすぎじゃない?
長くなっちゃうんですけど。
中学校ぐらいの時から絵を描き始めて、そこから大学を進むのに何をしようかというところで、工芸って面白そうだなと思って、漆の道に進んで、色々な趣味が混ざり合って、こんな感じの作品を作っています。
22歳です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
詳しくはノートを書かれているので、自己紹介の。
読んでいただいて。
ちゃんと読んでますね。
スノーボードもめちゃくちゃ上手で、全国大会で4位になりました。
あれはね、嘘みたいなものです。
学生大会の4人中4位っていう。
ミドルは初めて滑るバーンで、初めての大会で何したらいいか分からなくて、ミドルは2位でした。
あ、そうなんですね。
今回卒業制作で、この作品なんですよね。
3年生の修了制作がこっちの。
これは違うんです。
こっちも?
靴ヘルメットが3年生の。
で、見ただけです。
もしよければ簡単に説明していただきたいんですけど。
そうです。
漆とはからじゃないですか。
漆わかる?漆。
漆わかんないです。
確かにオワンとかのイメージ。
漆の木っていうのがあって、木から出てくる血液、液からいろいろ。
元は木を丈夫にしたり固めるための、昔からあるプラスチックみたいな感じですね。
そういう塗料。
樹脂です、本当に。
自然の天然樹脂っていうのが漆っていうので、そこから
これはラベン。
ラベンは貝。
よく貝殻とかの裏側がキラキラしてると思うんですけど。
それがラベン。
これはウズラの卵。
殻を一枚ずつはずさい。
こういうとこは銀。銀粉で。
銀粉?
こういうの。
こういうの。
化色を想像して巻き絵とか。
こういう銀とか使う巻き絵といったりとか。
そんな感じ。
ざっくり言うと、本当に昔からあるプラスチック。
塗料っていうのは漆っていう認識で大丈夫です。
漆塗りっていうと、お茶碗で赤か黒みたいなイメージがあるんですけど、いろんな色があるんですね。
そうですね。
漆を赤とかにするのも、
元々こんな感じの薄茶色っぽいところに顔料を加えていろんな色にしていくので、
普通に黒もそんな感じで作ります。
赤とかもそんな感じで作るので、
こういう青とかいろんな色を選んで出せるわけですけど、
この作品に関しては、昔ながらの漆塗りのイメージを持ちつつ新しいものを作るっていうところで、
工芸の未来と需要
黒と茶色という昔ながらのイメージを作っていきました。
すごいね。
ちなみにこれ、TD-1のゴリューナイターもあるじゃないですか。
大好きな板で2枚持ってます。
ありがとうございます。
すごいね。
立体もすごいよね。立体感が。
そうです。盛り上げて。
盛り上がっている部分も漆?
そうですね。漆と塩を混ぜて、
そういうサビっていうのがあって、漆と塩を混ぜて盛り上げていく。
立体感っていうのがあって、盛り上げています。
これ海の中をイメージされているって。
そうです。
名刺もこれですもんね。
そうですね。
と、鯨の絵を描いています。
へー。
それで、卒業制作1枚は鯨を合わせたいかなっていう風に。
へー。
ヘルメットも?
ヘルメットもそうです。
漆?
漆です。全部漆です。
漆のヘルメット?
これはペイントなんですけど、こっちはペイントです。
全然持っていただいて、これはサンドボックスです。
サンドボックス?
これは普通にペイントです。
これペイント?
はい。
こっちだ。
うわ、すご!
かぶってます。
はい。
今日からそれでいきましょう。
いけてる。
いけてる。
飛べそう。
飛べそう。
かわいい。
学生運動みたい。
かわいい。
学生運動、学生運動。
学生運動っぽい。
学生運動、もしくはカーブだよね。
そうです。
これかぶってても、漆ってわからないのもびっくりするよね。
でも、山で生えるような感じをイメージしています。
へー。
ポートフォリオを見させていただいたら、作品は全部使えるものみたいなのにこだわっているっていう。
漆塗りの作品に関しては、使えるもの。
私は工芸とは何かっていう、アートとの違いは何だろうって。
なんで工芸に価値をこれからつけていくんだろうって考えたときに、
アートは結構これぐらいの絵で10億とか値段がついてすることもあると思うんですけど、
工芸は基本的にあんまりそういうことはなくて、
でも安定した価値がつくっていうのが工芸であって、
アートの違いってなんだろうって考えたときに、
結構大きく出てくるのは使えることっていうのが結構大きいんじゃないか。
デザイン的、商業的な部分が工芸には大きいものだと思っていて、
それは昔から使えるもの、丈夫だからっていうので漆塗りが使われてきたみたいな感じで、
使えるっていうところに価値があるからこそ今まで続いてきて、
価値がずっと守られてきたものなんじゃないかなっていうふうに私は思って、
それが今の時代に、今まであったものがお茶道具だったりとか、
カブトとかそういうものだった、お茶はそうですけど。
でも現代のお茶道具とかもやっぱ趣味のものに近いようなものがあったので、
そういうものが今の時代に需要がある、高くても唯一無二、
オンリーワンのものが欲しいものって言ったらやっぱ趣味のものっていうところが大きいんじゃん。
そうなるべきっていうか、その時代、例えば江戸時代とかにヘルメットがあったら絶対に漆塗りになってたと思いますし、
そういうものなんじゃないかなって思う。ノーボードがあったら絶対に漆塗ってたと思いますよ。
新しくてかっこいいものっていうので、絶対にかっこよくなってたと思う。
それが別に新しいものじゃなくて、その時代に合わせて、需要に合わせて変化していくものっていうあり方も工芸の大事なものなんじゃないかなっていうのは、
4年間いろいろ工芸の現場だったりとか、需要の減り方とか、就職先がないとか、
後継ぎがいないみたいな、人手不足って言われるんですけど、でも私たちの学校にはみんな工芸の後継ぎになりたい、
小さい工房になるならみんな入りたいぐらいの気持ちで生きてる子たちばっかりなんですけど、でも入れる場所がない。
でも世間では後継者がいないって言われてるっていうのは、需要に対して供給がない、仕事がないかっていうのが大きいなって思ってて、
でも私にはヘルメットを縫ってほしいとか、直接頼まれたりとか、かっこいいって言われたりするので、
あるんじゃないかな、需要って思って、私が作りたい、私が欲しいものを作るっていうところが、今できる私の最前線というか、なんじゃないかなって思って、
なるほど、それで欲しいものとか使えるものっていうところだね。
今日これ使える?
使えます。
手にしたら。
いやもう後ろずっと並んでて当てられない。
リフトマッチも当てられないように立てちゃうよね。
そうそうそうそう。
なるほどね。
なんかここまで質問あります?
曲げて割れたりとかしない?
ぜひ曲げてください。
フレックステストしてください。
フレックステストしてください。
重みはすごい。
ちょっと重くなっちゃいました。
グーってやっていい?
本気でやっていい?
本気でやっていい?
全然全然。
アルマダーが一番、ハンマーなんであんま曲がらない。
アルマダーは柔らかい。
曲がる。
もともと9度とかに曲がってたんで。
じゃあもともと漆の性質的にこういう曲げとかには強い?
そうですね。別にそんな柔らかいものじゃない。
樹脂。
スミレさんは漆と最初どうして出会っていくんですか?
なんかプロフィールを見ると小さい時に絵を描くのが好きで、
スミレさんの絵は工芸っぽいって言われる?
思うとかいうとこが。
小さい頃から祖母、私青森出身なんです。
祖母の家に津軽塗りっていうのがあって、青森の塗りがあって。
祖母が津軽塗りだったりとかしてたんで。
身近には結構漆塗りっていうのがあって。
中学生くらいからずっと家で絵描いてたんですけど、絵描いてて。
別にアートの道に進もうと思ってなかったんですけど、
そんなに才能があるわけでもなく、勉強ができるわけでも、
デッサンの教室にちゃんと通ってたわけでもなかったので、
いい大学に未来に入れるわけでもないなっていうのを現実的に思ってて、
それで将来食って生きるとか思ってない中で、
親が変なの好きなんで。
学校の教員なので、面白いの家が学校に届いてたと思って。
結構面白そうだなと思って。
うちの学校は工芸だけの学校で、日本で唯一工芸だけの学校なんです。
未来の工芸っていうのは、結構工芸でアートをするっていう文脈なんですけど、
うちの学校は工芸の職人を育てる。
技術技術技術の学校で。
とにかく工芸をやるっていう、職人を育てるっていう学校で。
いいんじゃないかな。
自分の好きなものを、自分の絵も続けられて、
手に職人もなって、台服もとれて。
工芸、私も結構かっこいいなと思ってましたし、
アートの文脈につなげられることもできるし、
使えるものを作れるっていうのは、デザインであったり、
漆塗りの基本と魅力
そういう領域にもつながるのかなっていうところが結構あって、
面白そうだなと思って進みました。
絵で4年間通うの?
4年間通います。
すごいね。
それで自分が一番使う道具っていうか、それでスノーボード。
そうです。漆を選んだのも、いろんなものに塗れる。
昔から言われる漆のことは、水と空気以外には塗れる。
水と空気以外には塗れる。
今のあれだと、シリコン系とかゴム系はちょっと無理なんですけど、
それ以外は本当に塗れるんですよ。
ガラスにも塗れる、金属にも塗れる。
プラスチックとかめちゃくちゃ塗りやすいですし、
もちろん木にも塗れるし、
それってすごい面白いな。
布とかにも塗れちゃう。
革にも塗れる。
それってすごい幅があるものなんじゃないかなっていうか、
元の何もなくても簡素っていう方法で、ゼロから立体を作れるんです。
なので、そういう幅があるっていうところも結構魅力に思って進んで、
進んだ上で、私は小さい頃から祖母の家にあった漆器を使ってたので、
工芸とSDGsの関係
やっぱり使えるものじゃんっていうものを作るのが工芸の価値じゃない?
って思ってずっと使えるものを作ってて。
例えばここにどういうのを作ったんですか?
1年生の時はニワトリの尻尾が振れる時計、振り子時計とか、
あとすごいカラフルな漆器ですね。
すごいカラフルな漆器とか、そこにレースを貼って、
本来は朝の布を貼って口とかを上手にするんだけど、
その朝の布の部分をレースに変えて、
ちょっと立体、彫りみたいな感じで立体的にレースになるようにしてみたりとか。
変なので言うと、工芸にSDGsとか言われたりすることがあって、
何なのかとか思って、紙皿に漆塗りして、
紙皿に漆塗り?
紙皿に、ちょっとアートの意識なんですけど、
どういうのを作ってみたいとか、あと何作るかな?
いっぱいあるんですけど。
漆塗りっていうと素人からするとすごい高級品?
みたいな考えてない?
うちらとはちょっと違う世界にあるもの。
こうやって作られると身近に感じるし、
何であれ高級品みたいなイメージがあるんですか?漆塗りって。
高級であることは変わりないんですけど、
もともと工芸は、工芸じゃなくて産業だったんですよ。
近代になって伝統工芸になっただけで、
もともとは産業で、大工さんも今こういう組手とかをみんなやってたわけですし、
漆塗りの新機も別に偉いものじゃなくて、
家にあるようなものだったので、ただの産業だった。
なので、こういう家食とかは高級な人たちに向けるように作られてたと思います。
贅沢品として作られてると思うんですけど、
でもお茶道具とかに施されてたりするのも、
贅沢品だからそういうふうに家食が施されてるわけで、
別に偉い人のものでもないし、
それは近代になっても変わらないものだというのは思ってて、
昔の人もお茶道具とかで見て、
俺の部屋すごいじゃん、これかっこいいでしょみたいにやってたのは、
そのオーダーでも同じじゃないですか。
これ30万の板で海外からわざわざ取り寄せて送料10万かかったんだよ。
すげー、なるな。
お茶道具の文脈とあんま変わらなくない。
あんま切れんづよくてさ、めっちゃ遠いんだけどさ、
北海道までわざわざ飛行機に行って、めっちゃパウダーよかったんだよ。
最近こんなパッケージ買っちゃったっていうのは、変わらない。
オンリーワンのもので自分を投影するものは、
趣味の世界ではかなり大事なもの。
なるほど。
私はですけど、ご飯に30万とかちょっと出せないけど、
板30万だったらちょっと頑張って買おうかなって思うんですよ。
絶対こう、リンディングスとかいろんなものを買ってるんですけど、
別に、よし、だってご飯って買いますしバイトして。
別にそういうものなので、
そこにもちろん需要はあるんじゃないかなって。
漆塗りの未来
なるほど。
職人さんってここなんですよ。
ちっちゃい技術がダメだ、これはもうダメ。
っていうところが職人さんの領域で技術技術なんですけど、
買う人は工芸やってる人じゃないので、
ここじゃなくてもっとここなんですよね。
ほんと見なきゃいけないもの。
私が強いところは、すごい趣味でいろんなところを見てきてるので、
需要をいろんな職人さんだけじゃない見え方もできるんじゃない、
若い目線で作れるものを作ることが、
私の今の価値なんじゃないかなって。
売りの職人さんというより少なくなってきてるんですね。
そうですね。物販物具の需要とかも減ってますし、
お茶道具の需要も減ってますし、
結構もう後継者を取るまでじゃない。
年期もらって、ちょっと作って、ちょっとお払い稼いで、
もう別にでもこんな仕事あるわけじゃないから、
俺がもう身体弱くなったら、あと何年で終わりかな、
みたいなところが結構多くて、
実際にそれで畳んでると。
初めてだね。素晴らしい。
質問あります?あれば。
質問あります?あれば。あれば大丈夫。
じゃあ、今回、トシさんにコンタクトを取られたというか、
その時にスノーボードを置いたら何か要らないものがあったら、
いただきたいんですけどって思った時に、
まずそこで何でトシさんが思いついたんですか?
それはこの板です。この板なんですけど、
こっちは普通に自分で買ってる。
普通に何かいらなかった、
ちょっと返事したら欲しいみたいな話があったので、
手元にいたらなくて、誰か行った時に知り合いに。
不要なスノーボードをお持ちの方いますか?
みたいなツイートされてましたよね。
キャンバスが欲しくて。
そこにヒエさんがメンションつけてくれて、
自分から連絡したのかな?
違うかな?
こっちは嬉しいじゃなくて、ペイントなんです。
白と金のペンを2本で描いて。
すごいね。
嬉しいじゃなくて、そういう感じ。
それぞれの板の製作期間ってどのくらいなんですか?
これ結構短くて、
3〜4ヶ月。
こっちは4月とかからやったので、
板が届くのが遅くなっちゃったので、
4月とか10ヶ月頑張りました。
忙しかった。
そればっかりやってることじゃないってことね。
やらなくていいことまで色々やってて、
学芸員実習やったりとかしてた。
もう1個聞きたいのが、
使うってことなんですけど、
漆塗りだといいとこってどういうとこがあるんですか?
例えば割れにくいとか、味が出てくるとか。
プラスチックとかこういうものにするにはもう1つです。
かっこいいことしか正直ないですね。
だっていらないじゃないですか。
完成されてる板で。
分かってる人なんですけど。
完成されてる板で。
もう重くなる。
性能面で言ったら多分重くなるだけなんですよ。
でもやっぱかっこいい。
なるほど。かっこいいってとこね、一番。
確かに。
それ以上ないんじゃないかなと思ってて。
それ以外ないですね。
超目立つよね。
自分の知り合いが漆塗りのサーフボール。
あ、そうです。
サーフボールの樹脂をやっぱり漆塗りでやるプロジェクトで。
ちょっと直接はこのプロジェクトのメンバーに友達がいる。
そんな方いるんだ。
じゃあ。
これ、その後木じゃないですか。
技術的には真材に直接漆塗りで。
本当はそれが欲しいです。
トップシート張ってない。
トップシート張ってない板だったら木の芽を出した塗りとかができるんですよ。
TBH漆モデル。
それが結構やりたくて。
やりたくて。
すごい。
トップシートの樹脂のものがプロジェクトに変わってくる。
そうですね。
これはナイデッカーの板ですね。
これは似たような感じでした。
板。
真材にってこと?
真材に直接。
やりたい。
用意できます。
お願いします。
ガラツのトップシートなしを。
トップシートなし1本頼んでみようか。
何本か。
何本か聞いてみますね。
聞いてみます。
それできたらすごいね。
根の花とかもできるんですよ。
いろんなやり方が。
ちょっと工場に聞いてみます。
それすごい楽しみです。
今、卒業。もう卒業?
卒業です。
卒業、今後の進路とかどういう風になっていきたいっていうのが。
サッカーというののニートになります。
なるほど。
一応お仕事もらわれているので。
今、仕事はあって。
嬉しいです。
それ1本で今後。
とりあえず、それで今お仕事がいっぱいありがたいことが。
たくさんある。
どういう仕事がいいの?
依頼こういうのを作ってくださいとか。
言えるところと言えないところがあるけど。
旅行会社の方からこういうのをやっていきたい。
そういうのが興味があるとか。
すごい、ちゃんと個人じゃなくて法人でね。
物部屋さんとかから面白い新しい物部を作ってほしい。
すごい。
外国の方、今、漆塗りに興味ある方多いですよね。
そうですね。外国の方の問い合わせもありまして。
白馬でのお仕事はまだ?
まだです。
白馬すごいありそうじゃない。
ちゃんとはない。
漆塗りのスノーボードを1本欲しいね。
ありがとうございます。
買えない。買えない。
質問あります?すごいお話。
1本どれくらいで受けれます?
これ編集ないと言えるからね。
そう、これ編集ないから。
でも、40くらいで受けます。
これだったら150万とか200万くらいするんじゃない?
一応今80くらいで受けます。
でも、これから上がりますよ。
私の価値はいいと思う。
80万円からどうですか?
飾るようなような。
乗れないよね。
乗れますか?
意図的には乗るのか?
傷入ったら直すのも工芸なので、
その傷入ってそこを見えなくするのもいいけど、
わざとここにガリって入って、
あーってなって、
そこを見えなく直すのもいいけど、
ここにベーコン描いたりしてもかわいいじゃない?
TDHと一緒だと思う。
育てていく。
育てていくっていうね。
金継ぎとかもそうじゃない?
愛着は来るよね。
そんな感じで工芸もそこだと思う。
板としても性能が終わっても
とっくの間に飾っておいてもいいんじゃない?
長く大切にテーブルにつながるよね。
撫でているのは貝の土を張っていくように。
土で張って、そこを上から塗って、
それをまた削いてツラツラにして、
段差をなくす。
どこでもフロムピーでもいいんじゃない?
触るな。
工芸の価値と職人の現状
触るな。
触るな。
触るな。
多湿だな。
多湿全面うるしい。
滑りそう。
確かに。
個人の方からもご依頼受け付ける?
受け付けますね。
じゃあ、普通に頼むようにですね。
個人でこういうのお願いしたいんだけど。
お願いします。
お願いします。
ぜひ、これ見てください。
私のDMです。
おー。
菅田さんの作品とかも見れるページもあるので、
ぜひお問い合わせはそちらからしていただいて。
これ、まずこういうことをやってくれるって知らない人多いでしょ?
知らない。まだまだ。
認知のところがまだまだ可能性あるんじゃないですか?
そうですね。
まだまだ工芸、私が作って、
でもこれ、職人さんに頼んだら一瞬でできるんですよ。
ちゃんと作れるんですけど、
やらないのは職人さんもそういうところが見えてない。
若い人たちもこういうのを頼めるっていうところを知らない。
っていうところになっているだけなので、
もうちょっと面白いことができるかな。
例えばですけど、今お話で需要と供給が今のところ出会ってない。
それを取り持つハブみたいな形で活動していくようなイメージはあるんですか?
結構ありますね。
うちの学校を出る先輩たちとかも結構技術があって、
素晴らしい作品を作って、センスもよくて、
入賞して、お金ないからで、
お金出ない就職先ないからで全然違うところに行ったりするんですけど、
日本の本質が大きくて、
工芸っていうのは今いろんなこと言われてますけど、
絶対に日本で作っていることに価値があるので、
絶対に日本だからのもので、
産業技術とか違って、
盗まれるとかそういうのもないし、
絶対に今後もずっと価値を生み続けていく産業だと思う。
そこが喪失していくのを目に見えるんですよね。
センスが良くて仕事ができる人がぽんぽん別な場所にいっちゃって、
なんで?
すごい熱意を持っている若い子が、
学校に入って4年間学んで賞をもらって、
すごいものを作って、
アパレルに行きますみたいな。
店員さんしてるんで、
就職しても本当に最低賃金みたいな値段だったりとか、
牛入りっていう感じで、
労働基準法なんてない世界なので、
本当に、え?みたいな値段だったりするんですよ。
それがなくなっていけばいいのになって。
なるほどね。
職人さんをちゃんと子供を産んで育てて、
大学やって、いい車乗ってちゃんといい子だって買って、
それぐらいができて当たり前な技術だと思うし、
そういうものなのか、はずなのにそんなことがないのが今の工芸で、
そういうのができて、
そういうのは何もない。
そういうのが、
それぐらいができて当たり前な技術だと思うし、
そういうものなのか、はずなのにそんなことがないのが今の工芸なので、
なるほど。それを今後示していきたいわけですね。
それが変わっていけばいいのになっていうのは、そういうのを思ってます。
素晴らしい。22歳の子ではない。
ただ、母のガキの…
22歳ですよ。
22歳何やってました?
満腹してたから。
編集ライン、編集ライン。
でも、こんなこと言ってもね、ニートになる。
いやいやいや。
一発の職人じゃないですか。客さんもついていて。
今これ最後に質問で、課題みたいなのを感じてるんですが、
これから社会出て、事業としてやっていくっていうところで。
そうですね。私のできる、作るっていうところが範囲にはすごい狭まりがありますし、
それを職人さんに新しいものを作れっていうのも、それは違う話で。
そこを繋いでいって、ちゃんとした値段で職人さんに給料を払っていく。
そういう仕組みを作っていくのはすごい大変だと思うんですけど、
工芸の価値とかをもっと正当に伝えて、
後世に残していくためにも、現代に合わせて変化していくところと伝統を守っていくと、
しっかり見極めるところが工芸として課題になってきますし、
工芸の未来へ向けた課題
こういう工芸とかでインタースポーツとかをアピールすることで、
インタースポーツのアピールになればいいなと思っています。
私の大好きなギレンでも潰れていったりするのを間近で見てきて、
それはすごい悲しくて、私が愛用しているレディースモデルのブーツとか、
ピンディングとかもどんどんなくなっていくんですよ。
可愛いが若い人に向けたデザインの板とかもなければ、
ウエアとかも若い女の子が好きそうなものとかもどんどんなくなっていくのが肌で感じて、
私も個人としてもすごく嫌で、それはどんどんつながっていかなきゃいけない。
工芸と同じような課題のポイント。
でもこれはインタースポーツとかだけじゃなくて、他のところにもある問題だと思うので、
問題と問題をマッチしてそこを解決していく取り組み。
工芸だけじゃなくても和紙になれる。
やっぱり工芸も無駄なもので、インタースポーツも無駄なものっていうか趣味のものなので、
そんなに問題をみんなしないと思うんですけど、
私は人生とかは無駄なものなので、私は世間がすごく必要とされている人間ではないんですけど、
私がいることで世間、世の中がちょっと面白くなっていけばいいのになって、
無駄なところだけに、無駄なところを増やしていこうと思っています。
なるほど、すごい視点だ。
全然、すみません、ダレ事です。
自分の考えの浅さが今、真となってるじゃん、みんな。
ちゃんと考えてるよ、仕事に対して。
はい、浅いですけど、口だけです。
いろいろありがとうございました。
これから午後も空いていれば一緒にぜひ滑りに。
マジ!?
滑ってみましょう、後編は。
ちょっと滑走してみたいなと。
緊張しますが。
スリーダーになってください。
ちょっと空いてるゲームです。
空いてるゲームね。
では、今日はありがとうございました。