他人の行動に腹が立つ理由:サラリーマンの後輩の話
こんにちは、壁打ちのさきです。 頭の中を整理したい人の話し相手をしています。
今日はですね、なんで人は自分に関係のない他人の行動に腹を立てるんだろうか。
そんなテーマでお話をしてみたいと思います。
今日のお話のきっかけはですね、あるサラリーマンの方とお話をしていたことなんですけど、
その方はですね、会社の後輩にすっごくご立腹だったんですね。
何かっていうと、その方の後輩が会社に対しては病院に行きますっていう風に申告して仕事に遅れてきたことがあったんだけど、
実際には病院なんかじゃなくてですね、
彼氏とデートというか、朝帰りで遅刻と言いますか、そんな感じでよろしくやっていたことが発覚したらしいんですよ。
それに対して何なんだとすっごく怒っていたというお話なんですけど、
これリスナーの皆さんはどう感じますか?
ちょっと聞いてみたいんですけど。
私の感想を先に言いますと、実はこの話を聞いた時、全然理解ができなかったんですよ。
え、どうして怒ってるんですか?って感じてしまった。
なので、詳しくその時の状況をお聞きしてみたんですけど、
ようやくすると、そのサラリーマンの方の怒りのポイントっていうのは、
みんなが働いている時間に遊ぶなよ!働け!っていうことだったんですね。
わからん!ってなりました。
全然この怒りのポイントがわからなかったんですよ。
例えば、病院で嘘をつくなよ!っていうのが怒りのポイントだったら、私も理解できたんです。
というのは、私自身がサラリーマン時代に体調不良で通院してた時があったんですけど、
その時って毎日処方された薬を朝晩飲んで、2ヶ月に1回は採血しに病院に行ってっていう生活を1年ちょっとしてたことがあるんですよ。
普通に毎日毎日辛かったですし、病院が良いって全然楽しくないですし、
周りにもそうやって迷惑とか心配をかけているなっていう風に感じていたという経験があるので、
病院に行きますっていうのを遊びのかくれみのに使われるのは良い気がしないなって思うんですよ。
個人的にそう思うんですね。
あるいは恋愛いいなみたいなそういう妬みがあって、それが怒りに変わるとかも想像できる気もするんですよね。
リア充爆発しろっていう言葉があるので、そういうのだったら想像できるかなって思ったんですけど、
ただそのサラリーマンの方はですね、そういう嫉妬感情とは無縁で、
ただ純粋にみんなが働いている時間に遊ぶな、働けっていうのが怒りになっていたんですよ。
これが私からするとすっごく不思議だったんですね。
というのも、お話を聞いている限りでは別にその後輩の人が遊んでようが仕事しようが、
その人には何も影響がないっていうそういう座組というかポジションだったからなんですね。
だから私からするとその人がそのポイントで怒る理由っていうのが理解できなかったんですよ。
自身の経験:ブラック企業での理不尽な怒り
ただ身に覚えはありました。
というのがですね、過去に私自身この怒りを向けられたことがありました。
あれは私が20代前半の時ですね、もう10年以上の前のことになるんですけど、
当時すっごいブラックな会社で働いていた時の出来事です。
当時ですね、深夜残業と毎週の休日出勤が当たり前というそういうチームにいたんですけど、
珍しくですね、業務が落ち着いた時期とちょっとその自分の体調不良の時期が幸いにして不幸中の幸いにして重なったので、
何日か定時で帰らせてもらったんですよ。
で、そしたらある朝金曜日ですかね、その同じチームの先輩から電話がかかってきまして、
その電話の内容っていうのが、
佐紀さん今週は定時で帰ったんだから来週からは頑張らないとね。
っていう内容だったんですよ。
これがいつもの先輩よりもずっとすっごい低い声で、
出社時刻前ですよね、まだ家にいる時間、会社の営業時間よりはるかに早い時間にわざわざ電話をかけてきて、
それだけ言ってガチャって切られて、びっくりしたんですよ。
っていうのも、私は先輩が率いるチームが抱えている仕事量とか、
自分のタスク、それから今現在の体調とか、
そういうものを先輩とも話して把握してあらかじめ了承を得た上で定時で帰っていたので、
私がその深夜にオフィスにいるかどうか、深夜残業をしなくなったからといって、
先輩に不利益がいくわけではないっていう状況だったんですよ。
だから先輩が何に対して怒っているのか、開目わからなくてすっごいびっくりしたんですね。
SNSに見る他者への怒りと共通の仕組み
でも、こういう怒りの声って珍しくないんですよね。
SNSを見ていると、自分の仕事、職場のことどころか、
自分の人生に全く絡みのない誰かに対して怒っているコメントとかって、
毎日のように流れてきますよね。
芸能人の不倫だとか、専業主婦の家事レベルがどうとか、
育免がどうとか、マナーがどうとか、
自分の生活には1ミリも影響を及ぼさない人の行動、
赤の他人の行動に対してものすごく腹を立てている人がいて、炎上しちゃうみたいなことって日常的に起きてますよね。
だから前から不思議だなーって思ってたんですよ。
もしかして今回のお話とか、自分の身に起きたこととか、
今言ったようなSNSの炎上とか、
それらってもしかして何か共通する仕組みがあるのかな?
って考えたんですね。
だから理解したいなと思って調べてみたんですよ。
なんで人は自分に関係のない他人の行動に腹を立てるんだろうと。
仮説1:公平性への敏感さ(インテンションゲーム)
今日のお話は、怒りの正体を考える。
そんな回になりそうです。
あの人の行動に無性に腹が立つ。どうしたらいいの?とか、
急に怒られたんだけどなんで?っていうような怒りの過虫ですね。
そういう中にいる人に聞いてもらえたら嬉しいです。
ということで、紐解いていきたいと思います。
今回もですね、ChatGPTと亀打ちしながら心理学とか脳科学とかそういうのも調べつつ、
こう考えると説明できそうだなっていう仮説をですね、いくつか立ててみました。
自分的にはすごく納得したというか、こういう考え方をすればいいんだというふうに思えたので、
ちょっとそれをですね、一つずつ紹介していきたいと思います。
全部で4つあります。
最初は人間全体、私たち人間という生き物全体に共通する仕組み。
そこから少しずつレイヤーを深めていって、最後は個人的な一人一人の価値観の話まで織り下げていきたいなと思います。
はい、ということで早速仮説の一つ目ですね。
一つ目が公平性ですね。
心理学ではですね、かなり有力な説とされているみたいです。
何かというと、人間は公平さ、フェアネス。
フェアじゃないな、みたいな公平さを壊されたということに対して、すごく敏感に反応するっていう考えですね。
有名なのが、最後通帳ゲームっていうものになります。
たぶんですね、聞いたことあるなーっていう方もいると思うんですけど、簡単にご説明するとこんなゲームです。
まずルールはこうです。
ここに100万円があります。
そして2人のプレイヤーを用意します。
この2人を提案者Aさん、それから応答者あなたとします。
提案者のAさんは100万円という報酬の取り分を提示することができます。
いくらで分けるっていうのを決めることができるのがAさん。
あなたは提示された金額を受け入れるか拒否するかが選べます。
そして受け入れる場合ですね。
Aさんからいくらいくらでって言われたのを受け入れますよってなったら、
Aさんもあなたも両者が提案された報酬の取り分をそれぞれ受け取ることができます。
ちょっとその金額では納得いかないなっていうふうに拒否した場合、
Aさんもあなたもどちらも報酬は受け取れない。
つまり2人とも0円になります。
というですね、こんなルールのゲームです。
で、そこで例えばですよ。
Aさんが私が50万円、あなたも50万円にしましょうって言ったらどうですか。
これはですね、なんかすんなり気持ちよく受け取れますよね。
ありがとうございますラッキーって言って50万円受け取ると思います。
うん、私もそうします。
でも、例えばですよ。
Aさんが私が99万もらうんで、あなたには1万円だけあげますねっていう条件を提示してきたらどうですか。
これですね、合理性だけで考えたら、納得だけで考えたら1万円でももらった方が得なんですけど、
多くの場合ですね、50-50に近ければAさんの提案を受け入れるんですけど、
取り分が8対2を超えたあたりからですね、じゃあいらない、両方とも受け取れない、ゼロでいいっていう風に受け取りを拒否する人が増えるらしいんです。
つまり、納得だけで考えたら不公平な取り分でもゼロ円よりかは1万円もらった方が得なんだけど、
それよりも、なんであいつが99万もらって自分は1万円なの。不公平じゃん。不公平を許したくない。
っていうそういう心理が働くっていうことですね。
つまり、なんかあの人だけずるしてる。不公平だ。みたいなことを感じると、人は怒りが出やすい。
これが仮説の1です。仮説っていうか考え方の1つですね。
仮説2:共同体への裏切り(進化心理学と脳科学)
続いて2つ目ですね。これも人間の社会的な一面かなと思うんですけれども、
共同体への裏切りと感じる。それが怒りにつながるという考え方です。
これはですね、進化心理学寄りの考え方になります。
私たち人間って集団で生きてきましたよね。
例えば狩猟採集時代。
俺があっちに罠をかけたから、お前はそこから回り込んでどうこうやって、
そこからお前は石を投げて、それでみんなで狩りをするんだ。みたいな時に、
裏切る奴がいたら台無しになりますよね。
あるいは農耕時代。これは日本人イメージしやすいかもしれないんですけど、
みんなで田植えをして協力し合っている時に、
誰かがそこに対して非協力的だったら困るじゃないですか。
現代社会においてもそうですよね。狩りもしない。食料も集めない。
でも食べます。みたいな。こういう人が増えちゃうと集団が滅びる。
だから私たち人間にはフリーライダー、ただ乗りしちゃう人っていうのを嫌う性質が備わっている。
それはなぜかというと、進化の過程で、
そうやって人のために動いていた。
共同体の目的のために協力し合うっていうことで私たちは生き延びてきていたので、
そういう意味では会社とかも共同体なので、
みんな頑張っているのにっていう感情が出るっていうことですね。
これ面白いのが、脳科学でもこういう研究があるんですって。
人間は集団のルールを破る人とか、
ちょっと不公平な行動っていうんですかね。
みんなと違う行動を目撃した時に、
脳内の糖皮質とシマの皮の質、糖皮質っていうところとか、
全体上皮質っていうところが強く活動するっていうことが実験で確認されているそうです。
この糖皮質っていうのは、本来は腐ったものを口に入れた時とかに、
ああいう肉体的な嫌悪感を処理する場所だったらしいんですけど、
私たちは進化の過程で、体の嫌悪感のシステムを社会的な嫌悪感にも転用するようになった。
つまりフリーライダーによるルール違反を見ると、
脳みそがそれを汚いものとか不快なものっていうふうに捉えて、
強い拒絶反応とか怒りを生み出す、そういう仕組みがあるんだそうです。
全体上皮質、言いづらい。
全体上皮質っていうのは、もっと直接的で、
エラーの検出、機体の裏切り、精神的苦痛、こういうのを処理する司令塔らしいです。
つまり嘘とかズルとかマナー違反っていうものを見るだけで、
脳みそがワッて、脳みそのあるところがワーって活性化して、
ものすごく嫌悪感を抱く、そういう人がいるっていうことですね。
これは人間に備わった仕組み、ある種集団で生き延びていくための能力ですよね。
ただ、この党皮質とか全体上皮質っていうものが、
ルール違反とか共同体への裏切りと感じたことに対して、
どれくらい強く働くかっていうのには非常に大きな個人差がある。
だからですね、ここが強く働く人は許せないってなるし、
ここがそんなに働かない人は、えー、くらいで終わると。
そういう仕組みになっているんですね。
うーん、面白いですね。
ちなみにこの働きっていうのは、
生まれつき、遺伝的に働きやすい、働きにくいっていうものもあるし、
後天的にですね、いろいろな価値観とか常識とか、育ってきた環境とか、
大人になってから置かれた環境によって、
強くなったり弱くなったりするらしいので、
多分ですね、同じ人でも人生のフェーズによって、
20代の時はもうどうしても許せなかった、みたいなことが、
例えば40代、50代になると、丸くなったねって言われるのって、
多分ね、ここの働きが弱まったりとか、
後はその後天的な理由でもって、
もともとの持ってたものが薄まるとか、
そういうことがあるのかな、なんていうふうに思います。
次回予告
3つ目、ここからですね、
脳の仕組みとか社会的動物ということよりも、
もっともっと個人的な内面の世界に入っていきたいのですが、
すいません。
ここでお出かけの約束がありまして、
そろそろ出発しないと、
出発の時刻が迫ってまいりましたので、
今日は一旦ここまでにしたいと思います。
3つ目以降ですね、
個人的にはすごい面白いなと思ったので、
ぜひ聞いてもらえたら嬉しく思います。
明日以降でお話できるんじゃないかなと思っておりますので、
ここまで聞いてくださった方、聞きましたようの合図にいいねをお願いします。
そして続きも聞いてみたいなと思った方はですね、
フォローして次の配信をお待ちいただけると、
とってもとっても嬉しいです。
ではでは、ちょっと尻切れとんぼになりますが、
本日はここまでとさせていただきます。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
また次の配信でお会いしましょう。
サキでした。