皆さんこんにちは、ロボシンクの矢野です。この番組は、耳で学ぶAIをコンセプトに、 初心者向けにAIを分かりやすく解説する番組です。
今回のテーマは、2つのことについて話していきたいと思います。 1つは、初の番組企画、こちらの告知となります。
もう一つは、本編ですね。こちらは、シンガポールのAIの取り組みについて話したいと思います。 シンガポールがAIとどのように向き合っているのか、導入事例について見ていきます。
シンガポール、AIの取り組みすごいんですよね。 今回は、日本以外の他の国の導入事例について話していきたいと思います。
今日話すポイントは主に3つです。 1つ目に、シンガポールの国としてのAIの取り組み。
2つ目に、シンガポールで開催されたAIイベント、プロンプトロワイヤルが熱い。 3つ目に、シンガポールのガブテックチームが考案したプロンプトを作成するためのプロンプトフレームワーク、
コースターフレームワークについて話していきます。 ということで話したいと思いますが、先に番組企画の告知からしましょうか。
ありがたいことに、このポッドキャスト、ロボシンクですね。 リスナーの方が増えてきまして、本当にありがとうございます。
前々からリスナー参加型の企画を行いたいと思ってました。 ちょうど今回がですね、30回目の配信ということで、キリもいいので企画を行いたいと思います。
内容としては、リスナーの方にアンケートを募って、ポッドキャスト内で紹介するというものになります。 アンケート内容はシンプルに、AIをどのように使っていますか、
AIの利用シーンを教えてください、というものです。 以前もポッドキャストで話したんですけど、他の人がどのようにAIを使っているのかって、結構気になるんですよね。
どうでしょうか。このポッドキャストを聞いているリスナーの方、他のリスナーの方がですね、どういうふうにAIを使っているのかって、気になりませんか。
私はですね、すごく気になります。もうすごく気になります。 なのでシンプルに、AIをどのように使っていますか、というお題にしました。
最先端のAIツールとか、すごいテクニックを使っているとか、そういう話ではないです。 シンプルにですね、あなたが会社でもしくは個人で、どのような形でAIを使っているのかっていうことを知りたいわけです。
AIを使い始めて、良い方向に変わったという話も聞きたいですし、 あとは、うちの職場はAIを導入したけど正直あまり変わってないです、みたいな話もあれば聞きたいですね。
で、応募していただいた方で採用された方にはAmazonギフト券2000円分のギフトコードをメールで送る予定です。
初めての企画なので、まぁちょっと全然相場がわからないんですね。 なのでこの金額にしました。
500円はさすがに安いよなぁと思って、じゃあ1000円かな。 うーん、まぁじゃあ2000円でいきましょうか、みたいな感じですね。
ちょっと相場がわからないのであれなんですけども、ぜひぜひご参加いただければと思います。
で、ちょっとどれだけ応募があるか想像がつかないんですけど、5名くらいを採用したいと思います。
で、採用されたエピソードっていうのはこのポッドキャストで話したいと思います。 このポッドキャストを聞いているリスナーの方が、どんな感じでAIを使っているのかっていうことを
ぜひ皆さんとシェアをさせてください。 ちなみにAIの使用歴っていうのは問いません。
重ねてになるんですけど、AIのすごい使い方っていうのを今回聞きたいわけではないんですね。 今回の企画っていうのはAIを職場で、もしくは個人でどのように使っているのかっていう話を聞きたいわけです。
シンプルにですね、リスナーの皆さんがどんな感じでAIを使っているのか、 使うことによって何か変わったのかっていうことを皆さんとシェアしたいと思います。
いろいろな職種の方の応募をお待ちしています。 医療関係とか教育関係とか営業の方とか幅広い職種の方とか
バックグラウンドを持っている方、ご応募お待ちしています。 概要欄に応募フォームを載せておきますので、興味がある方はぜひ参加してみてください。
締め切りは来週の8月15日を締め切りにしたいと思います。 応募期間中、空いた時間があればですね、ぜひ参加してもらえると嬉しいです。
はい、ちょっと番組企画の話が長くなりましたけども、今日のテーマはシンガポールです。 意外という話でもないんですけど、シンガポールってAIの取り組み結構力を入れているんですね。
シンガポールの人口っていうのが2023年時点で592万人。 それに対して日本が1億2100万人くらいですね。
世界デジタル競争力ランキングというのがあります。 これはですね、スイスの国際経営開発研究所っていう機関が毎年発表している指標になります。
これはですね、デジタル技術をビジネス、政府、社会、 これらで活用しているかどうかっていうものを測定、比較するものをですね、毎年発表されている指標ですね。
この世界デジタル競争力ランキングで、シンガポールはですね、 なんと3位にランクインしています。
2023年のランキングですね。 1位はアメリカ、2位はオランダ、3位はシンガポールというわけです。
ちなみに日本は32位ですね。 日本もAIの取り組みっていうのはしっかり政府が行っています。
ただ、広い意味でのデジタル競争力、AIを含んだ包括的なデジタル競争力っていうのは、 世界的に見てもシンガポールは非常に進んでいるわけですね。
このことがよくわかる面白い事例があります。 2024年、今年ですね、シンガポールの予算案で議論された内容というのがあります。
この内容をざっくり説明すると、40歳以上の国民はキャリア育成の手当てをもらうことができるという政策、
この政策に対していくら予算をつけるかっていう、それの議論の話ですね。 この議論の中でバンバンAIワードっていうのが飛び出すんですね。
シンガポールの予算案の議論の中で、オープンAI、チャットGPT、あとはソラですね。 このソラっていうのはまだ公開されてないんですけど、オープンAIの動画AIのことですね。
他にもミッドジャーニーのようなワードが飛び出します。 これはあの画像生成ですね。
これ結構すごくないですか。 私あのこの動画を初めて見たときですね、予算案の会議の中でソラとかミッドジャーニーとか出てくるんだってちょっと変に感心してしまってですね。
この議会の中ではAIの進化の速さについてこう話していました。 ちょっと読んでみますね。
AIの変化から逃れることはできません。 どの国も経済もAIによる世界の変化から逃れることはできない。
という話がですね、この議論の中で出ていました。 だから予算をつけて国民にAIを学ばせる支援をしようよっていう話をやっていたわけですね。
これが2024年、今年の4月の予算案の中で話された内容ですね。 ただですねシンガポールは2019年に国家AI戦略っていうのを策定しています。
国を挙げてAIを導入する取り組みっていうのを始めているわけですね。 この2019年に国家AI戦略を定めてその後
2023年の12月、去年の12月ですね。 去年の12月に改めてこの国家AI戦略っていうのを見直しています。
見直して国家AI戦略2.0っていうのを策定しています。 2019年の最初の国家AI戦略ではAIの技術っていうのをポテンシャルがあるものとして定義を
していました。2019年当時ですね。 2023年の去年修正を行った内容では
AIの技術っていうのを国にとって必要な技術であると再定義し直しています。 つまりですね改めて国としてAIとの関わり方
これの優先度を上げてきたわけですね。 このシンガポールの取り組みの一つとして
ワンサービスAIチャットボットというのがあります。 これですね面白いんですよね。シンガポール政府が開発した
AI搭載のチャットボットになります。 このチャットボットどういった機能があるのか、どういったことができるのかっていうと簡単に言うと
AI版目安箱みたいなものですね。 江戸時代、徳川よしむねの時に目安箱っていうのが設置されましたよね。
人々の意見とか不満とかを拾い上げてそれを政策に反映するために設けられたものですね 目安箱
このワンサービスAIチャットボットではですね シンガポール国民が問題を報告できるサービスになります
WhatsAppやテレグラム、日本でいうLINEみたいなアプリですね。 このアプリから簡単に自治体の問題を報告できると
で報告された内容っていうのはAAが自動でカテゴリー分けをして あとは地理的位置とか添付された画像とかそういった情報に基づいて
然るべき担当機関に通知されると 例えば道路の一部が破損していて危険だと
でその破損しているところですねスマホで撮影をして画像を送ると でするとこの画像や地理的情報からそこを管轄する自治体の部署に連絡が行くわけですね
他にもどこどこの道が凸凹すぎて車椅子やベビーカーが通行しにくい 何とかしてくれとかいったそういった問題を報告することができるわけですね
この仕組み面白いですよね シンガポール国民全員がこのワンサービスAIチャットボットにアクセスをすれば
自治体の問題なんかを報告できると簡単に報告できると これ通常であれば受け取った側の業務っていうのはすごく煩雑になると思うんですけど
AIが自動で分類をしてくれてしかるべき担当機関に通知してくれると 日本でも自治体とか企業で導入されても面白いと思います
何か困ったことがあったらここから報告したらいいというものですね 報告したら後はAIが自動で判別してしかるべき部署に報告が行くと
このシステム便利ですよね 問題をどこに報告したらいいのかわからないとか
たらい回しにされるっていうケースはあると思います この仕組みだったら窓口が一つなので効率化ができそうですよね
ちなみに日本でも総務省が開発しているGABOTというチャットボットがあります GOV
BOTと書いてGABOTですね これはマイナンバーとか医療保険などの制度について質問ができるというチャットボットになります
より効果的な回答を引き出せるというものになります 次の要素っていうのがですねちょっと一つずつ言いますね
コンテキスト背景ですねこれはオブジェクティブ これは目的ですね
でスタイルこれは回答の文章スタイル そしてトーンこれは回答のトーンですね
であとはオーディエンス聴取ですね 回答を読む側の人ですね そして最後にレスポンス
これは回答をどのように出力するのか例えば表形式なのかどうかというものですね コンテキストオブジェクティブ
スタイルトーンオーディエンスレスポンス これらの頭文字を取ってコースターフレームワークというものですね
つまりですねプロンプトを書くときにこのコースターフレームワークを使って コンテキストオブジェクティブスタイルトーンオーディエンスレスポンス
これらの要素を含めるとプロンプトの回答精度が上がるよというものになります 例としてですね
私がポッドキャストの台本を記事に直すときのプロンプトで考えてみたいと思います 私ポッドキャストを配信するとき台本をこう作ってるんですけど
その台本をブログ記事に直してノートで配信したりしているんですね そうした時のプロンプトっていうのをこのコースターフレームワークに乗っ取って作ってみたいと思います
まずはコンテキスト背景ですね AIポッドキャストの台本を読みやすいブログ記事に変更する
で次にオブジェクティブ目的ですねこれが一番重要ですね 私が提供した台本を読者が読みやすく興味を引く文章を作成する
難しい単語はわかりやすい言葉に言い換える そして次にスタイルですね文章のスタイル
これは人気ブロガーの文体に習うこととしました そしてトーンこれはですね文章のトーンですね
私は若干フォーマルというようなトーンにしました そしてオーディエンス聴取の意味ですね
これはAIに興味のあるビジネスマンが読者 彼ら彼女らはAIの深い洞察やアイデアを求めている
こんなプロンプトにしました そして最後にレスポンスですね
これはどういった形でAIに回答を生成して欲しいのかっていうものを決めるものですね 私はこのようにしました
見出しごとにまとめた文章を生成する 一つの見出しごとに4行の文章で構成する
そして台本を貼り付けてその台本をコースターフレームワークに乗っ取って 記事に直してもらうという作業をしました
結果ですねかなり良い文章ができたと思っています やっぱりプロンプトの中に目的を明確にしたり
あとはその背景とかですね あとは文章のスタイルやトーン
そうですねあとはオーディエンスですね どういった人が読者なのか
こういった情報を含めるとやっぱり回答の精度っていうのはぐんと変わってきますね コースターフレームワークっていうのはちょっとしたプロンプトではもちろん使えないです
例えばですね シンガポールの人口はというシンプルな質問に対して コースターフレームワークを使うメリットっていうのはあまりないと思います
それよりも台本を記事に変換したいとか あとはレポートをより深く洞察したい
企画書の下書きを作りたい こういった一定以上の出力精度が欲しい場合に項目を埋めるだけで回答精度が上がるというのはおすすめですね
こんな感じでプロンプトを書くときに指標のようなものがあると 非常にプロンプトが書きやすくなると思います