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はい、17回目の配信でございます。おしゃれな呪いを解くラジオでございます。今日はお便りを頂戴しております。ペンネームシナモンさんから。ラジオ配信楽しみにしてます。ありがとうございます。皆さんのお悩みも共感できるものばかりで、とっても参考になります。さて、私の悩みは聞いてください。私は子育て中の専業主婦です。
私は子供の頃、家業が倒産した関係で貧しく、雑誌を見ては、「大人になったらいいものを買っておしゃれするんだ!」と憧れていました。いざ大人になり、好きな格好ができるはずの状況になりましたが、うまくいきません。
子供の頃の反動で、自分の着たいものが高級感のあるもの、ブランドのもののため、私の実生活に何だか合わないんです。俗に言う、着ていく場所もないし、というやつです。そのため、毎日某国民的プチプラ服で過ごしています。
過労死で長期休暇でリゾートに行く時や、海外旅行の時などは人目を気にしなくていいし、実生活とも離れるため、おしゃれができ、好きな格好ができるのですが、その時はいつも感じる不自由から解放されてとても嬉しいんです。でも一年にそれはたった数日間だけ。こんな私に何かアドバイスください。おしゃれの呪い解きたいです。よろしくお願いします。
ということで、今日はこの悩みに回答していきたいと思います。それではスタートです。
はい、ということで始まりました。おしゃれの呪いを解くラジオ。早くも17回目の配信でございます。この番組はあなたに巻きつくファッションへの思い込みイコールおしゃれの呪いをバッサバッサと解いていきます。
服装心理学をベースにおしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。お相手はパーソナルスタイリストで日本服装心理学協会代表理事の久野梨沙でございます。今日もよろしくお願いいたします。
ということでお便りありがとうございます。マシュマロからお悩みいただきましたシナモンさんですね。
えっとですね、まあ子育て中でね、なかなか昔着たかったものがね、着られないというのはありますよね。
これね、昔着たかったものを大人になって買うみたいなのってありますよね。あるある。ファッションに限らないですけどね。
なんでしょうね。年がバレますけどね。なんだね。びっくりマンチョコ買い漁っちゃうとか。これはあらほうしかわかんないね。とかね。ありますよね。私もそういうのありますね。ありましたね。
幸いなのか不幸なのか。私は結婚と子供ぶのが遅かったので、まあ一通りね、ちょっと独身時代に済ませちゃったっていうところはファッションに関してはあって、まあでも買い当たりましたよね。
社会人になってからね。そういうのね、私ね、仇討ち商品とかね、仇討ちをおっしゃると言うんですけど、あの、若い頃、子供の頃の、若い頃のこう、仇を討ってやるみたいな感じで、こうね、狂ったように買うみたいなね。
もう誰でもあると思うんですよね。ね、あの、私の場合なんだっけな。Dボックのね、ポンピュフリーとかね、あの、ナイキのエアマックスとかね、そういう感じ。
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あとプラダのリュックとかね。そういうのありますよね、誰でもね。でね、まあ、なんでそれは、その、仇討ちで消費するのはね、全然悪くないと思うんです。やっぱり、あの、自分で自分を癒す行為だと思うので、その子供の頃の、満たされなかった自分を大人になって自分が満たしてあげるって素晴らしいじゃないですか。
ね、なので、それはすごく全然いいことだと思うんですよ。誰でもあると思うしね。なんですけど、やっぱりそれを状況が許さないっていうのは当然あると思うんですよね。あの、たまたまその、仇討ちで買いたい服がやっぱり今の環境に合わないとか、あとはちょっと金銭的に難しいとかね、あると思うんですよ。
で、その、それでもその、仇討ちしたいっていう気持ちに振り回されてしまって、買ってしまう人もいるんですよ、中には。なので、その振り回されてない、その今の生活にちゃんと地に足をつけて、そこを抑えられていることだけでも、シナモンさんすごいと思うんですよね。それは素晴らしいと思うんですよ。
あの、私がお客様のワードローブチェックっていうサービスで、お客様のご自宅に行って、クローゼットの中を覗くと、仇討ちアイテムでいっぱいなことって結構あるんですよ。これ、いつ着る機会ないですよねっていうものが、タグがついたまま、ザラーと並んでるっていうのは結構あって、
いや、昔買えなかったんで、憧れだったんで、つい買っちゃって、でも一回も着てないんです、みたいなものは、ガッと並んでたりして、で、じゃあ今の自分が着られる服はっていうと、それらに追いやられて、3分の1ぐらいのところに、ちょこんと端っこにあるみたいな人も結構いるのでね。なので、その、仇討ちの気持ちに振り回されてないっていう点でまず、ちょっと自分を褒めてあげてほしいと思うんですよ。
で、じゃあその上でどうするかっていうことなんですけど、まず、その、仇討ちの気持ちを満たすのに、そもそも買わなきゃ満たされないかっていうところがあって、例えば、高級感のあるものとか、ブランドのものとかを、もう私はすでに買える状態になったんだっていうだけでも満足、それを実感できるだけでもやっぱり満足できると思うので。
やっぱりなんか、仇討ちって子供の頃って、その自分の環境が、自分の力でどうにもならないじゃないですか。これなんか、自己効力感って言うんですけど、自分でこの状況をなんとかできる、自己効力、効果の効に力ですね。自分には環境をなんとかする力があるんだっていう、その自己効力感を得られないことへの、なんていうか、思い残しというかね、があると思うんですよね。その、仇討ち。
っていう中には。なので、その自分で自分の生活をコントロールできるようになったんだっていうことを実感できるだけで、その品物が手に入らなくても済むこともあるので、例えば試着をして、あ、これだったら買えるな、じゃあいつ頃買おうって決めるだけでもちょっとスッキリする部分がある人もいます。なので、まあ子育て中でね、忙しいと思うんですけど、時間見つけて試着しに行くだけでもいいと思うんです。
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で、とはいえ、やっぱり買わないとスッキリしないっていう場合には、別の方向から考えてもらいたいんですけども、その仇討ちをした瞬間のカタルシスってあると思うんですよ。このカタルシスって、それこそ毎日毎日子育てに仕事に頑張ってきて、たまに行く、それこそここに書いてある長期休暇のリゾート、海外旅行みたいな、非日常的なパーっていう楽しさ。
と、仇討ちした瞬間のカタルシスって似てると思うんですよ。こういうふうに、ストレスとか仇討ちのしたいっていう気持ち、不満というか願望をパーっと晴らすっていう方法も一つあると思うんですけど、そのパーっとした楽しみ、非日常な楽しみ、カタルシスみたいなことじゃなくても、今の自分の生活をちょっとずつ良くしていく。
大きい服が着たいっていう気持ちじゃなくて、毎日の生活の中で逆に、ちょっともうちょっとこれが直ったらいいなみたいな小さい改善を積み重ねていって、幸せレベルの少し底上げを図る。
大きな幸せを単発的なスポット的な大きな幸せをボンと求めるんじゃなくて、毎日の幸せレベルをちょっとずつ上げていくことでも、なんか解消される、相対的に解消されるものってあるんじゃないかなって思うんですね。
で、ちょっとこのシナモンさんのダリオンで気になったのが、毎日某国民的プチプラ服で過ごしてますってとこなんですよ。
そもそもこの自分が子供の時に着たかったものが着れなかったっていうことにもちょっと不満をストレスを感じてるんだと思うんですけども、そもそもシナモンさん、毎日某国民的プチプラ服で過ごしていること自体にあんまり満足してないんじゃないですかね。
このいつも過ごしている自分が着ているその国民的プチプラ服、もう何回も言って大体皆さんダウンマンの中に一つのブランド名が出てると思うんですけど、あの某ブランドね。
が、仕方なく選択している消極的選択の結果それを着てませんかね。
これしかないと思って着てる。
そうすると、そもそも着てる服に満足していないぼんやりとしたどっか不満があって、その不満と子供の頃着たかった服が着れないっていう不満が悪魔合体しちゃってるようにも見えるんですよ。
なので、子供の頃着たかった服は実生活と伴わないってことでね、着れないっていうことがあったとしても、一方で毎日着れる服をちょっとだけ好きに寄せるというかね、底上げするっていうことはできると思うんですよ。
よくお客様でもあるんですけど、好きな服を着るか環境に合わせた服を着るかっていう0か100かっていう話になっちゃう方が結構多いんですけど、その間って取れると思うんですよね。
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ただ、もちろん某国民的プチプラ服じゃなくて、でもちょっと自分の好きなものを満たせるような服ってどこにあるかわからないっていう、その知識がないことによって実現できないっていうハードルはもちろんあるかもしれないですけども、
でも、シナモンさんの選択肢は某国民的プチプラ服か、子供の頃着たかった高級感のある服かの二択ではないはずなんですよ。その間にもうちょっと今よりは幸せ感が上がるような服ってきっとあると思うんですね。
なんかそういうものがどういうものかっていうのを追求していった方が、なんか相対的なとか全体的な幸せ度が意外と上がるんじゃないかなっていう気がするんです。
最近ね、実はこれすごいタイムリーなテーマで、私の中でもこのドカンとした幸せを求めずに、毎日の幸せレベルを底上げするっていうのがお客様に提案する内容としても結構テーマとしてあって、その方が効果が上がるなっていうのはすごい最近実感してたので、すごいこのお悩みがタイムリーで嬉しかったんですけど、ぜひこれ試してみてもらいたいんです。
そのためには、自分の好きってなんだろう。子供の頃手に入らなかったという渇望感ではなく、今の自分が好きっていうのってなんだろう。この渇望感と好きってまた別だと思うんですよ。
なので自分の好きを見直すために、オンラインサロンでは何ヶ月前にワークで好きな服だけを切り抜いて貼ってみましょう。それで自分の着れるかどうかまず考えずに、好きか嫌いかだけで雑誌から切り抜きをして貼ってみようっていうワークをしてもらったときに、私こんな服好きだったんだっていう発見がすごい皆さん知っていただいたことがあるんですけど、
ぜひそれやってみてもらって、バーッとまず一回好きかどうかだけで判断して集めてみたときに、この中から少しでもこのエッセンスを自分の服に取り入れられないかなみたいなアプローチをちょっと取ってみてもらうと、もう少し毎日のファッションの幸せ度が上がるし、それが引いては子供の頃着れなかったものが着たいっていう呪いというか渇望感からの解放につながるんじゃないかなというふうに思いますので、
ぜひその辺も試してみて、また試して何か変わったことがあったらぜひお便りいただければ嬉しいなと思います。シナモンさんありがとうございました。
この番組ではですね、こんな風に皆さんからのお悩みお便り募集しております。番組概要欄に質問を匿名で送ることができるマシュマロへのリンクがありますので、そちらからぜひ送ってみてください。
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