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2022-04-20 11:57

458.吉野家元常務の「不適切発言」騒動の本当の怖さ from Radiotalk

ここ数日かなり話題となっている、吉野家の常務が某大学での社会人講座で行った問題発言。女性蔑視だとか、覚醒剤を甘く見ているといった論点での批判が多いようなんですが、私はちょっと違った点からこの発言をとても怖く感じたのです・・・・・・。

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#ひとり語り #心理学 #ファッション #服 #おしゃれ #スタイリスト #パーソナルスタイリスト #カウンセラー #イメコン
00:01
はい、ということで始まりました、おしゃれの呪いTALKラジオ、本日で458回目の配信でございます。
この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをバサバサと解いていきます。
服装心理学をベースに、おしゃれを持って楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタイリストで、公認心理師の久野梨彩です。本日もよろしくお願いいたします。
このラジオは、今冒頭で講場で述べましたように、ファッションの思い込みとか、服装心理学のこともお話しするんですけど、
私自身がね、もうかれこれ2006年からですから、
起業して会社経営しているっていうこともあるので、そういったお話もすることが多いんですけど、
その目線でね、このところちょっと気になったニュースが、かなり話題になってますけどね、例のやつですよ。
吉野家さんの常務の方が、某大学で行われた、社会人向けのマーケティングの講座で行った不適切発言ってやつ。
4月16日でしたっけ?にあってね、もう翌日からすぐ、だいぶニュースになっていたので、見てる方多いと思うんですけど、
吉野家の方は、解任されたりとか謝罪したりとかね、いろいろ動きがあって、そろそろ一段落なのかなっていう感じですけれどもね。
直接的な表現は、私も口にもしたくないぐらい下品な発言なので、口にはしないです。
吉野家炎上とかって検索すれば出てくるから、もし知らない方いらっしゃったら、各自直接的な表現は検索していただければと思うんですけど、
要はその方がやったマーケティングの内容を、その講座で参考にしていただくために話したということですよね。
地方から上京してきた若い女性が、まだ上京したてのときに、男性から高い食事をおごってもらったりとかするようになる前に、牛丼の中毒にしてしまって、
リピートお客になってもらうという戦略だよ、みたいなことをお話しした。それを非常に下品な言葉で表現されたということなんですけど、
これに関して結構その世論とかニュースとかの論調だと、その表現がとにかく下品だとかね、あとは女性蔑視だとかっていう論調で非難されていることが多いんですけど、
私はちょっと違う観点でこの発言がすごい怖くて、その表現が悪いとか女性蔑視とかっていう論点から批判すると、結構その裏返しでマーケターの方とかが擁護しているのもいくつか見かけて、
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確かに表現は悪いけど、でもマーケティングのこれって本質だよね、みたいな。マーケティングの本質を講座の参加者の方に伝えたくて、こういう発言しちゃったっていうことだよねって。
この発言を否定しちゃうと、マーケティング自体否定しちゃうことになるよね、みたいな、そういう擁護をされているものも何個か見たんですよ。
でも私そこが怖くて、そこが一番この発言で怖かったところなんですよ、実は。これがマーケティングじゃないですよねってことなんですよね。
というのは、マーケティングってどういう定義がされているかというと、Wikipedia見てみたんですけど、読みますよ。
企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、顧客が真に求めるサービスや商品を作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにするための概念、全体がマーケティングだと書いてあるんですよ。
でもこの吉野家の元常務の方の発言がマーケティングの本質だって言ってる人って、その顧客が求める商品やサービスを作って届けることがマーケティングじゃなくて、顧客が求めてないものも自分たちのマーケティング活動で求めるようにできちゃうよ。
つまり自分たちのマーケティング活動で人間の心を完全に操作できてるって思ってるんじゃないかなって思って、そこが一番怖かったんですよ、この発言の。だってシャブ漬けってそういうことじゃないですか。言っちゃった。言っちゃったけど。シャブ漬けってそういうことでしょ。
そんなことマーケティングでできてると思ってたんだっていうところが一番怖かったんです。過去、マーケティングが人の心を完全に変えたことなんてあったかなって。私知らないだけなのかなって思うぐらい、そこが一番怖かったんですよ。
マーケティングって例えば、実は本当はニーズがある。本当は欲しいと思ってるんだけど、例えばそういう商品があること自体を知らない人とか、あとはその商品にそのニーズを満たす実は付加価値があるんだけど、それを知らない人たちに知らせるっていうことはできることだと思うんですよ、マーケティングって。
だけど例えば、牛丼なんか食べたくもないとか、食べることなんか考えたこともない、食べたくない嫌いだみたいな人に牛丼中毒させたことってあったっけ。それぐらい強い表現じゃないですか、シャブ漬けって。
だって覚醒剤漬けって自分の理性は抗っていても脳が壊れて暴走しちゃって、どんどん覚醒剤を求めるようになっちゃうっていう表現でしょ。そんな強い表現をするほどマーケティングって力があったっけって思うんですよね。
だからそんなそこまでの人心障悪というか、人心操作というか、人の心の操作というかが、たかだかマーケティングにできるわけがないのに、それをできていると思っているその万能感がその表現に現れてて、めちゃめちゃ怖かったんです、私。
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そこが問題なんじゃないかって思うんですよね、本当の。
言わせていただくと、私も元々は若い女性だったんですけど、若い女性は元々牛丼食べたかったですよ、こんなに若い女性が牛丼屋さんに入る前から。
私、高校生忘れもしない、高校生の時、もうこれ何年前考えたくないよ、20年以上30年近く前だけど。
その頃はまだ、香原富美さんがね、女性が牛丼食べるっていうのを市民権獲得してくださったんですよ。
そのちょい前で、牛丼食べたかったんですよ、女性だって、若い女性だって、高校生の裏若き女性だって食べたくって。
同じ同級生の男子は普通に学校帰り、部活帰りに牛丼屋さんに寄って食べてたわけですよ。
だけど恥ずかしく食べられなかったんですよね。食べたいねって言って。
今日こそは食べたいんだから食べようよって言って、グループで5人ぐらいでグループ組んで、
今日はよしのように行こうって言って、おそろおそろ5人だったら大丈夫だなってバッて入って、
みんなで食べれば怖くないみたいな感じで恥ずかしくないって言って入って食べて。
っていうことがやっとできたぐらいで、一人で入りたいなと思ったけど入れなかったんですよ。
だからもともと食べたかったの。それを食べやすいようにしてくれたマーケティング戦略だったよねって思ってたんですよ。
もともと全然食べたくもないのに、マーケティングの力でフラフラフラフラって牛丼に引き寄せられて食べたわけじゃないですよ。
あなたが牛丼漬けにしたから女性が食べられるようになったわけじゃないんですよってことなんですよ。
もともと食べたかったのっていうことなんですよね。
だから食べたい人がそこにいると、だから仕組みとして見せ方として食べやすいように食べてもいいんだよってことを伝えたっていうことじゃなかったんだ。
そう思ってなかったんだって。食べたい人がいるって気づいてなかったんだっていうのも怖いし、
自分が食べたくさせたって思ってたのも怖いし。
何かっていうと、これって究極にお客さんを馬鹿にしてませんかってことなんですよね。人を馬鹿にしてませんかって思ったんですよ。
大きな良さを犯してマーケティングするとそういう発想になっちゃうのかなっていうのもちょっと怖くて。
私、マーケティングなんていう大それたテーマは掲げてないですけど、
4スタイルパーソナルスタイリストスクールで集客については方法とかテクニックとかをお伝えしているし、
一緒にどういう感じで集客していくかっていうのを考えるカリキュラムを後半に、卒業直前に何回か授業通しでやってるんですけど、
その時にも絶対口酸っぱく生徒さんの言うことがあって、ないニーズは作れないよって必ず言ってるんですよ。
09:04
誰も欲しがってないものをいくらアピールしても誰も買わないよって。
だからまずはお客様が何を欲しがっているのか、つまりスタイリストであれば洋服に関するお困り事を解決する仕事なので何に困ってるかっていうのをちゃんと調べようねって言ってるんですよね。
じゃないとないニーズをマーケティングの力で生み出すことなんて不可能だし、これも心理学の根底なんですけど、マーケティングで結構心理学使ったりするじゃないですか。
でも心理学の根底って人の心は変えられないなんですよ。
なので心理学知ったからって変えられるわけでもない。ましてやマーケティングで変えられるわけでもないですよね。
もともとそういう傾向があった人よりその傾向を強めたりとか、ニーズがあったものを引き出したりとかできますけど、ないものを作れないし、人の心をそんな完全操作なんかできないですよ。いくら心理学でも。
だから私そこが怖い。この表現のそこが怖いところなんだけどなって思っているんですけど、どうですか皆さん。どう思いました。
表現があまりにも強すぎるので、ちょっとそれで何か思考が止まっちゃうっていうところもびっくりしちゃってっていうところもあると思うんですけど、私よくよく考えたらそこが一番怖いなと思っています。
はい、ということでこの件に関しても何かご感想とか、もしマーケティング本職でやられている方とかも何かご意見とかあればお聞かせいただければ嬉しいです。
いろいろもろもろ番組の感想ですとか、あとはまたファッションの悩みとか、心理的なご相談とか何でも結構ですのでお気軽にお寄せください。
後先は番組概要欄にマシュマロという匿名でメッセージが送れるものがありますのでそちらに投げていただくか、もしくは私のSNS、ツイッター、インスタグラムでDMで送りいただいても大丈夫です。
そしてですね、以前から告知してますが、YouTubeで今度、コーディネート添削みたいなことを始めようかなと思っていますので、それの募集もまだまだお待ちしております。
こちらもツイッター、インスタグラムのDMでコーディネートの写真とともにお悩みを記載してお送りいただけましたら、新しいYouTube企画の中で取り上げてどんなふうに改善したらお悩みが解決できるかというのを具体的に。
これはね、やっぱりポッドキャストではなかなかできないようなので、映像でお見せしながら、ビジュアルでお見せしながら解説するというところをやっていきたいと思いますので、
ちょっとより詳しくコーディネートに関してアドバイスが欲しいという方は、ぜひこちらご活用いただけると嬉しいです。
早速ね、いくつかお寄せいただいてますので、ちょっと早いところ、YouTubeで撮影したいなと思っております。
はい、そしてこの番組の更新情報は各ポッドキャストサービスで登録すると、ラジオトークでフォローすると受け取ることができます。
ぜひぜひ登録、フォローの方よろしくお願いいたします。
それではまた次回の配信でお会いしましょう。おやすみなさい。
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