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2024-02-04 11:50

772.「ビジネスでは常にきちんとした服装がベスト」というのは間違い!その理由を心理学の実験から学ぶ from Radiotalk

カジュアルOKな職場とは言え、お客様にも頻繁に会うのにスーツを着なくても平気なのかな・・・? オフィスカジュアルを導入する会社が増える中で、そんな風に悩んでいる人や人事担当者も多い様子です。でも実は「いつでもスーツ」が必ずしも好印象を得られるわけではないんですよね。その裏付けとなる心理学の実験について解説します!

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#ひとり語り #心理学 #ファッション #服 #おしゃれ #スタイリスト #パーソナルスタイリスト #カウンセラー #イメコン
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はい、ということで始まりました。おしゃれの呪い解くラジオ。本日は久々にYouTubeとポッドキャストの同時収録でお送りしております。
本日が772回目の配信でございます。この番組ではあなたに巻き付くファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをわざと解いていきます。
服装心理学をベースにおしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタリストで公認心理師の久野梨沙です。本日もよろしくお願いいたします。
2月ということで、新年度に向けていろんな企業様からオフィスカジュアル研修のご依頼がまた今年結構増えているんですよね。
なので今日はそういったオフィスカジュアル自社に導入しようかどうしようかなって考えている人事の関係者の方とか
労働組合の方もいらっしゃいますかねっていう方はもちろんなんですけども、一個人としてね、会社はオフィスカジュアルOKなんだけど
オフィスカジュアルどうやったらいいのかなって悩んでいるっていう方に向けても、またさらにオフィスカジュアルの人が増えてきているので
そういう人たちにアドバイスするイメージコンサルタント、あとはパーソナルスタリストに向けてもね、ちょっと役立つお話をできたらなと思うんですよ。
どういう話をするかというと、ビジネスにおいてきちんとして見えることこそが正義なのかどうかっていう話ですね。
だいたいね、なんでオフィスカジュアルに着替えるのに悩むのかなっていうと、ビジネスシーンではいつでもきちんとした見出し並みをしていることこそが
最上であり正義であるっていうこういう思い込みがあるから、だからカジュアルに着替えることに怖さが出てくるんだと思うんですよね。
どんな人に対してもとりあえずスーツ、あるいはスーツ的なものを着ていて、一番きちっとして見える格好をすることがベストなんだと。
そういう思い込みがあるとやっぱりカジュアルにして本当にいいのかなっていう恐怖心が出てくると思うんですよ。
でも本当にビジネスシーンできちんとして見えることこそが最上かっていうと、これ答えは心理学観点でいうとノーなんですよね。
確かにスーツみたいなきちんとしたフォーマルウェアというのは、信頼できそうっていう印象を与えられる、それに向いた衣服であることには間違いないんですね。
しかしビジネスにおいての好印象は何もその信頼できそうっていうイメージだけが担っているわけではないんです。
具体的に言うと、この人私の仲間っぽいみたいな親しみやすさもビジネスにおいては非常に大事な要因である。
それが見出し並みによって演出し得る印象であるっていうことが実はわかる心理学の実験が過去にあるんですね。
これよく私、見出し並み研修企業で行ってやらせていただくときにこの実験の話をよくするので、ここでもさせていただこうと思うんですけど、
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1973年、ちょっと古い実験なんですけどね。グリーンとギネス、ギネスっていう心理学者による実験です。
これはどういう実験かというと、市場調査をする体で実験をしているんですけども、
市場調査をしますと、これからするので、市場調査の対象としてリスト登録していいですか?
ついては住所を教えてくださいっていう依頼をする。これ自体が実験なんですね。
そのときに調査員がきちんとしたネクタイを締めるような、いわゆるスーツスタイルですよね。
スーツスタイルで住所を教えてくださいって依頼をしたときと、
あとはネクタイをつけない、いわゆるカジュアルなスタイルで住所を教えてくださいって依頼したときと、
どっちのOK率が高くなるかっていうのを調べた実験なんですよね。
これで面白いのが、お願いする相手によって、実はOK率の変化の具合とか具合も変わっているところが面白いところなんですよね。
まずは、自分自身もネクタイを着用して仕事をするような、いわゆる中流階級と呼ばれるような人たちに依頼する場合。
この場合には、調査員がネクタイをつけている方がやっぱりOK率が高かった。
これは皆さん想像通りですよね。きちんとした格好をしている方がOK率が高かった。
きちんとした格好をしていたときには、OK率が93%に上りました。
逆に、ネクタイを調査員が締めていないとき、カジュアルな服装で行ったときには、OK率が27%まで下がっちゃったんですね。
これは皆さん想像通り、きちんとした格好で、重視を教えてもらったから、きちんとした格好で行った方がいいだろうと。
これは想像通りなんですけど、ただ、相手の服装が変わると、実は結果が変わるんですね。
相手が教えてくださいとお願いする、相手が普段ネクタイを着けない、いわゆる当時で言うと労働者階級と呼ばれるような人たちだった場合には、結果が変わるんです。
ネクタイを着けない人相手には、調査員がネクタイを着用していても、OK率55%にガンと下がっちゃうんですよ。
逆に、ネクタイを着けない調査員が行った方が、OK率65%って、逆に成功率が上がるんですよ。
これ逆ですよね。
このことから何が言えるかというと、単にいつでもどこでもネクタイをしていた方が、OK率が上がるということではなくて、
自分と似た服装をしているというファクターも大事なんじゃないかということがわかったわけなんですよね。
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つまり、ネクタイをしている人にお願いをしに行くのであれば、自分もネクタイをした方が格段にOKしてもらえる確率は上がるんだけど、
相手がネクタイをしていないカジュアルなスタイルで仕事をする人であれば、自分も同じようにカジュアルで行った方がOKされる確率は上がるということなんですよね。
つまり、オフィスビジネスシーンでは、信頼されるイメージであるかどうかも大事なんだけど、
それと同じくらいに、この人自分の仲間かなっていうような親近感を与えるということもスムーズに活かせる上では大事だということがこの実験からわかるわけですよ。
ということは、オフィスカジュアル自分が着た方がいいのかなっていうのが大事な判断技術の一つには、
自分が仕事上でお会いする相手がカジュアルかどうか、まずはこれを考えた方がいいということなんですね。
自分がお仕事でお会いする大事な相手がカジュアルであれば、むしろネクタイを着ている方が硬い印象を与えてしまって、
仕事がスムーズにいっていない側面が出ている可能性があるということを考えた方がいいわけですよ。
私、パーソナルスタイリングって仕事を長くやっていて、いろんなお客様がいらっしゃるんですけど、
その中にはいわゆる私業と呼ばれる、税理士さんとか会計士さんみたいな方もすごくたくさんいらっしゃるんですね。
そういう方に対する洋服っていうのは、実はこのポイントをすごく大事にしていて、
お客様とする業種がスーツを着る業種なのか、例えばうちのお客様、事例でいうとね、
飲食店とか美容室とか、そういった明らかにスーツを着ない業種をターゲットにした事業の方の場合には、
もう絶対にスーツは着ない方がいいというのは、もう結果として出てきます。
カジュアルな服装、お客様と同じようなカジュアルな服装をした方がはるかに契約率が上がったり、
営業受けた時にお話聞いていただけやすかったりというのがやっぱりあるんですね。
なので、基本的には大事なお客様にカジュアルレベル、フォーマルレベルというのは合わせていきましょうというのが
大前提になってくるということはぜひ覚えていただきたいなというふうに思います。
プラスですね、やっぱり服装というのはビジネス上で期待値のコントロールにも使うべきものなんですよね。
どういう格好をしているかで何を期待されるかが変わるわけなので、そこも意識して考えていった方がいいと思います。
つい最近ね、産経新聞でJALでね、新たに元客室業務員出身の女性の方が社長になったということで、
コラムのところでね、それを取り上げられた記事が載ってまして、
少し私のXの方でもね、それに触れてポストさせていただいたんですけども、
JALでは服装規定があって、もちろん制服を着るわけなんですが、アクセサリーに関して、
ネックレスは負荷、指輪は幅4ミリ以下のものを1つまでならOK、耳飾り、イヤーアクセに関しては
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白の真珠だけで直径5ミリ以下って決まっているそうなんですね。
これは、昔経営破綻なんかがあってね、その時に乗られたお客様から、
客室業務員がちょっと幅が太いブランドもの指輪を着た時に、なんだそれはということで、
布表を買ったと、そのことから来てるんですよっていう感じで記事は書いてあったんですが、
私はそれも確かにあるんじゃないかなと思うんですけど、どちらかというと、
そういう布表を買うから辞めるっていうスタンスで服装を決めるというよりはですね、
やっぱり、どういう印象を持たれた方が仕事がスムーズに進むのかっていう観点で考えた方がいいんじゃないかと思うんですね。
そう考えると、この身出しないものがあって、客室業務員っていう方の本来の仕事が保安要因であるっていうことが
実は大きいんじゃないかなと思ってるんですよね。
お正月の事故で、客室業務員が住宅の安全を担う非常に重要な任務になってるっていうことは、
皆さんすごく実感できたと思うんですが、保安要因であるっていうイメージをつける、
そういう期待を持ってもらうためには、やっぱりあんまりアクセサリーをつけるっていうのは見えてないわけですよね。
それよりはパンツスタイルで動きやすい格好をしてるとか、そういう方が保安要因であるっていう印象をつけやすいわけで、
そういう印象をつけておいた方が、仕事もスムーズに進むと思うんです。
なので、身出しのマナーっていうのは本来、相手に失礼があるかどうかで考えるっていう点もあるんですが、
それ以上に自分がどういう仕事になっている人であるかっていうことを相手に分かってもらう。
それを伝えるためのものだと思いますので、自分がどう見られたいかっていうところから逆算する。
これもオフィスカジュアルかどうかに限らず、ビジネスシーンを目指すためにはすごく大事なことだと思うので、
ぜひそれを考えて、ご自身の服装を悩んでいらっしゃる方は決めていただければと思いますし、
アドバイスする側のスタリスト、イメージコンサルタントとしては、
お客様が仕事でどういうイメージを与えたいのかっていうのを引き出すスキルっていうのが必要になるので、
そちらをしっかり身につけていただきたいなというふうに思います。
そのイメージコントロールをお伝えしているFPSSですけれども、
3月2日に発表会を行います。こちらのスタイリング発表会は一般の方も観覧できますので、
詳しくは番組概要欄から詳細確認の上、FPSSの授業に興味がある方はぜひお申し込みいただければというふうに思います。
それではまた。
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