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こんにちは、readlinefmです。readlinefmは、つんどくが趣味の2人が何かの本を読んだ感想を雑談するポッドキャストです。
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ホスト役は、キンジョウさんとゲンエイです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
要求仕様の探求
今回は、要求仕様の探検学という本を読んでいきましょう。
気づいてたら、何冊目なんですかね。我々も。だいぶ読んでますね。何かいっぱい本を。
確かに。ワインバーグで5冊目だなぐらい。ワインバーグで5冊目か。
もう、何だかんだ4冊長いなーとかって思ってたけど、気づけばあっという間に5冊目にスッと入ってますね。
そうですね。
でもワインバーグ全部で20何冊あるから、まだまだあるんですけどね。
そうですね。最初デマルコを読んだ時は、8冊ぐらいならいい塩梅に読み切れるんじゃねーみたいな、あれでしたけど。
なんか今となって当たりやすくワインバーグ5冊目言ってるという感じですね。
今回の本はどういう本なんですかね。要求仕様の探検学っていう本は。
今回読むのが要求仕様の探検学っていう本で、サブタイが設計に先立つ品質の作り込みって書いてありますけど、
読んでみた感想としては、何ですかね。要求って難しくね。で、それどういう難しさがあって、そこら辺をクリアにするとどういう嬉しさがあるんだろうねっていうのを突き詰めていくような感じの本でしたかね。
そうですね。
で、扱われている内容というか含まれているトピックが結構幅広い感じはしましたね。
要求の記述っていうのが何でこんなに破綻するのかみたいな話から、探ってみる、探究してみるみたいなところもあったし、
じゃあそのためのブレストとか会議どうやるんだっけみたいな話が出てきたりと。
で、ソフトウェア設計みたいな話はそこまで踏み込んでないですね。
うんうん、そうですねそうですね。
あくまで要求とか要件とかぐらいまでで話は止めているような感じ。
ブレストの話とか出てくるのかと思って、ちょっと読んでて、ここも扱うの?みたいな気持ちにはなりましたね。
そうですね、ブレストの話とか紛争の調停っていう章があったりしますね。
まあでも、要求とこれは関係あるのかなみたいなことを一瞬思ったりもしたんですけど、
まあでもやっぱり一人でやることじゃないから、多分こういうことも含まれているんだろうなみたいなことをちょっと思ったりとかもしましたね。
そうですね、まさにシャジーのところを読んでみると、その本人の言葉で、
えーと、まあそのまま読むか、この作品は合わせて60年以上になる私たちのコンサルタントとしての、
またワークショップの講師としての経験を通じて、開発され、洗練され、テストされたアイデアの集まりであるっていうふうに書いてあって、
まあその人と話し合うとかワークショップ的に何かアイデアを出して形にするとか、そういうところからちゃんと扱われているっていうところでしたね。
著者の紹介と時代背景
で、そうか、著者があれですね、ワインバーグと、あとゴーズさん。
これ、著者紹介みたいなのがあるべきところに写真だけ2枚どんどんって並べてあって、めちゃくちゃショイルなんですよね。
なんか簡単な経歴とか代表作とか書いてくれればいいのに。
そうそうそう、しかもこのゴーズさん、ちゃんと代表作、名前を聞いたの、こんな人がいるんだと思ったけど、ちゃんと代表作あって、ライトついてますかの人なんですよね。
同僚なんですかね。
でも、過去のワインバーグの本を読んでる中を見ると、同僚とか一緒に働いた人みたいな感じでだいたい書いてるから、この人もそうなんじゃないかなっていう気は何となくしますよね。
表記売れじゃないですけど、DCゴーズってカタカナで調べても出てこないんですよね。
そう、なんかあと出版社のサイトにはゴースって書いてあるし、なんかもうあんまり名前が知られてないからか、なかなか日本語で言及してる人も多分あんまりいないんじゃないか。
なるほど、でもまあたぶんその2冊ですよね。ライトついてますかとヨツシオの探検学かな、ゴースドナルドCさん、Gさん、Cか、でまた時代の話しますか、久々に。
前回まで読んでたソフトウェア文化を作るシリーズより手前ですね、書かれてる、出版されたのが、何年くらい、2年くらい前でしたっけ。
2年くらい前ですね。
はい、だから昭和の終わり頃ですね、これが書かれたのが。
そうですね、そうですね。ワインバーグのある種90年代を代表する著作はもしかしたらソフトウェア文化を作るシリーズかもしれないけど、80年代を代表する著作はこれとか、たぶんライトついてますかとかも80年代だと思いますけど。
ああ確かに、いつなんだろう。
まあその87年って出てくるけどこれは日本語かな。
ライトついてますかが前か、参考書先に載ってますもんね、ライトついてますか。
そうですね、82年で、翻訳が87年ですね。
ああじゃあだいぶ前に書かれてますね、この本よりは。
で、まあ割とそのフトウェア文化みたいなところってよりも、もっとソフトウェアを作るためにどういうような問題定義をしたらいいだろうかとか、要求って何だろうかみたいなのを一個のテーマとしてワインバーグは扱ってた、出版した本から見えるところですけど、みたいですね。
なんかでも徹底的にこう、人間みたいな感じですね。
ライトついてますかって用途仕様の探検学やって、でソフトウェア文化を作る、なので、変質と人間とみたいな感じですね。
青倉井の時のソフトウェア開発の全然イメージ湧かねえなと思いながら読んでて、規模がどれぐらいとか、まあなんか毎回言ってるような気もするけど。
で、ちょっとさっきこの収録前に89年ってどれぐらいの年なんだろうねみたいな話をしてたんですけど、まあドラクエ3とかが88年でしたっけ。
ドラクエ3とマリオも3だし、ファイナルファンタジーが2ですね。
うん。ゲームの開発で言うとなんかそんな感じなんだけど、まあでもゲームの開発現場はわかんねえなと思いながら。
あ、あと東京ドームができたのが88年らしいです。
いやー、またでかい建物を作るってこと自体の難しさは別にありそうだし、余計わからなくなったな。
いまだに俺は何十階建てのビルが建ってるってのは信じられないと思ってますからね。どうやってこれ建てるんだって。
確かに。僕は地下に鉄道が走っているのよくわかんねえなって思ってます。
確かに。大江戸線とかあんな深いところどうやって掘って地下鉄通してるんだろうってマジで思うからな。
ほんとですよね。でもまあそうですね、88で89年になるとあれか、マザー1とか出てたらしいですね。
まあコンピューターゲームみたいなものはあるけど、コンピューターで何かをするってよりもまあゲームがあってちょっと文章が作れるとか、なんかそれぐらいって感じなんですかね。一般の家庭にあるって言ったときは。
TC、そうっすね。でも言語としてはエデルっぽい言語はそんなにない気がするんですけど、I3がこれのちょっと後ですもんね、90年とかですもんね。
そうですね、90年入ってからな気がしますね。PHPは95年だし、Javaも95年なんですよね。
そうなんですよね。ああまあそうか、Javaは別に入れるじゃないか。
まあ入れるじゃないけど。
パールさんはいくつなんですか。
いつだろう。
あれってパールさんより古いか、87年。何を思った87年って言ってるかがちょっとちゃんと調べた方がいいかもしれないけど。
逆に言うと、なんかCとかコボルで頑張ってますみたいな世界はもうすっかり確立されてきてるって感じですよね。
たまに我々60年代の本とか読んでるじゃないですか。Cなんてまだないですみたいな時代では全くない。
かなりプログラミングの創造はつく気はする。
そうですね、そうですね。まだもうちょい手前にあるというか、手続き的に頑張って4とか書いてるのとそんな変わらんぞってなれば、そんなに違わないなっていう気持ちは多分なれるはず。
そうですね、歴史上の出来事には感じちゃいますけど、なんかしっかりこう、地続きというか、なんかやっとおじいちゃんおばあちゃんの時代からこう、
ちょっとまあ年の離れたいとこぐらいの感じになってきましたかね。
そうですね。
自分たちが生まれた時ぐらいの年にはなってきたという感じの時代ですか。
ですね。
前回まで読んでた本より古いんですけどね。
そうなんですよね、そうなんですよ。でも結局前回の本ですらやっぱりチームの規模感とかプロジェクトの規模感ってわかんないなーって話してたから、
そうですね。
探検学の概念
わかんないのはそうだよなーと思いながら、本題入り前に触れておきたいところでいくとあれですかね。
タイトルの部分ですかね、探検とはっていうのが書かれてたりとか、そもそも探検学っていうのは日本語のオリジナルの役者がつけた呼び方だと。
現代があれなんですね、違うか、エクスプローラーリクワイアミンスだから探検ではないか。
探究の方が近いんじゃないっていう感じで、役者は一応当ててて、ただ今回のその放題に関しては探検学にしたよっていう風に書いてますね。
なんかどこかにあるけどそこに隠れてる眠っているものを見つけ出すんだみたいなニュアンスでこの本を読んだというか訳したっていうようなことを言ってますね。
で、なんかその眠ってるものを見つけるためになんかもう手段を問わずというか、なりふり噛まずというか、いろんな道具使って知恵とか創意工夫とかでやっていくぞっていうようなニュアンスはすごい確かに感じましたね。
そうですね。なんかその探検とか探究って言葉もどちらもそうなんですけど、なんていうかやっぱ簡単にパッとわかるもんじゃないし、
なんかその一回やったら終わりってよりもなんかちょっとずつちょっとずつ手がかりを見つけながら奥深くへ行くみたいな感じが、やっぱ要求ってそんな簡単なもんじゃないんだよねっていうことでもあるんだけども、
なんかそういうところがやっぱりなんですかね、簡単な解決策はないし、でもだからといって諦めるんじゃなくて根気強く続けていこうねみたいなのはやっぱ全体通してすごく思いましたね。
そうですね。それを考えるとなんか我々が作ろうとしているものってなんて言うんですかね、入力が明確で入力が安定していれば出力が確定されるみたいな01の世界をこう作ろうとしているというか、
だからそれはミスマッチすごいよねみたいな感じしますね。全然違う性質のものを変換しようとしているのかみたいな。
だからこそ最近のなんていうか、つまりそれって柔軟さみたいなところがなんていうか幅がないというかいうことだと思うんだけど、
最近のAIのすごさっていうのはそこの幅をもうちょっと持たせられるというか、毎回同じ答えが返ってくるわけではないんだけど、なんとなく適した回答が返ってくる気がするし、
絵も、絵とかってこうある程度のバランスなんてかバリエーションもあるし、なんかカチッとしてなくても、なんて言うんですかね、ここがちょっと赤色がちょっと薄いとかでも別にバレないっちゃバレたかったりするから、
なんかそういう柔軟さのものとかって、なんかAIとか上手に扱ってる、なんか人間を上手に騙してるというか、欲しいと思ったもの出してくれるから、なんかその辺上手だなーって思ったりとかもちょっと最近してますね。
曖昧さと要求の重要性
うん、訳わかんないですよね。コンピューター的な正解を否定させて、なんか人間が好きなように味付けしといてみたいな、チューニングをしてるって考えるとなんかとんでもねえなーっていう気がしますけども。
あとそっか、タイトルもリリーとサブタイですね、クオリティービフォアデザインっていう風なサブタイが現代の方でもついてて、でもこれはあの放題のサブタイトルでも設計に先立つ品質の作り込みっていう風に書かれてるんですけど、
まあなんというか品質っていうのが要求をいかに叶えるかみたいなところだとしたら、その品質の手前にある設計と品質の手前にある要求っていうのがエヤフヤだったりめちゃくちゃだったらもう何を作ってもダメみたいなところはやっぱりあると思うので、
まあそういうニュアンスで設計に先立つ品質の作り込みっていう風に言ってるんですかね。なんかすごいですよね。
まあでも、他の本でも結局品質を満たさなければ何でも作れるよみたいな話をしたりとかもしてるし、だから結局ワインバーグは結構そこにこだわりがやっぱあるんだろうし、
まあもしかしたら技術ってものに対してみんながワクワクしてる中で、あれも作れるかもしれない、これも作れるかもしれないとかっていう、わかんないですけどね、そういうなんとなく新しいものの感覚があった中で、いやでもそれ要求を満たさないと意味ないぞっていうことを結構伝えたい場面が多かったのかなみたいなのを勝手に想像しました。
まあでもそれは現代において言えば、クリーンアーキテクチャやDDDとか、いろんなラストに書き換えようとか、いろんな技術の話とか、こういう設計をしたらCQRSだったりマイクロサービスだったり、なんでもいいんですけどいろんな技術が出てくる中で、みんなあれがいい、これがいいって言うけど、結局要求を満たさないと意味ないんだぞっていうのはずっと変わってないっちゃ変わってないんだよなっていう感じもするし。
そうですね。で、要求自体が価値がないと、やっぱり何も生まれないというか、解く問題の大きさで価値が決まるとかとも言うし、なんか良い問題をそれ自体が答えを含むみたいな、良いクエスチョンを立てられたらその時点で価値みたいな話とかも言いますもんね。疲れてきますね。大変ですね。
そうなんですよね。これ読むと大事だよねってすごい思うんですよね、その要求っていうことが。で、その要求をもしかしたら引き出すのかもしれないし、ユーザーと一緒に探求していくなのかもしれないし、いろいろあるんだろうけど、で、その上でプログラムをかけないといけなくて、AIのトレンドが早くて、AIに作らせるトラックができるぞって言われてるが、
あれ実はなんか要求を探検するのも大変だし、AIの使い方に慣れるのも大変だし、AIのスピードは速いし、なんか全然楽にならないじゃないかみたいな気持ちがどんどんどんどん増えていくなっていう気になりましたね。
そうですよね。まあでも、人と折り合いをつけるみたいなところの大変さは本当にこの本でも書かれてたりもするので、いろいろ大変さがあるとか思いながら。まあまあまあでも本題入っていきますか。
はい。
なんか全体的な構成で言うと五分立て。
五分立てですね。
でしたよね。
そうです。
で、第五部がちょっとまとめっていうニュアンスも入ってるんですけど、まあなんというかソフトウェア文化を作るシリーズだと最終部は結構エピローグみたいなものが一個だけポンって入ってて終わってたんですけど、なんかこの時代のワインバーグは全然最後までがっつりですね。
そう。いやなんか今回五分立てで最初がまあコンセンサスの形成で、次が始める方向で、次が可能性の探求で、次が明確な期待で、まあ最後さっき言った成功に向かってってなんですけど、なんかページ数のバランスとかもこの本はすごく、まあ全部がね本当に均等ではないんだけども、それなりには割と均等になってて、話の流れもわかりやすくて。
なんかとてもソフトウェア文化を作るシリーズに比べるとだいぶ読みやすい感じでしたね。
あとまあ各章とばんで言わなくても結構各部が独立して、まあ最終部はさすがに別なんですけど、なんかどの順番で読んでもそこそこ良さそうな、興味のあるところから読んでねでもいけそうな気はしますよね。
建築と要求の難しさ
なんかの章の構成としては結構ソフトウェア文化を作るシリーズとなんか近いというか、なんか各章ごとに最後の2つの説が1個がヒントっていう風になってて、で最後にまとめっていう風に書いてあって、なんかこれはソフトウェア文化を作るシリーズでも似たような感じでしたよね、練習問題とようやくだった気がするんで。
なんかフォーマットがね引き継がれてる感じがありましたね。
ただこっちの方がなんというか読みやすいので。
うん、完全に読みやすかった。
じゃあ、どんな人におすすめですか?読みやすいと言った以上は。
そうですね、でもやっぱなんか何を作ったらいいんだろうなっていうことをまず迷って、何からやったらいいんだろうみたいな時に、なんか自分はあんまりこういうどの方がいいとかっていうのがなんかおすすめできるものなかったなーって思ってて、なんかそういう人に向けて一旦進めたいなーっていう気持ちはなりましたね。
そうですね、僕はあれかな、なんか振り返りとかレトロスペクティブとかやってて、なんかチケットとかストーリーとか一周見て見積もり立てたりとか要件を想像した時と作り始めてから結構解釈違いが起きたとか引き違いが起きたみたいなプロブレムが上がるチームってまあよくあると思うんですけど。
なんかそういう時に開発者、プログラマーに関わらずチームで隣読してみると、あ、曖昧さってこういうことかみたいな感じになって面白いかなーとか思いましたね。
確かに確かに。
曖昧さっていうのがかなり一個のキーワードになってるかなーと思ったんで。
いいっすねいいっすね、それいいっすね面白い。
隣読とかするといいんじゃないかな。これだったら読めるでしょチームで。
これはまあ手に入るかどうかはさておきまあ読める気はしますね。
確かにそうか絶版ですか。
絶版ってことはないと思うけど、少なくともなんか新品の本屋に置いてあるイメージはあんまりないですね。
多分アマゾンで買ってるけど新品な気がするんだよな。
中古で買ったんだよな。アマゾンだと今中古しかないですね。
あー。
ワンチャンイケ袋純鞄とかに意見はあるかも。
確かに確かに。
あそこ意外と、え、これもまだあるの新品みたいなの。ありますからねワインバーグが。
あります。いいですよね博物館みたいな。
そうそうそうそう。
すごいななんか注文カードみたいなのが入ってるんですけど注文16年3月4日って書いてあるから。
あー。
10年いかないけど、そんな前のやつか。
すいません本題に入ろうって言って本編に入って。
はいじゃあ本編に入りますか。で一部の最初がコンセンサスの形成ですね。
ここはあれですかね、まさに曖昧さっていう話がちょうど出てきますけど、そこが一番トピックとして大きいとこですかね。
うん。曖昧さは高く作って2人ともハイライトというかメモしてますね。
そうですね。でもやっぱそこが、やっぱ一生手書きでメモを書いてたんだけど、たまこれって結構なんてか身をもって経験してるからなのかな。
曖昧さが高く作っていう話を我々2人ともこう書いてるのはどうなんですかね。
曖昧さ、まあもうちょいカッコつけた言い方すると不確実性を早く剥がせみたいな。
一番不確実なところから実験しようっていうのはつるつる精神だなという気はしますね。
でそのこの章のまとめのところを見ると、その曖昧さは高くつくのだから曖昧さにアタックすることっていうふうにまとめとして一章で。
一章でまとめられてるというか、まとめの中の一章でそういうふうに書かれていて。
でなんかこの本出てくるのがなんか曖昧な言葉とか、本当に具体的にこういう曖昧さがあるよねっていうのがすごい書かれてましたよね、丁寧にというか。
だからそれってなんだろう、ドキュメントの記述形式、様式とかツールとかっていう話である程度排除できるものはあるかもしれないけど、
なんか要求ってやっぱり最初日本語で書かれるじゃないですか。日本語というか自然文で書かれるし、自然文ってすげー曖昧だよねーみたいな話がすごいなんていうんですかね、色彩豊かにというかユニークないろいろな表現があって、わー面白いなーと思いました。
そこに関連してあと思ったのが、やっぱなんかよく日本語ってこういろんな省略がされるから、主語が省かれたりとか。
先生、トイレみたいなね。
そうそう、先生はトイレじゃなくてみたいな。
主語も述語もないっていう。
そうそう。で、日本語ってその論理構造が取りにくい言語だから、なんか曖昧なんだよね、だからそういうことに向いてないんだよねみたいな、よく話がされることを目にすることは多かったんだけど、でも別に日本人じゃない人がこうやって、いや、曖昧だよねってこと書いてるから。
多分なんかその言語の問題もあるんだけど、言語だけじゃないし、その言語の裏にはいろんな文化的規範だったりとか、いろんな、そもそも人がどういうふうに物事を認識してるかみたいなところはやっぱ見え隠れしてるんだろうなーってことをちょっと思ったりもしましたね。
人間的側面が云々って話も出てきてましたよね。
確かどっかにあったんだよなそれ。
どこだっけな、第二章で人間的側面って言葉が出てくるんだけど、第二章の冒頭で出てくるってことは第一章で言ってたのかーって思ったが、どこだっけな、まあなんというかあれですよね、人を見たいようにしか物を見ない的な話とか、やっぱり経験値、知識の方の、経験して知っていることとか、今まで生きてきてメンタルモデルみたいなものが育まれてるので、
やっぱりそういうレンズを通してしか物事を見れないし、そこからしか解釈って生まれないから、まああなたと私が見てるものは違うんですって話は往々にしてあると思うので。
一番最初が方法論では十分でないってあるから、つまり要求仕様の探検学読んで、こうやったらぶれ、みんながわかりやすい要求仕様書が書けるかなとか、こうやったらうまくいくかなみたいなワクワクしてきたら、方法論は十分じゃないって言われる。
そんなそういう問題ではないんだよっていうようなことを言われたりして、でも曖昧さってことは放っておくとよくないんだよっていうふうに言われるっていう。
要求とはちょっと例は違いますけど、ワインバーグが昔にやろうとしてた、黒本でしたっけ、青本だっけ、色々なシャイパーツに分けて、それのレシピみたいなものを完全に作り上げて、それによって完全な見積もりが立てられるみたいな。
ワインバーグじゃなくてデマルコ? デマルコです、デマルコです、すいません。 デマルコが建築の青本ってやつを参考に、そういうこといろいろ構造化分析、構造化仕様とか、いろいろやろうとしてましたね、確かに。
そうですよね。で、たぶん諦めてますもんね、あの後。 結局そこが問題じゃないっていうことに行き着くっていうところで。
だから完璧なものを作ろうとすることの難しさっていうのはありますよね。 そうですね。だからそう考えると逆になんで建築はうまくいったのかって逆に気になってくるな。
そうですね。制約、物理制約とか諸々があるからっていうのはあるんでしょうけど。 あと、やっぱ目に見えないものの見積もりの難しさみたいなところなんすかね。
建築プロジェクトの課題
建築のプロジェクトでもやっぱり費用がかさんだりとか、納期が遅れたりとか出てると思うので、あとそもそもでっかい施設作ったけどお宅さん来ないとかっていうのもあるだろうし。
最近の建築の建物とか商業施設とか見てると、やっぱ段階的なオープンみたいなことすげえやってるなと思ってて。
オープンしましたって言うけど行ったらテナントがないみたいな、全然まだ入ってないみたいな。 こっちのエリアは来年開業予定ですみたいになってて。
結局全部を一度にオープンしましょうみたいなのってやっぱ難しいんだなみたいな気持ちになることはありますね。
どこだっけ、渋谷の桜ステージとかも結構そんな感じで話題になってますね。あんまりお客さんいないね、お客さんじゃねえや、テナントがいないねって。
そう、快適ですよ。すっとお店に入りやすくて快適ですよ。
確かに。
入りたい店があるかどうかはまた別なんですけどね。
そうっすね。店に入ることが目的だって、店自体はどこでも良ければ完璧ですね。要求満たさなければ何でもできるみたいな。
そうそうそう。あの辺一帯の土地買い上げるの大変だったんだろうなと思いながら散歩したりしてます。
まあちょっとだんだん話が逸れてしまったんでちょっと戻ったりしますけど。
うん。
そうっすね。で、あとこの本の中でじゃあ曖昧さって今ね、高くつくとか我々曖昧さってこう不確実さとか曖昧さってやっぱ大変だよねって話をしてるけど、じゃあ結局どっから来るんだっけみたいな話も入ってますね。
ただまあこの本であの曖昧さの話をどうやって説明するといいのかってのはちょっと難しいんですけど。
すごいですよ。読んでてめっちゃ面白かったんですけど、女術トリックみたいな手法でここが曖昧さでしたみたいなことを言ってくるから説明しようとすると難しいんだよな。
まあ曖昧さってだから結局やっぱさっきもちょっとあったけど、人間がどういうふうに物事を認識してるかみたいな話でもあって、この本の例として出てくるものでいくとスライドが映ってて、そこに実はいろんなことが書いて…いろんなこと?
そこに情報があったんだけど、後でその内容について聞かれたときに、人間はうまく答えられない。つまりちゃんと見るっていうか、ただ単になんとなく目に入ってるんだけど、それをちゃんと何ですかね、本当にちゃんと全て覚えていて、それによってちゃんと答えられるかどうかっていうことは意外と難しいんだよっていうことと、
あとそれを見ていた集団に対して、こういう情報が映ってた?みたいなこと聞くんだけど、何個映ってた?とかって聞いて、記憶の誤りとか観察の誤りみたいなものを見るんだけど、他の人同士と話をすればもしかしたら解決するんじゃないかっていうところがあるんだけど、全然そんな話あったとて意見を変えたりとか、答えがうまく導き出せるかって言ったらそうでもない。
だから一人がうまくできないからみんなでやればうまくいくんだっていう話かなと思っても、そうでもないんだよっていうような話が載ってたりしましたね。
あとあれなんですよね、記憶されてる内容が曖昧だからっていうのに加えて、問題文、聞かれてることの、例えば指示題名詞みたいなものが問われてることの中にあったりするんですけど、そもそもその質問文題名詞だったりだとか、質問の意図とか、そこら辺の解釈違いが起きちゃってるからっていう話も出てましたね。
ありましたね。なので、観察もそうだし、解釈もそうだし、やっぱ見落としたり、人間っていうのは本当に曖昧なこと、人間が結構曖昧の発生源だよっていうようなことでもあるから、やっぱそこちょっと気使わないと難しいよねっていうのはあるなって思いますよね。
そうですね。観察の誤りと記憶の誤りっていう話と解釈の誤りっていう話があって、当然それがミックスされて起こる問題もあるし、人間の相互作用の効果によって引き起こされる何かっていうのもあるし、それ受け取り手にとっての曖昧さなのか、問題の記述の仕方自体が曖昧なのかっていう話もあって、結論としては全部が曖昧ですみたいな話になるんですけど。
で、ただこれをどうにかしていかないとうまく物作れるわけがないので、どうしていくっていうような話ですね。
そうですね。まあ第一部はだからめちゃくちゃ曖昧さがあるんだよって、曖昧さがないように記述しようとしても、まあ難しいんだよってことが捉えられるといいって感じかな。
曖昧さのメカニズム
どのくらい曖昧なのか、どのくらいブレるのかっていうよりかは、どういうメカニズムでその曖昧さっていうのが生まれてくるのかなっていう視点を基づいて的な話は書いてありますね。
ありますね。
じゃあ2部に行って、じゃあこの曖昧さをどうやって…