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2020-10-26 28:19

第18回「ブロードウェイ・バウンド」ニール・サイモン著 〜青春の旅立ち〜

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【今回の紹介本】

 ■『ブロードウェイ・バウンド』ニール・サイモン著 酒井洋子訳 

今回第18回目でご紹介するのはアメリカのコメディ作家ニール・サイモンの『ブロードウェイ・バウンド』です。 

アメリカコメディ界にその名を刻んだニール・サイモンの自伝的作品、BB3部作の完結編です。 ニール・サイモンを投影した主人公ユージーンがブロードウェイへと向かう、その旅立ちを描いた感動的な作品です。 

【番組内で紹介したトピック】

 ■『ニール・サイモン戯曲集Ⅳ』ニール・サイモン著 鳴海四郎、酒井洋子訳 

https://www.amazon.co.jp/dp/4152033614 

■映画『20センチュリー・ウーマン』 

https://eiga.com/movie/86002/ 

【文学ラジオ空飛び猫たちとは】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。

案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

毎週月曜日朝7時に配信しています。

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番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、ぜひSNSに投稿してください!

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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブックブック

00:03
どうもみなさん、こんにちは。文学ラジオ空飛び猫たちです。
この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人がゆるーくトークするラジオ番組です。
お相手は、私小説が好きなおかわりのダイチと、羊を巡るカフェのミエの二人でお送りします。
文学のプロレートではない二人ですが、東京と京都をつないで、お互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。
お互いの紹介に関しては、第0回で話しているので、そちらをお聞きください。
今回ちょっと特別回になってます。
ちょっといろいろ今、裏の事情を話させていただきますと、
ちょっと私、ダイチの方の仕事が今、結構詰まってまして、
これ、基本日曜日の午前中に収録してるんですよね。
ミエさんのカフェの営業前みたいな。
そうですね。
お互いそこが一番合うっていうことで今やってるんですけど、
ちょっと10月ちょっと私、仕事立て込んでまして、
日曜日仕事が入っちゃったりとかしてて、
ちょっとうまく時間が取れないっていうところと、
あと、次回以降で話しますけど、
次の作品がちょっと長いやつを今取り扱おうとしてまして、
ちょっとですね、なかなか読んでる時間が少しないというのもあったりして、
今日ちょっと特別回という形でやらせてもらいたいと思ってます。
そうですね。
一冊の課題本を取り上げるんじゃなくて、
お互いに紹介するという、
そういう形式で今日は、今回はやろうと思ってます。
今回と次の回ですね、ちょっとやってみようと思ってます。
今日はちょっと私の方の話をさせてもらいたいと思ってるんですけれども、
今回ご紹介させていただくのは、ニール・サイモンのブロードウェーバウンドという作品になっております。
こちらですね、早川書房から出るニール・サイモン戯曲集4に収録されております。
こちら、坂井陽子さんの役になってるんですけれども、
ニール・サイモン戯曲集4の中には3つ作品が入っていて、
なるみしろうさんっていう方も役したりしてる方も入ってます。
その中、私は今日はブロードウェーバウンドというものをご紹介させていただきたいと思っております。
今回はだいちさんが主に話しているので、
ぜひだいちさんのトークを皆さんも楽しんでいただけたらなと思ってます。
すみません、これ実は一回撮ってから最初撮り直しちゃってるんですけど、
この後ほとんど私の青春話が展開するんで、
ちょっと本の話関係ない話が結構多いんですけど、
しかもちょっと長いかもしれないですけど、
興味あれば一つの青春の物語を聞いていただければなと。
そうですね、青春の栄光の物語ですよね。
そうですね、青春の話ですね。
お楽しみいただける人はお楽しみいただけたらなと思ってますので、
03:02
話していきますのでよろしくお願いします。
じゃあ私のニール・サイモンのブロードウェーバウンドからちょっとお話しさせていただきたいと思います。
じゃああらすじをちょっとお話します。
このあらすじ私が書いたやつ好き。
アメリカのコムディー作家、ニール・サイモンの自伝的なBB三部作の三作目、
ブライトン・ビーチ・メモリーズ・ビロキシ・ブルースに続く三作目となっております。
ブロードウェーバウンドとなっております。
主人公のユージンとその兄であるスタンリーはコムディー作家を目指し、
二人は成功を目指してブロードウェーブに向かい家を出ていく。
ユージンとスタンリーの祖父は体を病み、暖かい場所へと移っていく。
二人の父は浮気をしていて家を出ていく。
広い家に残されるのはユージンの母のみ。
でもそんな母親である彼女は自分のことを決して不幸とは思っていなかった。
家族の崩壊を描きつつニール・サイモンの思い出が重なる。
この作品はきっと多くの人の胸を打つはずです。
というあらすじなんですけど、
これちょっと私が書いたのでちょっといろいろ疎後があるかもしれないですけど、
こんな感じの話です。
あらすじでも面白そうです。
いや、面白いですよ、これ。
すごい濃厚な作品で、自分にとっても人生の一冊になっている本です。
ニール・サイモンに対してちょっと補足したいと思うんですけど、
みるさんもニール・サイモン、今今日初めて聞いた?
そう、知らなかったんです。
ちょっと補足しますね。
ニール・サイモンというのはアメリカではめちゃめちゃ有名なコメディ作家です。
映画とかドラマとかめちゃめちゃ脚本を手掛けている方で、
代表作はおかしな二人、オットカップルズというのが現代なんですけど、
おかしな二人というのが有名かなと思います。
これ日本でも結構やってますね、ニール・サイモンの劇局は。
演劇界でも結構有名かもしれないです。
わかりやすい話をさせてもらうと、
三谷幸喜の原点、三谷幸喜がニール・サイモンの舞台、
何かしら日本でやったやつを見て、
大作家を目指したというか、ぐらい影響を与えた作家ですね。
三谷幸喜さんはニール・サイモンのことを師匠として捉えているので、
自分ではなかなかニール・サイモンの劇局をやらないというみたいですね。
1個だけ4カース物語、現代はロストイン4カースというんですけど、
そちらをいつだったかな、かなり昔ですけどやってますね。
これラジオで話そうかと思ったのでちょっと調べたら、
三谷幸喜さんが今年の12月、2020年の12月に、
三谷パブリックシアターだったかな、で、
久々にニール・サイモンをやるそうで、
ちょっと挑戦なんだなと思っているので、
これ見に行けたら見に行きたいっていう、ちょっと今思ってます。
久しぶりに演劇も見たいし、なかなかコロナで見に行こうってあれもそう言われてたので、
ちょっと見たいなと思ってます。
ニール・サイモン自体はですね、2018年だったかな、に亡くなってますね。
91歳だったかな、亡くなってしまってます。
06:02
このコメディ界、ドラマ界に多分名前を残した偉大な作家だと思っております。
で、どんな感じの作風だっていうのは、もうドタバタコミティです。
三谷幸喜の映画とか見たことある人多いと思うんですけど、
勘違い、勘違い読んで連鎖していって、
行き違いになってどこかどこかを笑わせていくっていう作品で、
めちゃめちゃなんていうか、
これ舞台で見てると本当に多分爆笑が止まらない作品が多いんじゃないかなと思ってます。
今回ちょっとご紹介したいのは、その中でも、
ニール・サイモンが自伝的な作品として書いたBB三部作っていうのがあるんですね。
これはもう頭文字を取ってBBなんですけど、
ブライトンビーチの、ブライトンビーチメモリーズのブライトンビーチ。
ヴェロキシーとブルースからBB。
今回ちょっと私がご紹介させていただく、
ブロードウェイバウンドのBBです。
ブロードウェイバウンドっていうのは直訳するとブロードウェイ雪ですね。
ニール・サイモンが自分がいわゆるブロードウェイの世界に行く直前の話を描いてますね。
ちょっと具体的に話をさせていただきたいんですけど、
この話ですね、結構結末結構悲しいんですよ。
悲しいっていうかなんていうか、
ハッピーエンドではない話ですね。
家族が崩壊していく話なので、結構辛い話ではあるんですけど、
でも崩壊してしまうんですけど、
やっぱりそれぞれがそれぞれの道を歩むっていうところだったり、
そこで生まれる感情だったりがすごく良くて、
なんていうか、自分はめちゃめちゃ感動しました。
で、これどうしようかな。
ちょっと先に少しだけ話しておくと、
このニール・サイモンと私の出会いなんですけど、
大学の時にサークルで英語劇を作るサークルに入ってまして、
これ知ってる人が聞いたら、
作品の履歴とか全部残ってるんで、
この大学のこの時のこの人だって全部わかっちゃう。
あれなんで、ちょっと怖いから、なかなかあれなんですけど、
割と大きな英語劇大会っていうのがあって、
4つの大学で競い合うんですけど、
演劇なんですけど、これ賞が決まる。
自由に表現するとこなんですけど、
言い方悪いんですけど優劣がついてしまう場所であって、
結構なんていうか、学生演劇でしょって思われるかもしれないんですけど、
結構ですね、かなりガチで、
しかも結構クオリティが当時高かったんじゃないかなと思っております。
で、かなり頑張って作りました。
で、その時に私が引退する最後の、
自分たちがトップの学年でやる時の最後の大会の作品で選んだのが、
このニール・サイモンのブロード・エバントという脚本で、
みんなで決めて挑んだんですけど、
えーと、どこまで話すかなんですけど、
私自体はサークルで役者とかじゃなくて、
照明をずっとやってまして、
あ、照明やったんですね。
舞台美術をですね、やってたんですよ。
09:03
で、照明のプランニングとか全部私、
自分がセクションリーダーではあったんですけど、
最後のセクションリーダーであったんですけど、
みんなで、セクションのみんなで話し合ってプラン決めていって、
どういう演出にしていくかとか、いろいろ検討しながら作り上げていったんですけど、
まあそういう思い出があります。
もうちょっと後で触れるかもしれないです。
まあそういう中で、最後の学年、
どんな台本がいいかなって、
自分の学年の時に話してる時に、
まあいろんな候補があったんですけど、
話がめちゃくちゃいいんで、
このブロード・エバントっていうのは、
ただちょっといろいろやるにあたって、
障害はあったんですけど、
2階建てのセットを作んなきゃいけなくて、
でっかい家を作んなきゃいけなくて、
それがなかなか作れんのかっていう、
この課題があったんですけど、
全部それクリアしてやろうってことになった。
どうしてもこの作品をやりたかったので、
やろうってことになったんですけど、
っていう出会いがまずあります。
どうしてもこのブロード・エバントっていう、
旅立ちの話でもあるんで、
主人公2人の兄弟の家から旅立つっていう話でもあるんで、
私たちも大学生が終わるっていう、
大学3年生だったんですけど、
その後就活に向かってくるんで、
旅立ちっていうところも重なるかなってところでちょっと選んだ。
ちょっとその辺の話をこれからしたいと思います。
これニール・サイモンが3部作になってて、
最初ブライトンビーチ・メモリーズっていうのは家族の話で、
貧しいけれども私たちは一致団結して生きていこうっていう、
すごい温かい話なんですね。
ざっくり言うと、
いろんなことが起きるんですけど、
その話の中で、
裕福で私たちはないし、
生きていくの大変だけど、
家族がいれば何とかやってきるじゃん、
みたいな話です。
ブロクシーブルースはその時、
ブライトンビーチ・メモリーズは少年だった主人公、
ユウジンがちょっと大人になって、
戦争に、ベトナム戦争に行く話です。
戦場っていうのが舞台になるんですけど、
そこで辛い訓練の日々とかを通しながら、
ユウジンが人間的に成長していく話で、
初恋を経験したりとかして、
ちょっと甘酸っぱい話とかもあったりとかして、
最後戻ってくるところで終わるんですけど、
このブロードウェーバウンドっていうのは、
ユウジンが夢に向かっていく話で、
スタンリーっていう兄と2人でコミュニティ作家を目指していて、
2人で台本を、脚本とかを書いて、
それをラジオとかに投稿して、
それが読まれるのか、読まれないのかとか、
結構それで、
それが評価されていくと、
どんどんその道を目指していくっていう感じの話ですね。
2人が頑張ってて、
投稿されたものが読まれるというところから始まって、
ブライトンビーチメモリーズから見ると、
家族の状況が一変してて、
崩壊寸前なんですね。
結構衝撃的なんですけど。
ブライトンビーチメモリーズの時は、
家族は円満だったんですか?
ものすごく仲いいんですよ。
いろんなこと、
でも喧嘩しますよ。
でも温かみのある喧嘩っていうか、
12:04
テイストとしては本当に、
辛いことあるけど、
家族がいれば乗り越えられるじゃんみたいな、
そういう話なんですけど。
で、そういうふうに一家をまとめていた、
父のジャックっていう男がいるんですけど、
そのジャックが、
ブロードウェイバンドと他に女作ってるんですよね。
浮気をしてるっていう、
なかなかの衝撃的な状況で、
嘘でしょみたいな感じで。
えっ、あんなに女作ってるんですか?
えっ、あんなにまとまろうって言ってた、
お父さんが浮気してんの?みたいな状況で。
でもすごいリアリティ。
多分実際のこれ実話だと思うんで、
ブライトンビーチの時はいなかったんだけど、
今おじいちゃんが一緒に住んでるんですけど、
ベンっていう。
ベンっておじいちゃんも家族の一員ではあるんですけど、
ちょっと体がかなり弱ってきてて、
この一家の家は、
ブライトンビーチって言うんですけど、
場所で言うとニューヨークとかマンハッタンとかの近くなんですよね。
あの辺り。
なんで、寒いんですよ。
非常に寒い土地で。
そこだとちょっと体に悪いから、
カルフォルニアだったっけな?
ちょっとそっちに親戚いるからそっちに行こうみたいな話になってて、
その祖父のベンもちょっと出てこうとしてると。
で、父のジャックは浮気をしている。
で、主人公の兄弟は今もう成功がつかめそうになってきてるんで、
その後はもう二人で暮らすために出てくるという状況になってきてます。
いろいろあるんですけど、
最終的にはジャックも出ていき、
ベンはまだちょっと出てくる前なんですけど、
兄弟二人が成功を目指して家を出てくるというところで話は終わって、
母親のケイトが家で最終的に一人残されるっていう絵で終わっていく話なんですけど、
なんかすごくいいのは、母親のケイトなんですけど、
もう父とうまくいかなくなっていって、
他に女がいるってことは分かってて、
立場的にはものすごく辛い立場なんですけど、
で、それに関して兄弟も勘づいてます。
父の浮気は。
で、兄はもうすごく怒ってて、
ブライトンビーチメロリズでめちゃめちゃ家族を引っ張ってきた父がそんなことになってるんで、
もちろん怒ってるんですけど、
で、ある朝父は誰にも言わずっていうか出ていってしまう。
まあ実際そこではちょっとドラマがあるんですけど、
祖父ベントのドラマがあるんですけど、
出ていってしまって、
ケイトが旗から見るとめちゃくちゃ不幸な人間に見えるんですけど、
最後に、
これ三部作通してめちゃめちゃいいのは、
友人が観客に語りかけるんですよ。
ちょっとそれメタっぽいんですけど、
僕の家はこんな感じでねみたいな感じで、
観客に独白をするんですよね。
それがちょいちょい挟んで、
なんていうかここが最後の、
友人が最後に観客に言うセリフなんですけど、
すごくいいのが、
ママはその後の人生、
おばあちゃんのテーブルにワックスをかけることと、
15:00
このテーブルが結構木になってるんですけど、
おばあちゃんのテーブルにワックスをかけることと、
息子たちの成功を嬉しく思う以外、
大して面白いことはしませんでした。
でもママは僕たちのために、
自分の人生を犠牲にしたようには感じてなかったと思う。
彼女が人にどう尽くしてきたとしても、
その中に静かな喜びを見出していました。
愛してるなんて言葉を聞くと、
落ち着かなかった人でした。
辛い人生は時として、
感情を叩きのめしてしまうものなのかもしれない。
でも全体的に見れば、
彼女は自分をかなり幸運な女だと思っています。
っていうところで終わるんですよ。
状況から見るとすごく辛いんですけど、
でも長い話があるんで、
うまく伝えられないんですけど、
ケイトは、
自分は不幸じゃないし、
むしろ息子たちも成功したりとかしてて、
運が良かったって思ってるんじゃないかっていうところで終わる。
ところがすごく良くて、
ちょっとこれなかなか伝えにくいんですけど、
この劇局っていうのもあるんですけど、
めちゃくちゃ良かったなと。
なんかやっぱり結構あると思うんですよね。
周りから見たら不幸だけど、
自分からしたらめちゃめちゃ自分はいいなって思ってることとか、
多分あると思うんですよ。
作品で描かれたりすることも多いと思うんですけど。
最近、2017年くらいだったかな?
ちょっと忘れちゃったんですけど、
マイク・ミルズ監督の
20th Century Womanっていう映画があるんですけど、
マイク・ミルズ監督めちゃくちゃ好きで、
映画館で見に行ったんですけど、
これもおそらくマイク・ミルズ監督の自伝的な作品ではある。
たぶんお母さんが描いてるんですよ。
このお母さんも結局最後一人になっちゃうっていうか、
あんまり裸を見たら恵まれてたりとか、
良い状況ではないなって思うんですけど、
お母さんはそんなことは不幸だと思ってなかったっていう
終わり方で終わるんですね、この話も。
何年語った後振り返ってみたいな。
そういうのってあるなと思って、
すごくそこで感動しましたっていう話ですね。
いいですね。
青春時代の一大作品というか。
このブロードウェーバンドの話の中でも
すごい色々あるんですけど、
兄のスタンリーの一番最後のセリフ、
本当に一番最後のセリフなんですけど、
友人が最後独白する前に、
これ本当に家を出るとこで終わるんですよ。
お母さんと、その時おじいちゃんがまだいるんですけど、
お母さんとおじいちゃんが見送られながら、
自分たちが生まれ育った家を最後、
後にバッグを持って出るとこ、
別れるとこで終わるんですけど、
その時のスタンリーのセリフが本当にめちゃくちゃ良くて。
季節は冬なんですね。
雪が降り積もっている状況ではあるんですけど、
寒いのは当たり前なんですけど、
家を一歩出て、最後にボソッとスタンリーが言うんですけど、
こんなに外が寒かったなんて知らなかったなって言って、
去っていくんですよ。
そこがすごい良くて。
今までは暖かい家に守られてたけど、
もちろん外が寒いっていう描写ではあるんですけど、
18:03
初めて家を出ることになって、
友人と家を出ることになって、
外の寒さを知ったみたいなことが最後ちょっと挟み込まれてて、
こういうところすごい良いなと思って。
自分たちも、私も大学状況で家を出た時とかのこととか、
すっごい思い出して、
その前に友人の独白でもあって、
観客に語りかけるんですけど、
その時僕には分かっていた。
これから何度この家を見に戻ってきても、
もう二度と僕の家ではないだろうって。
ママとパパは永久に別れてしまう。
二度と一緒にはならなかった。
実際のところその二年後ぐらいに、
綺麗な女の人と再婚していた。
僕がそんなことを言うのを聞いたら、
ママは本当に気づくと思うけど、
でも真実は真実だっていう感じで、
ちょっと言ってるんですけど、
この辺りもやっぱり、
家を出るってそういうことだなって思うので、
生まれ育った家族、
戻ることもあると思うんですけど、
生まれ育った家を出るってこういうことだなとか思うので、
本当にここの旅立ちの部分っていうのは、
本当にすごく良くて。
これが本当にクライマックスに来るんですよ。
だからすごく感動しますね。
すごい良かったです。
これってコメディっていうところは、
お父さんとかお母さんもコメディをやっているんですか?
そうですね。
ブロードウェイバンドは、
真面目な、シリアスなテイストが結構強いですね。
ニールサイモンの中でも。
笑えますよ。
ちょっとしたセリフなんかで、
ドカドカ来るときあるんですけど。
大地さんは、
どのキャラが一番好きとかってあるんですか?
私、さっきのスタンリーですね。
スタンリーが最後に、
このセリフで持っていかれたんで。
友人がめちゃめちゃ良いんですよ。
主人公がグイグイ話を引っ張っていくので、
いいんですけど、
兄のスタンリーが、
めちゃめちゃ陽気だし、
友人とスタンリー、兄弟で2人で夜中、
コメディドラマを描いているシーンとか、
めっちゃ良くて。
これめっちゃ面白くね?とか言っているシーンとか、
すごい温かくなるし、
スタンリーが明るくしてくれてるし、
最後の最後で急に真面目に、
こんなに外は寒かったなんて知らなかったって、
家を一歩出て言うから、
もうそこで最後に持っていかれますね。
すごいですね。
でもこういう青春の本とかって、
読むとなんだろう、
大地さんの中で影響を受けたこととかってありました?
もちろんありますよ。
別にすごい残ってるってだけなんですけどね。
端的に言うと、
これの他、ブロードウェーバンドを読んだからって、
自分の中で人生の方向性とかが変わったってわけではないんですけど、
でもやっぱり自分の中で、
21:01
いつまでも残り続ける話だなと思ってるんで。
大学最後に上映したっていうのも、
ちょっとあると思うんですけど。
いいですよね。
これちなみに、
居局集を本で読んでも面白いと思うんですけど、
どうなんでしょう?
やっぱり映像で見たりするの方がよりいいんですかね?
どうなんでしょう?
これ実はブロードウェーバウンドですね、
映画化されてるんですけど、
映画見たんですけど、
強烈に自分たちでも、
しかもこれ英語劇なんで、
英語で読んでるんですよ、最初私。
そもそも英語で最初読んでるんで、
居局集から入ってないんで、
日本語から入ってないんで、
映画はまた別なんですけど、
結構自分たちの中で作り上げてしまってるものが強すぎて、
映画は受け入れられなかったっすね。
そうかそうか。
自分が作った方が先にあったんだ。
え?ってなりました。
そこそこ解釈すんの?みたいな。
居局って難しいんですよね。
セリフがメインだから、
解釈の仕方結構あるじゃないですか。
字の文があんまないので、
動作しかないので、
だからちょっと解釈の仕方とかもあったりとかして、
なかなか難しいところではありますね。
じゃあまずは居局集を読んでみるっていうのが。
でも紹介しといてあれなんですけど、
居局、多分読み慣れてない人全く入ってこないと思う。
僕もそうですし。
そうそうそう。
にぎる際も読みやすいから、
劇局の中でも。
私実は大学、
あ、そうか。
でもこれ影響を受けたったら影響を受けたかもしれないですね。
サークルに入って英語劇やってたせいもあるんですけど、
私大学英米文学科だったんですけど、
最終的にイギリス演劇に私の道を選んでいったんで、
ノーベル文学賞を取ってるハロイド・ピンターっていう
劇局家がいるんですけど、
その人をゼミディッカー使ったんですけど、
マジでわかんないですね。
難しいセリフと動作だけだと。
ちょっと読んでて、
その時まだ読む力が足りなかったのかもしれないですけど、
2年生とか3年生だったか忘れちゃったけど、
ハロイド・ピンター読んだ時、
結構、わからないって思ったのをよく覚えてます。
それに比べたら全然、
それも原文で読んでるからあれなんですけど、
にぎる際もの劇局は読みやすいかなと思います。
まだ。
読んだ後じゃあ、演劇を見たり。
見れる機会があれば。
そうですね。
映画見たりとか。
めっちゃ演劇見たくなりましたね。
話聞いて。
これは舞台で見てほしいですね。
演劇いいですよね。
いいな、やってほしいですね。
たまにやるんですよね。
にぎる際も日本で。
やっぱり扱いやすいので、
時間も2時間とかに収めやすいし。
ちょっと発足というか、
あれになっちゃうんですけど、
一応結構熱がある感じになってるのは、
24:02
大学の時の大会って年に1回あるんですけど、
優劣決まるって言ったんですけど、
総合優勝がまずあって、
役者の賞があって、
舞台美女の賞があるんですよ。
大学1年、2年の時に、
大学来てる時に、
久しぶりにうちの大学が、
8年、10年ぶりくらいに総合優勝したんですね。
もう、わーってなって。
2年目の時も総合優勝したんですけど、
その時、1年目も2年目も、
舞台美女の賞は取れなかったんですよ。
めちゃめちゃ頑張ってるのに。
私たちその時。
で、自分が賞名のセクションのトップになって、
やった時に、
もう絶対欲しいなと思って。
舞台美女の賞。
で、このブロードウェイバウンドで、
すごいいろんな話があって、
これはもし飲む時があったら、
めちゃめちゃ熱く話したいんですけど。
計算とは。
取ったんですよね、本当に。
それ、この舞台美女の賞、なんとか。
なんかその時の瞬間、
そのプライズ発表の瞬間とかはもう、
もう本当に忘れられないです。
すごい感覚なんだろうな。
もう、いや。
人生でもヤバかった瞬間の、
なんかトップクラスに入れますね。
人生のハイライトだった。
ハイライトだった。
確実にそこ入っていきますね。
すごい努力したんですよ。
すごいな。
賞名の人のとこ勉強しに行って、
プロの賞名家のとこ勉強しに行ったりとか、
いろいろ研究して、
どういうふうにこの作品を
あの光で表現していくかっていうのは
プランネットでやりました。
自分だけじゃないんですけど、
その時のセクションのメンバーで
みんなで考えてやったんですけど。
すごい嬉しかったなって覚えてます。
で、その後に総合優勝の発表があるんですけど、
その時役者の賞を取りました、うちが。
舞台美術の賞を取りました、
もうこの段階で、
総合優勝確定するはずなんですよ。
だけど、なぜか取れなくて、
もうそっからガッて。
一気にみんなテンション下がるっていう。
てか信じられないっていう状況になって。
もうどうしていいか分からなかったっすね。
っていうあれがあるんで。
なんかね、人生って上手くできてるなとは思うんですけど。
でも、個人的には、
舞台美術の賞を、
うちの大学何年ぶりだろうに取ることが、
ほんと10年とか8年ぶりぐらいだったんですけど、
取ることができて、
歴代の証明チーフの人と、
私ずっとやりとりとか仲良くやってたんですけど、
いろんな話を聞きたかったんで、
それこそ5、6校目ぐらいの人たちとまで、
結構OBと繋がってたんですけど、
で、見に来てくれてたんですけど、
久しぶりに取ったんで、みんな歓喜っすよね。
このOB陣も。
うわーってなって、
よくやったーみたいになって、
もうすごい、ほんとザス青春ですね。
そういうのいいですよね。
確か終わった後、
徐々に怒ってもらいましたね。
おーすごいじゃないですか。
確かっていう感じのドラマがありました。
27:01
だからすごく自分にとっては、
このニール・サイモンという作家と、
このブロード・エバウントという作品は、
ものすごく思い入れのある作品なんです。
ちょっと厚く語っちゃいましたけど。
はい、ありがとうございました。
では次は次回予告になるんですけど、
本を紹介していきたいと思います。
ジョナサンフランゼンのコレクションズになります。
早川エピ文庫から出ている。
こちらもすごい長い小説ではあるんですけども、
非常に面白いので、
ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
では番組の感想やリクエスト、
このラジオを聞いて紹介されている本を読みました、
読み返しました、などあったら、
ハッシュタグ空飛び猫たちをつけて、
教えていただけると嬉しいです。
ツイッターやインスタの投稿していただけるとありがたいです。
DMやリプライもお待ちしています。
番組概要欄に貼っているメールアドレスも、
でもお知らせいただければと思います。
積極的に拡散共有していただけると、
非常にありがたいです。
では今回の放送は以上になります。
はい、ではどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
28:19

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