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2021-11-08 57:37

第61回 ある伝説の終わり「蛇の言葉を話した男(後編)」アンドルス・キヴィラフク著

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【今回の紹介本】

■『蛇の言葉を話した男』アンドルス・キヴィラフク著 関口涼子訳 河出書房新社

前回に引き続き、エストニア発のダークファンタジーをご紹介します。

蛇の言葉を話すことができる森の民の話。孤独と幻滅を描いた作品です。

今回の後編はネタバレありでストーリーを最後までご紹介します。

読んだ人と楽しめるように、また読んでいない人にはこの長い話の魅力をわかってもらえるように!

どうぞお楽しみください!

■ 『蛇の言葉を話した男』アンドルス・キヴィラフク著 関口涼子訳 河出書房新社

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309208275/

【番組へのリクエストや感想はこちらから!】

https://forms.gle/a569tyUhMDDaCXGF8 

【文学ラジオ空飛び猫たちとは】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。

案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

毎週月曜日朝7時に配信しています。

【SNSでご投稿ください】

番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、ぜひSNSに投稿してください!

よろしくお願いします!

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■ダイチ「小説家が好き!の会」

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■ミエ「羊をめぐるカフェ」

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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック

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どうもみなさんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人がうるーくトークするラジオ番組です。
お相手は、私小説が好きの回のダイチと筋をめぐるカフェのミエの二人でお送りします。文学のプロではない二人ですが、東京と京都をつないでお互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。
お互いの紹介に関しては、2011年、最初の回で話しているので、そちらを聞きください。また、このラジオへのご質問やリクエストメッセージを随時受付しています。
番組概要欄にホームのリンクを貼ってますので、そちらからお寄せください。ご質問などある程度いただけたら、お返事をする回をしたいと思いますので、気軽にお寄せいただけると嬉しいです。
今回はですね、先週に引き続き、蛇の言葉を話した男というエストニアのファンタジー小説をご紹介します。今回は前回から引き続きになるので、前回聞いてから聞いていただきたいんですけれども、ネタバレありでストーリーを中心に話していきますので、
簡単に前回の回をですね、おさらいしますと、前回はこの小説における設定とか魅力を中心に話させてもらいました。登場人物がどんな人がいるかとか、どういう設定がある、どういうファンタジーな設定があったりとか、
逆にファンタジーだけどこういう現実的な話が入っているよ、みたいな話をしたので、ぜひそちらから聞いていただければなと思います。結構長く話してしまって、編集するのはどうなるか分からないんですが、長くなりそうでして、連続でこれ話しているので、
ちょっと最近感想しているのか、私の声がちょっとかすれるかもしれません。大丈夫ですか、みなさん。1時間話しましたもんね、さっきね。まだこの後編の収録前ですけど、多分後編の方が話長くなるんじゃないかと思うんで。ちょっとね、ビビってますね。
頑張って話していきたいと思います。今回ね、結構長い作品なんですけど、最初から最後まで一応ネタバレありで話しちゃおうということなので、最後まで聞いていただける方には長い時間になるかもしれないんですけど、一緒に楽しんでもらえたらなと思います。
読んだ気になれるような配信にしたいなと思っているのと、あと読んだ人はですね、こうだったよねって楽しめるような感じにしたいと思っています。ネタバレありで進めていきますが、後半の本当の本当の確信に入るあたりからは、ここから本当にネタバレなんでっていうアラートは入れますので、ちょっとそこまで聞いてから読みたいなって人も出てくると思うので、そこで止めてもらってもいいかなと思います。
先入観なく読みたい人は、この配信読んだ後に聞いていただけたらなと思うので、よろしくお願いします。じゃあ一応署名いきましょうか。
今回紹介するのは、先週に引き続いて蛇の言葉を話した男、アンドロス・キビラフクさんが書いて、杉口良子さん役になります。川出消防神社から2011年、今年6月に刊行されています。
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ちょっとあらすじも一応言いますが、これはあらすじであって、ただの帯文なんですけど、先週も伝えた通りですが、ちょっと読ませていただきます。
これがどんな本かって、トルーキン・ベケット・M・トゥウェイン・宮崎駿が、世界の終わりに一緒に酒を飲みながら、最後の焚火を囲んで語っている。そんな話さ、エストニア発壮大なファンタジーです。
じゃあいきましょうか。大きく4つに分けて話していきますが、最初の2つが前半です。残り2つが後半という形で、前回の配信を聞いてくれたという前提でお話しさせていただきますので、よろしくお願いします。
じゃあまず、私の方から前半の方、前半の最初の方を聞かせていただきたいと思います。
これですね、まず最初は、あ、これ、断っておくと別に、この小説が4つに分かれている、1部、2部、3部、4部って分かれているわけじゃなくて、私たちが話しやすいように勝手に4つに分けています。
最初のブロックをちょっと話させてもらうと、最初は森で育つ少年時代の話なんですけれども、主人公のレイメットという少年が、最初はちょっと階層から始まるんですよ。
主人公のレイメットがいくつか分からないんですけど、森でどうやら一人でいるというところから話が始まって、そのレイメットが昔を階層するという形でストーリーは入ってきます。
思い出すのはまず少年時代というところですね。少年時代からずっと段々に話が進んできますね。
この森で住んでいるレイメットの森の民なんですけれども、森の民は蛇の言葉を操ることができて豊かに暮らしていました。
だがある時から侵略に遭っていたと。本当に本当に昔、このレイメットが知ることができない昔の話なんですけれども、伝説のサラマンドルという大きな蛇、翼を持った蛇が森を守ってくれていたと。
このサラマンドルは1万人の蛇の言葉がないと呼びかけることができないので、今ではですね、この現在ではですね、蛇の言葉を操る人が減ってきていて、サラマンドルというのはもう現れなくなっているという時代ですね。
この森で暮らすこの少年レイメットは森で暮らす蛇の言葉を話す民の一人ではあるんですが、彼はですね、森から次々と人々が出て行ってしまうところを見ています。
近くの村へ移って行ってしまうという状況を見守るしかないという状況にあります。
この森の民は村へ移ると基本的にはキリスト教に入り畑で農作業をしてパンを食べるという生活を営んでいます。
これですね、蛇の言葉を知っていれば動物たちを自在に操ることができるので、彼らが簡単に捕まえることができるので、簡単に動物たちの肉が手に入る状況です。
だから、あの村に移って何でパンみたいなものを食べるんだろうっていうのをレイメットは思っています。
森の民はですね、ヘラジカの肉とかシカの肉ばっかり食べているので、パンなんかに全くおいしさを感じません。
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でもレイメットはたまに好奇心から村に覗きに行ってしまい、接触した時にパンをもらったんですけど、食べてみたら全くおいしくない。
このレイメットには父がいません。父は実はクマに食われて死んでしまったんですけれども、
これはちょっと前回も話したんですけど、お母さんがですね、クマの話をするとちょっと長くなるんであんまりしないんですけど、
なぜか森の民の女性はですね、クマと血くり合うということをしてしまう、よくわかんない状況になるんですけど、
それの最中にちょっとお父さんが帰ってきてしまって、クマに頭からパクッと食べられて死んでしまいます。
レイメットは特にそれに関して恨みなどは感じておらず、
それは実は彼にはヘビの言葉を丁寧に教えてくれた父親代わりの存在であるボートレというおじさんがいるからなんですけれども、
死の死に関してはあまり何というか重く捉えていません。
そのボートレからヘビの言葉を徹底的に叩きこもられたレイメットは、この世界で最後のヘビの言葉を話す男になります。
彼はですね、あのかつて存在した巨大なヘビ、サラマンドルというものに対して思いを発しています。
なんとかこのサラマンドルが眠りから覚めて、また自分たちの前に姿を現してくれないかなと思っています。
森にはですね、いろんなものがまだ住んでいるんですけれども、そのうちの一人でメーメという人物がいます。
メーメというのは瞬間移動ができるとしか思えないような移動の仕方をして、急に現れてはいつの間にかそこにいてという状況になりますね。
彼はいつもワインを飲んでいて、どこか浮きを離れしています。
これは昔、メーメは実はですね、昔勇敢な戦士だったらしくて、誰よりも戦いに明け暮れていたんですけれども、
彼が守るために戦っていた民はどんどん村に移っていき、彼が守るべき存在がいなくなっていって、
彼は戦いを諦めてしまいました。
時折森を通る騎士を襲ってワインを奪って生活しているという、ちょっと変わった人物ですね。
そんなメーメからレイメットはある日指輪をもらいます。
この指輪がレイメットからするとサラマンドルへ導いてくる指輪なんじゃないかと思うんですけれども、
これを使って装着したりとかして、なんとかサラマンドルの元へと行こうとするんですけれども、
結局サラマンドルを見つけ出すことはできない状況になりました。
そんな風に暮らしているレイメットなんですけど、ある日ハリネズミに襲われていた小さい蛇を助けます。
この蛇はインスという名前の蛇で、蛇の王族の子供で、その結果ですね、
レイメットは蛇の王国のようなところ、大きな巣みたいなところに迎え入れられて、王から気に入られます。
蛇の言葉をさらに彼らから教わり、この王の子供であるインスとは親友の関係になっていきますね。
また森にはですね、まだ残っている民がいて、レイメットの一家とは別に残っている民がいて、タンベットという一家がいます。
タンベットは迷信深くて、なかなかちょっと頑固な男で、独り娘のヒイエというものがいるんですけれども、
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この森の民は基本的にはミルク、父は狼の父を飲んでるんですけれども、
ヒイエはですね、狼の父が飲めないんですよ。
飲みたくないって話をするんですけれども、タンベットはこの子供が呪いのせいだと思っていたりして、
そのせいでヒイエにどんどん辛く当たってきますね。
でもレイメットはヒイエとは大体同い年ぐらいの子なんで、父の命を盗んでヒイエと遊んだりしています。
他にも森にはですね、古くから住んでいる猿人がいます。
これはちょっと人間ではないんですね。猿と人間の間みたいな感じの猿人がいて、
彼らも蛇の言葉を話すんですけど、森の民よりも古い言葉を知っていて、
動物だけではなくて虫にも効果があります。
レイメットの言葉は虫には全く効かないんですけれども、彼ら猿人の言葉は虫にも効果をもたらします。
この二人がですね、前回も話したんですけど、シラミを育てていて、
鹿ぐらいの大きさのシラミを育てあげることに成功しますね。
この大きなシラミはさっき出てきたヒイエの子供が大好きで、
ヒイエを背中に乗せて移動したりすることが結構好きです。
ある日このシラミが原因で、レイメットは森の猿人ウルガスというちょっと狂いかけている人物がいるんですけれども、
このウルガスと揉めてしまい、レイメットがウルガスからすると精霊の怒りを買ったという形になってしまいます。
ウルガスはその代償にレイメットに自分たちが飼っている狼を捧げるように言うんですけれども、
そんな迷信のためにですね、狼を犠牲にする必要はないと、
レイメットの王子の某トレが仲裁に入りますが、結果的にこのウルガスといい争い、
特組合になってしまい、ここからウルガスとレイメットたちの関係というのはどんどん悪化していき、
ウルガスはですね、レイメットたちを敵視するようになっていきます。
というのがちょっと最初の話ですね。長いですね。
そうですね。最初はしょうがないですね。どうしても情報量が多くなってしまうというか。
でも本当最初の最初なんですけど、結構意外と地味な話ではありますよね。
そうですね。最初の方は。
そんなにファンタジー感とかっていうのも出てないと思いますし、
僕が個人的に面白いって思ったのは、森ってすごい住んでる人ほんと少なくて、
数人とかしかいないんですけど、それなのに仲が悪い。
タンベットとかウルガスとか、何なんだろうってちょっと思いましたけど。
仲良くできないんだみたいな。
ほんと数人だけど、タンベットウルガス側とレイメットボートレ側でちょっと対立していくような感じになりますね。
でもね、小説の中でやっぱりその味方になるボートレおじさんであったり、
あとヘビのインツっていうのとの友情とか、この辺の数少ない明るい話題だとは思うんですけども、
ところどころそういう読んでいて気持ちのいいシーンというのがあって、
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その辺はこの小説の最初は地味な部分ではあるんですけど、でも読んでいて面白いところでもあると思うんですし。
地味じゃない話ってやっぱ巨大シェラミですね。巨大シェラミが大分インパクトありましたね。
そうですね。巨大シェラミって何なんだってなりますよね、ほんと。
このエンジンが2人してなんでシェラミを大きくしてるのかよくわかんなくなってしまいましたね。
そうそうそう。でもね、結構このシェラミもヘビよりもさらに古代の存在というか、
またちょっとヘビとは違った文脈で神聖なものと言えるような感じなんですけど、
でもそれをエンジンは復活させようというかね、それをまだこの世に残していこうというのでシェラミを研究していたっていう。
そうですよね。太古の時代が戻ってきたみたいな感じになって。
このエンジンの存在やっぱすごい良かったですね。森のさらにもっと奥にはこんな深い世界があるのかもしれないっていうのを思わせてくれて。
しかもなんか要所要所結構主人公たちを助けてくれる良い存在なんですよね。
ではですね、話を続けていこうと思うんですけども、さっきはレイメットが育った森の話が中心になったので、
次は森のすぐそばにある村の存在であったり、あと幼馴染である娘のヒイエとの関係であったりというのを話していこうと思います。
本当にある日なんですけど、レイメットは好奇心から村を覗きに行くことがありました。
やっぱり森から村っていうのはすごく近くて、ちょっと出かければ村ってどういう世界なのかっていうのを覗き見ることができて、
そこでレイメットが村を見に行くと女の子が一人で話しかけます。
そこで村のことを教えてもらうんですけども、その娘、女の子のお父さんというのが実は村でキリスト教を普及している司祭であったと。
このお父さん、司祭ですね、ヨハネス司祭と言うんですけど、森から来た人たちをとにかくキリスト教の信者にしようとそういう活動をしているので、
レイメットにも森から出て村に住みなさいというふうに書き伏せてキリスト教に入れようとするんですけども、
レイメットは断ると。ここでヨハネス司祭であったり、娘の女の子のマグダレーナとの関係が決まります。
それから年月が経って、レイメットも年頃になったそういう年齢かなと思うんですけども、
ある日マグダレーナが森で毒蛇に噛まれて足が膨らんでちょっと大変な状態でいるという時に偶然レイメットが遭遇します。
レイメットは蛇の言葉を使えるので、マグダレーナを噛んだ蛇を呼んで、毒抜きを蛇にしてもらうと。
そこでマグダレーナを助けます。そのマグダレーナは命の恩人としてレイメットを家に連れて行って、
15:02
お父さんのヨハネス司祭に紹介すると、そういう答えがあるんですけども、そこでマグダレーナに村を案内してもらいます。
この時、レイメットは森の中では唯一と言える若い女性のヒイエとは普段接していたんですけど、
このマグダレーナがすごい美しい女性に育っていて、そこでもう好意を持つようになります。
ヒイエはやっぱりすごく痩せていて女性的な魅力というところがなかったんですけども、
マグダレーナは本当に一目見て女性的な魅力を感じたという女性だったので、
一方でマグダレーナはレイメットのことを人狼ですね、人の姿をした狼と思っていました。
レイメットはただの人間ではなくて、何か伝説上の人物のように捉えているところがあって、
ヘビの言葉をだろうってしたりしたんですけど、ただ上手くはいかなかった。
レイメットはヨハネス司祭やマグダレーナから、キリスト教は何かという、
みんなが信じていることを聞いたりするんですけど、
ただキリスト教の話を聞いても、みんなが信じるような神など存在しないんじゃないかと思ったりもします。
鉄の男とか、騎士とか修道士とか、そういった村の人たちが敬うものですね、信じるものというのもレイメットは疑問を感じていきます。
この辺は、さっきの森の話でもそうだったんですけど、森でもケンジンウルガスという偉いとされている人が、
精霊を妄信しているんですけども、それを愚かな生き方だと軽蔑するんですけども、
レイメットはそこで森でもそうだし、村でも偉いとされているもの、みんなが信仰を持つようなものに対して疑問を持ったり、
愚かなと思ったりしてしまう。そういうのが明らかになってきます。
そうですね、このマグダレーナなんですけど、レイメットのことを人狼だとか、悪魔の力を持った人間だみたいな感じで、
軽蔑するんじゃなくて好奇心をすごく持って寄ってくるんですけど、レイメットからすると人狼だと思われてるけど、
なんでそもそも人が狼にならなきゃいけないのみたいな、よくわかんないことを言ってるこいつみたいな感じで、
一般的にキリスト教で信じられているようなことっていうのは、結構ことごとくレイメットには刺さらないっていうことがあって、この辺りが結構面白いですよね。
一方でレイメットはヘビーの言葉こそ世の中の真理だと思っているところはあると思うんですけど、
マグダレーナにしてもヘビーの言葉っていうのはただの遊びみたいなもんじゃないかというところはあったと思いますし、
この辺の対比は結構面白かったところかなと思いますね。
レイメットがそこでマグダレーナやヨハネス主催と少し過ごしていたんですけど、村から森にまた戻っていきます。
18:04
自分の家に帰ると様子がおかしいことに気づいてください。レイメットのお母さんがヒーエが生贄にされるから助けなくてはならないと騒いでいると。
これがまずレイメットのお母さんにとっては森で唯一残った男女のレイメットとヒーエっていうのは結婚するものだと、
そういう前提で思っていたというのが一つあって、息子の妻になる人が死んでしまうというので大騒ぎしていました。
ちょっとこのお母さんは若干ヒステリックなところがあるんですけども、
レイメットとヒーエが結婚するっていうのは当事者はそんなことは思ってはいなかったと思うんですけども、お母さんは勝手に気づけていたと。
母の中では決定事項ですよね。勝手に。
もう若い2人しかいないかっていう感じで。レイメットはそれに対してちょっとイライラしてるっていう感じでしたけどね。
ただですね、このヒーエが生贄にされるというのは本当の話で、どうやらまたウルガスがここで出てくるんですけど、
森の精霊の怒りが上がってしまったと。それを収めるには諸女の血が必要だと。
そういうとんでもないことを言い出して、ヒーエのお父さんのタンベットがウルガスの言うことなら信じるしかないと。
実の娘を生贄に授けようというので、本当にレイメットが帰ってきた日の夜ですね。
その日の夜に生贄の儀式というか、それが行われることになっていました。
ヒーエのお父さんのタンベットはそもそもヒーエに対してあんまり愛情とかそういうのは持っていなかったと。
人間という、自分の子供とか人間とかそういうふうには満たしていなくて、もっと下のように見下していたというところが一つあります。
レイメットはそれを知ってヒーエが生贄にされるというので、さっき村でワグダレーナに好意を持ったというばっかりやってたんですけども、
でも助けに行かないといけないというので、生贄にされるその場所に助けに行きます。
ヘビたちの協力とかもあって、レイメットはヒーエの肝一発で助けることができたんですけども、
ただウルガスとかタンベットが必要に追ってくるんですけども、そこでオオカミですね。
タンベットが自分が飼っているオオカミを放つんですけども、そこでそのオオカミの耳にギッシュを入れて、音が聞こえなくなるようにしていました。
これによってレイメットがヘビの言葉を使ってもオオカミが聞くことができないので、
オオカミは一心不乱にレイメットたちを狙うというかなり危険な状況になって、それでもなんとか海岸まで逃げて、
ここでレイメットとヒーエは2人だけになるんですけども、海岸にある小舟で大陸から離れて逃げ出したという展開になります。
21:01
レイメットは船の上でお父さんから解放されて自由になったヒーエがやたら魅力的に感じるようになるんですけども、
結構ここになってくるとヒーエがちょっと吹っ切れたところがあって、今までのキャラクターとは全然違って、
今まではちょっと家にこもるようになったので、そんなにしゃべるようにならなかったんですけども、
レイメットに助けられた後のヒーエがすごく生き生きと流して、それですごく魅力的に思えると。
レイメットはヒーエを奥さんに見せるというのも決めて、ヒーエもそれで喜んでいけるという展開になります。
この後、レイメットとヒーエはある島を見つけて、そこで上陸するんですけども、
そこで冬越そうと思ったんですけども、ただそこが無人島ではなくて、ただ住んでる人が一人だけいて、それがレイメットのおじいさんだったんですよね。
レイメットのおじいさんが昔鉄の男たちが侵略してきた時に、そこで勇敢に戦っていたんですけど、
足を切られてしまって、海に沈められて、そこで流れ着いた先がその島だった。
レイメットのおじいさんがかなりぶっ飛んだキャラクターで、ちょっとこっちの理解に及ばないようなことを言ってるんですけども、
その一つが人の骨を集めているんですよね。人の骨を使って翼を作って、足がないので空を飛ぼうという、そういう計画を持っていたと。
で、その島に上陸してくる人たちを襲って、殺しては、骨を集めていた。そんなことをやっていました。そんなおじいさんと感動の最期を果たすという。
すごいですよね。ほんとね。
結構、シリアスな展開から面白い話になってきて、この辺からだんだん物語が目が離せない展開になっていくんですけども、
おじいさんの計画で翼を作って、空を飛ぼうというのに必要なアイテムとして、風袋というのがあって、これが風を作ることができる袋みたいなんですけども、
それを手に入れるためにある島に向かいます。レイメットとヒエがその島に行くんですけども、島に行って袋を持って帰ってくるんですけども、
そしたらタンベットの船があったんですよね、その島に。
追ってくるのね。
そうそう。タンベットが追跡をしていて、ヒエはね、ちょっとそこで恐れるんですけども、島の様子というか、おじいさんの様子を見に行くと、
すでにおじいさんがタンベットを殺していて、そのタンベットの骨を翼の材料にしていたという、結構びっくりというか、まっさりというか、そんな展開になっていた。
で、そこでタンベットの恐怖もなくなって、じゃあ森に戻ろうとなって、レイメットとヒエは森に戻るんですけど、
おじいさんは翼が完成するにはあと2人か3人ぐらい人の骨が必要というので、もうちょっと島に上陸してくる人を待つといって、そこでレイメットたちと別れるんですけど、
24:07
森に戻ったレイメットとヒエは、そこで結婚式をあげることになります。
結構この展開が怒涛で。
村に行った時には村の女の子のマグダレイナリをレイメットは好きになって、
でもヒエがピンチでヒエを助けたら、今度はヒエをまた好きになってという、この辺の変遷が男の子っぽいなというのはありましたね。
展開だけで話すとあれなんですけど、結構丁寧にその辺の心理的な流れは描かれてるんで、その辺りのレイメットの気持ちの変化って面白いですし、
ヒエは読んでて急に変わるんですけど、別に不自然な変化じゃなくて、
押さえつけられた父から自由になったヒエがすごく魅力的に見えるってのもすごいわかるなっていう。
そうですね。本当に海に逃げてからレイメットも吹き出たと思うんですね。ヒエも吹き出たんですけど、
それはもうお父さんからの解放もそうですよね。森の風習からの解放っていうのもあったと思いますし、
レイメットもやっとそこで縛られていたものがちょっとなくなったんじゃないかなと思いましたし、
あとはおじいちゃんの存在ですかね。おじいちゃんがとにかく何かあったら人を殺そうっていう。
すべて戦って殺せば解決するみたいな考え方で。
すごいですよね。抗戦的すぎますよね。
レイメットもおじいちゃんの影響を受けて強くなっちゃうんですよね、ちょっとね。
それはありますよね。レイメットも眠っていたものが覚まされたような感じで。
戦いに対して抗戦的というか、普通に今までそんな強くないのかなと思ったら結構強いんじゃんみたいな感じになってきますね、レイメットもね。
そうですね。レイメットもナイフがすごい使うのが上手くて。
あとちょっと実はですね、この下りの中では組み込めなかったんですけど、ボートレおじさんが実はこの辺りで亡くなるんですよ。
これが何かのタンベットとかウルガスの精とかではなくて、
レイメット一家はですね、冬インツたちと冬眠をするような、ヘビたちと一緒に冬眠するような生活を施設してたんですけど、
春になって目を覚ました時にボートレおじさんと肉食おうぜって言って肉を食いに行くんですけど、
この時ボートレおじさんがですね、あれ心臓発作みたいな感じだっけ?
そうですね。肉食べてる時に急に発作になってバタンって亡くなる。
しかもその食糧庫の中にレイメットはボートレおじさんの死体と閉じ込められて、
みんなまだ全然冬眠から目覚めてないから結構な時間おじさんの死体と過ごすっていう悲惨な展開が一個あるんですけど。
27:08
そうですね。地下室で真っ暗で、自力では外に出れない状況だったんですよね。
そこでね、おじさんの死と向き合わざるを得ないみたいな状況になっていて、
彼の人生は結構大きな影を一つ落とすことになりますね。
ここもすごく印象的でしたよね。
おじさんが死んでだんだん腐敗していく匂いっていうのが、
レイメットはこれは自分が腐っていってる匂いじゃないか。
おじさんじゃなくて自分自身の匂いじゃないかっていう風に感じたり。
この辺は読んでいて、確かに影を残すところっていうのがありましたね。
じゃあちょっと後半の話に行きたいんですけど、
ここからですね、今までも別にネタバレしてたんですけど、
ここから物語の革新的なネタバレになってくるので、
一回ちゃんと読みたいという人はここで止めてもらってもいいかなと思います。
でもこの物語の最後まで話したいと思ってますので、
その辺り一緒に楽しんでいただけたらなと思います。
じゃあちょっと後半の話に行きます。
島から戻って結婚式をあげたレイメットとヒーエなんですけれども、
大変なことがこの結婚式の最中に実は起きます。
カンベントが放ってた狼と蛇の言葉が通じなくなってしまった、
耳が聞こえなくなってしまった狼なんですけど、
これは結構インツたちはじめ、蛇たちがこんな蛇の言葉が通じない獣が森にいるのは危険だってことで、
この狼たちを駆除してたんですけれども、
その駆除から間逃れていた一匹がですね、急に結婚式に乱入してきて、
ヒーエの喉元を食らいついて、結婚式の最中にヒーエは死んでしまいます。
ヒーエを失ったレイメットはこの後長い間結構塞ぎ込むんですけれども、
ちょっと良くなってきたとしてもレイメットは誰とも話したくない。
家族とも母とも話したくないという状況になって森をちょっと彷徨い出します。
その時に森の中で村娘のマグダレーナと再会します。
レイメットはヒーエが亡くなったばかりだっていうのに、
マグダレーナをまた美しく感じてしまいますね。
この時にちょっといろんな会話がされるんですけれども、
マグダレーナは実は妊娠してるっていう話が出て、
そうなんだみたいな、人のものになったんだみたいな感じの空気を出すんですけど、
なぜかマグダレーナはレイメットに結婚してほしいって言い出します。
マグダレーナの今お腹の中にいる子供はですね、
ドイツ人の騎士の子で村人よりも位が高い生命が宿ってる。
その子の父親になってほしいとマグダレーナは言い出します。
この背景にはマグダレーナは村の男たちっていうのは、
ただ他から与えられた知識を持っているだけで、
大勢の事は知らず、また昔からの蛇の言葉を忘れてしまった、
本当に何も知らない男たちだと思っていて。
30:01
それよりもレイメットは昔のことを知ってるし、
古い古きの言葉を知ってるし、悪魔の力を持っているとマグダレーナは思っているので、
自分の息子、なぜかこの男の子が生まれてくると信じてますが、
その息子に騎士の力と悪魔の、蛇の言葉のような能力、
2つを持ってもらいたいと思っているので、
悪魔の力を息子に教えてほしいとマグダレーダーは言い出します でレイメットはまあもちろんレイメットはですねマグダレーダーの誘いに乗ります
これはマグダレーダーに対して恋を持っているっていうのもあるし あと今自分がですね蛇の言葉を知ってる最後の人間になりつつあるのでこれを受け継いでもらう
存在っていうのが必要だとも感じたからですね ヒイエがいなくなってしまった今子供が産めない状況になっているのでこのマグダレーダーの
子供にちょっとかけてみようという気持ちになります でレイメットはもうそのまま家に戻らず村でマグダレーダーと暮らし始めます
でこのもちろんあのヨハネス主妻はですね レイメットの存在を認めないんですけれどもまぁ娘がいろいろ言うので渋々
あの一緒に暮らし出しますでも良くないことが起きるだろうと言っています でもレイメットはですね結構真面目に自分はいろんなことを失ってしまった人間だって
いう意識が強くて畑仕事なんか真面目にし始めますねでも キリスト教にだけは絶対入らないとそういうスタンスで村に村で暮らし始めますね
ヨハネス主妻は彼がただ唯一の異教徒だという最後の異教徒だという認識で接します でやがてマグダレーダーの子供が生まれます
これもですね無事男の子で生まれてきた子供ですね レイメットは思った以上にですね愛情を持って育て始めます
いうのがまあちょっと後半の最初の部分ですね そのですねまずあの姫が
がちょっとこれがめさかですよねこれが一番衝撃的ですね あれだけねその束縛されてやっとね自由になって幸せになれるんじゃないかと思った
矢先の結婚式でなくなるっていう 姫も本当お父さんお父さん死んじゃったからなんですけどめっちゃ自由になってて
なんか森の精霊が宿る木とか切り倒してやるみたいななんか そんな感じでなんかもう自由に生き姫生活が始まった途端の出来事だったんで
ここはほんと衝撃とかまあこの小説の中でも一番強かったですね うんそう
ねなんかもちろんねその主人公の例目ともすごい 絶望してしまってこの先どうしようかって結構ね
さ迷ってしまう時期にもなったんですけども まあでもその後の展開もちょっと予想外でしたね
なんか絶望を抱えながら村行くとマグラレーナーの妊娠を知ってであるいは あるいはで結婚してしまう
もちろんねあの例目マグラレーナーの理外というかあの思惑がそれぞれちょっと一致 していたところがあっての結婚ではあるんですけど
なんか流されたようにも見えるんですけど私は結構レイメットが結構大人になって 言ってるなという印象を持ちましたねそれは
33:06
意外とこのいろんなことを俯瞰してみれるようになってて あまもとより村部の人たち何回も全然俯瞰してみれている主人公だったんですけど
さらに1個あの視点が大きく視野が大きくなったなって ちょっと感じます
だんだんね話に進むごとにボートレおじいさんとかの敷居とか バレーメントにとってあの大切な人がもうねなくなっていって
まあただ確かにその 経験することでだんだんレイメットの考え方というかそれ変わっていきますよ
大人になっていくというのもそうだと思いますし何かねちょっと拓貫したところが出てきたのかな っていうのも思いますし
まあそれでパンとかも食べて生活するようになりました まあでもレイメットはあのヘビの言葉が使えるんでたまにのうさぎを取ってきて
あーそう それをねなんか支配あのヨハネス支配にあげたりとかね
みんなで肉食べてましたけど ヨハネス支配もねあのパンこそが人間が食べるものだとか言ってる割にはめちゃくちゃ肉に食いつくっていう
そうそうそこが浅いところが見えだすんですけど うんそうですねなんかね結構このあたりでレイメットが
マグラレーナと一緒に暮らして子供の世話をしたり持っていくんですけど なんかねその辺の心境が今のなんだろうちょっとサラリーマン
なかなか 若干感じてるんですけど
なんか仕事自体もあの穀物を耕すという畑仕事ですね主に まあそれをレイメットやってたんですけどレイメットからすると
そんなの本当無意味なことだと思っていたし それによって作られるパンであったり普段食べるパンっていうのもまずいんで
正直その好きでもないものを仕方なく食べているっていう状況でそういう 仕事にしても食事にしても意味を見出せないような日々で
ただマグラレーナと子供がいるから簡単に森に帰るわけにはいかないっていう ちょっと歌ばさみ的な感じですね
でもなんかそういう自分でありたいみたいな そういう生活になれる自分でありたいみたいな
ヒイエを知ってしまった自分にはもうそういう人生しかないんだっていう そうですよねもう一つの罰を受け入れるみたいなことでという
なんか生活してましたもんね 彼の望みとしてはもう自分の言葉を伝える
ヘビの言葉を伝えるということですね ヒイエが亡くなってすごい本当にレイメットもショックを受けてたんですけども
徐々にマグラレーナと暮らして子供もできて落ち着いていたかなという展開なんですけども またここから話を続けてもう最後のパートですね
ここからちょっと怒涛のクライマックスになっていくんですけども レイメットは村で暮らして奥さんと子供がいる中で穏やかな日々を過ごそうと望んでいたんですけども
36:08
ある日ですね 村の娘がヘビに噛まれて助けを求められてレイメットが村の娘の噛んだヘビと会話をするんですけども
実はその噛んだヘビというのがインツだったんですね インツとも久しぶりに再会になるんですけどもちょっとインツがレイメットと話したいというので
ワッと村の娘の足を噛んだというのがあったんですけども そのインツが最近の森の様子を伝えてお母さんが会いたいよとレイメットに
今はレイメットのお母さんは森の中の小屋ではなくてインツと一緒にヘビの巣穴ですね 洞窟みたいなところで暮らしていると言います
その日のうちにレイメットはお母さんと久しぶりに再会しようというので そのヘビの巣穴に会いに行ってきます
ただですねレイメットがさっき助けた村の娘が男を2人連れてその跡を追ってくるんですよね
それは何でかというとインツが王冠の印を持つヘビだったんで そのインツの王冠には何かあやかれる力があるという名刺に見えたことを信じていて
それを手に入れようとして それでレイメットの跡を追うんですけども それでレイメットがお母さんと再会してヘビの巣穴にいると跡を追ってきた娘と男が姿を現して攻撃しようとしてきたんで
そこはもうヘビたちがあっという間にその3人のうちの2人を殺して 男1人だけをわざと逃がすということをやります
殺した村に知らせるためにですね そうですねもう二度とねこの巣穴を襲ってくるなという警告を残すために
そうやってレイメットは久しぶりにお母さんインツたちと再会をして インツがレイメットが育っている子供を見たいと言ってレイメットは家に連れて行きます
レイメットがその子供にヘビの言葉を教えたいと それを残したいという思惑があったので インツがその子供の舌とかね
ヘビの言葉を話すのに適しているのかどうか ちょっと見てみたいというので インツを連れて家に戻るんですけども
なんとそこでまた大変な展開になるんですけども 家に行くともうそこで赤ん坊の子供が死んでいて
しかもマグダレーナも死んでいた 殺されていた しかもそれは何か動物とかに襲われたとかじゃなくて人の手によるものだと
そこでもレイメットがプリミダして もう本当に部屋中のものを壊そうとして大暴れしてしまうんですけども
ただインツがそこで誰が殺したんだという話になって その死体の様子とかを見てインツがウルバスが殺したんだということをレイメットに教えます
39:00
実はウルガスって昔レイメットが顔半分引きちぎったりして半殺し状態にしていたんですけども その後もしぶとく生きていてずっとレイメットの恨みを持っていたと
本当はウルガスはレイメットの家を見張っていてレイメットを狙おうとしていたんですけど たまたまレイメットが森に戻っていていなくて
ただ奥さんと子供がいたから殺したんだというので そこでレイメットが怒り狂ってウルガスを殺しに行きます
ヘビーに教えてもらうとウルガスがどこにいるかっていうのはすぐにわかるので すぐに森の森に行ってウルガスのいるところに行って結構残酷にレイメットがウルガスを殺す
ただその後ですねもうそこであっさりウルガスが死んでしまうんですけど その後なんとヘビーの巣穴が燃えているということに今度は気付きます
ウルガスを殺した後何か煙があるというか火が立っていると 実はインツの両親であったりレイメットのお母さんが住んでいるヘビーの巣穴に
火が燃やされていてそこにヨハネス司祭であったり 村の若い人たちが2人殺されたというのがあって復讐しに来ていたと
ここでもレイメットまた怒り狂ってお母さんとかヘビーの仲間とかが燃やされてしまったのでレイメット怒り狂って村人に
襲いかかるんですけども相手の方が数が多くて捕まってしまいます その戦いの中でインツも倒されてしまって
一瞬にしてマグラ姉などの子供が死んだ その後お母さんもインツによって死んでしまったという
何もかも失ってしまったレイメットなんですけども 捕まった後は死を受け入れて死あぶりで処刑されるというところになったんですけども
ただここであの勘一発でおじいちゃんですね あの現れておじいちゃんがの空を飛ぶためにあの骨をね集めていたっていう話をね
さっきして言ったんですけどそのおじいちゃんの翼が完成して勘一発でレイメットが 処刑されるところを助けてここでもおじいちゃんとレイメット2人がもう大暴れして
もうどんどん村人を殺しまってそういう展開になっています なんかこのおじいちゃんがねもう自由に空を飛んでいけるんですけど
だからねその姿が伝説のあのサラマンのように 描かれていてもめっちゃ強かったんですね
このおじいちゃんとレイメット2人とも何も失うものとかないですし もうこの後の展開がですね
結構すごくてとにかくもう鉄の男とかね 騎士とか修道士とか蛇の言葉を失ってしまった村の人たちっていうのをどんどん襲っていって
8巻の勢いでも人を殺していくというですねそういうことをやっていく まあただまあこの2人しかいない限界がありますねもう襲いまくっていた
中でやっぱりそのまた追ってですねその騎士団がこの2人を狙っていてある時その まあ
42:01
森に戻ってきた2人はまあそこで騎士団に捉えられてしまってでおじいちゃんはね最終的には 処刑されてしまって
でレイメットの番になってあのレイメットももう処刑されるっていう これもまた本当に間一髪のところでまた助けが入った
それがあの白身ですね エンジン
あの森に昔からいたねエンジンの2人ですね この2人がことあるごとにレイメットを助けてくれておいたんですけども
もう最後の最後に処刑されるという間際に実はそのなんていうんですか エンジンの言うことを聞く白身
その白身が実は人間を動かす何か特殊な力というかそれを持っていて この処刑される間際に人間をコントロールしてあの白身が人間をコントロールして
レイメットの命が救うという展開になります もうレイメットとはいえもう知っている人たちっていうのはことごとくなくなっていって
森にも誰もいないというような状況の中で本当に最後のところであの メイメットでいます このメイメットというのが物語の冒頭の方で話したんですけども
人でありながら人ではないような姿を形をした この時はもう最後はもう半分も死んでいるというか
そんなか魂だけ存在しているような状態でメイメイと会話をして であの昔メイメイがレイメットに渡した指輪ですね指輪とその皮袋
なんか実はそれそれがスラマンドルに合うための鍵だと しかも指輪ではなくて皮の袋の方
こっちが本当の鍵だったんだというのを教えます レイメットはその皮の袋を取りにあのかつて自分が住んでいた小屋に戻ってその袋を食べると
食べるとスラマンドルがどこに行くかというのがわかるんですけども 食べると実は自分が今まで生まれ育った小屋のすぐそばにある
なんか岩の亀裂のところに洞窟があって実はその洞窟の中にスラマンドルが眠っているのと
本当にずっと昔から思いを発していたスラマンドルをとうとうレイメットは見つけることができて
でそのスラマンドルと一緒に過ごしていくと スラマンドルはずっと眠っているだけなんですけど
年月が流れてレイメットは最後の蛇の言葉を話した男として生き抜いたというので幕を閉じます
ラストがすごいですよね ラストはやっぱり
最後のパートは本当にダークでしたね いろいろなことがあって情報が多いかもしれないけど
とにかくおじいちゃんですね おじいちゃんですね 二人のマグダレーナと子供の死から始まる悲劇があるけど
このおじいちゃんがすごいですよね 助けに来て あの端折ってはいるんですけどいろんな戦いが実はあって
45:00
最終的におじいちゃん死んじゃうけど そこの強さがすごくて結構びっくりしましたねやっぱり
この戦いの悲しいところもあって レイメットは大義名分として鉄の男とかを襲って
熊であったりそういう自然のものを森に返すっていう そのために戦ってはいたんですけど
ただ途中で鉄の男に捕まっている熊が森には帰りたくないと 鉄の男に首輪つけてもらって
飼われているんですけど 今の暮らしの方が断然いいって言って だから襲わないでくれって言ったんですけど
レイメットはそれでもちょっと怒っている状態なんで 結局は皆殺しみたいなことにしてしまうんですけど
やばいよね 最後レイメットとおじいちゃん二人で暴走しまくる
面白いしなんかすごかったですよね まあいろんな話が最後展開するんですけど
個人的にはこのサラマンドルが最後出てくるっていうのがやっぱり熱くて
探して ずっとサラマンドルの存在はちょっとようしようし出てくるんですけど 多分もういないんだろうなって結構思ってたら
あ、いたんだっていうのがちょっとやっぱり大きな感動ですね 個人的には読んでてアルケミストとアウロコールだっけ
アルケミスト感がすごい あれも長い旅をするけどやっぱり自分が求めてたもの探したものは自分が生まれ育った場所にあったんだっていう話だったと思うんで
やっぱりこの自分がこういろんなことで傷ついて 逆感していったけれども最後自分がこう探したサラマンドルは自分の家の近くにいたっていうのは感動でしたね
レイメットが本当森とか村とかを結構長い旅をして争いとかしまくって でもそれでもやっぱり居場所がなくて
確かにね最後サラマンドルの眠っている洞窟に入った時に 僕も読んでてレイメットの本当の居場所がここだったんじゃないかっていうのは思いましたね
あと結構感動ポイントやっぱ最後の方ありましたね 僕はやっぱりあのお母さんとの最後の食事のシーンがあって
小説読んでる最初の方はこのお母さんがやっぱりちょっとねレイメットにヒステリックなところがあってギャーギャー言ったりするんですけど
でも最後はレイメットが好物である袋の卵っていうのがあるんですけど これは木に登らないと取れないんですけど袋の卵っていうのが
お母さんが袋の卵を取ろうとして木から滑って落ちて怪我をしてしまうんですけど まあそうやってねだんだん衰えていく中でもレイメットのために取ろうとしたところとか
結構読んでてねちょっと泣きそうになりましたね 傷だらけになったお母さんみたいな
いいシーンですよね それがね本当最後の食事のシーンでしたし 結構印象に残ってるところだと
48:05
これ275ページに書かれていた言葉でレイメットが本当に怖いのは精霊とか神とか そんなんじゃなくてそれを信じる人間だっていうことを言っていて
これはもうどの時代にも重なることかもしれないですけど 人間が一番怖いって
でも比叡を失ってしまったのもそのせいだし そういうことを信じたタンベンとかウルガスのせいだし
そのあたりはレイメットは本当に強く感じるんでしょうね 本当はいないものを崇めてしまってそれを大義名分に人を殺してしまったりとかね
そういうことになってますので これちょっと読んでいた後ちょっと思ったところとしては あらためて思うとこのレイメットってずっとサラムアンドルを求めていて
やっぱりその伝説の存在だからサラムアンドルの眠りを サラムアンドルを眠りから覚ましたいとかですね
見てみたいという思いはあったと思うんですけども その意味って一体何だろうなと思って
それがただ単に鉄の男というか その外部からの侵略を全部跳ねのけるためにサラムアンドルをまた復活してほしいって
思っていたのかどうなのかというか そのレイメットがすごくサラムアンドルっていうのに 特に昔は思いを発していたので
でも後半になると結構そのおじいちゃんとの会とかは サラムアンドルっていうのは多分どうしてもサラムアンドルに頼りたいとか そういうのはなかったと思うんですよね
自分たちだけの力で何とかしようって 半分諦めながらも戦っていたところもあったので
レイメットが本当に求めていたものって一体何だったんだろうって思ったりしましたし
あともう一つが 役者の跡書きで書いてあったんですけど この小説自体がやっぱり読んでいるといろんな登場人物がいるんで
誰に自分を重ねるかというのも書かれていて 確かにそうなんですよね 登場人物によっていろんな状況とか環境の変化とかがやっぱりあるんで
結構共感できるところとかもあるんじゃないかなと思って
とはいえ自分だったら誰だろうって考えたら 結構難しかったんですよね
なんかそれでいうとウルガスとかヨハネスみたいに盲目的な面も自分は持ってるなって思うし
レイメットみたいにやっぱりちょっと自分のやり方みたいなのがちゃんとあるから
そういう目に見えないものは信じないよみたいな気持ちを持ってたりする面もあるから
誰にっていうよりは 全員に自分は重なってくるような気はしますね
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だからわかる気がする このいろんな人の気持ちが
レイメットの書いてる 本当に孤独感っていうのもすごい強いし
それは確かにいろんな人にもしかすると重なるところかもしれないし
確かにキャラが結構立ちすぎていて 単純に当てはめづらいのはありますよね
自分がウルガスかもしれないなって思ったので ウルガスは嫌だなって思ってしまった
でも自分の嫌な部分でもあるけど持ってるなって思いますね
確かにね ちょっと影の部分はウルガスとか他にも メイメイももしかするとそういうキャラかもしれないし
何かそういう人の持っているような弱さみたいなものが現れているのかなって思いますし
その前のところで言うと あとレイメットってサラマンドルの眠りを覚ます意味っていうところなんですけど
これは多分話の中でずっと変わってきたんじゃないかなと思ってて
最終的にはもうサラマンドルのそばで生涯を終えられるっていうことが
レイメットって多分幸せというか安らぎではあったんだろうなと思いますね
これ思いました 私は
そうですね 本当に最後サラマンドルと出会ってやっと居場所があったのかなっていうのは感じましたし
サラマンドルが目が覚めなくてもいいっていう境地に達せたっていうのが多分一個彼の大きな本当の成長だったんでしょうね
これ最初に話したんですけど回想で始まるんで これ最後まで読んで最初の冒頭を少し読み返すと結構感動しますね
さらに何か来るものが 森にはもう誰もいないっていう言葉がすごく響く
やっぱすごくいい小説だったなと じゃあこんなとこにしますか
そうですね なかなか長かったです
いや本当すごい小説でしたね じゃあ最後いつも通り感想とどんな人に読んでもらいたいか言って締めたいと思います
何回も言ってるんですけどやっぱすごい小説だったなと思います
ファンタジー要素が強いんですけど この村人の愚かさとか森の献人の愚かさと何かをただ信じて受け入れてしまうことに対しての
怖さというか洞察が鋭くて非常に刺さる小説でした でどこかやっぱり現代社会を皮肉ってるのかなと感じる部分も多かったです
やっぱですねこれあのそういうその皮肉の強さみたいなのもありつつ 展開が面白かったんですよね予想もつかない展開で結構面白い
あのユーマーを畳みながらグーグー読ませてくれたのであのすごい小説だと思います 長いと感じる部分も実際はあったんですけど後半はほんと一気読みでしたね
完全にダークファンタジーが好きな人にはもうハマると思います であのハッピーエンドとは言い切れないなと思っているのでどちらかって言うとちょっと
54:05
闇のある話が好きな人にはかなりオススメなんじゃないかなと思います この話を聞いて読みたいなって思った人は間違いなく読んで
後悔しない一冊なんじゃないかなと思う そんな感じだね僕もですねこの本当に主人公の孤独感がたまらない小説だなと思いました
あの主人公の霊滅がヘビの言葉を話せるがゆえに森と村とどちらの社会でも生きる 意味というかそういうのを見出せない
ブーブー言ってしまうと当たり前なんですけどやっぱりその人が新しい時代に生まれた時点
もう過去に戻ることはできないんだなぁというのは思いましたね やっぱり昔がどんだけ良くてもこの人が生まれた時点でそこが一番新しい時代
ではあってなんでまぁ思いを馳せることがあってもそれをね 100%過去と同じようにするっていうのはこれはもうなんか普遍的に人類というか
なんか成長していったり環境変化していくと望めないことなのかな ちょっと思ったりもしました
エストニアがまあ今回舞台のファンタジーなんですけど 確かにその自分の国の大昔にこんな物語があったら面白いなぁっていうのはすごく思いましたし
なんかベストセラー エストニアでベストセラーになるっていうのも何かわかる気がしました
なんかあの日本で言うと本当に宮崎駿作品のような ジブリ作品のようななんかそういう風になっているんじゃないかなと思ったり
結構ねそのまあダークな感じであったりとか まあ森という豊かな自然ですね
あそこにある原始的なものとかで考えるとなんか宮崎駿さんの風の谷のナウシカとか 物向き姫とかそういうの好きな人にはあの
ハマるんじゃないかと思っておすすめです ありがとうございますいや結構長くなってしまいましたやっぱすごい良い作品でしたね
そうですねちょっと声が枯れてきてる気がしますか いやほんといろんな人に読んでもらいたいなと思うのでぜひ本当におすすめな
アーティストでございます ちょっと重い作部分もあったんですけどまあでもいいですねやっぱたまに読むには
本当こういうのね年にやっぱり一冊 去年のボンクロックじゃないけど
確かに確かにこういうのちょっとまた読みたいなと思いますね じゃあ次回告知で終わります次回なんですがマーサベルズのマーダーボットダイアリー
ネットワークエフェクトを取り上げたいと思っています こちらですね以前ご紹介したマーダーボットダイアリーの続編になっておりますので
あの兵器が帰ってきますのであの我々もまだ読んだんですけど楽しみにしているので どんな話ができるかまだわかりませんがお楽しみにしていければなと思います
57:08
番組の完成はリクエストまたこのラジオを聞いて紹介された本を読みました 見返しましたなどございましたら
ハッシュタグ空飛び猫たちをつけて教えいただけると大変嬉しいです twitter やインスタの dm や
投稿などでお待ちしております メッセージフォームを番組情報欄に載せておりますのでどちらからいただいても大変ありがたい
です積極的に拡散共有してあげると嬉しいです ではまた来週ありがとうございました
57:37

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