1. 文学ラジオ空飛び猫たち
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2023-02-20 58:12

番外編 第32回「ビブリオバトル実践編!阪大ビブリオバトルゲスト回(後編)」

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今回は番外編となり作品紹介のない回となっています。 

前回に引き続き、ゲストとして阪大ビブリオバトルに所属する大西さん、堀内さんのお二人を迎えしました。 阪大ビブリオバトルの部長を務める大西さんと「大学ビブリオバトル・オンライン大会2020」のチャンピオンに輝いた堀内さん。 

恐れ多くも、後編では実践編として4人でミニビブリオバトルを行いました。

ぜひお聴きください! 

ゲストの阪大ビブリオでは学生も一般人も参加・見学可能です。 オンラインで不定期開催されているので、関心ある方は阪大ビブリオのTwitterアカウント(@handaibiblio)にDMでお問い合わせください。 また大西さん、堀内さんも参戦していた「第8回全国大会inいこま」は3月12日に決勝が行われます。 現地観戦できますので、ぜひ熱い戦いを観てみませんか。

第8回全国大会inいこま https://ikomabiblio.jimdo.com/全国大会inいこま/第8回全国大会inいこま/

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【番組内で紹介したトピック】

 ビブリオバトル紹介本 ミエ 「ムーンライト・シャドウ」(吉本ばなな著、角川文庫「キッチン」収録作)

 https://www.shinchosha.co.jp/book/135913/

ダイチ 「天文台日記」(石田五郎著、中公文庫)

 https://www.chuko.co.jp/bunko/2004/01/204318.html 

堀内さん 「続けてみます」(ファン・ジョンウン著、オ・ヨンア訳、晶文社)

 https://www.shobunsha.co.jp/?p=5948 

大西さん 「水たまりで息をする」(高瀬隼子著、集英社) 

https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/mizutamari/

【文学ラジオ空飛び猫たちを初めて聞く人向けのnote記事】

声で届ける文学!Podcast番組「文学ラジオ空飛び猫たち」おすすめエピソード特集

https://note.com/cafecatwings/n/nab636ad54a35

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https://forms.gle/a569tyUhMDDaCXGF8 

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【文学ラジオ空飛び猫たちとは】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。

案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

毎週月曜日朝7時に配信しています。

【SNSでご投稿ください】

番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、ぜひSNSに投稿してください!

よろしくお願いします!


#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック

00:01
文学ラジオ空飛び猫たち
どうもみなさんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな2人がゆるーくトークするポッドキャストです。
お相手は私、小説が好きの回のダイチと羊を巡るカフェのミエの2人でお送りします。文学のプロではない2人ですが、東京と京都をつないでお互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。
はい、ありがとうございます。今回はですね、前回に引き続き番外編となっておりまして、ゲスト回となっております。先週も来ていただいているお2人、早速お迎えしたいと思います。
阪大ビブリオバトルの大西さんと堀内さんです。今週もよろしくお願いします。
大西です、よろしくお願いします。
堀内です、よろしくお願いします。
今日はちょっとこの4人で先週教えてもらったですね、ビブリオバトルを実践編ということでやってみたいと思います。
いよいよ。
いやー、ちょっと緊張しますね。
ちなみにお2人どうでした?先週ちょっと話してみて、ビブリオバトル伝えられた感はあります?
なんか途中から楽しくなっちゃって、楽しくワイワイ喋ってただけになってないかが不安です。
そうですね、先週楽しくおしゃべりできたのと同時にビブリオバトルしたいなっていう熱が高まったのでね、ついに今からできるということでワクワクです。
そうですね、今日は私と三重さんも多分結構緊張してると思うんで、まずはもう早速やっちゃって。
緊張からね、解放されましょう。
緊張を通してその後もちょっと話したいことあると思うんで、早速ですね、ビブリオバトルをやっていきたいと思います。
ビブリオバトルについて先週いろいろ話してるので、必ず、こっちから聞いてもわかるかもしれないですけど、前編聞いていただけると大変ありがたいです。
じゃあ、ビブリオバトルいきたいと思います。
その前に私の方からですね、ちょっとルールを改めて説明したいと思います。
ルールなんですが、公式のルールはですね、発表時間は1人5分、質疑応答はその後2から3分あって、計約8分で1人構成されていきます。
紹介する本は各自好きなものを、そして基本的な時間限定となっております。
この質疑応答の時間なんですけれども、こちらは発表内容の挙げ足を取ったり、基本的な問い合わせはしてはならないとなっております。
発表内容でわからなかった点や追加の説明を求めたり、どの本が一番読みたくなったかという判断に必要な質問を心がけることとあります。
要はこれ、最終的にどの本が一番読みたくなったかという視点が非常に重要になるので、そこに集約するように質問することということですね。
参加者全員がお互いにとって楽しい場となるように配慮すること。
質疑応答が途中の場合など、ディスカッションの時間を多少延長しても構わないそうです。
ただ当初の制限時間というものを大幅に超えないように気をつけること。
全ての発表は終了した後に、どの本が一番読みたくなったかという観点を基準にして投票を参加者全員が1人1票で行い、最多票を集めた本をチャンプ本とする。
03:09
この時、参加者と見ている側に投票権が与えられます。
ただし、発表者は自分が紹介した本は投票してはならない。他の発表者の本に投票すること。
今回は、我々4人でやる場合、時間の都合上、発表時間を5分から3分に短縮して、質疑応答は他3人が1回ずつ質問するという形式にしたいと思います。
ビブリオバトルの良さはこういうところもあるんですかね。状況に応じてカスタマイズできるみたいな。
そうですね。5分っていうのが基本なんですけど、5分間のゲーム一通りやった後とか、めちゃめちゃ人数が多くなっちゃった時に、
じゃあちょっとミニビブリオバトルやろうかって感じで、臨機応変にどこでもやれるのがビブリオバトルの良いところですね。
なんかあの、3分かっていうところがちょっとね。
3分なかなか難しいですよね。
そうですね。ちょっと組み立ててみて、やる前の気持ちちょっと話してからいきましょうか。
私、準備して短って思って、結構何をどう言おうかすごい考えちゃいましたね。
みえさんどう?
僕もね、準備はしてたんですけど、やっぱ先週の話を振り返って、やっぱり勝ち負けとかより、やっぱりこの場を楽しむ、ビブリオバトルを楽しむっていうのが大事なんだなと。
思ったので、なんかその気持ちで望もうと今思ってるんで、なんかすごい緊張はしてるんですけど、そこまで構えずに望めそうな気はしてますね。
そうですね。お二人はどうですか?
いつも5分で喋ってると、3分やっぱり短いですね。緊張しますね。
3分ごときで本の魅力分かられてたまるかという気持ちと、
いや、頑張って3分で積み重ねて頑張るぞっていう気持ちといろいろ入り混じってますね。
ややのちゃんは本は決まりましたか?
えっと堀内はですね、後ギリギリまで本を決めてなかったんですけれども、3分ビブリオあるあるなんですけど、魅力を語りたすぎて本当はダメなんですけど、
構成することよりも魅力をポンポンポンでとりあえず3分詰め込むみたいな形式になっちゃうので、まあでも遠慮なくゆるっとということで魅力をポンポン詰め込んでいきたいと思います。
じゃあそんな4人ですが早速ちょっとビブリオバトル始めていきたいと思います。
で、今回ビブリオバトル4人でこれからやってきますが、もちろん聞いている方もですね、是非この感染者として参加していると思っていただいて、どの本が一番読みたくなったかみんなも考えていただきたいなと思います。
で、実際にはちょっとお便り紹介会がちょっと後に、実際いつだろう次。
4月の配信とかかな。
3月下旬に収録で。
3月下旬か。
うん。
なんでそのタイミングでのお伝えになっちゃうかもしれないんですけど、お便りでですね、いやこの本がこんな感じで読みたくなりましたみたいなのをいただけたら、全部読み上げさせていただきますので、収録が長くなるぐらいお待ちしております。
06:12
で、順番なんですけど、ちょっともうじゃんけんとかしてもリスナーに伝わらないんで、伝わらなくてもいいんだけど順番決めたらいいんだけど、ちょっと分かりやすくですね。
今日から一番誕生日が近い順にやっていきたいなと思います。
で、収録してるのが1月29なので、誕生日が近いと思われる方、まあいいやみんな誕生日って言いましょうか。
俺10月です。
僕12月です。
6です。
私8月です。
8?で、6月?で、確実に一番近いの今、みえさんか。12月でしょ?で、えっと。
遠すぎて分からない。
待って。
6月と8月どっちが近いんだ?
あ、そうか。
多分次は俺だよね。
10月だから。
てなると、みえさん私が。で、6月が5ヶ月違うのかな今。
そうです。
で、えっと。
5ヶ月です。
8月が、8月がどっちだ。こっちから見ると7ヶ月。
でも、そっか、どっちにしろあれか。
てなると、えっと、みえさん俺堀内さん大西さんの順番になる。
なるほど。難しかった。
で、2しか合ってる。オッケー。ごめんごめん大丈夫かな。あの、逆でもいいよ。
逆っていうか、どっちがいい?
いや、近い順で行きましょう。
近い順で。
そうそう。今の、今のそうですよ。大西さんが言ってくれた順番で。
じゃあ行きますね。じゃあみえさん私堀内さん大西さんの順番で行きます。
はい。
はい。じゃあみえさんが準備できたら、もう早速。
大丈夫ですかみえさん?なんか一発目。
いや、なんかめっちゃなんか緊張、急に緊張してきましたね。なんか。
いいね。
この緊張感はね、なんか今までちょっとラジオには全くなかったものがあって。
ないよね。ないよね。この感じで。
これほんと初めてですよ。こんなに。
ね。なんか、俺たちかつて、あの、翻訳者もゲストに交えて。
したことあるけど、あの時とはまた違う緊張感。
うん。オッケーかな。よし。大丈夫です。
では、行きます。スタート。
みえです。よろしくお願いします。
紹介するのは、吉本バナナさんのムーンライトシャドウという小説になります。
これですね、キッチンという大ベストセラーの文庫本に収録されている短編小説なんですけども、ご存知でしたでしょうか。
実はこの作品、吉本バナナさんが大学生の時、二十歳そこそこの時に学部の卒業制作で書いたものになります。
小説で描かれているのが、喪失と再生の物語になります。
事故で恋人を失った女性が辛い気持ちを抱えながらも、自分に向き合って自分の人生を生きようと歩み始める話になります。
このような話なんですけど、今回僕が紹介したいなと思った理由が三つあります。
09:05
まず一つがですね、大学生の吉本バナナさんの気持ちが全面に出ている点です。
ちょっと駆動さあるんですけど、突き動かされるものがありまして、もう一言で言えば荒削りな小説です。
でもそれがいいなと思っています。主人公の心の中の声が響いてくるような感覚があって、
これもし学生の人が読むとですね、よりもっと感じるものがあるんじゃないかなと思っています。
二つ目の理由なんですけど、これ今の時代こそ必要とされていると、そういう小説だと思うということですね。
1987年のバブルの時に出た小説なんですけど、世の中が上向きで楽観的になっていくような時代に
恋人を失った女性が再生していくという話が描かれていて、これ時代の流れには全然乗ってなかったんですけど、
今30年たってですね、不意に失うものが起こり得るこの世の中になってきて、
この小説に共感できる人というのは多いんじゃないかなと思っています。
しかも2021年に映画化もされていて、今こそですね、この物語が必要とされているんじゃないかなと思っています。
最後の理由なんですけど、小説として非常に魅力的だという点ですね。
さっき荒削りと言ったんですけど、個人的にはラスト数ページ。
主人公がもっと強くなりたいと思うに至る心境の変化を描いた文章とか、すごく好きですし、
あと登場人物、恋人の弟のヒイラギというキャラがすごくいいキャラで、男性なんですけど、
セーラー服を着て私と行って高校に帰っていると。
でも最終的にはセーラー服を着なくなるんですけど、この経緯にですね、僕ちょっと泣かされました。
ちなみにこのムーンライトシャドウというのはですね、タイトルはマイク・オールドフィールドという人の曲にちなんで作られていて、
すごくいい曲なんで、音楽を聴きながらこの本を読むとですね、楽しさがさらに3倍増すと思います。
ですのでぜひ読んでみてください。ご静聴ありがとうございました。
ぴったり!すごすぎる!
だんだんプレッシャーがすごくなっていく。
これはですね、もうちょっと言いたいことが用意してたんですけどね、ちょっともう無理やと思って省きました。
じゃあ早速質問タイム移っていきますか。
まず私からいいですか。
私もめちゃめちゃ好きな小説なので、すごく嬉しくなったんですけど、
もうこの小説3分で語るには、3分はあまりにも短すぎると思うのですけど、
三重さん先ほど削った部分あるって言われてたので、もし5分間あったら残り2分でどういうことを話そうとしてたか、
ちょっと話しきれなかったエピソードとか教えていただけると嬉しいです。
12:00
そうですね、一つがですね、僕読んでいてすごく印象に残ったシーンで、
この主人公の女性が恋人を亡くしてしまうんですけども、その恋人を回想するですね、描写が何ページかな、2、3ページぐらいですね、その話の中であるんですけども、
この主人公の心理描写がすごくですね、なんかこっちに訴えかけてくるようにね、書かれていて、
それを読んでいてね、大学生の吉本バナナさん、なんでこんな文章を書けるんだろうと思ってですね、
それくらいね、すごいね、なんかこの主人公の心の声がね、もうなんかこっちにね、届いてくる感覚があって、
なんかそことかね、もうちょっと話したかったですね。
なるほど、ありがとうございます。
じゃあ質問いいですか。
お願いします。
吉本バナナさんのムーンライトシャドウが映画化されているの、実は今回私初めて知ったんですけど、
なんか見逃してたかな、初めて知ったんですけど、見られましたか。
いや、まだ見てないです。
見てないですね、私も知らなかったので、ちょっと見てみたくなって、もし見てたら感想をお伺いしようかなって思ったんですけど、やっぱ本への愛が強すぎたらあれですよね、なかなか見る勇気も必要ですよね。
そうですね、ちょっと見たいなと思ってはいるんですけど、なかなか見れてないので。
本当はね、これすごく映画向きな小説家、映像化してもね、すごい面白いと思っていますし、
あと途中ね、亡くなった恋人と一瞬だけ再会するようなね、そんな描写とか、これ映像化だとどういうふうに表現してるんだろうとかね、それ気になるんで、ちょっと見てみたさもありますね。
ありがとうございます。
なるほど。
じゃあ私の質問、いいですか。
いやもう一番気になったのは海外文学じゃないんだっていう。
そうそうそうそう。
ちょっと思いました。
そこ、この何だろうな、今回この本を選んだ理由というか、意図みたいなところがあれば、ちょっと海外文学じゃないんだっていうところも踏まえて教えてもらえると嬉しいです。
最初ちょっといやらしいこと考えていてですね、今回ビブリオバトルっていうので、やっぱこれ勝たないといけないんじゃないかなと思っていたんですね。
で、大学生の吉本バナナさんが書いた本なんで、もしかするとこれ学生さんにプレゼンしたらウケるかもしれないっていうですね。
なるほど。
そこが理由としては、7割ぐらいと。
あと多分大地さん読んでないだろうなと、海外文学だとやっぱ大地さんが知ってる小説をプレゼンしちゃうちょっとリスク感じてたんで、それでね、ちょっと選びましたね。
もしかして、でもこの二人読んでそうだから。
いやもう読んでいたっていう、ちょっとそこが。
いやでも吉本バナナのキッチン表題作じゃなくてね、ムーンライトシャドウの方なんだって。
そう、そこが、そこが私もなんか。
だいぶツボを抑えてるっぽい。
キッチンはなんかこうパッて思いつくけど、あったなその作品みたいなのちょっと読みたくなりました。
これがね、この選称がね最初の準備の7割ぐらいを占めていたんで今回。
15:02
どの本にしようかなってめっちゃ悩んでしまった。
でも本当きっちり3分に収めてきたからびっくりしたわ。
これ初めてやった人とかしたらすごいよね。どうなの?
いや本当にすごいと思います。
なんか大会とかでもちょうどぴったりに収めることって難しいので、逆にちょうどぴったりに収めれた人にはもう拍手大喝采みたいなのが起こるんですよ。
だから三枝さんの今回ももう拍手大喝采ですね本当に。
ちょっとねありがとう、いや本当にありがたいですね。
ちょっとね中身が伴っていたかどうかがね、若干自分の中で怪しさあるかなと思うんですけど。
内容を知らないで聞いたんですけど、なんかすごい面白そうだなと思いましたね。
多分好きなタイプなんだろうなと思いました。
さて次行きますか。
じゃあちょっと私準備しますんで。準備しますっていうか。
まあでももう勢いで行くしかないな。
しかないです。
じゃあもういいですよ。
じゃあ行きます。
じゃあ今から大地さんの発表をお願いします。では始めます。
大地ですよろしくお願いします。
突然ですが皆さんは孤独は好きですか?
私はですね結構孤独が好きで孤独を愛してるとさえ言えるかもしれません。
今日はですねそのことに気づくことができた本を紹介したいと思います。
ご紹介するのは石田五郎さんという方が書いた天文台日記。
一人の星を観測する人が書いたエッセイです。
時は1970年代石田五郎さんは当時国内最大の望遠鏡があった国立岡山天文台の副署長をされていました。
その彼が1月1日から12月31日までの1年間をただ綴っただけの本です。
だけどこの本にはとんでもない魅力があります。
描かれているのは一晩中星を観測する人たちの毎日。
夜に働く彼らが持つ独特の時間がこの本から滲み出てきます。
時刻を27時や31時と呼んでみたり
明け方に天文台の中にある深夜喫茶と呼ばれる場所があるんですけれども
そこで一人でホットミルクを飲む瞬間
あと雲をひとつない空という意味で快晴という言葉があるんですけれども
その真逆の言葉快論という言葉を彼らは使います。
快論になってしまうと彼らは仕事ができないのでその言葉がよくこの本の中に出てきます。
このエッセイにはですねきっと体験しないとわからないようなちょっとした静けさのようなものがあります。
国内最大の望遠鏡なので日本中の天文学者がここにやってきて
その人たちとのささやかな交流が描かれます。
最初私読んでいるときにこれ文系の自分が理系に憧れちゃってしまっているんじゃないかな
みたいな気持ちで読んでいたんですけれども
これ読み終わった時にですねちょっと気づいたことがあります。
この天文台には職員が何人かいるんですけれども
でも星を観測するときはですねこの人たち一人なんですよ。
単純ただ星に向き合っている。そういう仕事をしています。
すごい孤独な作業だなと思って
でももしかしたらその孤独が人を動かすのかもしれないなと思いました。
18:01
私もですねこのポッドキャストの編集作業をしているとき
一人で音声作業に向き合うんですね。
この過程にはですね一緒にラジオやってくれてる名産でさえわからない
自分一人のこだわりっていうのがめちゃめちゃあります。
この時きっと自分は孤独と向き合っているなと思っていて
だからこそ頑張れるなって思うことがたくさんあります。
だってこの作業自分でしか評価できないんだから
この人たちも自分でしか評価できない仕事をしています。
誰しもですねきっと自分でしか評価を下せない作業や領域を持っていて
それと向き合うとき孤独なんだなと思います。
でもその孤独はきっと愛するべき孤独なんじゃないかなと思いました。
そのことにこの本を読むときに勝手に教えてもらった気になって
もしかしたらこの本を読むとですねそういう気持ちになれる人がいるんじゃないかなと思ったので
今回この本を紹介しました。
以上になります。ご静聴ありがとうございました。
ぴったり
えー
超緊張した
もうジャストじゃないですか3分
プレッシャーが積み重なっていきますね
いやーでもタイマー見ながらやべえやべえと思って
ちょっとはしょったからね自分でやっててこうあここもう無理だみたいな
そうですよねやっぱどうしてもはしょってしまいます
すごいこのタイマー怖えな
じゃあ早速大西から質問いいですか
どうぞ
天体を観測することにまつわるエッセイっていうことなんですけど
文章の感じ文体は科学的に書いてあるのかそれとも文学的に序章たっぷりに描かれているのか
どんな感じなのか伺いたいです
本当はそのことをメインに話したかったんですけど非常にこの人文学に関しても理系の方なんですけど文学に関しても非常に造形が深い方で
文章もめちゃめちゃうまいんですけど途中でですね結構いろんな詩が挟まれるんですよ
日記なんで1月1日から本当にどっか付箋してあるんだよ
フランスの詩人バレリーがとか急に詩を挟み込み出します風が吹き起こるとか感じで
バレリーを引用
ラストも12月31日に引用する詩がすごい好きでこれはちょっと読んでもらいたいんですけど
これはフランスの詩人ギオム・アポリネーの作った詩であるって言って
31日にですねちょっと1年を思い返しながら詩をこの中で書き継がれるんですけど
そういうちょっと文学的な素養もある方が書いてるんで文章はすごく面白いんで
もちろん理系の話全然わからない話多いんですよ
例えばこんな図とか出てきても全く理解できなくて
わからないですね
今ちょっと聞いてる人わからないかもしれないですけど結構いろんな図が入ってますね
望遠鏡とかの
でもわからないけどこだわってるってのが伝わってくるんで
もうなんかそれだけで結構読み進められることができる一冊でした
すごい文系理系のいいとこ取りみたいな融合してる本ですねありがとうございます
じゃあ質問いいですか
なんかみゆちゃんに聞きたかった質問取られて
あってだってあわあわしてたんですけれども
そういうこともやっぱあるんですね
21:01
2つだけあって
1つがさっき付箋がいっぱい貼っててどういったこだわりで付箋貼ってるんやろう
っていうのも気になりました
あともう1つが1月1日から12月31日まで日記として綴られてるってあるんです
おっしゃってたんですけれども
私すごく気になったのが年中無休で星観察してるんやろうかっていうのがすごい気になったんで
お休みの日とかあったら教えてほしい
まず付箋はですねどの本もそうなんですけど
自分の中でアンカーとなる部分
読み返した時にまた開いた時にここはちょっともう1回読みたいなとか
っていうところとあと情報として
ちょっとここ忘れそうだから押さえなきゃいけないなみたいなところには貼ってます
今回ちょっと色がいくつかあると思うんですけど色は全く関係ないです
これ実は1月1日から12月31日まであるんで
同じ月に読もうと思ったんですよ
去年の2022年の1月から読み出したんで
ちょうど
なんですけどこれ途中からこの黄色い付箋しかなってないと思うんですけど
3月1回止まっちゃったんで去年の12月に3月
一気読みしたっていう
3月またその同じ月で読んで同じ季節を味わったんですけど
っていう読み方をちょっとしたかったんですけど
ちょっとできなかったなっていうところがあります
で年中無休はたられてるのかというとそうじゃありません
これ1970年代当時本当に日本で唯一と言っていいほど
ここでしか観測できないことが多かったんですね
なので本当に日本中からこの分野の人たちが集まってくるんで
それがそれぞれから順番待ちになるんですよ
だからこの石田五郎さんはその人たちが来るととりあえず自分の観測はお休み
でその人たちがいない自分たちがこの岡山天文台行きができる時間があって
その時に頑張るみたいな感じですね
でさっき話したとき街道になっちゃうともうアウト
何もできないってなってその日はお休みみたいな感じですね
でも基本的に夜ずっと起きてるんで生活はハードだったんじゃないかなと思いますし
あとこの岡山の本当山の上にあるんで生活する環境としても結構厳しい場所にいたんで
なかなかハードな生活を送ってたんじゃないかなというのは会話見えます
ありがとうございます
すごく読み方で人となりが見えるっていう
結構付箋とか貼ってたら聞きがちなんですけど今回聞いてよかったです
意気なところもありつつ結局諦めちゃって
勢いしちゃったんだっていう大地さんの一面も見れて楽しかったです
ありがとうございます
僕からの質問いいでしょうか
僕は宇宙とか好きで今回のこの天文台のお話の中で
何か宇宙に対してすごく魅力的に思うところとかですね
そういった箇所があったら教えてほしいです
ちょいちょい天文学の歴史をこの人が語りますね
こういうことがあったから今こういうものが出てきているとか
こういう発展の仕方をしてきたとか
あとこういう言葉が残されていて
24:00
今でも禁言として天文学者の中では語り継がれているとか
そういうちょっと宇宙とは離れるかもしれない
もちろん観測してる時に赤い星がどうのこうのとか
そういうのは全然出てきますね
ちょっとうまい答えになってないですが
でもめちゃめちゃ専門用語が出てきますね
天文学に興味が持てそうな本だなと思いました
小説じゃないのがちょっと意外でした
小説にしようかなと思ったんだけど
ここはちょっと広めたい本にしようと思って
こっちにしました
いいですね
普段のラジオとはちょっと違った路線の本というのがお二人とも競争しててね
いろいろ考えすぎたかもしれないですよ
面白いですね
この後やるの緊張しますね
逆に今めっちゃハードル上がった
俺も意外だったけど時間ぴったしになったからびっくりした
やばいもうぴったしになる未来が
途中で足りないとか言い出すかもしれない
終わんないとか
じゃあ次堀内さんですね
では始めてください
堀内です
今回紹介する本をですね
2冊考えててめっちゃ考えて
空飛び猫さんだし海外文学にしようって思ったのに
まさかの前二人が海外文学じゃないっていう
ちょっと衝撃的な裏切りにあって
今ちょっと衝撃を受けてるんですけれども
このままいきます
今回紹介するのは韓国の本です
およんあさん役による続けてみますという作品です
この本どんな本かというのをざっくり紹介していくんですけれども
まずこの本には2人の姉妹が出てきます
ソラちゃんとナナちゃんという姉妹です
彼女たちは幼い頃お父さんを亡くしていて
お母さんと韓国によくあるハンチカっていう住居に住んでいます
その向かい側に住んでいるソラ君という幼馴染の男の子がいます
主にその3人のお話です
3人のお話なんですけれども
この本は4章で成り立っていて
4章の名前がそれぞれ
第1章ソラ
第2章ナナ
第3章ナギ
第4章ソラ
っていう風に
ソラナナナギ
ソラちょっとややこしくなっちゃうんですけれども
この順番で描かれています
この構成がもうめちゃめちゃうまいんですよ
とてもいい構成です
読んでいただいたらわかります
この本読み終わって本を閉じた時に
私はもういい本に出会ったとため息をつくぐらい良かった本です
展開構成表現はもちろんいいんですけれども
私は特に洋画さんの役にすごく心を打たれました
私韓国語がわからないんで
手放してよかったっていうのもちょっと気が引けるんですけれども
韓国の知り合いの方に聞いても
すごく独特な美しい言い回しだけれども
27:01
その方は両方できるんですけれども
日本語にしてもすごく綺麗な文章になっていて
感動したって言ってたので
これ間違いなくいい役です
そしてこれ私の推しポイントなんですけれども
私美味しい食べ物が出てくる本がすごく好きなんですね
この本が韓国の美味しそうな家庭料理がたくさん出てきます
韓国の餃子、マンドゥをみんなで一緒に作るシーンがあるんですけれども
お腹が空いて仕方なかったです
すごくアットホームなお話なのかなって思うんですけれども
ナナちゃんの妊娠とかナギの同性愛など
結構ドラマチックな展開を見せてきていて
生き続けることとは何かっていうのを表現した作品です
この本すごく韓国の文芸賞を受賞している作品なんですけれども
その時の受賞のコメントのところに
すごくぴったりな言葉があったので紹介しますね
ほとんど沈黙と言っていいほどの静かで穏やかな文章で
そういう静かな文章で圧倒した小説という紹介はされています
すごく素敵な作品です
最後にこの本、日本版の表紙は歯車なんですけれども
韓国版の表紙は月になっています
なんでその表紙なのかというのにも注目して読んでみてください
はい、以上です
やばい
ぴったりですね
すごい、ぴったりです
ハードルが上がるそう
緊張をプレゼントしていこうと
じゃあ先に大西から質問します
タイトルがすごく魅力的だなって思ったんですけど
続けてみますっていうのは
何を続けてみますなのかっていうのは聞いてもいいですか?
この続けてみますっていうタイトルと
続けてみますっていう言葉結構小説の中でも出てくるんですけれども
結局みんないろいろこれっていうあれがないんですよ
これのことだよねっていうのははっきり言われてないんですけど
これ私もともと読書会で出会ったんですけど
これめちゃめちゃ議論できるんで
読んで読書会開いて
ビブリオバトルじゃなくて読書会開いてほしいなって
個人的には思ってます
続けてることないよっていう人も結局みんな生き続けてるんで
続けるっていう言葉の語感
続けるとかじゃなくて続けてみますっていう
このみますがいいんですよねすごく
ぜひ何が続けてみますなのか読んで考えてみてほしいなと思います
結構出てきます
議論したくなりますね
ポイントになるキーワードです
ありがとうございます
じゃあ僕いいでしょうか
主な登場人物が3名ですかね出てくるということで
堀内さんの中で一番ですね
惹かれた人物教えてほしいです
すごくいろんな人物に惹かれるんですけれども
3名だったらやっぱりなぎくんがすごく印象に残ってて
同性愛者であることをあんまりオープンにせずに生きてるんですけど
30:01
そら、なな、なぎ、そらっていう風に出てくるんですけれども
このなぎくんがずっと前半では何考えてるか分かんないんですよ
でもなぎの章で
そんな子だったのねっていうのをさらに印象付いて
結構強い言葉とか強い心を持ってる子なんですけど
その言葉をその章を読んだ後にもう一回読み返すと
すごく印象強く残ってます
あともう一人なぎくんのお母さんがたまに
姉妹となぎくん連れて
いろんな韓国料理振る舞ってくれるんですけど
美味しいものいっぱい出してくれるので私は大好きです
ありがとうございます
じゃあ最後私から
気になったのは結構訳文が良いという前情報というか
一番気になるのは私もよく海外文学読むときに
原文が当たらないので
どれだけうまく訳してるかってほぼ分かんないんですけど
なんか読んでて訳がうまいな
うまいだろうなって思ったところがあるのかというところと
あと読みやすかったかどうかちょっと気になります
これね私訳結構読みにくい本に当たった時に
結構読むのやめちゃったりするんですよ
本当にごめんなさいと思いながら
でもめちゃめちゃ読みやすかったです
であとめっちゃ読み
すいません
訳でめっちゃ気になった好きなところがあるんですけど
なんか本文は分からないけれど
この日本語を引き出せるのすごいなって思う部分があって
それの部分が結構多いんですけど
ナナちゃんとソラちゃんのお母さんが
昔亡くなったお父さんと遊園地で撮った写真を表現する部分があって
そこちょっと読みますね
なんかすごく昔の写真で
ちょっと色があせちゃってる写真なんですけれども
遊園地で撮った写真で
マダラ模様の日差しの下を歩く
エジャの
エジャお母さんの名前です
の顔にオレンジ色の影がかかっている
口を当てて吸ってみたら
とろりと甘く溶け出してきそうな光を放つメリーゴーランドを背に
カメラに向かって顎をツンと突き出して笑っているっていう
この昔の写真に写ってるメリーゴーランドを
口を当てて吸ってみたら
とろりと甘く溶け出してきそうな光を放つっていう
表現が素敵すぎると思って
そういうポイントがたくさん出てきて
そういうところが好きだなって思いました
韓国の方なのに賛成なんですけれども
すごく日本語のチョイスが私好み
好みの問題ありますけどね結構
私好みですごく好きでした
という感じです
自分もめっちゃ好きなタイプの方かもしれないと
今すぐ思いました
いいですね韓国文学で
以上ですかね
じゃあ次いきますか
いよいよラストになってしまったのと
なんかみんな緊張するって言いながら
ぴったり3分で決めてきて
もうハードルがすごい高い
試験勉強全然してないって言いながらね
33:00
高得点出してるみたいな
じゃあ準備いつでも大丈夫なのでお願いします
わかりました
じゃあ最後の発表ですね
大西さんにお願いしたいと思います
では今から3分お願いします
はい大西です
えーと今まで韓国文学だったり
いろんな本が紹介されてきたわけですけど
最近私はあのあるお祭りありましたよね
そう芥川賞の発表ね
私毎回芥川賞の作家さんとか
結構チェックするの好きなんですけど
最近特にお気に入りの作家さんがいまして
それが半年前に芥川賞を受賞された
高瀬潤子さんという方です
で今回は高瀬潤子さんの
芥川賞を受賞した作品ではなく
芥川賞の候補になっていた
水たまりで息をするっていう作品を
紹介したいと思います
芥川賞の候補になるぐらいなので
ジャンルは純文学なんですけど
これあらすじが一言で表せます
夫が風呂に入らなくなる話です
夫が風呂に入らなくなって
妻がそれを見守っていくっていう話
もう絶妙なんですよね
もう最初の2,3日ぐらいはいいんですけど
1週間とか経ってきたあたりからね
もう描写が絶妙に汗と甘ったるいのが
混じり合った匂いとかベタベタしてきて
ああ嫌だってなるんですけどね
いろいろ読んじゃいます
で妻も妻で夫がお風呂に入らなくなった
ってなったら対策を考えるじゃないですか
ドライシャンプーとか買ってきたりね
あと消臭剤とかを使ったりするんだけど
夫はどうもね水が軽き臭くて
どうにも入れないってなって
そのまま2,3ヶ月経ってしまって
っていう風になります
でここまでいくと夫がある日
お風呂に入らなくなった
でそれを妻がどうにかしようとする
ドタバタコメディみたいに思えるかもしれないんですけど
高瀬純子さんすごいところは
この2人を社会がどう取り巻いているのかっていうのを
静かに冷静にでも確実に
わかりやすく書いてくれるところ
ここ純文学っていう感じでさすがだなと思います
例えば夫が風呂に入らなくなった
だったら日常のワンステップ踏み外しただけ
それだけなのに会社からはだんだんとね
周りからあの人最近おかしくない
異常な感じの雰囲気になって
それが妻の耳にまで届くようになったり
あるいはその夫のお母さん
つまり義理のお母さんにあたる人がですね
あんた妻なのになんで病院に連れて行ってあげないの
って怒るようになったり
風呂に入るっていう日常のワンステップを外しただけで
社会からこうも異常者扱いされてしまうのかっていうね
社会のその危ういところを
すごく緻密に書き連ねることのできている作品だと思います
でなんていうか
お風呂に入る入らないって私たち
当たり前の当たり前に毎日入ると思ってるけど
考えてみたら
お風呂に入るか入らないかの選択肢は
毎日与えられてるんですよ
そこでたまたま入る方を選び続けてるから
社会でぬくぬくと過ごしていけてるけど
それをもし入らないの方を選んでしまったら
途端に社会からここからはあなたは来ないでください
って線引きをされる
36:00
この世界ってなんかすごく完璧にできてるように見えて
実は透明のボーダーラインがたくさん引かれてるんだ
ってそういうふうに
社会のことを見つめ直したくなる作品になっています
ぜひ読んでみてください
あーもう3分で収まるか
ドキドキしたけど
すごい
すごいですね
ジャストじゃん
みんなやり遂げました
やり遂げました
でも一番最後にプレッシャー掛かってたのによく
こんなに緊張したビブリオバトル初めてかもっていう
私も結構緊張しました
私も結構緊張しましたね
質問お願いします
はい
私あの現代純文学ってあんまり読まないんですけれども
なんか純文学のぼやっとしたイメージって結構
なんか一昔前とか
なんかこう自分の日常とは結構遠い存在っていうイメージなんですけれど
今回の水たまりで息をするっていう時代設定的なものってどのぐらいになるんですか
時代設定質問ありがとうございます
あの具体的にこれ何いつだろうっていうのは言えないんですけど
現代の小説であるっていうことは間違いないと思います
暖房の利いたリビングとかねテレビとかシャワーもあるのでね
あの一昔前っていうことはないと思います
すごく文体もね読みやすい感じになってます
純文学読みにくいイメージあるんで読みやすいの確かにありがたいですね
ありがとうございます
お名前はその作者の名前知っていた
いたんですけど読んだことなかったんで
なんかこういう人なんだって初めて知ってちょっと面白かったとこがあるんですけど
えーとなんだろうな
ちょっとテイストで言うと多分
読みになったことがあるかどうかはですね
本屋由紀子さんみたいな
なんかちょっと人間の誰もが持ってるようなちょっとドロッドロッとしたっていうか
譜の部分みたいのをいい感じに料理して書いてくれてるのかなって思ってるんですけど
そういうのが得意作家さんなんですか
あの聞きたいのはそういうところと
もうちょっと違ってこういう感じの部分があるよみたいのがあればちょっと教えてもらいたいです
この作品というのは高瀬潤子さんについてちょっと知りたいかな
そうですね私も最初読んだ時
私本屋由紀子さんはちょっとお名前だけで読んだことがないのでちょっと言えないんですけど
私が最初に読んだ時に似てるなって思ったのは
村田沙耶香さんとか今村夏子さんとか
芥川賞を受賞しているちょっと不穏な感じの作品を書く方にすごく似てるなと思って
でも高瀬潤子さんがその私が言ったお二方と確実に違うのは
村田沙耶香さんとか今村夏子さんは
現実とはちょっと離れた世界から不穏なところを持ってくる
ゾワゾワを持ってくるのがすごく上手なんですけど
高瀬潤子さんは逆に私たちの日常と地続きのところから
不穏な空気を持ってくるのがすごく上手なんですよ
今回の芥川賞の候補になっている水溜りで息をするっていうのも
お風呂に入るか入らないかっていう私たちに
毎日日常で与えられている選択から
どんどん社会のことに対して視野を広げていくっていう作品になっていますし
39:03
芥川賞を受賞したね
おいしいご飯を食べられますようにっていう小説も
みんなでご飯を食べることはすごく楽しいとされている
でもそれって本当かなっていうすごく身近な食についてから
グワッと社会全体に対して視野を広げていくっていう
そういう日常からゾワゾワを救い出して
私たちに提示するのがすごく上手なのが高瀬潤子さんだなって私は思ってます
ありがとうございます
すごい興味持ちました
読んでください
読むわ
僕も聞きたいこといっぱい出てきたんですけども
一つは選ぶとしたらこの夫婦がお風呂入らなくなって
その後も社会とは接点がある状態で生きていくのかなと思うんですけども
大西さんがですね
この夫婦がそういうちょっと現実ではありえないような状況になっていくというとき
そこに対して共感するポイントってあったのか
それともですね
全然なんでこの夫婦こんなことになったのかって
わかんないまま読まれていかれたのか
このあたりっていかがでしょうか
そうですね
すごく難しいところなんですけど
私は読んでる側からしたら
この小説は妻目線で物語が進んでいくんですよ
そのお風呂に入れなくなった当事者の夫じゃなくて
だから妻の視点で傍観していくんですけど
この妻のすごいところは
お風呂に入れなくなった
カルキ臭くて水が無理って夫に言われても
なんで入らないの
入りなさいよって言うんじゃなくて
じゃあなんで入れないのかなって
夫の気持ちを想像するところから始まるんですね
私そこがすごい自分には無理だなと思っていて
小説の中には
例えばその夫のお母さん
義理のお母さんが
あんたなんで夫を風呂に入らせないのって
怒るようなシーンが出てきたりとかして
私はむしろそっちの方に感情移入しちゃうというか
私が実際に当事者だったら
絶対にお風呂になんで入らないのって
責め立てるようなことをしちゃうと思うので
あくまで夫の気持ちを尊重して
一緒にじゃあどうしたらいいか考えようって
歩み寄る妻の姿勢に
すごく自分には無いところだなと思って
考え深くなるじゃないですけど
私には無い視点だなこの奥さんは
この夫婦は
何かどこに行くのかは分からないけれども
どこかすごいところに歩み寄ろうとしている
歩んでいくんだろうなっていうことを
思いながら読んでましたね
なるほどね
すごいいいですね
最初の奥さんの問いかけが
すごい文学的というか
気になりました
お妻は夫に問いかけてるに過ぎないんですけど
小説を読んでる側からしたら
読者全員に響いてくるような感じに思えましたね
ありがとうございます
ありがとうございます
ということで
4人のビブリオバトル終わりましたね
42:01
面白いですね
面白かった
全員こうカラーが違う感じが
大地さん三重さんのお二人が
海外文学から外していったところで
やえのちゃんが韓国文学に寄せていく
ちょっとお二方の聞いた時に
マジか違う流れや
そういう読み合いも
いい感じにばらけましたね
いい感じに
ジャンルはばらけましたね
小説も時代もばらけてますし
日記だったりとか偏ってない感じが
面白いですね
こんな感じでなんかすごいですね
この中に辞書とか出てくるわけですもんね
そうですよ
面白いな
これでもう投票に入る感じ
決まりましたか逆に投票
ちょっと待って待って
迷ってるな
気分が難しいですよね
一番読みたくなった本ですね
一番読みたくなったっていう基準ですよね
プレゼンが上手いではなかった
読みたくなった本だから
その時の観客にもよるし
雰囲気にもよるしみたいな
結構楽しいですよね
絶対勝てる必勝法っていうのがないので
どうなるかなっていう
ハンディブの武士で
必勝法とか書いちゃって
ちょっと矛盾があるけど
あんまりない
迷うけど私は決めました
私も決めました
決まりました
じゃあみなさんせーのでいきますよ
いいですか
せーの
大地さん
待ってどうなった
大西さんが2票じゃない
私みえさんです
私大地さんです
だから
大西さんが2票で
大西さんがチャンプですかね
そうですね
やったー
ありがとうございます
ハンディブではチャンピオントークみたいな
一言チャンピオンからもらうんですけど
今回どうしますか
じゃあチャンピオントーク
行かせていただきますか
まずは
ありがとうございます
今回いろんな個性的な本とか
発表が多かった中で
チャンプになることができて
達成感がすごくあります
今回紹介した
水たまりで息をするも
素晴らしい作品ですし
芥川賞を受賞された
おいしいご飯が食べられますようにも
すごくいい作品ですし
さらに高瀬潤子さん
今月にですね
小説を発表してられて
それまで追いかけて
読んじゃったっていう
読書好きの方って
文庫化するのが待ちきれなかったって
単行本買っちゃうのはあるあるじゃないですか
私もそこも飛び越えて
文芸史まで当たってしまうようになっちゃったので
高瀬潤子さんのパワーは
45:01
偉大だと思うので
皆さんぜひ彼女の作品を読んでみてください
という不協みたいな
チャンピオントークでしたが
以上ですありがとうございました
ありがとうございました
いやー面白かったですね
面白かったです
いやーちょっと緊張も解けて
肩の荷が折りました
折れた
投票するの本当に難しいですね
誰にしたらいいんだろう
って本当に悩みました
迷いますよね
やってみてやる前までは
ぼやっとしましたけど
質問タイムすごく重要だった
どやくわかりました
以上です
一回目のビブリオバトルでそれを見抜けた大地さんは
もう立派なビブリオバトル
でもね本当にね
質問一つで
5分間3分間とか
本編では語りきれなかった部分に
深く突っ込んでいけたりとか
質問されることで
発表してる側も初めて
自分この本に対して
こういうことを思ってたんだなって
やっぱりこの
質問タイム重要ですよね
結構人となりも濃く見えるのが
質問タイム
人となり見えるの良かったですね
私その大地さんの発表のときに
ややのちゃんがその付箋について
突っ込んだの
その本だけじゃなくて
大地さんの普段の読書スタイルまで
深掘りする質問だなと思って
いいなって思いましたね
読み方素敵でしたよね
好きに合わせるの
好きに合わせてたけど
そういうの私めっちゃ大好きなので
私も絶対手に入れて
もう1日1日
読みたいと思いました
他でねちょっと今探してるんですよ
1月1日から
31日まで書いてあるような本
またちょっとやりたいなと思って
季節感を味わえるんでいいと思いますね
いいですね
星とかもリンクしますもんね
普通にその
それは味わえなかったから
ちょっと余談になっちゃうかもしれないんですけど
私おすすめのエッセイで
書きないしょうごさんという方が書かれた
プルーストを読む生活
出た
聞いたことありますか
著者が
プルーストを読みながら
日記を書いていくっていう
リアルタイムでプルーストを読んでいる
実況みたいなエッセイがあるんですけど
分厚いけどめっちゃ面白い
あれ読んだのすごいですね
いやちょっと
ホレルスさんもそうだけど
お二人の読書量やばいよね
これはどうなんだろう
っていう
大学の時にそこまで読んでなかったね
オンラインとシャドウ
当たり前のように読んでいて
ちょっとその
世代が違ってると思うんですけど
そこまでちゃんとね抑えてる
すごいなと思いましたね
いろんな方のビブリオを聞くんで
その世代が違っても
触れられるっていうか
出会えるっていうのは
48:01
多いかもしれないですね
分かります確かに
他の人が紹介しているのを
聞いたことがあるから
本自体は読んだことなくても
概要だけ知ってるからさらに
引き込まれるみたいなのも
ビブリオバトルあるあるな気がしますね
なるほど
前半でも出てましたけど
世代を超えられるツールのやっぱり一つなんですね
老若男女を問わず
楽しめる
しかもその
普段別々に読んでいる読書を
みんなでつなげてくれるのがビブリオバトルなんで
あー
今日もそうでしたね
確かに確かに
普段のお二人のラジオとは
ちょっと違った方面の本を
お互い紹介している姿が
見れたってこれ
大きいことなんじゃないでしょうか
変な読み合いをしちゃったからね俺らね
そうそうそう
いやーでもすごい楽しかったです
できて今回すごいいい経験になりました
うん
一つだけ聞きたいなと思ったのは
僕とだいちさんの発表って
あれでよかったのか
ビブリオバトルとして
もうちょっとこうした方がよかったとかですね
それは紹介の3分もそうだし
質疑応答のやり取りもそうだし
そういうのもし気づいた点があれば
教えてもらえるとありがたいです
あのですね
一言言いたいんですけど
素晴らしすぎます
バッチリです
本当は裏でお二人でめちゃめちゃ
練習してたんじゃないかって思うぐらい
もう完璧な
本当にね名だたるビブリオバトラーと
肩並べれるぐらいの
聞いててめっちゃ楽しい発表でした
でお二人ともすごい個性があったのが
すごいよかったなと思っていて
例えば三枝さんの発表だったら
こうなんだろう
本のあらすじっていうと
どうしても主人公がこうで
こういう人物がいてとか
こういう形勢を深く掘っていきたくなると思うんですけど
あえてこう三つにポイントを絞って
吉本バナナさんが
どういう経緯で
その作品を書いたかとか
荒削りだけどこういう表現があって
その表現の感覚が素晴らしい
みたいなところとか
その独自の着眼点を持って
発表してられたのがすごくよかったな
って思います
大地さんもすごい本の
なんだろう
タイトルだけ見るとちょっと理系チックな本なのかな
って一見敬遠したくなるような
特に文系の私にとっては
なんですけど
エッセイ調で日記になっていて
とか
星を聞いてる側も
星を眺めたくなるような
誘い込むような語りが
すごい上手いなって思って
私はお二人の発表すごく
引き込まれました
私も本当にみゆちゃんと
同じ感じで完璧すぎてすごい
って思ったんですけど
そうそう
みえさんの話もすごく
今の時代とバッチしててみたいな
お話とかもいいなって思ったし
あと大体ほとんどみゆちゃんに
言われちゃったんですけど
大地さんの孤独
51:01
について自分の
編集作業と絡めてくるんや
人隣が見えるような
重みを感じましたね
すごく
みえさんにしか紹介できない
ビブリオバトルだし
大地さんにしか紹介できない
ビブリオバトルが出来上がってて
まさに本を通して
人を知るじゃないけど
お二人がどういう風に
普段本を読んでるのか
どういう気持ちで本を読んだのか
っていうのが
心に迫ってくるような
素敵な発表だったと思います
ありがとうございます
僕と大地さんも自信持って
ビブリオバトル
コントローラーの仲間入りです
ようこそ
活動幅広げてますか?
今日の私とみゆちゃんの
裏の目標は
みえさんと大地さんを
ビブリオバトルの世界に
空飛びビブリオバトル
海外文学ばかりで
勝負する
毎回テーマ
変なテーマの時とかも
結構あります
恋人に紹介したい本とか
いいね
家族の前で読みたくない本とか
面白い
今年どこかで
オンラインでやってみますか
ぜひ遊びに行かせてください
お二人から我々に聞きたいことがあれば
1個聞きたいことがあるんですけど
ビブリオバトルの場合だと
この本のこの部分を
押したいという部分が
自分の中にあって
それを5分間に詰め込むわけじゃないですか
お二人の場合は
1つの作品を
2人でラジオで会話する中で
紹介していくという形じゃないですか
どの部分を具体的に
紹介しようとか
この部分はネタバレになるから
話してもいいけどここはやめておこう
みたいなのはお二人の間で
どういう風に決められてるんですか
なるほど
とりあえず一回私の方から答えると
まず収録の前日までに
ドキュメントでお互いが
感じたこととか言いたいこととかを
ダッと書き出すんですよ
今現状ちょっと最近始めたんだけど
この作品はどっちかが責任を持って
構成を作ろうみたいになってます
前はちょっとフワッとしてて
時間がありそうな方がやってたんだけど
その週に
お互い仕事があるんで
そうすると責任の所在が
最近ちょっとあるかなと思ったし
あとやっぱりこの本は
こっちの人がメインで書いた方がいいだろうとか
なんとなくちょっとあって
ちょっとその構成
回ごとに我々がどういう風に色を出せるかな
みたいのを今ちょっと始めてるっていう
面白いですね
で質問の回答になると
もう書いてますって書いた状態で
54:01
作事を迎えるんです
その時にじゃあこことここは削ろうとか
ここはここまでは話そうとか
あとこれはちょっと順番入れ替えた方がいいよね
みたいな議論を
一作品30分くらいしてから収録してるって感じ
なるほど
お互いの特性も活かしつつ
まとめつつって感じで
進んでるんですね
なるほどビブリオバトル基本的に
個人プレイなところが
その辺の連携具合が
すごいなと思ってました
私からも一ついいですか
たくさんの作品を紹介して
来られたと思うんですけど
私ビブリオバトルしてたらもうあの本も紹介したし
この本も紹介したいってなっちゃうんですけど
お二人だったらやっぱり
順番にあれなんですか
紹介したい本を出して
この本は絶対出したい
この時期にこの本出したい
みたいなちょっと言い合いになったりしたいのかな
っていうのはすごい気になりました
そうですね
でもタイミングは考えていて
基本的には二人のうち
どちらかが紹介したいなって思ったら
それを取り上げるんですけども
やっぱり新刊で
ちょうどいいタイミングで出た本があれば
先にそっちを紹介したり
とか映画化が
ちょっと後で控えているとかって分かれば
そこまで紹介は
抑えていたりとかですね
基本的には
好きな本を
読みたいなっていう
その順番でやっていくんですけど
本によってはタイミングを見計らって
っていうやり方でやってます
リスナーさんのことも考えつつ
やりたい本も押しつつ
っていうバランス難しそうですね
私とみゆちゃんなんかで
やったら
毎回
もし大西堀内で
ラジオするなら毎回
私この本で毎回ビブリオバトルで
決めるっていうのありそうですね
結構長編と短編みたいのを
うまく組み合わせるようにはしてます
紹介の仕方がちょっと変わったりするんで
結構読む時間とか
構成書く時間とか結構
短編の方が比較的
ちょっとねショートになるんだよね
だからそういうのとか
ちょっと考えながら組み合わせてますね
1回の収録2冊収録するんで
そこのバランスは結構
すごく重要っていうか
長いやつ同じ日に収録しちゃうと
収録が終わらなくなっちゃうんで
そうですね
そこは結構気をつけて
1週間に1冊ぐらいのペースでやってるんですけど
もし紹介したい本が
あれもこれもってなったら
ちょっとこの紹介の仕方変えていくかもしれないですね
このラジオの
もし大西さんと堀内さんが
ラジオやるってなったら
多分ね僕と大地さんと
ちょっとまた違ったスタイルで
なんか番組になってくるんじゃないかなとは思いますね
じゃあ今後もし
ラジオをするっていうことが
万が一あったら
お二人を参考にさせていただきましょう
そうですね
ついでにゲストにも呼んでください
絶対に呼びます
いきなり豪華ゲスト
先週と
今週引き続きお二人ゲストに来ていただき
57:01
ありがとうございました
めっちゃ楽しかったです
めちゃくちゃ楽しかったです
またなんか分かんないですけど
文学振り間とかまたこういう回とか
なんかの時には
もしくはビビリオバトルで
そうですね
ぜひいろんなところで
お会いしましょう
もしかしたら次ビビリオバトルの会場で
出会うかもしれない
あれ?
見たことある
楽しみにしております
じゃあちょっと最後
次回はですね
アンネマリシュバルツェンバッハの
雨に打たれてをご紹介します
お楽しみにしていただければと思います
番組最後になりますがサポーターを
募集しております
概要欄に詳細記載しておりますので
そちらご確認ください
また感想やリクエストなどありましたら
ぜひぜひですね
SNSやもしくはお便りなどで
どんどんいただければと思います
ツイッターやインスタのDMや投稿などで
感想もお待ちしております
積極的に投稿してあげると助かります
ではまた来週
ありがとうございました
ありがとうございました
58:12

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