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おはようございます、鶴岡慶子です。
この配信では、司会やナレーションを通じて日々感じたことなどをお話ししています。
ちょっと嫌だなと思ったことも、視点を変えて前向きに物事を捉えたり、
最終的に良かったねと思えるように、考え方のコツなどをシェアしていきます。
日報の秋田県から毎朝更新しています。
今日は、「さようなら。」という言葉について深掘りしていきます。
さようならという言葉、どんなイメージでしょうか?
失恋のイメージがあったり、永遠の別れのイメージがあるかもしれません。
でも、私はあんまりネガティブなイメージがなかったんですね。
ただ、どこかのラジオで、「私はあんまりさようならって言いたくないんです。」という話をしているところがあって、
そうかなーっていうふうに思ったんですね。
じゃあ、さようならって元々どんな意味だったんだろう?ということも調べてみることにしました。
私がネガティブなイメージを持たないのは、
おそらく学校が、
関係しているのかなーとも思います。
私は2つ大学を出てるんですが、
2つ目の大学を卒業した後、
先生になりました。
特別支援学校の先生になったんですね。
特に知的に重い障害がありますと、
朝、昼、帰り、
この1日の流れが、その子供にしっかりと根付くっていうことがとても大事なんですよね。
ですから、長い休み、例えば夏休み終わった後、
また振り出しに戻るんです。
ですから、長い休み、例えば夏休み終わった後、また振り出しに戻るんです。
その夏休みの間は、1日のリズムが崩れますので、
夏休み明け、いつも苦労します。
またかっていう感じになるんですね。
でもまあ、それも含めてですけど、
教育なんだなーって思ってました。
朝の挨拶の中では、もちろんおはようございますですし、
何月何日何曜日である、
今日はどんなことを勉強する日である、
ということをしっかりと見通しが持てるように、
その時間を過ごします。
そしてお昼は、もちろん、
給食あるいはお弁当の時間にいただきます。
ごちそうさまをします。
そして帰りですけれども、
先生さようなら、皆さんさようなら、これです。
そのさようならっていうのは、
また明日元気に会いましょうっていうことで、
別にネガティブな意味は全くなかったんですよね。
私の中にそういう感覚がおそらくあるんだろうなと思いました。
さて、このさようならですが、
非常にいろんなものが省略されている言葉です。
まずは、
まずはそのさようならの後にばをつけてみます。
さようならば。
これで少し気づいた方もいらっしゃると思うんですが、
今はひらがなでさようならと書きます。
でも、もともとの意味っていうのは、
左のさまって書いて、さようならば、そうであるならば、
つまり接続詞なんですね。
しかしとかそれからっていうことと同じ接続詞なんですね。
接続詞が挨拶になってしまったっていう、
極めて世界的に珍しい形になっているんです。
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世界に目を向けてみますと、
別れの言葉は大きく3つに分類できます。
一つ目は、神のご加護。
二つ目は、また会いましょうタイプ。
そして三つ目は、お元気でタイプ。
この3つに分けられるって言うんですね。
一つ目の神のご加護タイプは、
スペイン語のアディオス、
フランス語のアデューなど、これは、
神のご加護タイプです。
そして二つ目、また会いましょうタイプは、
英語のSee you again、
そして中国語の再見。
これは、また会いましょうっていうことですよね。
そして三つ目、お元気でタイプですが、
英語のFarewell、
そして韓国語の安容引けせよう。
これ発音あってますかね。
いずれお元気でっていうタイプが、
こういうふうに分けられます。
世界的に見ると、この3つに分類されるんですが、
日本のさようならは、どこにも当てはまらないんですね。
それ自体に意味があるわけじゃないんですよ。
さらに、さようならの後ろに省略されてしまった言葉は何かっていうと、
ごきげんようだったり、後ほどだったりしました。
前の文章と後ろの文章をつなぎ合わせるだけのものなんですね。
挨拶って、いわば私たち毎日毎日お話しする、
一群の言葉だと思うんです。
この一群の言葉に接続詞があるっていうのは、
日本語って面白いなって思います。
時代の移り変わりとか、流行りなんかで、
言葉の持つ本来の意味ってどんどん変わってしまいますので、
私自身はこのさようならという言葉、
ネガティブにはちっとも感じていないですし、
さらに子供たちの姿を思い浮かべてみると、
元気にさようならって挨拶をしてくれると、
また明日も元気に会えるなっていう気持ちになるんですよね。
その元気にさようならっていう言葉の向こう側には、
さようなら、また明日って、
このまた明日がカッコ書きなんですよね。
ちゃんとそこが伝わっているから、
さようなら自体にネガティブには全く感じなかったっていうことでもあると思うんですね。
ネガティブに感じるどころか、
むしろ日本人っぽくて、とってもいいなって思っています。
江戸弁で言うと、そんならだったり、
武士の言葉で言うと、しからばだったりします。
武士の言葉で言うと、しからばだったりします。
これって本当に日本人っぽいなって思うんですよ。
それが共通語として、さようならということなんです。
最後におまけの話なんですが、
さらばっていうのもありますよね。
これもさようならと同じです。
そうであるならばっていう意味ですね。
そしてもう一つ、あばよっていうのもありますよね。
このあばよっていうのには諸説ありますけれども、
有力なのは、あんばいようっていう、
あんばいよくねっていう、
体調に気をつけてねっていうことなんですね。
ごきげんようっていうことと似てますね。
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さようならの言葉について深掘りをしていく中で、
私が一番感じたのは、挨拶。
例えば一つ、さようならをとってみてもそうなんですけど、
さようならの後に続く言葉は、
空気読んでね感がすごく強いなと思うんです。
それが、永遠にさようならっていうことだったり、
あるいはまた明日っていう意味があったり、
体調に気をつけてねっていう意味があったり、
こんなふうに行間を読む感じが、
とっても奥が深いですし、
日本語の面白さ、そして難しさだなと思いました。
今日は別れの挨拶のお話をしましたが、
今度は別の挨拶の言葉についても深掘りする、
そんな機会があればいいなと思っています。
この配信では、花火や天気、
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それではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡恵子でした。さようなら。