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2024-12-13 04:47

【0924】2024/12/13 歳用意 #ことば

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2024/12/13

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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日も最後までお付き合いください。 今日は、歳用意という言葉についてお話をします。
本題に入る前に、少し季節のお話をしますと、昨日はうちのあたりも雪で真っ白になりました。 その前も雪は降ってたんですけど、積もらなかったんですね。
雪かきをするほどではなかったんですが、やっと2024年も終わるのかなという気持ちになりました。 雪国育ちとしては、雪が降らないと焦らないので、気温が低くても気分は秋なんです。
今年は平年よりも多いという長期予報の発表もありましたので、これからいよいよ覚悟が必要だなと思います。
去年は雪が降らなすぎたので、雪の生活を思い出しながらということになるかと思います。 今日は昨日よりも若干気温が上がって、もしかしたら雪が溶けるという、
まあそういう時間帯もあるかもしれませんが、夜また雪が降る予想なんですね。 秋田で聞いていらっしゃる方は、どうぞ安全にお過ごしください。
さて、日本では12月になりますと街中が一気にクリスマスムードになりますよね。 イルミネーションが輝いていて、もうキラッキラしてるんですよね。
で、ショッピングモールなんかではクリスマスソングが流れていたりします。 多くの人がプレゼントの準備とか、パーティーの計画に忙しくなったりします。
あるいは職場の飲み会とか、まあ忘年会とかですね。 街はなんとなくそういった感じで賑やかです。
でも日本では、その賑やかなムードの中にも、日本独自の年末特有の雰囲気が同居していると思います。
そこで今日の本題、歳用意という言葉です。 これは文字通り、年、最末の最ですね。
この言葉は日本の年末年始の文化に深く根差した表現なんです。 その起源をたどりますと、歳用意という言葉は、もともと農村部の行事とか、
日常生活の中で生まれたとされています。 年末は収穫を終えた後の準備期間だったり、新しい年を迎えるためのお掃除だったりとか、
あと神様を迎える儀式が行われていました。 秋田県の小川島では、生ハゲが有名です。
これが やがて 歳用意という形で 言葉として定着したのです。
現代では 歳用意と言いますと、大掃除とか、お正月の買い出しとか、おせち料理の準備などを指すことが多いです。
年賀状書くのも 歳用意の一部と考えられています。
新しい年を 気持ちよく迎えるための 一連の行動が 歳用意と呼ばれています。
でも ちょっと深掘りしていくと 結構面白くて、この言葉は 準備以上の意味合いがあるんです。
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歳という言葉、歳末の歳なんですけど、歳月の歳ですよね。 時間の流れとか、年神様への敬意が込められています。
そして その準備をするという行為自体が 感謝とか、祈りの表現ともされています。
日本には 八百万の神々という言葉があるように、すべての物事に 神様が宿るという考え方があります。
それを 今年 2024年も ありがとうございました ということ。
そして 2025年 新しい年も よろしくお願いします という気持ちが この表現、歳用意という言葉にのっているっていうことですね。
12月って 先生も走る、しわすと言いますけれども、歳用意もそういう言葉だなって 私はずっと思ってたんですけど、
それだけじゃなくて、感謝とか祈りの表現なんだなと思ったら、残りの今日入れて19日ですね。
やることはたくさんあるんですけれども、それに追われるだけじゃなくて、日本人の文化とか伝統とか、
要するに どう過ごすのかということですね。誰とどのように過ごすのか。
きっと何もしなくても 2025年はやってくるんですけど、そういう一つ一つを大事にする気持ちっていうのを 見つめながら 2025年を迎えるっていう方が、ずっとずっと豊かだなって思います。
皆さんは今年どのような歳用意をする予定でしょうか? 地域によって違うかもしれませんので、その辺も良ければコメントで教えてください。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。 それではまた明日。
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