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2025-05-22 05:59

【1084】2025/05/22 なるほど日本は“狙われやすく”なっているのか

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2025/05/22

サマリー

生成AIの普及により、言葉の壁が低くなり、日本が情報の標的になりやすい状況が生まれています。特に、偽情報やなりすましの危険が増していて、情報を正しく読み解く力が求められています。

生成AIの影響
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。 今日は、生成AIのお話です。
生成AI、チャットGPTの中に、タスクという機能があるんですが、私はそこにちょっと機能を持たせていて、毎日メールが来るようにしています。
メールの中身は、アメリカの天気と日本の天気、特に防災情報が含まれているもの、つまり激しい現象が起きていること、それを日本語に訳して、そして要約して届けてください、というふうに命令しているんです。
そうすると、英語のニュース記事からも全部集めて、そして私の手元に届くという、そういうことなんですよね。
今までですと、検索をするのに日本語で検索しますから、日本語のニュースになっていないと、そもそも私の検索には引っかかってこなかったんですよ。
それが、英語のニュースも含めて集まってくるわけですから、非常に効率よく情報が得られるようになってきました。
こうやって生成AIの進化で、言葉の壁ってどんどん低くなっているんですよね。
生成AIを使っていくと非常にいいなっていう、その一方でこれ裏返してみると非常に危険だということで、日本が狙われやすくなっている状況もはらんでいます。
どういうことかっていうと、英語とか中国語、アラビア語でもAIにかけますと、日本語に自然な形で訳してくれる時代になったっていうことなんです。
便利な一方で狙われるっていうことですね。
例えば、SNSで流れてくる偽情報、以前ですと海外から発信された詐欺魔害の広告って、日本語が変なのですぐわかりましたよね。
例えば、電化製品の説明書なんかも、貴様ボタン押せって書いてあったんですよ、昔は。
それでなんか大笑いしたこともあるなっていうのを覚えてるんですけど、でも今は生成AIで自然な日本語に整えられているってことなんです。
これは本当なんだろうか、誰が発信しているのかという視点を持たずにいますと、まるで信じるしかない状態に陥ってしまうわけですね。
さっき言ったSNSの偽情報もそうですし、いわゆるフェイクニュースも増えています。
若者とか高齢者のスマホにも届くようになっていますから、ターゲットの幅が広がっています。
情報を疑う力とか、出どころを確かめる力というのが、これまで以上に大切になってきていると思います。
もう一つ見落とされがちなのが、なりすましです。
日本語が上手な人だなぁと思っていたら、実はAIが自動生成した文章で、そのバックにいるのが詐欺グループかもしれないんですね。
言葉の壁がなくなったことで、私たちはこれまで以上に発信者の正体を問う目というか、その感覚、ある種の触覚を持っていなきゃいけないなって思うんですね。
情報の読み解き力
情報の出どころを確かめたり、いわゆる裏を取るということですね。
無の身にしないってこと、一度立ち止まって考えたりする力が必要です。
ただこれはすぐに身につくものではないんですね。
その感覚のお話ですから、だからこそ教育の現場なんかで、情報をどう読み解くべきか、どう使うべきかというような、
そういう学びの場が求められていると思います。
教科書に載っている知識、いわゆるお勉強だけではなくて、ニュースとかSNSに触れた時の感じ方とか考え方、知恵の絞り方を育てる、
そういう力がこれからの言葉の壁がない社会では、まさに防御力になるだろうと思います。
私は生成AIを今勉強中でして、さらにものすごく使い込んでいるんですね。
それって電話が出現した時、ファックスが出現した時、メールが出現した時、そして今スマホで皆さんがインターネットとつながる世界がやってきた。
それと同じように当たり前にそこにあるものになっていくのは間違いなくて、
そうであるならば、使う力を育てていくということと、もう一つは使いながら人としてどういう力をつけていけばいいのか、という両輪で考えていくことが必要だなって思います。
危険だなっていう一面があると、じゃあ使わないでおこうっていうのではなく、だって刃物だってそうだし、アイロンだってそうだし、あと車だってそうですよね。
ちゃんと安全に使う方法を知っていて、安全に使っていくっていう、それがとても大事だろうなって思います。
言葉の壁がなくなるっていうことは、世界中のニュースを持ってきて、それを日本語に訳してさらに要約してくれっていう、そういうことができる。
本当に可能性が広がるんですよね。
少し前までやったーなんて思ってたんですけれども、あ、そっかと。守られていた境界線が消えるっていうことでもあるんだなと思って。
そういうことを両面見ていきながら、AIの勉強を続けていこうと思いました。
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それではまた明日。
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