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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している、声の日記です。今日も最後までお付き合いください。
昨日が、20世紀の一つ、立冬でした。
東京や近畿では、小枯らし1号が吹きました。秋田もとっても気温が低い、そんな一日でした。
修理に出していた車が、やっと帰ってきました。
台車生活2週間になっていました。
車のどこがダメだったのかと言いますと、
左のウィンカーが表示されないという、そんな不具合があったんです。
このことについては、詳しくは10月25日の配信、875回の
プロにとっては当たり前なことらしい、の中でお話をしています。
すぐに修理が終わるかなと思ったんですけど、
後でこれは話すんですが、ちょっと時間がかかったんですね。
時間がかかった結果、工場長がいろんなところを合わせて見てくれたんです。
来月、ちゃんと車検もあるんですけど、車検の前にプレ車検みたいな感じで、
ちょっと点検する形になったんですね。
時間があるからっていうことだったんですけど、
そうしたらブレーキの部分がちょっと錆びていて、錆びるっていうことはどういうことかというと、
ブレーキを押しながらアクセルも踏んでいる、みたいな状況になっていたということなんです。
これってすっごく苦しいことですよね。
私たち自分の生活にも置き換えてみると、何かをやろうとしているときにブレーキも踏むっていうと、
進みたいのに進めないみたいな、やりたいのにやれない自分と攻め合うというか、
なかなかそうやって決断できないということに似ているなと思います。
過去、自分が経験してきたことを考えると、これを進めちゃうと自分は傷つくんじゃないかと思ったりとか、
やれないかもしれないという不安になったりとか、そうやってブレーキを踏むってことがあると思うんです。
でもほんと気持ちとしては前に進みたい。
アクセルを踏みながらブレーキも踏んでいるってすごく苦しい状況ですよね。
車が実際にそういう状況になっていたということを考えると、車全体にものすごい負荷がかかっていて、
私、ラジオ取材でかなりの距離を走りますのでね、この車で。
だからそれで負荷がかかっている状況が長く続いていたとすれば、
この車はある日突然動かなくなるということがあり得ただろうなと思うんです。
そう考えてみると、この左ウィンカーが出ないということをきっかけにして、
ブレーキの不具合に気づかせてもらったんだなと思いました。
小さな不具合が起きたからこそ、重大な不具合に気づくことができたということなんですよね。
だから今回時間がかかったということもまた、私にとっては運が良かったということになります。
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なぜ時間がかかったのかって言いますと、
実は車屋さんに左ウィンカーが出ないんだっていうことで、車を持って行って台車生活になるわけなんですけど、
実は車を持って行った後、左ウィンカーが表示され続けたんです。
つまり不具合がない状態がずっと続いたんです。
875回の時にお話ししたように、テレビ電話で繋いでここが不具合だと特定はしたものの、
ちゃんと動いてしまっているので、動いていない時を捕まえて、いわゆる現行犯逮捕したいっていうことだったので、
それでちょっと時間が欲しいということになっていました。
その時間を使って、工場長がいろんなところを見てくれたっていうことでした。
2週間ぶりの自分の車は非常に静かでした。音が全然違うんですね。
おそらく少しずつ少しずつ音は大きくなっていたんだと思うんですけど、少しずつなので自分では全然わからない。
ちゃんと直してもらったことでこんなにも違うんだと思って、びっくりしました。
今までブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいた、ものすごくノイズのあることだったんだなと思ったら、
私たちの生活でもまた同じだなと思って、前に進みたいんだったらブレーキのサビをちゃんととって、
アクセルだけを踏むことのこの心地よさったらないなと思って、こんなにもスムーズに前に進めるものなんだと、こんなにも雑音のないものなんだなと思いました。
昨日公開したインタビュー記事の中で私はすごく心を打たれたことがあって、
それはあれ私これ本当にやりたかったことだっけと宮本芽衣さんって何回も自分と対話してるんですね。
その結果ブレーキを外していくという作業を何回も彼女はしてるんです。
その姿を見ていたらあれ私ってブレーキ踏んでるよなってなんか感じることがあったんです。
それと時を同じくして、こうやって車もまた私にブレーキ踏んでるよって、ブレーキ錆びてるよっていうことを教えてくれたなと思って、
まず私自分自身のブレーキの錆びをとって、アクセルを踏む時にノイズなく前に進めるようになりなさいと言われているような気がしました。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
ではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡慶子でした。