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2024-05-20 05:06

【0717】2024/05/20 兄弟と姉妹

2024/05/20

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おはようございます。鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
司会やナレーションを通じて、日々感じたことなどを語る声の日記です。 日本の秋田県から毎朝更新しています。
姉妹都市という言葉があります。 友好、親善、文化の交流を目的として、特別な関係を結んだ都市同士のことをそう言いますよね。
英語でもシスターシティと言います。 ウィキペディアを調べてみますと、第二次世界大戦の後、
荒廃したヨーロッパを市民の力で復興するということを目標に、都市の間の提携が結ばれるようになったんですね。
1953年に就任したアメリカのアイゼンハワー大統領は、市民と市民の関係による市民外交の重要性を喚起しました。
ピーポートゥーピーポーということなんです。 そしてその3年後、1956年11月11日に
ピーポートゥーピーポープログラムを発表して、国際的な姉妹都市提携を提唱しました。 じゃあどうして兄弟ではなく姉妹が使われたのか。
これ以外にも姉妹のついた言葉を言いますと、姉妹校であるとか姉妹店などもありますよね。
何らかの関係性があったり、似ていたりするもの同士を姉妹として私たちは表現しているんです。 じゃあどうして兄弟都市、
兄弟校、兄弟店じゃないんでしょうか。 兄弟校はまだありますね。
学校には性別があるわけじゃないのに、兄弟校だったり姉妹校って言うんだったら、じゃあ男子校とか女子校が関係あるのかなと思ったんですけど、それも関係ないようなんですね。
じゃあどう使い分けているのかって言いますと、姉妹校はやはり同じ意味です。 友好関係が結ばれている学校同士を指して使われます。
一方の兄弟校というのは、同じ創設者、同じ学校法人が経営している系列関係の学校の場合に使われているようです。
そういえば私が通った大学も専門学校と大学があって、同じ学校法人が経営していたんですね。
で、それらは兄弟校だったというわけですね。 よく大学が専門学校と間違われました。
専門学校の歴史の方がとっても長くて有名だったので、未だに間違われるみたいではあります。
それはさておき、では姉妹都市、姉妹店について少しお話をしていきますと、実はこれには外国語に見られる女性名詞と男性名詞が関係しているという説があるそうです。
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名詞に性別があるなんて日本では考えられませんので、ちょっとイメージしにくいとは思うんですが、ヨーロッパの言葉、例えばドイツ語だったりフランス語、イタリア語などは名詞の一つ一つに男性または女性の性別があるんです。
そういえば第二外国語でスペイン語をとっていた友人たちが、女性名詞、男性名詞を覚えるのが大変だっていうのを言っていたような気がします。
私自身は第二外国語は中国語だったので、男性名詞、女性名詞を学ぶことはなかったんですけれども、そう言っていたのを思い出しました。
じゃあこの姉妹都市という言葉なんですけど、戦後アメリカから日本に入ってきました。
英語には男性名詞、女性名詞の区別はないんですけれど、英語の中にはラテン語に由来する言葉がすごくたくさんあるんですね。
シティという言葉がありますが、都市を表すものですよね。これも多くの言語では女性名詞とされていまして、ラテン語でも女性名詞なので、そこから由来して姉妹都市と言われるようになったようです。
同じように学校も女性名詞なので、姉妹校、姉妹店になりました。
日本語に由来があったなら、きっと姉妹は使われなかっただろうなという気がしますけれど、こういう流れの言葉もあるんだなと、とても興味深く思いました。
他の言語が由来で、日本語に変換された言葉、カタカナで表記される外来語ではなく、こうやって姉妹都市みたいに変換されたものを他にも知っていたら、ぜひ皆さんコメントで教えてください。
また私も発見したらシェアしたいと思います。
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ではではまた明日もお会いしましょう。鶴岡慶子でした。
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