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2025-08-24 06:10

【1178】2025/08/24 自灯明・法灯明 #ことば

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2025/08/24

サマリー

お釈迦様の教えである自灯明・法灯明を通じて、自分自身を磨き周囲を輝かせる重要性が語られています。これは、自己成長と他者への貢献が循環することに繋がると説かれています。

自灯明・法灯明の意義
おはようございます。 花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 このほど司会をした会場から、お礼のメールが届きました。
大勢のお客様の対応に追われてしまい、鶴岡さんへの声がけが足りなかったと反省しています。 そのような状況の中でも、昔と変わらず
落ち着いたご対応をいただき、スタッフ一同、心より感謝しています。 というような、そんな内容のメールでした。とっても嬉しく思いました。
で、同時に思ったのは、これって私自身の喋りがすごいということではなくて、 会全体がどうまとまったかという、そういうことに対する評価をしていただいたなっていうことだったんです。
つまり、自分が自分がと前に出るんじゃなくて、全体を輝かせることができたかどうかという、そういう評価だったのかなって思います。
本当に司会のデビューをした頃っていうのは、まあ学生だったということもあるんですけど、自分が喋っていることに酔ってたりとか、自分の喋りを聞いて欲しいと思ったものです。
だってやっぱり発声とかね、滑舌とかアナウンスの仕方とか、司会の色派というのをみっちりと教えられましたので、それが発表できる場が来たっていう、そういう感覚もあったからだと思うんです。
でもそこに価値を見出してやっている安っぽい仕事ではないなと、だんだん経験とともに分かっていって、自分の中に落とし込んでいった先に、
自分の喋りを聞いて欲しい、自分の声を聞いて欲しいと、そう思うようなことは全くなくなりました。
それよりもこの会がどうあるべきかというようなことの方がずっと大事だなと感じたからです。
場がまとまってこそ私の役割、司会者の役割が生きると強く今は思っています。
ここで思い出したのがお釈迦様の言葉です。
今日のタイトルにもなっているんですが、自灯明、法灯明という言葉です。
これは大発音半行に出てくる言葉で、お釈迦様が亡くなる直前、弟子たちに向かって説いた最後の教えの一つと言われています。
弟子たちはやっぱり先生を失うわけですからね、不安でいっぱいだったわけです。
その時にお釈迦様は、これからは私に頼るんじゃなくて、自分を灯火とせよ、そして法を灯火として歩みなさい、真理を灯火として歩みなさいと告げたんです。
つまり自分の中に光を見出して、同時に普遍の教えを道しるべにしなさいという、そういう意味なんです。
まず自分を鍛えること。これがなければ何も始まりません。そしてその鍛えたことで一定のレベルに到達するわけなんですけども、その到達するまでは自分の光をひたすらに磨くこと。
周囲を輝かせる役割
これに集中しなければいけないんですが、一定のレベルに達した時に間違うんですね。
そこでマインドとして、私を見てとか、私すごいでしょという、そういうマインドでいてしまうと、それ以上の発展はありませんし、やっぱり安っぽく終わってしまいます。
そうではなくて、そこから先は自分の光で他の人を、周りの人を輝かせること、つまり役に立つことなんですね。周りの役に立つこと、誰かの役に立つことなんですね。
自分が自分がで何かをやった気になっていても、果たして何かを成し遂げているのか。
形だけ、タイトルだけっていうことが往々にしてあります。 昨日実はある音楽グループの方々と会食をしたんですけど、すごく印象的なことを言っていたんです。
何と言っていたかというと、歌を届けながら自分たちすごいでしょっていうことを伝えるんじゃなくて、この世界って面白いでしょっていうことを伝えたいんだって言ってるんです。
そのマインドというか、そのエネルギーの共有っていうのが人を感動させるし、結果として自分たちの存在が光るっていうことなのかなって思いました。
これはオーケストラでも劇団でも組織マネジメントでも同じだと思うんですよね。 個の輝き、個人個人の輝きと全体の輝きっていうのは切り離せないと思うんですね。
司会の仕事もまさに同じで、自分の喋りを聞いて欲しい、私を見て、ではなくて、この場、この時間がどうあるべきかということの方がずっと大事だと思っています。
つまり何が言いたいかっていうと、自分の光を鍛えて一定のレベルに達したら、それを自分のためだけじゃなくて、全体を輝かせるために使うっていうことです。
つまり役に立つってことですよね。役に立つ自分であるっていうことだと思うんです。
その時に初めて自分自身も自ずと輝いていくものだと強く思います。
自灯明、法灯明、これは古い言葉なんですが、今の私たちの生き方にも直結する言葉だなって思います。
自分を磨くこと、そしてその光を周りの人、そして全体に広げていくこと、そうやって広げていった結果、自分にまた帰ってくるという、私たちが本当に自分自身が輝くことができるって、そういうことだろうな、そこから来るんだろうなっていう、その循環の中にあるんだろうなっていうことを感じました。
この配信はアップルポッドキャスト、他各種プラットフォームでお届けしています。
それではまた明日。
06:10

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