2026/11/01
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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日から11月です。 我が家のカレンダーは3ヶ月カレンダーなので、11月になってめくりますと、11月、12月、そして2027年1月が並んで見えるようになりました。
もう年が明けるのが目の前に見えてきたわけですね。 そんなると、2026年はどんな年だったっけ?という、ちょっと振り返りたくもなります。
そして11月に入りますと、北国、雪国では、スタッドレスタイヤの交換をいつにするかな? 初雪はいつかな?と心配するようになります。
その麓の初雪の前に、山の初寒節の便りはもう届き始めています。 初寒節というのは、夏が終わった後、山の頂上付近が初めて雪で白くなることです。
雪の冠をかぶる、と書いて寒節です。 これはとっても素敵な言葉だなって思います。
花火の世界では、この冠の字をカムロと読みます。 カムロギクという花火は、光の方が長く垂れ下がる豪華な花火です。
夜空にかかる光の冠と山頂にかぶる雪の冠、どちらも美しいものだなって思います。
さて、初寒節に話を戻しますが、今シーズンから気象庁の決め方が大きく変わりました。
これまでは気象台の職員が、麓の気象台から山を見て、白く見えたら初寒節としていたんです。
つまり、人の目で確かめる目視観測をしていたんですね。
秋田地方気象台では、太平山を見て初寒節を観測してきました。
太平山の記録は1940年、昭和15年から続いています。
それが今シーズンから目視をやめました。
代わりに使うのが、解析積雪信です。
解析積雪信。
これは雨だすとか、気象レーダー、気象衛星、日まわりなどのデータから、
どこにどれくらい雪が積もっているかを計算で推定したものです。
この解析積雪信で、山頂に初めて雪が積もったと判断した日が、初寒節の日となります。
対象はこれまでと同じ全国44の山です。
目視にはもちろん弱点ありますよね。
山頂が雲に隠れていますと、雪が積もっていても見えません。
夜も見えません。
山の向こう側にだけ雪が積もった場合も、気象台からは見えないわけですね。
ですが、新しい方法であれば、天気とか時間に関係なく山頂の雪の状況からわかります。
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気象庁のホームページでは、初寒節の日だけではなくて、今山頂に雪があるかどうか、
これも1時間ごとに更新されています。
1年の区切りは、8月1日から翌年の7月31日までとなっています。
冬をひとまとまりに数えるために、年の途中で区切っているわけです。
初寒節は、夏が終わった後、その冬のシーズンで初めての雪というわけです。
ちなみに富士山は真夏でも雪が降ることがありますので、
その夏で一番暑かった日より後、今年は10月30日でした。
秋田地の太平山はどうだったかと言いますと、
気象庁の新しい方法で10月28日に初寒節となりました。
同じ日に岩手山とか合山、岩木山なども初寒節となっています。
あの日は寒気がぐっと入ってきた日でした。
ただこれは去年までの記録とは比べられないんですね。
測り方が違うからです。
平年より早いとか遅いとか、そういう言い方が今年はできないです。
86年間続いた目視の記録はここで一旦区切りとなりましたので、
データとしては途切れることになっちゃいます。
気象予報士としては少し寂しい気持ちもあります。
ここからまた10年データがたまっていきますと、平年値というのが生まれると思うんですけれども、
そして去年よりも早いとか何日遅いというような表現が出てくると思います。
今、太平山の話をしたんですが、一方で長海山もありますが、長海山は実は気象庁の対象の山ではありません。
山形県の坂田市が市役所から職員の目で確かめて発表しています。
今年は10月23日の朝、初寒節が発表されました。
平年より11日遅い観測です。
こちらは人の目がまだ残っています。
いずれにせよ初寒節のニュースを聞きますと、初雪も近いのかなという気持ちになります。
ただ今年からは発表を聞いて山を見上げたとしても、山は雲の中ということもあるかもしれません。
そうなると初寒節のニュースを聞いて、
あ、山を見ようという行動と必ずしも結びつかないかもしれませんね。
それでも山頂に雪が来たという事実は変わらないわけですから、
初寒節は冬のスイッチのようなものです。
秋田の初雪の平年は11月15日です。
峠道を走る予定がある方はそろそろタイヤ交換を考えなくちゃいけませんね。
雪かきの道具だったり、車の中の備えも点検しておく、そんな時期になってきたかなと思います。
冬の準備一つずつ始めていきましょう。
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それではまた明日。
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