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余白のフィードバック・ノベーション(1937回)
2026-08-15 17:29

余白のフィードバック・ノベーション(1937回)

編集者の佐渡島庸平(さどしまようへい)さんの「アドバイス」と「感想」の違いについての考え方に、イノベーションを生み出す関係性のヒントを感じました。


曰く、

"アドバイスをすると、その通りにしか動かない。アドバイスは、指示に近い。


それよりも、その状態から連想した自分の体験を話す。すると、それを受けて、相手も連想する。


具体的な指示に近いアドバイスには余白がなくて、聞いてしまった相手は主体的に動けなくなる。


もっと余白がたくさんある感想であれば、聞いた相手がその余白を埋めた時に主体的に動ける。


そして、こちらが想像もしないようなことを行う余地が生まれる。


使役的な関係ではなく、中動態的な関係を築くためには、アドバイスにならない、感想を言う必要がある。"


ここから私は思いました。

1、 アドバイスが創造性を狭めるとき

2、感想から余白をつくる

3、想像の上をいく余白


1、アドバイスは創造性を狭めるとき


自分も起業家のメンタリングをする場合がありますが、ついついアドバイスをしてしまうことがあるなあと思いました


特に自分がやってきたことや、失敗したことなど、善意から「こうした方がいい」または「こうやっちゃダメだよ」みたいに


しかし、それは、職人からの伝承など、定型的なやり方などについては、良いと思うのですが、


こと、イノベーションのような、本人のパッションが原動力になり、まだ誰も成し遂げていないことに挑戦するような場合は


創造性の可能性を狭めてしまうことがあるのだなあと改めて思いました


よくある壁打ちというのは、実は聞いてもらえるだけで良くて、その中で自分で答えを見つけることができる、と言われますが


実はアドバイスをあえてしない、こちらの方がなかなか難しいのですが、それだけでもいいということもあるなあとも思いました


2、感想から余白をつくる


さらに一歩進んだ方法として今回のお話は響きました


よく先輩に何か聞いた時に「それを考えるのがお前の仕事だ」と丸投げされることもありましたが


「いる意味ないじゃん」とよく思ってました。それもある意味、あえて放任する育成方法だと思いますが


そうではない方法として、「感想を言う」、というやり方がある、と言うことは、目から鱗が落ちる話でした


それは、自分はこう思ったということを伝えながら、対話がはじまり、それをどう解釈して落とし込むかは、全て相手に委ねることができる


その余白で相手がどう自分自身で変化していくかに、クリエイティビティを発揮してもらえる素晴らしい方法だなあと思いました


3、想像の上をいく余白


ある意味、武道でいうところの、守破離なのかもしれないなあとも思いました


まだ型ができていない場合は、「守」として、型をアドバイスしながら徹底的に教え込むことも大事かなと


その上で、型を破り「破」、そして想像の上を超えてもらう「離」


最後の想像を超えてもらうためには、アドバイスをもらってしまうと、その枠からでられなくなってしまうので


「感想」から対話を始めて、自らの殻を「破」り、    自分自身の答えへたどりつく「離」を実現してもらう


 「相手が今どの段階にいるかによって、教えるのか、感想を返すのかを変えることが必要なのかと思いました


そのために、佐渡島さんが「使役的な関係ではなく、中動態的な関係」と表現しているところも、とても興味深いです。


 私はここから、「私があなたを動かす」という一方向の関係ではなく、対話の中で互いに影響し合い、そこから何かが生まれていく関係を想像しました。


誰かの正解通りに動くのではなく、互いの言葉から連想し、それぞれが余白を埋めながら、誰も最初には想像していなかった場所へたどり着く。


 創発を生みたいときに必要なのは、優れたアドバイスを与えることではなく、感想から対話を始め、相手が自ら考えられる余白を残すことなのかもしれません


アドバイスは「答え」を渡す。

感想は「余白」を渡す。


一言でいうと、余白のフィードバック・ノベーション。


そんな話をしています。


参考:本: 想像の上をいく アウトプットを引き出す 編集者のフィードバック 令和8年5月1日 初版発行 著 者 佐渡島庸平 発行 株式会社クロスメディア・パブリッシング

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