東洋製罐グループホールディングス 会長の大塚 一男(おおつか いちお)さんの言葉にイノベーションの真髄を頂きました
曰く
"多分三分の一くらいの人しか賛同されてないと言うことかもしれないけど、それは無視できないんじゃないかなと思うんですよね。
いろんな人がいるわけですよね。特にハンデキャップを背負った方たちとか、高齢者とか、そういう人たちにもやっぱ便利していきたいわけですね。
例えばちょっと例がちょっとあれかもしれませんけど、マッチっていうのは両手でないと、つけらないですよね。片手の人って難しいですよね。
だけど、 100円ライターは片手で付けられますよね。それはハンディキャップの人が便利なだけではなくて、やっぱり健常者も便利なわけで
やっぱりそのハンデ背負ってきた人たちが、便利になることが、実は世の中みんなが便利になると言うこと。"
ここから私は思いました
1、最も痛みの強い人から始める
2、多数決ではなく、パッションの強さ
3、少数者の声が常識を壊す
1、最も痛みの強い人から始める
昔、QC活動をやっていた時に、パレート図を使って、まずはたくさんクレームがあったり、声がたくさんあがっているところから、手をつけていこう、ということをよくやっていました
その延長線上で、イノベーションを考える時も、つい「より多くの人が困っていること」を探そうとしてしまうのかもしれないと思います
パレート図は「全体への影響が大きいところ」を見るけれども、イノベーションは「たった一人でも、痛みが深いところ」を見る。そんな違いがある気がしました。
最も強く困っている人を見る。
片手しか使えない人、高齢者、障害を持つ人。
多数の人にとっては小さな不便でも、ある人にとっては「できない」という大きな壁になることがある。
その最も強い痛みの中にこそ、まだ誰も解決していない課題が隠れているのかもしれないなと思いました
ここに、改善型のビジネスと、創発型のビジネスの違いがあるのかもしれないとも思いました
2、多数決ではなく、パッションの強さ
大塚さんの
「三分の一くらいの人しか賛同されてないと言うことかもしれないけど、それは無視できない」
という言葉が、とても印象に残りました。
とかく企業や組織の中での、GO or NO GOの意思決定は、わかりやすさと効率性から、多数決に流されることもままある気がします
しかしながら、イノベーションは、ピーターティールの言葉を借りるなら、「賛成する人がほとんどいない、大切な真実」にこそ、出現する
じゃあ何を基準に判断するんだ?と問われたら、私は、そこに熱量があるか、ということに尽きるかと思います
どうしても、これをやるんだ!誰が反対しても、たとえ、この組織でできなかったとしても、私ははやり遂げて見せる!
くらいの熱量があるかどうか。それが最も大切な気がします
そして、もしそれがあるのだとしたら、あとはそれを汲み取ることができる組織としての仕組みがあるか
またはリーダーがそういう判断ができるイノベーションの本質をわかっている素養がある人なのか
にかかってくるような気がしました
3、少数者の声が常識を壊す
今は基本的には、見えているニーズには、ほとんど誰かがソリューションを作られている時代だと思います
だからこそ、新しいイノベーションを創発するためには、みんなが、それでいいと思っていること、当たり前だと思っていること
つまりそれは、人間が抗うことができないバイアス、その中にこそ、新しいイノベーションの種があるということかと思います
それが見えているかもしれない、少数の人たちを現場100回で見つけ出し、もしかして我々が思っていたことって、実は間違っていたのではないか、もっと違う世界があってもいいのではないか
ということに気づかせてもらえるかどうかということが大切と思います
つまり少数者の声は、多数者には見えなくなっている、社会の中の無意識の前提を教えてくれる可能性がある
そして、その前提を壊すことで新しいものが生まれる。
ここに、イノベーションの本質があるのではないかと思いました
多数者の中に答えを探すのではなく、
少数者の声から、多数者が気づいていない常識のバイアスを発見し、その常識を壊すことで、新しい世界をつくる。
一言でいうと、少数者の声が常識を壊すノベーション。
そんな話をしています。
参考: カンブリア宮殿2026年8月13日放送 世界初!日本初!を連発 知られざる巨大黒子企業
https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/smp/backnumber/2026/0813/
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