改めて、野中郁次郎さん、勝見明さんの「イノベーションの本質」より、イノベーションに重要なことを教えていただきました
曰く
"本書で紹介した一三の物語の主人公たちの誰もがコミットメント(主体的関与)を持続させながら、ときに死にものぐるいでめざすものを実現しようとしたのは
自分は何をやりたいのかという思いが原点にあったからで、それは傍観者とはまったく対照的な主体的当事者、すなわち、実存者の姿です。
もちろん、形式知の世界も無視するわけではありません。自分のやりたいことを形にし実現していく過程では、独善を排す意味でも、徹底的な科学的分析を行い、客観的な視点をとり入れていく必要があるでしょう。
一方の観点だけでなく、二重の観点を行ったり来たり、スパイラルに回しながら、真理だと自分で思ったものに限りなく近づいていく。これこそ知識創造のプロセスにほかなりません。"
ここから私は思いました
1、暗黙知は現場100回に宿る
2、暗黙知がパッションの源に火を灯す
3、SECIモデルがイノベーターリップルモデルを拡大する
1、暗黙知は現場100回に宿る
市場調査やデータ分析などの形式知と、現場に潜んでいる暗黙知の両方が必要で、それがぐるぐる回わしていくことこそ知識創造SECIモデルと理解していますが
イノベーションにおいて、特に重要なのは、現場にあって、しかも、まだ誰もが課題とさえ認識できていないかもしれない、深海に沈んでいる真の課題を
それは、いかに現場に自らが入り込んで、自らの体感としても知覚して、そして、それをなん度も繰り返すことで
仮説として浮かび上がってくる上澄みを、拾い上げることができるか、未開の暗黙知をいかに引き摺り出してくることができるか、ここにかかっているなあと思いました
本気でイノベーションを起こすのであれば、そのイノベーションのリーダーそのものが、現場に入るまくる、そういうことが第一歩だなあと改めて思いました
2、暗黙知がパッションの源に火を灯す
それを実現するのは、決して、業務命令ではなくて、自らの気持ちの中に、なんとしてもなんとかしたい、なんとかしてあげたい、という思い、つまりパッションがないと、なかなかそこまではできないと思います
もしかしたら、最初は、業務命令だったのかもしれない
それが、とにかく、現場100回を繰り返すうちに、そこの違和感にどうしようもなく気づいてきて、そして、なぜそんなことになっているのか、なんとかしたい、してあげたい
そんな気持ちが芽生え始めると、そこから、その人個人の思いとしての、パッションの源に火がついて、なんとしても、真の課題を見つけ出す
そんな思いが溢れてくる。そうなったときに、そのプロジェクトは、イノベーションとして、産声を上げた
そんなことになるような気がします
3、SECIモデルがイノベーターリップルモデルを拡大する
そう考えてみると、SECIモデルは、とてもイノベータリップルモデルと相性が良くて
まずは現場100回で1人が暗黙知を知覚して、真の課題の認識として、それが、まさにパッションの源に火をつけてくれる
そして、仲間と共に、自分のパッションの源を形式知化してくことで、どんどん真の課題の解像度がどんどん明確化していき、それをなん度も繰り返していくうちに
たくさんの誰かが、それによって恩恵を受けられるような、大義まで形式知かが進んでいくと、さらに仲間が増えて、イノベーションが加速していくことになる
まさにSECIモデルが、イノベーターリップルモデルの波紋をどんどん拡張していくドライバーになっていく
そんな関係性があるんだなあと、思いました
暗黙知を知覚するためには現場100回に飛び込み、それが自らのパッションの源に火をつけて
それを形式知化していくためには、仲間となん度も対話をしながら波紋を育てていき
いつの日か、たくさんの人たちが喜んでもらえる形式知へ波紋が広がっていく
ある意味、SECIモデルの暗黙知と形式知をぐるぐる回す遠心力が、イノベーターリップルモデルをどんどん拡大して、たくさんの人を幸せにする大義へ到達する
一言で言えば
SECIモデルがイノベータリップルモデルを拡大するノベーション
そんな話をしています
参考:本: イノベーションの本質 二〇〇四年 五 月二四日 初版第一刷発行 著者 野中郁次郎 勝見明
協カリクルート ワークス研究所 発行 日経BP社 発売 日経BPマーケティング
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