作家の宇野千代さんの言葉に、人間が幸福に生きるための、とても素敵な考え方を教えていただきました。
"幸福も不幸も、ひょっとしたら、その人自身が作るものではないのか。そして、その上に、人の心に忽ち伝染するものではないのか。とすると、自分にも他人にも、幸福だけを伝染させて、生きて行こう、と私は思う。"
"人間同士のつき合いは、この心の伝染、心の反射が全部である。"
"片手に大きな笊のようなものを抱えて、木に登り、その笊の中一ぱいに詰めてある「幸福」を、片手の中に一ぱいに摑んで、まるで花でも咲かせるように、ぱっぱ、ぱっぱと木の上からばらまく、花咲婆さんと言うものがあるとしたら、私はその、花咲婆さんになりたい、と、いつでも冗談に言っていたが、実は冗談ではなく、本気でそう思っているのである。"
"ああ、そのときの私の心の中にも新しく生まれ出た「幸福」の気持ちの有り難さ。"
ここから私は思いました。
1、幸せも不幸せも自身が作る
2、幸せも不幸せも伝染する
3、利他の循環
1、幸せも不幸せも自身が作る
同じ事象も見方と解釈によって、全く違う見え方をすることができると思います
それは、ニーチェの解釈論の通り、「真実はない。あるのは解釈だけである」に代表されますが
それなのに、分かっちゃいるけど、ついつい不幸だと思ってしまうことがあります
ふと自分の胸に手を当ててみると、果たして自分は、「今幸せなのである。これでいいのだ」、とバカボンのパパのように言えるかというとなかなか難しい気もします。
なぜなのか?
私は自分の外にある何かと比べてしまうから、そのように思ってしまうのではないかと思います
同じような境遇の、年代の、または良きライバルみたいな人とついつい比べてしまう
また、自分の過去や、まだ来ぬ未来と、自分を比べてしまって、本当は違う人生もあったのではないかと思ったり
アドラーさんの課題の分離で、コントロール不可能なものは、手放さないとダメだと自分に言い聞かせる
そこから抜け出すのは、難しいかもしれないけれど、自分のパッションの源に従ってきたのだ。よくやっているよ、俺、と言ってあげたい
または、後悔のない人生はない、これからは、パッションの源に生きるんだから、幸せになっていくに決まっている。と自分に言ってあげたい
幸せの源は、パッションの源とともにある、私はそんな風に思いました
2、幸せも不幸せも伝染する
いみじくも、昨日は、パッションが伝染するというお話をしましたが、幸せな気持ちも、不幸な気持ちも、合わせて、人間界は、つくづく伝染する世界なのだなと思いました
確かに、メンバーの中に1人でも、ネガティブなことばっかり言っている人がいると、場の空気が悪くなるとか、決まるものも決まらなくなっていく、みたいなことはある気がします
それは逆も真なりで、いわゆるムードメーカーという人がいたら、なぜかみんなが笑顔になって、雰囲気がとても明るくなるということもあるよなあと思います
でももし、幸せも不幸せも伝染するものだ、という法則が分かってたら、場の空気が悪い時に、勇気を振り絞って、明るく振舞ってみる
みんな一瞬びっくりするかもしれないけど、幸せ伝染の法則が本当にあるのであれば、きっと、伝染する人が出てくると信じて行動してみる
そこに不幸せ攻撃が来たとしても、それを跳ね返すほどの幸せ光線を放ち続ける、そういう地道な行動が、チームの中の幸せを作るのかもしれないなあと思いました
伝染の法則を信じて行動してみること、とても大切だと思いました
3、利他の循環
実はその行為が、宇野さんの言われている、花咲婆さんなのかもしれない
もしかしたら、最悪の空気感の中で、笊を手に、花咲婆さんをやらなけければならないのかもしれない
みんながお祭りで盛り上がっている時なら、「枯れ木に花を咲かせましょう」も、大いに盛り上がるかもしれませんが
冷え切った空気の中で、これやるのは、なかなかしんどいことかもしれないなと思いました
私はアカペラでライブをやる際に、最後に、大体コールアンドレスポンスを入れるのですが
場があったまっているときは、何をやっても盛り上がるのですが、例えば、案件として呼ばれて、完全アウエイの空気の中で、やらなきゃいけない時もあります
そんな時は、それでも、まさに幸福感が感染することを信じて、1人めちゃめちゃ盛り上がって、コールアンドレスポンスをやり始めます
たまに、近くのお店の人から「うるさくて接客できない」とのクレームをいただくこともありますが、それでも、信じて本気で取り組めば、大体は盛り上がっていただくことができます
皆さん、可哀想と思ってくれてボランディア精神のかたもおられるかもしれませんが、でも、そこで、勇気を振り絞って思い切ってやることが、とても大事だと思います
意外と盛り上がった顔をしていなくても、盛り上がってくれてた人の声とかも聞いたことがあって、そんな時は本当に日和らないでやってよかったと思います
そしてそこで、一番感じるのは、自分に幸せな気持ちが生まれるということです
そこにいる人たちのためにやったことが、実は、自分に幸せが返ってきている、ここに、利他の循環が生まれるのだと思いました
幸せな気持ちは自分で選択できて、そして感染させることができる
さらには、幸せを感染させることができたら、利他の循環で自分もより幸せになれる
こんな素敵なループが生まれるのが
花咲婆さんなのかもしれないなあと思いました
花咲婆さんも爺さんも、たくさん増えている世界がやってくる
1人の花咲婆さんに、花咲仲間がたくさん生まれて、幸福という花を世界中に伝染させていく、そんなイノベータリップルモデルにも似た物語を思い浮かべてしまいました
ということで一言で言えば
花咲婆さんノベーション
そんな話をしています
参考資料・出典
宇野千代『生きて行く私』角川文庫、1996年初版、2013年12版。電子書籍2015年5月25日発行。
NHK. あさイチ 2026/11/5
感想
まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!