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デジタル・ウェイファインダー・ノベーション(2019回)
2026-11-06 14:25

デジタル・ウェイファインダー・ノベーション(2019回)

ハーバード・ビジネス・スクールの教授で、リーダーシップとイノベーションの研究をされている、リンダ・A・ヒル(Linda A. Hill)教授の研究に、これからのイノベーションの方向性について教えていただきました。


曰く

"研究によれば、変革をより大きく前進させているリーダーや組織は、生成AIやエージェント型AI、その他のデジタルツールやデータを活用して、顧客によりよい成果をもたらす意欲と能力を持つ社員の力を生かしています。


そうした社員は、不確実で曖昧な状況にうまく対応し、新しい働き方を積極的に試し、変化に伴う知的・感情的な困難にもしなやかに対処する傾向があります。


私たちは、このような社員を**「デジタル・ウェイファインダー」**と呼んでいます。"


"AI時代に必要なのは、道を切り開くことではなく、道を探しながら進むことです。"


"ただし、それが実現するのは、リーダーが彼らを「解決すべき問題」ではなく、ともに未来をつくるパートナーとして捉えたときなのです。"


ここから私は思いました

1、いかに発見するか

2、いかに本気のプロジェクトにするか

3、いかに処遇するか


1、いかに発見するか


このお話は、社内で隠れたイノベータをいかに探すか、ということに、とても似ている気がしました


おそらく資質としては、イノベータ思考で、かつ、パッションがAI活用に溢れている人なのかと思いました


これまでの活躍するイノベータの特徴としては、やりたい分野とノウハウがある程度あって、そこに違和感とパッションが溢れるタイプかと思います。


しかし、AI活用に関しては、より個人にAIパワーに対する興味があれば、爆速でノウハウを身につけることができるので、より個人的な志向に左右されることになり、見つけにくいことになっているのかもしれないと思いました


私は以前、大手企業内のプロジェクトで、700名のイノベータを集めた実務のWGを推進して、会社が目指すべき5本柱を決め、その中でよりイノベーティブな提案をしてくる人材をイノベータという形で、発見できる仕組みを実施していました


デジタル・ウェイファインダーの発見のためには、どこに機会が訪れるのかが未知数なので、極めてオープンなプロジェクト組成の機会と支援の仕組みづくりをすることによって、やらせてみる。


そして、その中から、デジタル・ウェイファインダーな人材を発見していくということが、とても大切なのではないかと思いました


2、いかに本気のプロジェクトにするか


色々試させるということは、おそらく様々な企業が取り組まれると思うのですが、それを実際に実装させて活用していくということまでやらないと、本気のプロジェクトにはならなくて、単なる研修プログラムで終わってしまうと思います


エグジットとして実装を超えていくための仕組みと、実装させていくということには、当然リスクがついてくるので、それが例えば社内用のプログラムだとしても、誤作動やセキュリティリスクなどがあったらどうするんだ、論が必ず出てくると思います


これまでのイノベーションプロジェクトであれば、ある程度の、ビジネスモデルやPoCを経てからの実装だと思いますが、AIプロジェクトは、日進月歩で、まさに試しながら回していくスピード勝負になると思います


そこに生じるリスクを、今こそ挑戦のリスクとして折り込んでおけるかという勝負になるかもしれないと思いました


以前、失敗予算を組んでおくという話をしましたが、とにかく失敗するために、これだけの予算を組んでおくので、必ず失敗してこい、くらいの支援を、きちんと見せるということが大事になってくる気がしました


3、いかに処遇するか


そこでここでもイノベーションプロジェクトと同様の、挑戦への処遇の話も出てくると思います


イノベータは処遇よりも、自分のパッションの実現という内発的な動機の方が多く、かつ会社の資産を有効活用したいという気持ちも強いのではないかと思います


なので、挑戦者への処遇があまり良くない場合でも、ある程度のイノベーションプロジェクトは進んでいたような気がします


しかし、デジタル・ウェイファインダーは、これまでのイノベータよりも、より個人的な内発的動機に基づく人材であり、かつ会社の資産を有効活用しなくとも、実現できるソリューションであることも多いため、挑戦したことに対する処遇があまり良くないと、転職してしまうリスクがより高いかもしれません


より、デジタル・ウェイファインダーとしての挑戦に対する成功・失敗への処遇を明確にしておく必要が出てくるのではないかと思いました


何十、何百のAIエージェントを引き連れて、何十倍、何百倍もの仕事をこなし、これまでの業務自体を抜本的に変えていく可能性のある、デジタル・ウェイファインダーをいかに、組織的に活用できるかが


AIネイティブに変革していく時期における、企業の大きな岐路となると思いました


ということで、一言で言えば


デジタル・ウェイファインダー・ノベーション


そんな話をしています


参考: 著者: リンダ・A・ヒル、スナンド・メノン、アン・ル・カム、リディア・ベガグ、カリーナ・グラジナ 2026年10月28日|Harvard Business Review 「好奇心旺盛な社員の力を引き出し、デジタル変革を推進する」


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