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面白がれるノベーション(1958回)
2026-09-06 14:34

面白がれるノベーション(1958回)

筑波大学教授の落合陽一さんが語った、AI時代に大切な能力に関する言葉に、とても考えさせられました。


落合さん曰く、

「人間がやっぱり今重要なのは面白がれる能力だと思ってて。


ただこのネタ面白いねとか、これが面白いねっていうのを他人に伝えられて


それに、あ、やっぱそれ面白いねと言って、みんなでなんか、じゃあこんな研究したら楽しいよねとか


あ、じゃあこれって本当に必要だよねっていうのが伝播していくと、すごくいい人材が揃ってくんですけど」


ここから私は思いました。

1、面白がれる能力

2、面白がれるが仲間をつくる

3、必要性がさらなる仲間を連れてくる


1、面白がれる能力


研究やイノベーション活動においては、想定外のことが、たくさん起こります。


その際に、想定と違うといって、落胆するのか、逆に面白いんじゃない?と思えるのかによって、180度進む方向が変わることがあるなあと思いました


創造性研究で知られるテレサ・アマビールさんは、

「人は、仕事そのものへの興味、楽しさ、満足感、そして挑戦によって主に動機づけられているとき、最も創造的になる」

と言われています。


創造の出発点は、

「なんかこれ面白そう」から始まり、さらには

「逆に面白いんじゃない?」

なのかもしれないなあと思いました。


AIは答えを出してくれるけど、自分が心から面白いかと思えることは、自分にしかわからない。なんでもいいから

「これ、面白い」

「もっと知りたい」


と感じられる力そのものが、人間の大切な能力になるのかもしれないなあと思いました


2、面白がれるが仲間をつくる


組織心理学者のシガル・バーサードさんは、論文「波紋効果―感情の伝染が集団行動に与える影響」の中で、


「ポジティブな感情が伝染したグループでは、協力が高まり、対立が減った」

と報告されているそうです。


一人の、

「これ、面白い」

が、

「それ、面白いね」

と周囲へ伝わり、仲間をつくっていく。


つまり、面白いものが人を集めるのではなく、

面白がれる人が、仲間をつくっていくのかもしれないなと思います


そして、自分では気づかなかった可能性を、仲間から『それ、逆に面白いんじゃない?』と言われて発見することもある。そこから、発見した本人がリーダーとなって動き始めることもあるのだと思います


これは、先日お話しした、最初の仲間ノベーション(1956回)の、起業家デレク・シヴァーズさんのTED講演「ムーブメントの起こし方」にも通じる話として、仲間が大切かもしれないなあと思いました


3、必要性がさらなる仲間を連れてくる


そして落合さんは、「これ、面白いね」の先に、「これって本当に必要だよね」と語っていました。


ここで、単なる興味が、「誰かのために必要だ」「社会にとって意味がある」という大義に変わる瞬間なのかと思いました。


すると、その大義を実現するために、新たな研究が始まり、研究者や企業、異なる専門性を持つ人たちがさらに集まってくる。

私は、ここからイノベーターリップルモデルが、さらに大きく回り始めるのだと思います。


一人の「面白い」というパッションが仲間をつくり、

「これは必要だ」という大義が、さらに仲間を呼び、

その波紋が社会へ広がっていく。


イノベーションの最初の一滴は、

案外、「これ、面白くない?」「逆に面白いよね」

という一言なのかもしれないなあと思いました。


ということで一言でいうと

面白がれるノベーション


そんな話をしています


参考:NHK「首都圏情報 ネタドリ!」『激変!?“AI時代” 私たちはどう働く』2026年9月5日

・テレサ・アマビール

創造性と内発的動機づけに関する研究

・シガル・バーサード

「波紋効果―感情の伝染が集団行動に与える影響」2002年

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