1. 残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"
  2. 脇が甘い上司ノベーション(19..
脇が甘い上司ノベーション(1958回)
2026-09-06 16:22

脇が甘い上司ノベーション(1958回)

旭化成社長の工藤幸四郎さんが、『カンブリア宮殿』で語られていた「理想の上司」の話に、とても共感しました。


曰く、


"私が思う理想の上司は、脇が甘い人がいいと思いますね。


私、関西長かったんですよ。就職してからずっと関西だったんで。どうだろう、35年間ぐらい。


関西にいたんですけど、関西、ボケとツッコミがあるんですけど、上司がボケるっていうのは、脇を甘くするということ。


で部下が突っ込むっていうのは、そんなわけないでしょみたいな。


これはものすごく会話が進むし、相手にいろんなことは言いやすくなる関係づくりっていうのはもすごく大事だと思うんです。


コミュニケーションが一番やっぱり大事だと思うんで。"


私は思いました。


1、ボケとツッコミは仮説検証サイクル

2、上司からボケる

3、上司から仲間になれる


1、ボケとツッコミは仮説検証サイクル


実は、ボケるというのは、なかなかのテクニックがいるのではないかと思います。


ある意味、常識を逸脱して、突拍子もないことを言うことができないと、良いボケにならないのではないかと思います。


そう考えると、常識やバイアスを壊すことができるイノベータこそが、これからの上司としてふさわしいと言えるのかもしれないなあと思いました。


部下の常識をいかに打ち破るか、お客様の常識をいかに打ち破るか。


さらには、上司がそうくるなら、私はさらにボケてみせるという、笑い飯のようなダブルボケが始まるくらいの、ボケた仮説の応酬があって、


その上で、


「じゃあ、お客様に検証して、どっちが正しいのか勝負だ」


くらいのことが言える上司。


そんな上司が私の理想かもしれないなあと思いました。


2、上司からボケる


ビジネスコンテストをやっても、いいアイディアが出てこない。


「うちの部下は、同じようなアイディアしか出してこなくて、つまらない」


というような声を聞いたことがあります。


それはもしかしたら、主催者側や上司、自分も含めて、問題があるのかもしれないなあと思いました。


まずは、その指示をする側、主催する側から、面白いボケという問いを投げかけないと、それを受け取る側は、いいツッコミもできない。


まずは、自らが、誰もが驚くような、これまでの常識を打ち破るような、ボケという問いを出すことができているのか?


そんな問いを自らにできているかを省みることが、とても大事なのかもしれないと思いました。


自らの組織から良いアイディアが出てこないのは、もしかしたら、自分のボケ不足にあるのかもしれない。


そんなことを思いました。


3、上司から仲間になれる


アイディアマンの上司がいて、どんどん新しい仮説を立てては、部下に検証をさせていく。


それはとてもスピーディで、もしかすると成果を上げている優秀な上司と言われているのかもしれません。


でも、それだけだと部下はAIエージェントのような存在になって、一向に自ら仮説を出せる人間にはならないかもしれないとも思います。


自らの仮説を部下にぶつける時に、この「ボケ」というテクニックの凄さは、そこにユーモアがあることだと思います。


「またバカなことを言い始めたよ、うちの上司は」


と思わせることが、


「じゃあ私もボケますけどね」


という気持ちを想起させてくれる。


実際、北京大学のイー・カオさんらが812人の従業員を対象に行った研究では、リーダーのユーモアは、既存の枠組みを大きく変える「ラディカルな創造性」と正の関係があることが示されています。


さらに、その間には、


「それは違うのではないか」

「今のやり方を変えた方がいいのではないか」


と部下が声を上げる問題提起型の発言行動が関わっていました。


まさに、上司がボケ、部下がツッコみ、さらに部下もボケ始める。


そんな対話が、常識を超えるアイディアにつながっていくのかもしれません。


そして、何を言ってもいいんだ、この場は、という心理的安全性も生まれていく。


このボケという、ユーモアあふれる、さらには脇が甘いと思わせるテクニックによって、


上司という存在から、仲間に降りてきてくれている。


そんな感覚まで持たせることができるのではないでしょうか。


もちろん、時には厳しさも必要だと思います。


でも、上司が「最強の仲間」としてそこにいてくれる存在になる。


これは相当な高等テクニックだなあと思いました。


イノベータリップルモデルを回すためには、どうしても仲間が必要となります。


その仲間が、最強の上司だったら、本当にすごいイノベーションを生む組織になるのかもしれないなあと思いました。


ということで一言で言えば、


脇が甘い上司ノベーション


そんな話をしています。


参考:参考: カンブリア宮殿【オンリーワンで勝ち筋を!宮崎発のコングロマリット・100年企業】テレビ東京  2026年9月3日(木)https://www.tv-tokyo.co.jp/broad_tvtokyo/program/detail/202609/18189_202609032306.html

・イー・カオ、カーシューチェン・ジョウ、ユーボー・ホウほか

「リーダーのユーモアが従業員の創造性に与える影響―従業員の発言行動の観点から」

『フロンティアーズ・イン・サイコロジー』2023年

中国のフルタイム従業員812人を対象に、リーダーのユーモア、従業員の発言行動、漸進的創造性・ラディカルな創造性との関係を調査。


感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

16:22

コメント

スクロール