世の中には、成功の物語がたくさんありますが
でも私は、
まだ成功していない挑戦の物語に、
とても心を動かされました
テレビ東京「ガイアの夜明け」で、
下町ボブスレーの挑戦を続ける
マテリアル社長 細貝淳一さんの言葉に胸を打たれました。
曰く
「悔しい気持ちを持ちながら、俺は前に進んでいけばいいんだし。
ようやく俺たちは1つずつの階段を上って、最後の階段だけ残してんだよ。
じゃあそれをやるのかやらないのかっていうのは、自分たちの意思次第でしょ。」
(参考:テレビ東京「ガイアの夜明け 不屈の町工場!下町ボブスレーのDNA」2026/3/6より)
この言葉の中に、私はイノベーションの本質を見た気がして、以下のことを思いました
1、悔しさは創造の燃料になる
2、イノベーションは階段を登る仕事
3、最後の一段は続けてる中にある
1、悔しさは創造の燃料になる
挑戦がうまくいかなかった時、
普通はそこで諦めたくなりますが
でも細貝さんは
「悔しい気持ちを持ちながら、前に進む」
と言われてることに感動しました
心理学者のアンジェラ・ダックワースは、
長期的な成功を生む力を
グリット(やり抜く力)
と呼びました。
「情熱と粘り強さの組み合わせが、長期的達成を生む。」
(アンジェラ・ダックワース『GRIT』)
つまり、
悔しいと思い続ける気持ちが、次の挑戦を促してくる
これは私がいつもお話しする、情熱のポートフォリオにおける、成長・脱出パッションだと思います
ここに火がついた人は、相当な遠くまで飛べる可能性があると思います
つまり、イノベーションというのは、実は失敗続きの先に
悔しさの中から生まれる
それは強いパッションの賜物だと思いました
2、イノベーションは階段を登る仕事
細貝さんの言葉で、私が特に好きなのが
「最後の階段だけ残してる」
という表現です。
ニーチェは、偉大なものは完成ではなく「生成の過程」に宿るという趣旨のことを述べています。
(ニーチェ『力への意志』など)
つまり、
創造というのは完成した瞬間ではなく、
登り続けている途中
に宿る。
下町ボブスレーも、
最初から世界と戦えたわけではありません。
何度も失敗して、
何度も作り直して、
一段ずつ階段を登ってきた。
イノベーターというのは、
革命ではなく
奇跡でもなく
階段を登り続ける人
なんだと思います。
そして階段を登ること自体が、ワクワクして、楽しくて仕方がない
そんな人なのかなあと思いました
3、最後の一段は続けてる中にある
そして細貝さんは、最後にこう言います。
「やるかやらないかは、自分たちの意思次第」
ここが、ものすごく大事なところだと思いました。
芸術家の岡本太郎はこう言っています。
「芸術は爆発だ。」
この言葉は有名ですが、
実はその背景には
常識を壊す覚悟
があると感じています
創造の最後の鍵は、
技術でも資金でもなく
覚悟にあると言ってもいいかもしれません
最後の一段を登るかどうか。
そこに、
挑戦者のすべてがかかっている。
秋元康さんが以前、
「あと1ミリで届くところまで来ているのに、諦めてしまう人が多い」という趣旨の話をされていたのを思い出しました。
それを諦めないためには、どれだけパッションの源に火がついているか、そして、それをワクワクして続けられているか、なのかもしれないなと思いました
イノベーションは、
天才が突然
世界を変えることではなくて、
悔しさを抱えながら
階段を一段ずつ登り続けていくこと
でもその登り続けていることがワクワクして仕方がない
それだけでいいのではないかとさえ思わせて頂きました
ということで、一言で言えば
階段を登り続けるノベーション
そんな話をしています
(参考)テレビ東京「ガイアの夜明け 不屈の町工場!下町ボブスレーのDNA」2026年3月6日放送
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