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応援される人になるノベーション(2002回)
2026-10-21 18:52

応援される人になるノベーション(2002回)

アメリカでヨシダソースを大成功させた起業家、ヨシダグループ創業者の吉田潤喜さんの言葉に、人生における人との出逢いと、ビジネスの本質について、深く考えさせられました。


曰く、

「これは自慢じゃないですよ。やっぱりね、人生、金儲けやない、人儲けや。人儲けって、人をうまく使って儲けるとか、お金を騙し取ることとは違う。人生は人との出逢い、心から応援してくれる人をどれだけつくれるか。それこそが人間の勲章やと思います。」


「借金して商売していたから、ソースを買ってほしいという気持ちは強かったですよ。でもその前に、この吉田潤喜を見て愛してほしい、その一心でした。商品を売るんじゃない、自分を売ったんです。」


「まあ、僕も死に物狂いで約束を守ったことが大きいと思う。1回店に入れてもらった商品は、たとえ損してでも、売り切るまで実演販売を続けました。約束は絶対に反故にしなかったですね。」


「知名度がない僕らが勝つには、実演販売しかない。1本でも多く売ろうという姿勢をバイヤーたちも応援してくれて、いまのような人気商品になったんです。」


「考えてみたらそれまで、僕は自分で失敗する道を選んでいました。調子に乗るって、見栄を張るということだよ。商売でも人間関係でも、最大の敵は見栄だと思う。そのことを、周りの人が気づかせてくれて、助けてくれました。」


「あの人がやるなら手伝いたい、この人が言うなら信用できる。そう思われることが人間の最高の勲章。そう改めて思ったね。」


ここから私は思いました。


1、自分自身を売る

2 自分自身への信用を裏切らない

3、本当のことを言ってくれる仲間


1、自分自身を売る


「人生、人儲け」とは、一儲けと、人儲けを掛け合わせていて、とても洒落てて、キャッチーな良い言葉だと思いました。


人儲けと、言われる言葉の一つの大きな鍵として、「自分を売ってきた」ということに、とても共感させていただきました。


私が大手企業の広報部にいたときに、NDAなどが厳しいお客様が多かった中で、なかなか世の中にソリューションをアピールできなかった時に考えたのが、まさに「人を出していこう」という施策を打ったことを思い出しました


アップルが、スティーブ・ジョブスの言われる「Think Different」に、私も含めて、世の中の熱狂的なアップルユーザを増大させたように


製品やソリューションを売ることも大事ですが、誰がなぜそれをやっているのか、ということがとても、人の心を動かすということを、その時思いました。


イノベータリップルモデルでいえば、それがまさに大義の部分になるのですが、誰がどんな世界を実現しようとしているのか、それが、伝わることが、ビジネスを立ち上げる上で、いかに大切か、ということかと思います。


様々なVCの方から聞く言葉として「人に投資する」「彼ならどんな状況でもなんとかしようとする」そんな人に投資したくなる、そんな言葉も思い出しました。


2、自分自身への信用を裏切らない


吉田さんは、店に置いてもらった商品を売り切るまで、実演販売を続けたと言います。私は、ここに信用とビジネスの本質があるように思いました。


私が独立してから、常に心がけていることは、私に仕事をしてくれた方の、期待をいかに超えるか。なんとしても、期待を超える結果をお見せする。そこに全精力をかけようと思っています。


これは、お金の大きさでは、決してなくて、なぜなら、お金の大きさは、出す人の懐具合によって、いくらでも変わってしまうし、少ない中から頑張って出してくれた人のお金は何よりも大きいと思います


一円でもいただいた仕事としては、どれだけ自分の稼働がかかったとしても、なんとしても、その人の期待を超える結果を出す、ということこそ、私を信用してくれた人への恩返しだと思います


それが残念ながらうまくいかないこともたくさんありますし、むしろその方が多いのかもしれないけれども、それでも期待を超えるものをだし続けたいという利他パッションのようなものがある気がします


このYouTubeにしても、時には視聴者0件の時もありますが、それでも、毎回、少なくとも自分自身が感動した話をすることは、聞いてくれてる人の期待をなんとか超えるお話を届けるためには、絶対に外さない、という思いでやっています


ある意味、それは、相手との信用を作るためということもありますが、自分自身への納得感、自分自身の誇りのため、自分に嘘をつかないという、自分自身への信用から始まるのかもしれないと思いました。


3、本当のことを言ってくれる仲間


うまくいってきたり、少し成功をし始めると、調子に乗ってくるということが、本当に怖いなと思います


つまり、何か自分がやってきたことこそが、全て人類の成功の道のりなのだというような、勘違いをしてしまって、ついつい見栄を張ってしまっている、という経験は誰にもあるのかもしれないなと思いました。


吉田さんの場合は、お母様がその目を覚ましてくれたという逸話が、とても響きました。


そんな時に必要となるのは、イノベータリップルモデルにおける、仲間がいること、それがとても重要になるということかもしれないと思いました


ついつい自分が見栄を張ってしまっている、調子に乗ってしまっている、そんな時に、仲間が、それを厳しく指摘してくれる、そんな仲間がいるかいないかで、間違った方向に突き進まなくて済む、そんなセーフティネットになるのではないかと思いました


これは自分自身だけで、超えることはもしかしたら難しいのかもしれないと思いました


もちろん、起業家の方は、自信を持って、自分が作る未来が必ずくる。と言わなければならないので、多少のバイアスはかかっていていいと思うのですが


その中で、自分は等身大でいられているのか、見栄を張っているようなことはないのか、素直に他の人の話を聞けているのか、というような自問が大切になると思いました


そのバロメーターは、イエスマンではない、真の仲間を持てているか、ということになるのかもしれないなあと思いました。


その仲間の声を聞けているからこそ、また応援してくれる人たちが出てくる。ひいては応援してもらえる人になれる。そんなことなのではないかと思いました。


人生、人儲けとは、応援してもらえる人をどれだけ持てるかということ。


そのためには、自分自身を売ること。そして、自分自身への信用を裏切らないこと。さらに、そんな自分に本当のことを言ってくれる仲間を持つこと。


人に応援される人になるためには、まず自分が自分を応援できる人間であること。

そして、そんな自分を、ときには厳しく正してくれる仲間がいること。


その積み重ねこそが、人生における「人儲け」なのかもしれないと思いました。


ということで、一言で言えば、


応援される人になるノベーション。


そんな話をしています。


参考

月刊『致知』2025年10月号、特集「出逢いが運命を変える」

吉田潤喜さんインタビュー『人生は金儲けでなく人儲け』

https://www.chichi.co.jp/info/chichi/pickup_article/2025/202510_yoshida/


吉田潤喜著『人生、金儲けやない、人儲けや!』(2021年、ヨシダフーズインターナショナルジャパン)

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