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スローモーション・マルチタスク・ノベーション(2001回)
2026-10-19 16:05

スローモーション・マルチタスク・ノベーション(2001回)

経済ジャーナリストで作家のティム・ハーフォードさんの言葉に、イノベーションを生み出すための、大切な考え方を教えられました。


曰く

"一流の科学者は取り組むテーマを変え続けていたのです"


"そういう高い創造力を保ち続ける科学者は平均すると最初の研究論文100編で 43回もトピックを変えていました"


"創造力の秘訣はマルチタスクをスローモーションですることのようです"


"そうした人たちは大概 複数のプロジェクトを同時進行させており普通の人より趣味にも真剣に取り組むことが多いとしています。スローモーション・マルチタスクは創造的な人たちの間では普通のことなのです"


そして、アメリカの偉大な振付家トワイラ・サープさん曰く

"プロジェクトごとに 大きな段ボール箱を用意し箱の側面にプロジェクト名を書きます。そして箱の中に DVDや本雑誌の切り抜き劇のプログラムや物など創造的なインスピレーションを与えるものなら何でも入れていきます。”


ここから私は思いました。


1、寄り道が創造性を生む

2、行き詰まりを可能性に変える

3、箱を行き来する


1、寄り道が創造性を生む


私は小さい時から、落ち着きがない、と通知表に書かれていたように、一つのことに集中して取り組むことがとても苦手でした。


小学生の頃は、興味が、あっちこっちに飛んでしまって、教室の椅子にじっと座っていることができなかったので、先生の真横に、みんなの方を向いて、授業を受けさせられていました。


それでも、先生は、怒るでもなく、こうちゃんは、そういう子だから、こうやって授業受けようねえ、くらいな感じで、接してくれていたので、それが悪いことだとは全く思わずに成長できたのは、本当に先生に感謝だなあと思います。


今回のハーフォードさんのお話は、そんな私にとても勇気をいただける話にもなった気がします。


今の私も大企業のイノベーション支援をやったり、起業家の支援をしたり、講演をやったり、さらには、アカペラを歌ったり、曲を作ったり、YouTubeをやったり、本を書いたり、やりたいことがありすぎて、一見しっちゃかめっちゃかかもしれないなあと思いますが


でも実は、自分の中では、全てがいろんなところで繋がっていて、それぞれが、良い影響を与え合っている気がするので、とても腑に落ちたが気がしました


何か一つのことを、まずはきっちりやって、ノウハウをつけてから、T字型人間、またはπ型人間になるのが、なんとなく、王道な考え方として言われている気がします


だからこそ、大谷選手の二刀流が話題になったりもするのかなあとも思いますが、逆にいろんなことをやっているかこその良さがたくさんある、特に、創造性という意味では、むしろ大事なこと、というのは、嬉しくなります


シュンペータさんの新結合や、チェスブロウさんのオープンイノベーションも、これは一つの中の話ではないですが、既存のアイディアが掛け合わさるとき、違うソリューションが掛け合わせる時に、新しいイノベーションが起きるという意味では


1人新結合、1人オープンイノベーションとしての、寄り道をするようなあり方はとても創造性を生むことにつながる


寄り道をしないで、帰りなさい。と小さい頃はよく言われましたが、寄り道をしながら帰る子が、実は創造性を育んでいるのかもしれない、そんなふうにも思いました



2、行き詰まりを可能性に変える


いくつかの寄り道をしているメリットとして、もう一つ良いことは、一つの道が閉ざされた時にも、他の道に容易に進めるというリスクヘッジが効くということもあると思います


私が独立できたのは、独立する数年前から、副業としてスポットコンサルをやりながら、自分の市場価値がどれくらいあるのか、どれくらい自分という人間に仕事がくるのか、というのを仮説検証していたことは、とても大きかったと思います


一つの道しかなければ、その道が今ひとつ自分の思い通りの内容にならなくなった時に、甘んじて受け入れなければならないということが、起きる可能性があると思います


私が、全世界一世帯あたり一法人化、を会社のミッションに据えている理由は、一人一人が、選択権を持てる人生になってほしいという意味合いも含めています


必ずしも、副業で法人化すべきということでも、誰もが起業しよう、という話ではなく、自分で価値を創って、誰かが喜んでくれるという状態を、仕事でも、趣味でも、創っておくことが、自分としての選択肢を増やすことになり


ある意味自分ポートフォリオを組んで、リスクヘッジしていける、精神的にもとても余裕を持てる話につながること、とも思いました。


3、箱を行き来する


いろんなことを並行してやることのデメリットは、いろんなことをやりすぎて、しっちゃかめっちゃか、全てが中途半端になる、というリスクもあることかと思います。


そこにいみじくも、振付師トワイラ・サープさんの「箱」の話が、とても大事だなあと思いました。


これは、リアルでもバーチャルでもいいのですが、プロジェクトごとに大きな箱を用意し、その中に本や資料、写真、創作のヒントになるものを、とにかく入れちゃう。


私の場合は、メモ帳に、タグをつけて、はっつけています。必要な時には、そのタグで引っ張り出せば、現在の状況が、思い出せる形にしています。


レドナルド・ダ・ビンチさんが、メモ魔だったということは有名な話ですが、実は、そういう効果もあったのではないかと思っています。


めちゃくちゃ単純な話ですが、なんだかんだ、これがマルチタスクをうまくやるための、とても大きなコツなのではないかと思います


そして重要なのは、その箱があることによって、その箱を見える化することができるので、箱と箱との行き来をすることになるということかと思います。


バラバラな情報は、人間の頭では、なかなか整理できないので、自分の興味を箱化しておくことが、その箱を意識できるし、さらに箱と箱を掛け合わせることも、行き来することもやりやすくなって


1人新結合や、1人オープンイノベーションも、さらに加速化することができるのではないか、そんなふうにも思いました


ということで、


マルチタスクというと、忙しすぎて、回らないからというネガティブなイメージもありますが


あえて、積極的に、しかも、それぞれを急がない、スローモーションな、マルチタスクは、実は、創造性を生むための、良きソリューションの一つかもしれない、そんなふうに思いました


一言で言えば

スローモーション・マルチタスクノベーション


そんな話をしています



参考


ティム・ハーフォード、TED講演『自らの創造性を最大限に生かす素晴らしい方法』(2018年11月)

https://www.ted.com/talks/tim_harford_a_powerful_way_to_unleash_your_natural_creativity

日本語対訳

https://digitalcast.jp/v/27492/


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