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下手になる勇気ノベーション(2005回)
2026-10-24 19:33

下手になる勇気ノベーション(2005回)

がん診断の研究開発科学者であり、趣味の裁縫でイギリスBBCのコンテスト番組『The Great British Sewing Bee』2025年に決勝まで進出した、ヤスミン・プロクター=ケントさんの言葉に、人生を豊かに生きる鍵を教えていただきました。


曰く、

「父はとても好奇心の強い人で、その好奇心があるからこそ、いろいろなことを試し、実際にやってみようとする人でした。私も、そういう人間になりたいと思っていました。」


「私は、十分に休息を取り、裁縫や陶芸、料理、読書など、自分が楽しめるものを持っているときの方が、仕事でも優れた成果を出せるとわかっています。」


「キャリアの中で、ある程度の成功を収め、順調に前進するようになると、その成功を続けたいがために、成功していることだけに集中したくなります。そして、新しいことに挑戦して、うまくできない自分になることが怖くなるのです。」


「間違えることを、自分に許しましょう。下手であることを、自分に許しましょう。恥ずかしい思いをすることを、自分に許しましょう。」


私は思いました。

1.成功バイアスの破壊

2.下手になる勇気

3.下手が増えるほど成果が出る


1.成功バイアスの破壊


ある程度の役職になる、地位を得る、お金を得る、先輩になる、上の立場になる、みたいなことは、きっと、誰もが年齢を重ねるとともに多くなってくるのではないでしょうか


そうした時に、こんな立場なんだから、しっかりしなきゃとか、下手なことをやったり、お話したりしたら、みんなに迷惑がかかるとか、期待に応えなきゃとか


見えないバイアスにがんじがらめになるということは、自分も感じていました


そういう意味で、独立したことは、その鎖を少し解いてくれたかもしれないなあと思います


部下もいる、お客様もいる、そして会社のブランドを纏っている、これらの鎖に縛られて、自分1人だけの判断では動けないし、現場に行きすぎてもいけないし、ましてや自分から発信することのリスクが大きすぎて、当たり障りのない選択をする


自分が成功してきた方程式には、自分なりの納得感があるし、前例でもあるので、その枠にはめておけば安心できる


などなど、組織の中にいれば当たり前と思っていたことが、そこには、決してリスクを踏んではいけないという


成功しなきゃいけないバイアスがあったような気がします


それがいつの間にか、心のありようにも浸透してきて、人生全てが、そんなリスクヘッジばかりの選択をしてしまうようになる


恐ろしいことだなあと改めて思いました


今も、もちろん、失敗してお客様から怒られることは怖いですが、自分1人がケツをまくれば、という思いがあるので


ある意味思い切って、下手を打つことも、勉強のうちと、割り切れるようになった気がします


きっと自分の心ありようも、もっといろんなことに挑戦してみたい、自分ならあと何ができるんだろう、と思えるように、なってきたような気もします


2.下手になる勇気


そういう意味では、下手になっても、大丈夫な環境を作るということがとても大切なのかもしれないなと思いました


心理的安全性ではないですが、自分自身が、ここで、万が一、下手を打っても、まあ復活できる、そんな環境で下手を打つ練習をする


そんな挑戦の仕方もあるのかもしれないと思いました


私が独立してから、下手を打ってもケツをまくればいいと思えるのも、あまり背負っているものがないからな気がします


それは別に独立でなくとも、ヤスミンさんのように、趣味としての裁縫でも、サークル活動でも、少し前に流行ったソロ活でも、どこかに副業でバイトしに行く、でもいいのかもしれません


めっちゃ下手こいて、学生の先輩にしこたま怒られるバイト、みたいなことも、なかなか刺激的な経験として、自分の成功バイアスを破壊してくれるかもしれません


この歳になって、そこまで怒られることは、本当に少なくなっているので、正直、そこに踏み込むには、めちゃくちゃ勇気がいると思います


でもその一歩を進めることで、これまでの自分の思い上がっているかもしれない成功バイアスをあえて、破壊にいく


そのうちに、そのバイトがめっちゃ楽しくなって、これまでの人生に違う潤いをもたらしてくれるかもしれない


そんな下手になるための練習を、下手になる勇気を持って、やってみる


それは、ある程度の人生を踏んできたからこそ、最も刺激的で、新しい自分に出会えるのかもしれないなあと思いました


3.下手が増えるほど成果が出る


そして実は、少し違う環境で、そんな下手を改めてたくさんやらかして見ることが、自分の柱である本業でも、良い成果を出すようになってくる、というヤスミンさんの言葉に、グッときました


きっとその経験は、本業においても、人間関係のあり方や、さらなる挑戦への意欲や、失敗しても大丈夫、さらには失敗があるから次が出てくる


というようなことを、改めて思い出させてくれるのかもしれないなあと思いました


本業が忙しくなることは、それが自分の好きなことであれば、なおさらに一生懸命になって、全てをそれに捧げたくなってしまうかもしれないけれども


そこには、成功バイアスという罠が潜んでいて、うっかり落ち込んでしまっているかもしれない


そのためにも、全く別環境での、下手をうつに違いないことを、やる時間は取っておく


そして、失敗の味、挑戦の味を、忘れないようにしておくことが


本業にとっても、人生にとっても、豊かに生きることができる鍵なのかもしれないなあと思わせていただきました


さらには、これは私がお話ししている、一世帯あたり一法人化にもつながると思います。別に法人にしなくとも、自分自身で価値を作る、そして誰かが喜んでくれる、そういう活動自身が、新たな下手になる勇気を与えてくれるし


もしかしたら、それが、本当に価値をうみ、第二の人生の柱になることもあるかもしれない


そんな展開まで考えてしまいました


ということで一言で言えば


下手になる勇気ノベーション(2005回)


そんな話をしています


参考


科学誌『ネイチャー』キャリア編集部(2026年)「裁縫が科学における失敗と成功への備えになる理由」著者:ドム・バーン 出演:ヤスミン・プロクター=ケント ポッドキャストシリーズ「科学における創造性」

https://www.nature.com/articles/d41586-026-01388-w


※引用は、ポッドキャストの英語文字起こしを日本語に翻訳したものです。

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