2017年に『Fast Company』より「最もクリエイティブなビジネスパーソン」の一人に選出された、Airbnb デザイン部元バイス・プレジデント ティム・アレン氏 さんと、レイ・イナモトさんの対談に、危機的状況の乗り越え方の真髄を教えて頂きました
曰く
"普通ならパンデミックの影響で業績が8週間で80%も下落するという経験をして、その8か月後に上場するなんて考えられませんが、Airbnbはデザインの力で最大の危機を乗り越え、上場を果たしたんです。"
"危機の時こそ、表面的な問題解決ではなく、根本的なニーズに立ち返ることが重要だと思います。
Airbnbの場合、「宿泊予約が減った」という表面的な問題に対して「宿泊料金を下げる」という対症療法的な解決策もありました。
でも実際には、人々のライフスタイルそのものが変化していた。
在宅勤務が当たり前になり、都市集中型の生活から分散型の生活へとシフトしていた。
この根本的変化を理解したからこそ、長期滞在や郊外物件という新たな価値提案ができたんです。"
ここから私は思いました
1、危機は機会に変えられる
2、根本的な課題を掘り下げる
3、素早く動く
1、危機は機会に変えられる
自分は、危機的状況に陥ったら、どうしようどうしようと、焦った挙句に、モグラ叩きのような、とにかく目の前の対策を打っていくことに、躍起になってしまう気がします
でも、本当には、危機的状況がきているということは、何か、根本的な変化がきているのではないかと、冷静に考えを切り替えることが、とても大事なんだなあと思いました
売上や利益が下がっている。じゃあ、コストをなんとか下げていこう、人件費をさげていこう、というのは、ある意味必要なこともあるかと思うのですが
そこで、改めて、立ち止まって考える人が必要ということかと思います
それは、もしかしたら、「変わらなければならい」サインなのかもしれない。
さらに言えば、「変わること」によって、新たな機会に変えることができるのかもしれない
そこに、手を打つかどうかで、危機を乗り越えるだけでなく、新たなチャンスに変えていくことができるかどうかの、境目になるんだなあということが
実例として、よくわかった気がしました
2、根本的な課題を掘り下げる
Airbnbが注目したのは、いわゆる「宿泊需要」が激減するということではなく
「人の生き方」が激変する、ということだったような気がします
コロナの時には、このままでは、「宿泊需要」はほとんどなくなってしまうのではないかと、誰もが思っていたと思います
でも、そこで、コロナで「人の生き方」が激変しているに違いない、そこにある新しいペインがなんなのか、ということを、いち早く
おそらく現場100回で捉えていったのではないか、と思いました
単純な「宿泊需要」は減るんだけれども、コロナで新しいペインを抱える「宿泊需要」が実は別に立ち上がっている
それは、コロナによる人の生き方が変わってきているから、という気づきが、大きな転換点になった、ということなのではないかと思いました
3、素早く動く
業績が8週間で80%下落して、その8か月後に上場という、圧倒的なスピードが、Airbnb の凄まじさだなあと改めて思いました
コロナという激変を、誰よりも早く、新たに生じる真の課題を捕まえて、そして、誰よりも早く仮説検証に取り組む
この思考と行動の速さこそが、Fast Failという根本原理を理解しているイノベーティブ企業の真髄であり
だからこそ、どんな変化があっても、信頼され続けるブランドを持つことができるのだろうなあと、改めて思いました
それは常にユーザに共感し続けるデザインの力であり、信頼されるブランドを作るブランドシフトなのかもしれないと思います
ということで、一言で言えば
危機をデザインで乗り越えるノベーション
そんな話をしています
参考:本: Brand Shift(ブランド・シフト) 「信頼」で選ばれる時代の成長戦略 電子版発行日 2026年6月2日 Ver. 1.0 著者 レイ・イナモト 発行所 東洋経済新報社
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