2017年のブロードウエイでトニー賞6部門を獲得した、ミュージカル ディア・エヴァン・ハンセンの日本初公演に感動してとても考えさせられました
こんなキャッチコピーから始まります
"はじまりは、僕が僕に宛てた1通の手紙と、
ひとつの嘘だった。"
(ホームページより)
ここから私は思いました
1、確証バイアスが描く物語
2、バイアスを砕く贈与の存在
3、贈与がくれる自らの選択
1、確証バイアスが描く物語
素晴らしい音楽と、皆様の歌唱と演技、また美術もセットも、本当によく考えらえているなあと、とても感動しました
私がとても印象に残ったのは、人は、事実よりも、自分が信じたい物語を信じてしまう、確証バイアスの怖さを思いました
劇中では、一つの嘘が、周囲の「こうであってほしい」という願いと重なり、一つの大きな物語に、どんどん発展していきます
この物語を通じて思ったのは、私たちは、真実だけで生きているのではなく、善意からの希望に溢れた物語を、全く事実と異なる形に変容させながら、実は紡いでしまっている
そんなことがあるのかもしれないなあと思いました
2、バイアスを砕く贈与の存在
イノベータは、どんなに世間の反対があろうと、そのバイアスを壊していく人であると、私は思っていますが
この物語から、そのバイアスに塗れた物語を壊すものとして、贈与の力、というものがあるのかもしれないなあと気づかせていただきました
贈与の最も身近な姿は、親の愛情というのがあると思いますが、それは、「出世する物語」や「大成功する物語」を求めているのではなくて
ただ「あなたがあなたである」ということを、目指して、ひたすらに「自分らしく幸せに生きる」ことのみを、祈り、願っているものなのだと思います
それに、触れた時、どんな確証バイアスに塗れた物語も、真の姿へ戻ることを助けてくれる、そういうパワーを持っているのだなあと、思わせていただきました
その時、人はありのままの自分と向き合えるのかもしれない、そんなことを思いました
3、贈与がくれる自らの選択
誰かが信じてくれたから、自分も自分を信じてみようと思える。それが贈与の素晴らしい力のような気がします
その結果、ありのままの自分を見つめることで、自らのパッションの源に沿った、選択をしていけるようになるのかもしれないなと思いました
贈与で、誰かに与えられた愛は、依存させるものでは決してなく、
自分自身で、自分の人生を選び取れるようにしてくれる
だからこそ、本当の贈与は、人を自由にしてくれるものなのかもしれないと思いました
そんな素敵な物語を見せてくれたのが、ディア・エヴァン・ハンセンでした
一言でいうと、ディア・エヴァン・ハンセン・ノベーション。
そんな話をしています。
参考:ミュージカル ディア・エヴァン・ハンセン ジャパン2026 脚本 スティーヴン・レヴェンソン 作詞・作曲 ベンジ・パセック/ジャスティン・ポール 翻訳・演出
小山ゆうな 訳詞 高橋知伽江 出演 柿澤勇人 安蘭けい 主催 ホリプロ/テレビ朝日
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