違うまま共にに生きるノベーション(1924回)
スーパー歌舞伎「もののけ姫」にめちゃくちゃ感動し、プログラムの中にあった、スタジオジブリの依田謙一社長からの、宮崎駿さんが、もののけ姫の映画の企画書で書いていたという言葉に、感動しました
曰く
"少女は、最後に少年にいうだろう。
「アシタカは好きだ。でも人間を許すことはできない」と。
少年は微笑みながら言うはずだ。
「それでもいい。私と共に生きてくれ」と。
そういう映画を作りたいのである。''
ここから私は思いました
1、それぞれの正義
2、許さないを受け入れる
3、違うまま共に生きる
1、それぞれの正義
改めてスーパー歌舞伎で「もののけ姫」を観させていただき、このストーリーには悪役もヒーローもいないのだなあとつくづく思いました
それぞれが、それぞれの正義のために戦い、傷つき、そして新たな正義を模索していく、そんな物語に思えました
進撃の巨人の塀の中の人と、外の人と、景色が全く違うように、自然界と人間というのも、いつの間にか、全然違う正義を持つようになってしまったのかもしれないなと思いました
もともとは、同じ正義のもとにあったはずなのに、いつの間にか、それが対立するものになっていってしまう
これは、自然と人間だけではなくて、国と国の関係や、人間関係や組織関係においても、そのようなことが起きて、そして、いつの間にか、対立軸ができてしまっている
まさに世界の縮図だなあと思いました
2、許さないを受け入れる
少女が「人間を許すことはできない」と言った中で、少年が「それでもいい」と許していることが、とても大きな考え方の転換になるのではないかと思いました
例えば、子供が喧嘩をした場合でも、謝りなさい、から始まって、じゃあ、お互いに握手、という形で、暗黙に、謝ったんだから、許してあげなさい、ということがあるのではないかと思いました
お互いに違いがあることを認識して、そして、お互いに許し合うこと、ということがとても大切だとは思うのですが、現実問題では、そんな都合のいいことはほとんどない
どうしても、許せない、という感情が湧き上がってきてしまう
そういう現実を見つめるのだ
という強いメッセージを感じました
だからこそ、許してくれない、ということを受け入れた上で、どうするのか、という起点に初めて立つことができる
そんな考え方を学びました
3、違うまま共に生きる
人間関係の中では、あまり合わない人とはそもそも合わないことが最善策、みたいなことを言われるのもよく見る気がします
先方が許してくれないから、なんか、考え方が合わないから、じゃあいいや、と言って、2度と会わないような選択をとっていくこともあるなあと思いました
しかし、この少年は、それでもいいから、共に生きる、ことが大切と言ってくれてるのかなあと思います
人それぞれでいいんじゃないの、という突き放した考え方から一歩進んで
違うんだけど、もっと関わっていこうよ、という、違うからこそ、一緒にいて、面白いんじゃないと言えるような方向性の気がします
知ってる、僕のこと、嫌いなんでしょ、それでいいよ、でも僕は、全然君のことは嫌いじゃないから、それでいいよ
と言ってくれているような
それがいつしか、きっと本当の共生をすることができる、きっと第一歩になると信じているからなのかもしれないなあと思いました
答えはないけど、答えを一緒に探していくことができるかもしれない
そんな可能性に賭けてみる、そんな宣言なのかもなあと思いました
ということで、一言で言えば
違うまま共にに生きるノベーション
そんな話をしています
参考:スーパー歌舞伎「もののけ姫」原作 宮崎駿 オリジナル音楽 久石譲 脚本 丹羽圭子 戸部和久 上演台本・演出 横内謙介 協力 スタジオジブリ 出演 市川團子 市川中車 他 新橋演舞場 制作 松竹 のプログラムより
動画で観たい方はこちら
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