山崎豊子さんの命を賭けたと言われる名作、大地の子の、舞台を観て、心から魂が打ち震えました
私は以下のことを思いました
1、我々は誰の子なのか?
2、我々はどこに還るのか?
3、共感力を発動させられるか?
1、我々は誰の子なのか?
この大地の子と言うタイトルは、本当に深く考えさせられました
どの国に生まれ、どの国に育ち、誰から生まれ、誰に育てられたのか?それは、そんなに大切なことなのか?と思ってしまいました
私は世界20都市でオープンイノベーションコンテストを主催してきて、5大陸を巡りながら、様々な国の人たちとお会いして、お食事をして、ビジネスについてたくさんお話ししできました
その時に感じたのは、どの国の人でも、どんな風習、風土の人たちでも、みんな話せばおんなじなんだなということでした
もちろん、国があって、風土が違って、文化が違って、それがとても面白いと思います。そしてみんなが、大地は1つ。自分が大地の子であると、思えればだなぁと思いました。
2、我々はどこに還るのか?
大地から生まれた子は、大地に還る。そしてその大地から、草木が生まれて、花が咲いて、虫が集う。
そこに動物たちも集って、いつしか木々が育って、森になる。その森から生まれた恵みを、大地の子が頂いて、恋に落ちて、新たな生命が生まれて、そして大地に還っていく。
そんな当たり前のことを、想像するだけで、とても幸せな気持ちになれるような気がしました
人は1人で生まれて1人で死ぬのだ
それは真実だと思いますが、全てが繋がっていることも、真実だと思いました
3、共感力を発動させられるか
イノベーションを行う上では、共感力がとても大切と言われます
デザインシンキングをする時にも、そこに本当のペインのある人をいかに炙り出せるか、が求められると思います
コンサルをしていた時には、「それで、お前は、実際に現場でユーザーになったのか?!」とよく怒られました
ユーザーヒアリングをして、机上で付箋紙を貼って、ホワイトボードに書いて、議論をしているだけでは、とてもじゃないけど、本当の痛みは、わからないよなあと、限界を感じることがあります
今回、舞台を見させていただき、奈緒さんの鬼気迫る叫びと、そして無感情と、その起伏に、まるでその時代のその場に居合わせているかのような、思いを味わいました
演劇は、その時その場の感情を、ある意味、本当のこと以上に、真実に近づくことができるのだなあと、思ってしまいました
哲学者リチャード・ローティは、小説や物語が、人の痛みを理解する力を育てる「感情教育」の役割を持つと語っています。
まさにそんな感じを覚えました。
山崎豊子さんは、本小説を書くために、現地現場に赴き、何人もの現人にインタビューをして、真実を炙り出そうとしたそうです
畑村洋太郎さんの言われる、三現主義そのものだと思います
イノベーションにおいても、三現主義、そして、他の人々に、共感力を発動させるための伝え方、これがとても大切だと思い知りました
ということで一言で言えば
大地の子ノベーション
そんな話をしています
参考:舞台 大地の子 原作 山崎豊子『大地の子」脚本•マキノノゾミ 演出・栗山民也 出演 井上芳雄 奈緒 上白石萌歌 ほか 主催・制作 明治座 東宝
感想
まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!