落語などで、江戸の名裁きとして語り継がれる 大岡越前 の話に、「関係性の価値」について深く考えさせられました
概ね以下のような内容です
"「三方一両損」は、三両を拾った左官と、それを受け取らない大工の、江戸っ子としての意地がぶつかって、大岡越前が登場し、自ら一両を出し、四両を二両ずつ分けることで、全員が一両ずつ損をする形に収めた"という物語です
ここから私は思いました
1、ソーシャルキャピタル
2、良い関係を創造する→三方よし
3、壊れた関係を修復する→三方一両損
1、ソーシャルキャピタル
「人々のつながりは、個人と社会の生産性を高める。」
ロバート・パットナム のこの言葉は、とてもシンプルですが、関係性の価値を端的に示しているように感じます
つながりは、単なる人間関係ではなく、生産性そのものを高める「資本」である
関係があることで、協力が生まれ、摩擦が減り、挑戦がしやすくなる
それを、ソーシャルキャピタルと表されているわけですが、これを如何に維持していくことができるのか
ここに人類の叡智が結集していくべきイノベーティブポイントなんだろうなあと、思いました
2、良い関係を創造する→三方よし
ソーシャルキャピタルを創り出す叡智の一つとして、近江商人の 三方よし は、その一つの答えのように感じます
売り手よし、買い手よし、世間よし
マイケル・サンデルが『これからの「正義」の話をしよう』の中で
「正義を考えるには、私たちがどのような共同体に属し、どのような物語を生きているのかを問わなければならない。」
と言われている通り、どんな集団にいようと、共同体としての物語を紡いでいかないと、ソーシャルキャピタルは、実現できない
という意味では、三方よしは、何か新しいソリューションを世に出す際には、必須の物語なのだろうなあと思いました
3、壊れた関係を修復する→三方一両損
ただ現実は、どれだけ設計しても関係は壊れることがある、という事実にも向き合わなければならない
そのときに必要な人類の叡智が「三方一両損」なのかもしれないなあと思いました
三方一両損は
誰も得をしていないのに、関係が戻るという不思議な構造です
その本質は、ルールを変えているから、にあるのかもしれないなあと思いました
つまり、これまでプレイヤーが2人だったところに、大岡越前が、プレイヤーとして参加するという離れ技を繰り出すこと
それによって、みんなが平等に損する構造を作り出すことができる
「ハーバード流交渉術」で有名なロジャー・フィッシャーは、
「交渉の本質は、既存の選択肢の中で決めることではなく、選択肢そのものを拡張することである。」
と言われています
全員が少しずつ損をすることで
自分だけが損をしていない状態をつくる
そのためには、なんらかの既存の枠組みを壊すことでできることはないのか?
大岡越前は、めちゃくちゃイノベーターだったのかもしれないなあと思いました
ということで、今回のお話からは
ソーシャルキャピタルを如何に構築・維持するか
その際には、近江商人の「三方よし」と、大岡越前の「三方一両損」が、人類の叡智、と言っていいのではないか
そんなことを思いました
一言でいうと
「三方一両損」ノベーション
「三方よし」で創り
「三方一両損」で守る
そんな話をしています
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