オックスフォード大学サイード・ビジネススクール准教授のパウロ・サバジェさんより、にっちもさっちも進めない時の、どうにかする、ソリューションのヒントを頂きました
曰く
「誘導路による回避術は、最初こそ根本的解決にはならないが、根深い問題をしのぐことはできる。」
「アイデアを推し進めるために、会社のルールや業務命令を回避することを選ぶ人もいる。イノベーションマネジメントの専門家はそれを、アメリカの禁酒法時代にブーツに酒を隠した習慣にたとえて、『ブートレギング』と呼んでいる」
「ブートレガーは、プロジェクトの真価が明らかになるまでは秘密にしておく。」
「ブートレガーはそうした自己強化的なふるまいを乱して、企業文化を変えることができる。」
(参考:パウロ・サバジェ『どうにかする』)
ここから私は思いました
1、他責から自責へのマインドセット
2、正面突破だけが解ではない
3、まずやることが、文化を変える
1、他責から自責へのマインドセット
新しいアイディアを思い浮かんだときには、まずは上司に相談するな
という笑い話が、大企業でイノベーションを推進している人たちの合言葉のようなもの、と私は思っていますが
最終的には、どうしてもその上司を突破しなくてはならない。
そこで大切なのは、まずは、マインドセットなのかもしれないと思いました。
つまり、上司がいつも新規プロジェクトをやらせてくれないから、もうやーめた。だっていくら言ったって短期の収益しか入ってこないし、リスクの高い案件といって、絶対ハンコ押さないんだもん
みたいな感じで、諦めちゃうことがたくさんあるとおもいます。
制度が悪い、ルールが悪い、組織が悪い。
そう思った瞬間に、思考は止まってしまう気がします。
ここで思い出すのが、ピーター・ドラッカーの言葉です。
「成果をあげる者は、問題を外に求めない。自らに何ができるかを問う。」
組織がどうであろうと、本当のイノベーターは、そんな環境でも、なんとかできる道を探る、そのマインドセットが、まずは重要かと思いました
2、正面突破だけが解ではない
とはいえ、制度やルールに真正面から向き合うほど、動けなくなってしまう
特に大きな組織ほど、合理的であるはずの仕組みが、逆に創造を止めてしまう。
ミシェル・ド・セルトー曰く
「日常的実践とは、与えられた構造の中で人々が編み出す“ずるさ”である。」
これは悪いことをするということではなく、うまく抜け道を探すということかと思います
イノベーションマネジメントの専門家が言われる「ブートレガー」のような手段が何かないのかを探し続ける
考えてみれば、私がサラリーマン時代に、よく、そんな予算がつきましたね、とか、どこから予算持ってきたの?とよく言われましたが
自担当の正面突破が、難しければ、あの手この手で、社内の予算を取ってきて、そこでプロジェクトを進めていく
それがパウロさんの言われている「誘導路による回避術」の一つだったなあと思います。
ブートレガーは、当時の米国は違法だったと思うのですが、決して違法ではない、誰にも迷惑をかけない、倫理と信頼を前提とした中での回避策
これこそ、大企業におけるイノベーターに必須の能力なのかもしれないなあと思いました
3、まずやることが、文化を変える
企業風土を変えたい、という会社もたくさんおられると思いますし、より、社員一人一人が自ら考えて動けるような、そんな組織へ変えたいという企業もたくさんあると思います
そのために、会社としてのミッションを社員みんなで作り直そうとか、トップダウンな方策もあると思いますが
社員からそのようなトップへの進言がうまくいかずに悶々としてしまう、みたいなこともあると思います
で、幹部に絶望する社員は辞めるしかないのか、という究極の選択になってしまうのか、それとも、まずは自らでブートレガーとなって、やってみせる
そこから出てきた本物の成果を示して、フラッグシップとして、草の根を積み重ねていく、という方法もあると思います
よく、トップが変わらなければ会社は変わらない、という話もありますが、私はブートレガーな社員が小さな波を立てて、決して革命ではない、新しい動き方が、会社の風土を変えていく突破校にもなり得る
そんな風に思いました
ということで一言でいうと
1人からでも会社を変えることができる
ブートレガー・ノベーション
参考: どうにかする めちゃくちゃな状況で「圧倒的な結果」を出している人と組織の思考法 令和7年12月発行 著者 パウロ・サバジェ 訳者 水谷 淳 発行 ニューズピックス
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