「おむすび権米衛」を運営するイワイの岩井健次社長の大義と仕掛けにイノベーターの真髄を見ました
曰く
"必ず我々は固定価格で保証することによって、投資ができる。彼らはいわゆる未来が見えるようになったんですよ。
次のヒーローが出てくるんですよね。
農業は必ず次のヒーローが出てきますから。
ヒーローが出てくればみんな追随しますから。うん、憧れて。
そうおむすび屋で我々が今パリとかニューヨークか日本でこう来ましたよね。だからいろんな方が真似していただいて、競合店が増えてる
農業も同じように成功してる若手農業者がいれば絶対その産業はやっぱりこうね。流行るはずだっていう。"
ここから私は思いました
1、日本の農業を救う大義
2、大義を実現するための仕掛けづくり
3、ヒーローの影には黒子あり
1、日本の農業を救う大義
大手商社を経てプロボクサーからサブウエイフランチャイズ運営を経て、日本の米農家と食料自給率を向上させるという大きな大義を打ち立てて、ここまで来られている岩井社長に、度肝を抜かれました
「おむすび権米衛」は確かに美味しいですが、なんと、こんな、日本にとって、非常に大きな、実は、社会課題解決型イノベータ企業だったとは、衝撃でした
ここから私は、もしかすると、本当の社会課題解決イノベーションな企業とは、社会課題解決企業という名目は全く表に出さずに
生活の中に溶け込むソリューションを提供している中から、普通に生きている人々には全く知られていないけれども、ことさらにそれを全面に押し出すわけでもなく
まるで水戸黄門のように、すごいことはお首にも出さずに、ただ、ひたすらに信じる大義を実現していく、でもそこに関わっている人たちにとっては、かけがえのないソリューションとして機能していく
それが、真の社会課題解決型イノベーション企業の姿なのかもしれない、そんなこと思いました
2、大義を実現するための仕掛けづくり
ただ単に素晴らしい大義があっても、それを実現させるべく仕掛けが実装ないと、絵に描いた餅として、全く意味がないということにもなりかねないのですが
本当にすごいのは、お米農家のペインに寄り添ったソリューションを提供されているということです
つまり「おむすび権米衛」という超強力な販売網を軸に
お米農家の最大のペインである、日々の売上が変動するために長期で投資することがことができないというところに
固定価格で購入保証をするというソリューションを提供することによって、お米農家が長期での投資ができるようになり、本当に品質の良い米を作れるようになる仕掛けを提供されていることに驚きました
これはある意味、「おむすび権米衛」も、農家とともに一緒にリスクを取るという、見方を変えればオープンイノベーションなのかもしれないなあと思いました
共に生きるということを、仕組みの中で、宣言しているからこそ、農家も一緒に歩んでくれるし、そして結果を出すからこそ、さらなるドライブがかかるのだろうなあと思いました
3、ヒーローの影には黒子あり
イノベーションを成功させるためには、まずは一つ、圧倒的な成功事例をつくるということが大事、ということを身をもって体現されているのかもしれないなあと思いました
それは、米農家さんと一緒にリスクを取っている「おむすび権米衛」が、自らのビジネスとして、世界へ進出し、大成功を収めて、競合まで出てきている状態
これを、同じように、米農家さんでもできるはず、ということを、背中で伝えているようにも思いました
会社の中でも、イノベーション案件がなかなかできない、できてもちっちゃい案件でインパクトがない、なかなか幹部から認めてもらえない、、
私もこんな経験をたくさんしてきましたが、とにかく、一点集中で、フラッグシップビジネスを立ち上げることに、躍起になって集中して
それでもイノベーション案件は時間がかかるので、実は、我々が植えた種が5年後に爆発的な芽として育ってきて、誰もが我々を忘れ去っていたとしても
フラッグシップができたという事実で、新たな市場が立ち上がっていく、それをよしとして進めていく
自分もそんな思いを持っていたので、何かとても共感さえていただけるお話でもありました
もちろん、「おむすび権米衛」さんは、おむすび業界におけるヒーローなのですが
実は、日本の農業界のヒーローを生み出すための、黒子であったということが、とても感動してしまいました
ということで、一言で言えば
ヒーローが出れば産業が伸びるノベーション
そしてその影には、黒子としてのヒーローがいる
そんなことを思いました
参考: カンプリア宮殿【日本も海外も熱狂させる!「おむすび権米衛」の秘密】2026/6/ 4(木)テレビ東京
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