ネクストコアテクノロジーズの金清裕和CTOの言葉に、イノベーションの本質を感じました。
曰く
「やっぱりね、常識にとらわれないことだと思います。今まであった既存の流れの中で開発してたのではダメ。そこ一旦否定してないと。
俺はこれに携わってないからこの局面でやったら違うデータ出てくるんじゃないのって思う。否定ですね。否定から入らないとダメだと思います。」
(参考:テレビ東京「ブレイクスルー」File.082
ネクストコアテクノロジーズ・金清裕和CTO
2026/2/28放送)
この言葉を聞いて、私は 3つのことを思いました。
1、進歩は「否定」から始まる
普段の会議の中でことごとく否定から入る人は、なかなか嫌われる傾向があるかもしれません。また、デザインシンキングの中で、心理的安全性を作ろうとしてるのに、否定しないでください、みたいなこともある気がします
否定というのは、実生活の中では、なかなか言いにくいし、何か悪いことのような印象もあるのではないでしょうか?
でも実は、否定があるからこそ進歩がある、というお話は、芯を食った話だなあと思いました
科学哲学者のカール・ポパーは、科学の進歩についてこう述べています。
「科学的理論は決して証明されない。
ただ反証されうるだけである。」
つまり科学とは、正しいことを証明する営みではなく、間違いを見つけ続ける営みだといわれています。
この考えは、シリコンバレー発のさまざまなイノベーションの、たとえばリーンスタートアップ、ファストフェイル、デザインシンキングなどの元になったのでは?という話もあるようです
問いを持つ、ということは、否定をするということに、ある意味、通じるところがあると思います
もし「これは絶対正しい」と思った瞬間、
そこで思考は止まってしまう
イノベーションとは、当たり前を疑うこと。前提を問い直すこと。
この否定するという技術を、いかに実生活の中で習得できるかどうか、これが実はとても大切なのかもしれない、そんな風に思いました
2、創造とは「壊す勇気」
ベンチャー企業は、デイスラプティブであるからこそ、イノベーティブである、ということが言えると思いますが
壊すということは、既得権益者の最大の否定という側面があるように思います
それは、間違いなく批判の対象になるし、下手すると押し潰されてしまうかもしれない
しかしそこに挑むのがイノベーターなので、そこには、間違いなく、勇気が必要になります
哲学者のフリードリヒ・ニーチェはこう言いました。
「すべての創造者はまず破壊者でなければならない。」
常識を壊す。
前例を壊す。
安全地帯を壊す。
新しいものを生み出す人は、必ずどこかで既存の枠組みを壊す瞬間を通ります。
だからイノベーションには、技術よりもむしろ
勇気
が必要なのかもしれないなあと、せいしんろではなく、マインドセットととして、思いました。
3、否定は「対話」で創造になる
そのためには、孤独な戦いでは、いつかは折れてしまうと思います。
そこに、イノベーターズリップルモデルでいうところの、1人のパッションの次のフェーズとしては、仲間を作ることが大切になると思います
仲間は、作業を分担するだけではなくて、世の中の全てを否定するような、破壊的なパッションを、世の中のたくさんの人たちに良い変化を促す大義なのだと、変換するために、とても大切な要素になると思います
そして、良き大義ができれば、さらに仲間が増えてきて、イノベーションが高速に回り始める
そのための対話を、イノベーターは、仲間と共に行うことで、イノベーション、つまり創造へ繋げていく、そんなことかと思いました
「それ本当に正しい?」
「違う見方できないかな?」
「別の可能性あるんじゃない?」
そんな問いを交わす仲間がいると、
否定は批判ではなく、
創造のエネルギーになる
否定とは破壊ではなく、
未来を開く最初の技術
なのかもしれないなと思いました
ということで、一言で言えば
否定の技術ノベーション
そんな話をしています
参考:テレビ東京「ブレイクスルー」File.082 ネクストコアテクノロジーズ 金清裕和CTO 2026/2/28放送
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