1. 残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"
  2. 否定の技術ノベーション(1777..
否定の技術ノベーション(1777回)
2026-03-06 16:33

否定の技術ノベーション(1777回)

ネクストコアテクノロジーズの金清裕和CTOの言葉に、イノベーションの本質を感じました。


曰く


「やっぱりね、常識にとらわれないことだと思います。今まであった既存の流れの中で開発してたのではダメ。そこ一旦否定してないと。


俺はこれに携わってないからこの局面でやったら違うデータ出てくるんじゃないのって思う。否定ですね。否定から入らないとダメだと思います。」


(参考:テレビ東京「ブレイクスルー」File.082

ネクストコアテクノロジーズ・金清裕和CTO

2026/2/28放送)


この言葉を聞いて、私は 3つのことを思いました。


1、進歩は「否定」から始まる


普段の会議の中でことごとく否定から入る人は、なかなか嫌われる傾向があるかもしれません。また、デザインシンキングの中で、心理的安全性を作ろうとしてるのに、否定しないでください、みたいなこともある気がします


否定というのは、実生活の中では、なかなか言いにくいし、何か悪いことのような印象もあるのではないでしょうか?


でも実は、否定があるからこそ進歩がある、というお話は、芯を食った話だなあと思いました


科学哲学者のカール・ポパーは、科学の進歩についてこう述べています。


「科学的理論は決して証明されない。

ただ反証されうるだけである。」


つまり科学とは、正しいことを証明する営みではなく、間違いを見つけ続ける営みだといわれています。


この考えは、シリコンバレー発のさまざまなイノベーションの、たとえばリーンスタートアップ、ファストフェイル、デザインシンキングなどの元になったのでは?という話もあるようです


問いを持つ、ということは、否定をするということに、ある意味、通じるところがあると思います


もし「これは絶対正しい」と思った瞬間、

そこで思考は止まってしまう


イノベーションとは、当たり前を疑うこと。前提を問い直すこと。


この否定するという技術を、いかに実生活の中で習得できるかどうか、これが実はとても大切なのかもしれない、そんな風に思いました


2、創造とは「壊す勇気」


ベンチャー企業は、デイスラプティブであるからこそ、イノベーティブである、ということが言えると思いますが


壊すということは、既得権益者の最大の否定という側面があるように思います


それは、間違いなく批判の対象になるし、下手すると押し潰されてしまうかもしれない


しかしそこに挑むのがイノベーターなので、そこには、間違いなく、勇気が必要になります


哲学者のフリードリヒ・ニーチェはこう言いました。

「すべての創造者はまず破壊者でなければならない。」


常識を壊す。

前例を壊す。

安全地帯を壊す。


新しいものを生み出す人は、必ずどこかで既存の枠組みを壊す瞬間を通ります。


だからイノベーションには、技術よりもむしろ


勇気


が必要なのかもしれないなあと、せいしんろではなく、マインドセットととして、思いました。


3、否定は「対話」で創造になる


そのためには、孤独な戦いでは、いつかは折れてしまうと思います。


そこに、イノベーターズリップルモデルでいうところの、1人のパッションの次のフェーズとしては、仲間を作ることが大切になると思います


仲間は、作業を分担するだけではなくて、世の中の全てを否定するような、破壊的なパッションを、世の中のたくさんの人たちに良い変化を促す大義なのだと、変換するために、とても大切な要素になると思います


そして、良き大義ができれば、さらに仲間が増えてきて、イノベーションが高速に回り始める


そのための対話を、イノベーターは、仲間と共に行うことで、イノベーション、つまり創造へ繋げていく、そんなことかと思いました


「それ本当に正しい?」

「違う見方できないかな?」

「別の可能性あるんじゃない?」


そんな問いを交わす仲間がいると、


否定は批判ではなく、

創造のエネルギーになる


否定とは破壊ではなく、


未来を開く最初の技術


なのかもしれないなと思いました


ということで、一言で言えば


否定の技術ノベーション


そんな話をしています


参考:テレビ東京「ブレイクスルー」File.082 ネクストコアテクノロジーズ 金清裕和CTO 2026/2/28放送

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

16:33

コメント

スクロール