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お互いがお互いのために頑張るノベーション(1762回)
2026-02-17 15:04

お互いがお互いのために頑張るノベーション(1762回)

りくりゅうペア金メダル取りましたね。朝からもらい泣きと感動で大変でした。


そんな中、朝日新聞の現場記事(2026/2/17)を拝読していて、胸が熱くなりました。


「璃来が龍一くんのために滑るね」

そして

「璃来のために、お互いがお互いのために滑ろう。自分たちなら絶対できる」


勝つためでもなく、評価のためでもなく、

“あなたのために滑る”。


この言葉の中に、イノベーションの本質があるなあと、しみじみ思いました。


ここから3つのことを思いました。


1、自分を超える瞬間は「誰かのため」にある

2、真理は一人では始まらない

3、関係性が創造を作品に変える


1、自分を超える瞬間は「誰かのため」にある

ヴィクトール・フランクルの言葉を思い出しました


「人間は、自己実現を超えて、自己を超越することにおいて最も充実する。」(ヴィクトール・フランクル『夜と霧』および講演録より)


私はこれを読むたびに思います。人は「自分の成功」のためよりも、「誰かのため」の方が強くなれるのではないかと。


イノベーションも同じで、「当てたい」「伸ばしたい」ではなく、「この人の力になりたい」という想いが入った瞬間に、突破力が変わる気がします。


自己実現型から、自己超越型へ。

ここに質的転換があると感じます。


りくりゅうペアは、シングルの逆境からの逆転を狙う場面で、その質的転換が起こったのかもしれないなあとも


それは私がいつもお話ししている、イノベーターリップルモデルにおける、自らの"パッション"から始まり、"仲間"を通じて、最後は自分を超えた"大義"に繋がる、この動きととても符合すると思いました


2、真理は一人では始まらない

カール・ヤスパースの言葉も思い出しました


「真理は二人から始まる。」

(カール・ヤスパース『哲学入門』)


以前も、このチャネルでお話ししましたが、私はこの言葉が本当に好きです。


一人で思いついたアイデアは、まだ仮説。

誰かに差し出した瞬間に、初めて磨かれる。


「俺が勝つ」ではなく

「あなたのために滑る」。


お互いがそう思い合うことで、頂点に到達しようとする。この構図は、完全に“二人から始まる真理”そのものだと思いました。


イノベーションも、孤高の天才神話より、"仲間"との関係性の中で育つもの。そんなふうに思いました


3、関係性が創造を作品に変える

もちろん、素晴らしい演技にも感動したのですが、フィギュアのペア競技だからこその、2人のこれまでの歴史や関係性自体が、何かもう作品になっている気がしました


マルティン・ブーバーが

「すべての真の生は出会いである。」(マルティン・ブーバー『我と汝』)といっていたように、りくりゅうが出会ったことから、真の生がうまれ、それをペア競技という劇場で、作品として見せて頂いた、そんな気までしました


ビジネスの現場でも、顧客を「ターゲット」と見るのか、「汝」と見るのかで、全然違うし、


パートナーを「リソース」と見るのか、「共に創る存在」と見るのか。


“お互いがお互いのために”という姿勢は、関係を手段から大義へと変えてくれる気がします。


そして、もっといえば、その瞬間を、仲間と味わい、さらに仲間を超えて、お客様と味わえたならば、仕事はプロジェクトから、真の新たな生を生み出すような、作品に変えることができるのかもしれないなあと思いました


イノベーションは、能力の差よりも、仲間やお客様との関係性の質で深まっていくのかもしれません。


今日、自分は誰のために滑るのか。


その問いを持てるかどうかで、創造の深さと意味は変わるのかもしれません


ということで一言で言えば


お互いがお互いのために頑張るノベーション


そんな話をしています^ ^


参考:朝日新聞「現場から」「璃来が龍一くんのために滑るね」北京とは逆だった、フリー前の言葉 2026年2月17日 構成・遠田寛生


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