りくりゅうペア金メダル取りましたね。朝からもらい泣きと感動で大変でした。
そんな中、朝日新聞の現場記事(2026/2/17)を拝読していて、胸が熱くなりました。
「璃来が龍一くんのために滑るね」
そして
「璃来のために、お互いがお互いのために滑ろう。自分たちなら絶対できる」
勝つためでもなく、評価のためでもなく、
“あなたのために滑る”。
この言葉の中に、イノベーションの本質があるなあと、しみじみ思いました。
ここから3つのことを思いました。
1、自分を超える瞬間は「誰かのため」にある
2、真理は一人では始まらない
3、関係性が創造を作品に変える
1、自分を超える瞬間は「誰かのため」にある
ヴィクトール・フランクルの言葉を思い出しました
「人間は、自己実現を超えて、自己を超越することにおいて最も充実する。」(ヴィクトール・フランクル『夜と霧』および講演録より)
私はこれを読むたびに思います。人は「自分の成功」のためよりも、「誰かのため」の方が強くなれるのではないかと。
イノベーションも同じで、「当てたい」「伸ばしたい」ではなく、「この人の力になりたい」という想いが入った瞬間に、突破力が変わる気がします。
自己実現型から、自己超越型へ。
ここに質的転換があると感じます。
りくりゅうペアは、シングルの逆境からの逆転を狙う場面で、その質的転換が起こったのかもしれないなあとも
それは私がいつもお話ししている、イノベーターリップルモデルにおける、自らの"パッション"から始まり、"仲間"を通じて、最後は自分を超えた"大義"に繋がる、この動きととても符合すると思いました
2、真理は一人では始まらない
カール・ヤスパースの言葉も思い出しました
「真理は二人から始まる。」
(カール・ヤスパース『哲学入門』)
以前も、このチャネルでお話ししましたが、私はこの言葉が本当に好きです。
一人で思いついたアイデアは、まだ仮説。
誰かに差し出した瞬間に、初めて磨かれる。
「俺が勝つ」ではなく
「あなたのために滑る」。
お互いがそう思い合うことで、頂点に到達しようとする。この構図は、完全に“二人から始まる真理”そのものだと思いました。
イノベーションも、孤高の天才神話より、"仲間"との関係性の中で育つもの。そんなふうに思いました
3、関係性が創造を作品に変える
もちろん、素晴らしい演技にも感動したのですが、フィギュアのペア競技だからこその、2人のこれまでの歴史や関係性自体が、何かもう作品になっている気がしました
マルティン・ブーバーが
「すべての真の生は出会いである。」(マルティン・ブーバー『我と汝』)といっていたように、りくりゅうが出会ったことから、真の生がうまれ、それをペア競技という劇場で、作品として見せて頂いた、そんな気までしました
ビジネスの現場でも、顧客を「ターゲット」と見るのか、「汝」と見るのかで、全然違うし、
パートナーを「リソース」と見るのか、「共に創る存在」と見るのか。
“お互いがお互いのために”という姿勢は、関係を手段から大義へと変えてくれる気がします。
そして、もっといえば、その瞬間を、仲間と味わい、さらに仲間を超えて、お客様と味わえたならば、仕事はプロジェクトから、真の新たな生を生み出すような、作品に変えることができるのかもしれないなあと思いました
イノベーションは、能力の差よりも、仲間やお客様との関係性の質で深まっていくのかもしれません。
今日、自分は誰のために滑るのか。
その問いを持てるかどうかで、創造の深さと意味は変わるのかもしれません
ということで一言で言えば
お互いがお互いのために頑張るノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:朝日新聞「現場から」「璃来が龍一くんのために滑るね」北京とは逆だった、フリー前の言葉 2026年2月17日 構成・遠田寛生
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