P&Gジャパン社長の木葉慎介さんが、カンブリア宮殿で語っていた”消費者がボス”とさらに合わせて語っていた言葉に、マーケティングの真髄を頂きました
「そういうお客さんが当たり前だと思って
問題にすら取ってないことまでも解決していけるような商品
っていうのを作っていくことによって
新しいイノベーションが生まれていくのかなというふうに考えています」
私は3つのことを思いました。
1、現場100回
2、トップ自ら現場へいく
3、現場への権限委任
1、現場100回
P&Gジャパンの皆さんは、みなさん、とにかく日々、お客様へ出掛けていって、お話を聞きまくっているそうです
何度も現場に立つというのは、単に情報量を増やすことではないのかもしれません。
文化人類学者の クリフォード・ギアツ が『文化の解釈学』で示したように、人の行為は表面的な動きだけではなく、その背後にある意味や文脈の中で理解されるものです。
一度見ただけでは、ただの「事実」に見えることも、
何度も足を運ぶうちに、「なぜそうなっているのか」という意味が立ち上がってくる。
お客さんの「当たり前」も、その中に静かに埋もれているのだと思います。
現場に100回行くというのは、
情報を集めることというより、“意味に出会いにいく”行為なのかもしれないなあと、改めて思いました
2、トップ自ら現場へいく
現場が大切だということは、多くの人が知っていますが、
でも、それを誰が実践するのかで、見える景色は変わる気がします。
経営学者の ピーター・ドラッカー が『現代の経営』の中で述べているように、成果は組織の内側ではなく、顧客や社会といった外の世界との関係の中で生まれます。
トップが受ける報告書や数字は整えられた情報ですが
現場には、整理される前の違和感や、言葉にならない感情がそのまま残っている。
トップ自ら現場に行くというのは、
その“未整理の現実”に、自分の感覚で触れにいくことなのだと思います。
それが、とても重要な経営判断をささえている
そんなことを感じました
3、現場への権限委任
そしてもう一つ大事なのは、気づいたことを、その場で動かせるかどうかだなあと思いました
P&Gジャパンの皆様は、いわば商品ごとに社長がいるような体制なので、商品をどうにかする判断が非常に早いのかもしれないなあと思いました
経済学者の フリードリヒ・ハイエク が『社会における知識の利用』で指摘しているように、社会に存在する知識は中央ではなく、現場に分散しています。
だからこそ、その場にいる人が判断できる仕組みの方が、
状況に即した価値を生みやすい。
現場には、その瞬間にしか存在しない情報があって
その空気感や温度は、後からではどうしても再現できない。
権限を委ねるというのは、効率化というよりも、
「その場でしか生まれない価値」を取りこぼさないための在り方なのかもしれません。
消費者がボス、とP&Gでは言われているようですが、私は、さらに現場がボス、と言ってもいいのかもしれないなあと思いました
一言でいうと、
現場がボス・ノベーション
そんな話をしています
参考: カンブリア宮殿【消費者がボス!常識を覆すマーケティング術】 2026/4/16 https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/smp/
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