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希望の牧場ノベーション(1804回)
2026-04-01 16:01

希望の牧場ノベーション(1804回)

福島県浪江町の「希望の牧場」で原発事故により出荷できなくなった肉牛を飼育し続けている、牛飼いの吉沢正巳さんの言葉に、深く考えさせられました


「絶望状況の中に何の希望はあるだろうかと考えたので、希望なんかありはしねえじゃねえかと。


だけど、希望っていうのはね、与えられるとか用意されるとか、くださるとかね。そういうことではないんだろうと。


希望というのはやっぱり自分から、希望とは何かを実現する行動、その道の中に見えてくる。それが希望じゃないかと」


「希望とは何かは、その現実の中にやっぱり格闘する、戦う、行動する。


自分からその努力するその中にさ、自分なりの考える希望っていうのはさ、いよいよ見えてくるんじゃないかという、そのことにだんだんなっていったわけ。」


(参考:NHK Eテレ「こころの時代」『185頭と1人生きる意味を探して』2026年3月29日放送)


1、直感に従う

2、まず動いてみる

3、意味と希望はあとから立ち上がる


1、直感に従う


もうお金にならない牛たちを、何故育て続けるのか、ということに、大変な軋轢や葛藤があったのではないかと思います


でも同じ立場の被災した牛たちを、吉沢さんのところで育ててほしいと持ってきて、一緒に世話をする人たちもいる


牛飼いってなんなのか?自分自身はなんなのか?という問いに、真摯に向き合っているなあと深く感動しました


その答えがわかるまで思い悩むよりも、自分としてなんだかわからないけど、こうしなくちゃいけない気がする


そんな理由もない直感に、まずは従ってみること、その大切さを教えてもらって気がしました


どれだけ状況が厳しくても、「これだ」と感じるものがあることがあります。それは論理よりも先にあるものかもしれないなと


アンリ・ベルクソンは、直感について「対象の内側に入り込み、それと一致すること」と述べています(『形而上学序説』)。


頭で整えた理由ではなく、どうしても気になってしまうもの。それに気づこうとするかどうか、その大切さを大事にする、そんなことを教えて頂いた気がしました


2、まず動いてみる


とはいえ、自分としても論理的に整理できないことを、信じて動くということは、相当なハードルがある気がします


ヘンリー・ミンツバーグは、「戦略とは、意図されたものだけでなく、行動の中から生まれるパターンである」と述べています(『戦略サファリ』)。


それを創発戦略と言われていますが、完璧な準備ではなく、小さく試してみること。そこから見えてくることが、次の手を示してくれる


シリコンバレーでよく言われるFast Failも、似た概念かもしれません


どうしたら良いかわからなくて動けない、何が正解なのかわからない、そんな時には、直感に従ってまずは動いてみる


そこからの状況に合わせて新たな行き先を創発していく、そんなアクティビティもあるのかもしれません


3、意味と希望はあとから立ち上がる


そうした行動をとることで、直感に込められていた意味が見えてくることが、あるのかもしれないなあと思います


最初から意味が見えているわけではなくて、動き続けた結果として、意味が輪郭を持ってくる


アウシュビッツを経験されたヴィクトール・フランクルは、「人生の意味は問われるものではなく、各人が具体的な状況の中で見出すものである」と述べています(『夜と霧』)。


だからこそ、最初は曖昧でもいい。直感に従って行動してみる。


その道の日々の中で、なんか違うと思えばまた違う道を行けばいいし、「もしかしたらこれが希望なのかもしれない」と見えてくる時が来るかもしれない


そんな順番でもいいのかもしれないなあと思いました


一言でいうと、

希望の牧場ノベーション


そんな話をしています


参考: こころの時代~宗教・人生~185頭と1人  生きる意味を探して 吉沢正巳 2026/3/29(日)PM ~PM 3: https://cowgodzilla.com


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