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パッションと大義で波に乗るノベーション(1796回)
2026-03-25 15:47

パッションと大義で波に乗るノベーション(1796回)

ピアニスト 角野隼斗さんの言葉に、これからの創造の在り方を、静かに教えられた気がしました。


曰く


「クラシック音楽という伝統的歴史が長い音楽の上に、自分だからこそできる何か現代さを付け加えるということ。


または、自分自身が本当に心からワクワクすることをやるということ


または、多くの人のためになることをすること。


それでより良いチャンスが自分に舞い込んできたら嬉しい、ぐらいに思っておくのがいいかなと思って。


あとはなんか流れてくる波に乗って、サーフィンしている感じ。サーフィンできていればどこにたどり着きたいとかもないです。それで波に飲まれなければ。」


(参考:NHK「ここから」ピアニスト 角野隼斗さん 2026年1月12日放送)


そのうえで、3つのことを思いました。


1、伝統の上に共感を編み直す

2、パッションと大義が仲間を連れてくる

3、波に乗りながら広げていく


1、伝統の上に共感を編み直す


クラシックという長い歴史の上に、自分なりの現代性を重ねる。


これは、何かをゼロから生み出すというよりも、すでにあるものとの関係性の中で、自分の位置を見つけていく営みなのだと思います。


以前お話しされていた、養老孟司さんの「新しい共感こそがオリジナリティ」という視点とも重なります。


誰も見たことのないものではなく、誰かと共有できる何かを、新しいかたちで接続すること。


その共感の編み直しが、その人ならではの表現になる。


2、パッションと大義が仲間を連れてくる


「自分がワクワクすること」と「多くの人のためになること」。


この二つが重なったとき、そこに人が集まり始めるのだと思います。


ただ、それだけでは広がらない。


そこに「誰かにとって意味がある」という大義が重なったとき、


その熱は自分の中にとどまらず、周囲に伝わっていく。


結果として、仲間が自然と増えていく。


これは、まさにリップルモデルのように、中心の小さな波紋が外へ外へと広がっていく構造。


無理に人を集めるのではなく、


パッションと大義が重なった場所に、人が引き寄せられてくる。


そんな広がり方が、これからのイノベーションには合っている気がします。


3、波に乗りながら広げていく


どこにたどり着くかを決めすぎない。


ただ、目の前に来た波に、きちんと乗り続ける。


この姿勢は、戦略を持たないということではなく、状況に応じて選び続けるということだと思います。


ジョン・ケージが語っていたように


「私は何かをコントロールしようとはしない。起こることに任せる。」


(出典:ジョン・ケージの講演・インタビュー等で繰り返し語られる思想)


あらかじめ固定されたゴールよりも、「いま来ている波」にどう応答するかの方が重要になる。


そして、その応答の積み重ねが、結果として思いもよらない場所へと連れていく。


ただし、その過程で波に飲まれないための軸は必要で、


それがパッションであり、大義であり、自分が立っている位置なのだと思います。


一言でいうと


パッションと大義で波に乗るノベーション


参考:NHK「ここから」ピアニスト 角野隼斗さん 2026年1月12日放送


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