00:00
はい、おはようございます。本日の放送は2026年8月25日火曜日です。 本日は第1640回目のお話となります。
このチャンネルは、福島県郡山市在住の特撮、アニメ、漫画大好き親父のピョン吉が日々気になったことをダラダラと話していくという番組です。
よろしくお願いいたします。今回は企画会です。 教育系ポッドキャストの日に参加しております。
教育系ポッドキャストの日は、教育や学びに関する音声配信者が2026年6月にスタートした音声配信の企画です。
デジタル時代の国語教育を語ろうの笠原さんが発起人となって始まった企画で、今年6月から開催されています。いつもお世話になっております。
と、ここまで言っておいて自分の番組は何かというと、福島県のオタクなおっさんがアニメとか漫画とか特撮とか本とかについて好き勝手喋っている番組です。
教育番組なのか。まあ、オタクの教育番組ということで、勝手にそういうことにして参加させていただいております。よろしくお願いいたします。
さて、今回のテーマは宿題。宿題と聞いて自分が真っ先に思い出したのが、小学校4年生の時のある先生との出会いです。
小学校4年生の春、新しく担任になった先生からこんな宿題が出ました。
何でもいいから読んだ本の感想をノートに書きましょう。これだけです。
すごく本が好きな先生でした。教室の後ろの棚には先生が自分で持ってきた本が並んでいました。
なんというか、その先生の周りにはいつも本の匂いがする。そんな先生でした。
そして先生はこう言ったんです。
読書感想文みたいにちゃんとした長さじゃなくていい。漫画でもいい。自分が読んだものについて感想をノートに書いてください。
ルールはそれだけ。本を一冊読めとか、400字以上書けとか、作者の気持ちを答えよとか、そういうのは一切ありません。
読んだものについて何か書いておきなさい。たったそれだけでした。
最初は正直、なんだ感想を書くだけかと思ったんですよ。ところがいざノートを開いてみると何を書けばいいのかわからない。
結局、面白かった。終了。
いや、これでいいのかなと思いながら提出しました。
すると先生がノートを返してくれたんです。赤いボールペンでコメントが一つ。
どんなところが面白かったの?たったそれだけでした。
でもなんだか嬉しかった。あ、この先生本当に読んでてたんだと思ったんです。
だから次はもうちょっと書いてみました。
03:01
ここが面白かった。こういうところが好きだった。
するとまた先生からコメントが返ってくる。
それ先生も読みたくなった。
もう嬉しいですよね。小学4年生ですから、先生に読みたいと言われたら、じゃあもっと読んでやろうじゃないかとなる。
さらに先生は生徒たちが書いた感想の一部をガリ板で書き写して印刷して、学級新聞の一部にしてみんなに配ってくれました。
それも嬉しかった。
その頃、自分が夢中になったのが星真一さんのショートショートでした。
短い。読みやすい。最後にひとひねりある。
しかもここが面白かったと感想を書きやすい。
自分と星真一さん、そして感想ノート。相性が良すぎました。
本を読む。感想を書く。先生に提出する。赤いボールペンでコメントが返ってくる。
それがだんだん楽しみになっていきました。
いつの間にか、本が楽しいから読むだけじゃなくて、感想を書くために本を読むという人間になっていました。
それは中学・高校と続いて、大学生になっても続けました。
読む本が増えていくにつれて、感想の量は少しずつ減っていきました。
でもノートは増えていきました。
そして、自分は中学校の先生になりたいと思うようになりました。
教員採用試験の時には、あの小学4年生の時の先生が働いている学校に訪ねていきました。
先生に憧れて、自分も先生になりたいと思ったんです。
そう話して、教員採用試験のコツなどを聞かせてもらいました。
まあ、残念ながら落ちましたけど。
教員採用試験に落ちたので、仕方なく大学院に進学しました。
仕方なくという言い方もどうかと思いますが。
そこで自分はパソコン通信というものに出会いました。
今のインターネットのものすごく古いご先祖様みたいなものです。
ネットワークの向こう側には顔も知らない人がいる。
そこに本の感想を書くと、興味を持って読んでくれた見知らぬ誰かがコメントくれる。
その時、あれ?と思ったんです。
これ、あの先生との感想ノートと同じじゃないか。
形は変わっていました。
紙のノートがパソコンの画面になった。
先生が読んでくれる代わりに、ネットの向こうの誰かが読んでくれる。
パソコン通信からインターネットへ。
電子掲示板からSNSへ。
そして、ポッドキャストへ。
形は変わっても、自分がやっていることはずっと同じなんです。
本を読む。何か感じる。
そして、それを書いたり喋ったりする。
06:03
そして今、こうしてポッドキャストで喋っています。
考えてみれば、自分は宿題をやっているんですよね。
読んだ本の感想を書きなさい。
小学校4年の時に先生から出されたたった一つの宿題。
あの時先生が赤いボールペンで書いてくれた、どんなところが面白かったの?という一言。
多分、あの一言が自分の人生を少し変えたんだと思います。
ちゃんと書きなさい、じゃなくて、あなたは何を感じたの?と聞いてくれた。
それが嬉しかった。
そして、その自分の感じたことを言葉にするということが自分の中に残った。
まだ宿題を続けています。
多分、これからもこの宿題は終わらないと思います。
はい、それではまた、もしよければピョン吉のオタクな話にお付き合いくださいね。
本日もお聞きくださいまして誠にありがとうございました。