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こんにちは。こんにちは。今回の深掘りなんですけど、まず資料を送ってくださった方に向けて、今日のミッションをちょっと説明しておきたいなと。はい。今回の題材って、ある配信者の方が軽い気持ちで作った、その特撮系ポッドキャスト集めっていう企画なんですよね。
ええ、ありましたね。で、そこに寄せられた反響とか、そこから見えてくる特撮っていうジャンルの境界線とか、ファンの真理を探求するのが今日のテーマです。いや、これ本当に現代のメディア消費の革新をついてるなと思いました。特定のジャンルをどう定義するかっていう無意識の振る舞いが見えてきて。そうなんですよ。
で、早速なんですけど、資料の中で私が一番引っかかったのが、ジャンル分けの難しさについてでして。ああ、はいはい。アニメ番組の中で特撮が語られるケースですね。そうですそうです。番組の9割がアニメで、残りの1割だけ特撮の話をしてる場合、それは特撮番組って呼べるのかっていう。なかなか分類が難しいところですよね。
これ私に言わせれば、ブラックコーヒーに1滴だけミルクを入れたらそれはもうカフェオレと呼ぶべきなのかっていう、そういう厄介な問題じゃないですか。ああ、カフェオレですか。まあでもまさにそういうことですよね。その1滴のミルクが境界線をすごく曖昧にしてしまう。だからこそこの配信者の方は勝手にプレイリストっていう解決策を閃いたわけです。
ああ、番組ごとじゃなくて。そうです。シンゴジラの感想回だけをいろんな番組から抽出してまとめるっていう。これ情報課の現代だとすごく理にかなってて。なるほど、番組っていう箱を壊してテーマっていう中身だけで再構築するってことですよね。
番組単位で探すとどうしても配信者の方の雑談とか別のトピックみたいなノイズが多くなるじゃないですか。確かにピンポイントで聞きたい時もありますし。そうなんですよ。でもエピソード単位で切り離すことで聞く側は欲しいテーマと熱量にすぐアクセスできるんです。だからこそその熱量に惹かれて息子と一緒に仮面ライダーガブに大ハマりしたっていう特命リスナーさんからのお便りなんかも集まるわけですね。
そういうことですね。プレイリストが情熱の共有を生んでいるという。
でもここで私がすごく気になったというかちょっと笑っちゃいけないんですけど。
はい。
このまとめを作ったご本人がご自身の息子さんは特撮に全く興味を持たなくて英才教育に失敗したって嘆いていらっしゃって。
あーそこですね。非常に人間味があるというか。ただここで非常に興味深い矛盾が一つあるんですよ。
矛盾ですか。
この配信者さん自分ですごい量の音声まとめを作っておきながら実は特撮入門にポッドキャストは向かないって断言してるんですよ。
えっと本当だなんでですかせっかく作ったのに。
特撮っていうジャンルはやっぱりスーツの質感とか爆発とかアクションみたいな視覚情報に大きく依存してるじゃないですか。
あー確かに映像ありきですよね。
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だからこそ入門には図鑑とかムック本をお勧めしてるんです。音声だけではその熱量とか本質を伝えきれないってメディアの特性をすごく冷静に見極めてるんですよね。
なるほどな。今回資料を送ってくださった方へここまでの話をまとめるとですね。
プレイリストは素晴らしい情報整理の手法だけど音声というメディア自体は視覚が命の特撮の入門には最適じゃないかもしれないっていう。
そういう一種の限界ですね。
でもここからが今日一番のポイントだと思うんですけど、もし特撮の最大の魅力が視覚情報で音声だけじゃ伝わりきらないんだとしたら、
なんで人々はわざわざ音声で特撮を語ったりプレイリストまで作って共有するんでしょうか。なんだかすごく非効率な気がして。
そこですよね。音声フォーマットって視覚情報がない分ある特定の要素だけが純粋な形で残るんですよ。なんだと思いますか。
純粋な語り手の熱量とかですかね。映像がないからこそどれだけ式かっていう感情だけが抽出されるみたいな。
まさにそれです。視覚的なノイズが削ぎ落とされることでファン同士の純粋な熱狂とか解釈の面白さだけが浮かび上がるわけです。
あーなるほど。作品そのものの情報が欲しいならテレビとか図鑑を見ればいいわけですから。
つまり人々がわざわざ特撮の音声を聞く本当の理由って作品のビジュアルを知りたいからじゃなくて、
同じ熱量を持つコミュニティとのつながりを求めてるからっていうことですよね。
本当にそうだと思います。プレイリストっていう手法も結局はネット上に点在している同じ熱量をつなぎ合わせて一つの大きなコミュニティとして可視化してるんです。
情報の整理を超えた感情のネットワークってことですね。
いやーブラックコーヒーに落とした一滴のミルクが実は誰かと熱狂を分かち合うためのパスポートだったっていう。
えーすごく面白い現象です。
次にイヤホンをつけて誰かの語り口を聞くときはぜひ皆さんもそんな見えないコミュニティのつながりについて考えてみてください。
はい。
それでは次回の配信もお楽しみに。さよならー。