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  2. 部活動114 カタシロ
2022-10-17 1:47:28

部活動114 カタシロ

Podcastで繋がった仲間たちとクトゥルフ神話TPRGを遊んでみました!  

シナリオ:カタシロ
シナリオ制作者:ディズム様 https://booth.pm/ja/items/2274429 

キーパー↓
朔夜(https://twitter.com/sakuya_naniwadu)  

プレイヤー↓ 自堕落斎様(https://twitter.com/jidarakusai)
キャラクター:佐藤 湊 https://iachara.com/char/view/4408250  

背景絵 さっぱ様 (https://twitter.com/sappa_trpg)
表紙画像 canva様 (https://www.canva.com/)
キャラクター立ち絵 いらすとや様 (https://www.irasutoya.com/)
NPC立ち絵 だう様 (https://twitter.com/namelessyue)
BGM DOVA-SYNDROME様(https://dova-s.jp)  

■■■注意■■■
・上記のシナリオのネタバレを含みますので、プレイ予定の方などはご視聴をお控えください。
・視聴いただいた皆様で感想等をTwitterなどでつぶやいていただく場合は、ふせったーなどを使用してネタバレ防止対策をしていただくようお願いいたします。
・ハウスルール有 ※本チャンネルは収益化を行っていないため、金銭は発生しません。  

本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『新クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。 Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「新クトゥルフ神話TRPG ルールブック」  メールアドレス podcast.trpg@gmail.com Twitter: https://twitter.com/PodcastTrpg​

00:01
配信されております。こんばんは。
本日は、シンクトゥルフ神話TRPGのカタシロです。
これまでは、PTRPG部ではサッパちゃんがキーパーをしてくれていたのですが、
サッパちゃんがタボを極めているようですので、代理で私が回すことになりました。
テストプレイはやらせてもらってはいるのですけれども、不慣れな面はどうぞご容赦くださいませ。
ということで、本日のお客様は、地鱈臭いさんです。
自己紹介とキャラクターの紹介をお願いいたします。
令和最高峰のクソアニメ、GBAを世界一面白く紹介することができる男、地鱈臭いと申します。よろしくお願いいたします。
では、今回私が遊ぶ時のパートナーであるキャラクターを紹介したいと思います。
名前は佐藤美名人くん。19歳です。
ちょっと不幸な過去を持っている子でして、生まれた瞬間に病院に捨てられていたというか、
県によってはそれを受け入れる病院みたいなのがありましたよね。
顔も見えないけども、そこに預ければ育てますよっていう窓口があったところに、
預けられたと言ってみましょうか。預けられた子供です。
その後に児童養護施設で育った青年になります。
生まれすぐに捨てられていたために、親の顔はおるか名前さえもわからないので、
適当につけられた名前。適当ではないのかもしれませんが、
その当時一番多かった苗字の佐藤と、生まれた年で一番名付けられた名前が多かった美名人という名前をいただいています。
順調に育っていたんですけども、ひねくれて育ち、体格に恵まれたわけでもないんですけれども、
人としての最低限の良心を持っているので、ぐれたりとかヤンキーになったりだということはなく育ちました。
また児童養護施設、18歳までに養子にもらわれないという場合になると、施設を出なくてはならないという法律がありまして、
であれば中学卒業までは義務教育なので何とか卒業するまでは至ったんですけれども、
そこから先は外で仕事をしながらどうにか18歳までにお金を貯めて自立しているような生活を過ごしていました。
何とか生活基盤を作ることができたので、今は身をこにして働きながらとにかく生きているという状況下です。
ありがとうございます。この片城というシナリオなんですけど、最初から記憶を失ってしまうという設定なんですが、
03:04
今回一つだけ何かこだわっていることを覚えてもいいということにしていますが、どんなことを覚えているでしょうか。
それはやっぱり、両親の顔を知らない、捨てられたということですかね。
名前も顔も知らない。たとえその街ですれ違ったとしても何も感じないでしょうという。
だけど捨てられたという事実だけが記憶にある。
強く心の傷として残っているのではないかなと思いますので、覚えているとしたらやっぱりここだと思います。
わかりました。ありがとうございます。ではちょっと工場を述べます。
この片城というシナリオは作者のリズムさんがいろんな方とおしゃべりをしたいという目的で作られました。
ということで今回、地田楽才さんもぜひ私とのおしゃべりを楽しんでいただけたら嬉しいです。
シナリオそのものはとても有名で、舞台化もされているほどですので、内容をよくご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
ネタバレになるようなコメントは申し訳ありませんがご遠慮ください。
またツイッターなどで感想をつぶやかれる場合は、フセッターなどをご利用ください。ご協力よろしくお願いいたします。
それでは前置きが長くなってしまいましたが、そろそろ始めましょうか。心の準備はよろしいでしょうか。
大丈夫です。全力で当たらせていただきます。
大先輩の胸をお借りしたいと思います。
ではシンクトゥルフシーンはDRPG片城を始めていきたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ではこちらのシーンを変えていきます。
あなたが目が覚めると病室のベッドにいました。いえ、正確には手術室です。頭痛がひどい。体が思うように動かない。そんなところに一人の男がやってきます。
気がついたようだね。私は医者だ。君は落雷にあって病院に運ばれてきた。覚えているかい?
え?もう一回言ってくれるかな。
ここは病院だよ。君は落雷にあってここに運ばれてきた。覚えてるかな?
06:01
落雷?
うん、そう、落雷。
雷に打たれたってが?
そうだ。
おいおいおいおい、そんな運があるんだったらもうちょっと馬の剣を当たってもいいんじゃねえかな。
あった。いてえ。
ではここでアイデアを振っていただきます。
はい。
成功ですね。
強い光を浴びた記憶があります。ですが、それ以前の記憶はありません。
常識などの社会的に生きるための記憶以外は全て忘れてしまっていることに気がつきます。あなた自身に関する記憶が抜け落ちているようです。
なるほど。
病院で体も動かないけど大丈夫なのか?
傷はほとんどないんだけど、名前はどこに住んでいたかわかるかい?
名前?名前といって色々とガサゴサと自分の身分書になるようなものを探してみますけど、特にはない感じですかね。
そうですね。持ち物はないですね。
すまん。わからねえ。
君自身に関する記憶を失ってしまっているようだね。そうだな。検査が必要だね。まだ傷はないけど体も本調子ではないかもしれないし。
でもしばらくすれば動けるようになるよ。約束はできないんだけど記憶もそのうち戻るだろう。
そうだね。3日間はここにいてもらうよ。
よくはわからないけど、なるようにしかならないだろうな。何より体が動けないし、歩ける気もしない。
なかなか小雑把りした性格のようだね。
ああ、そうなのかい。それとも何か騒いだ方がいいって言うならそうですけど。
いやいや、そんなことはないけどね。
あ、そうそう。君の荷物がほとんど焼け落ちてしまっていてね。
あったものはこれだけなんだよ。と言って名刺のような名前が書かれたカードを出してくれます。そこには佐藤とだけ読むことができます。
09:10
佐藤?これが俺の名字なのかな?
そのようなんだけど。
どうにもしっくりこねえけどな。これ別の人の名刺かなんかじゃないの?
君と一緒に落ちていたって言うんだけどね。道端で。
俺名刺なんて持ってたのかな?
名刺がないようなお仕事かい?
いや、仕事?仕事らしい仕事ってなんだろうな。
いや、分かんねえ。
お仕事してない人も世の中にはいるからね。
そうじゃねえとは思いていいけどな。
そうだね。まあ、ちょっと記憶を取り戻すためのお手伝いを僕したいと思うんだけどさ。
お?つまりそれが仕事ってことやな?
そうだね。今は君は記憶を取り戻すのが仕事。僕の仕事は君の記憶を取り戻すこと。
じゃあいいんじゃねえかな。あんまり長くはしたくねえけど、短時間ならなんとかなるんじゃねえかな。
分かった分かった。じゃあ君とおしゃべりをして記憶を取り戻すきっかけを作っていこうと思うんだけどね。
記憶を取り戻すきっかけを作っていこうと思うんだけどね。
ちょっとこのボードを見てくれるかな。これは囚人のジレンマっていうゲーム理論の一つなんだけど、君は知っているかな?つまりは覚えているかな?
いや、知らねえ。これははっきりと言える。
そうか。
なぜなら、読めねえ漢字が混じっちまってる。
そうかそうか。囚人かな?人の前にある文字かな?
それは囚人って読むのか。そのAの隣にある、やたらと隠すのが多い。
これはね、目秘って読むんだよ。
意味はなんだい?
秘密を黙っているっていうことだ。
じゃあ、なおさらだね。間違いなく俺はこのことに関しては知らねえだろう。
12:03
なるほどね。
そうだね。じゃあ、君と僕とで例えてみようか。
君が囚人、捕まった人だね。囚人A、僕が囚人Bとしよう。
君と僕は何か悪いことをして二人揃って捕まってしまった。
二人揃って捕まってしまった。そして、今は別々の部屋で取り調べを受けていると思っておくれ。
了解した。何か犯罪を犯したってことだ。
そういうことだね。
で、君と僕は黙っているか自白するかを選択ができる。
君が囚人Aとしよう。
君が黙秘して、僕も黙秘なら懲役はお互い2年だけだ。
君が黙秘して、僕が自白してしまった場合、君は10年の懲役、僕は0年だから出されるってことだね。
逆に君が自白して、僕が黙秘した場合は君が0年の懲役で、僕は10年の懲役となる。
お互い自白した場合はお互いが5年の懲役となる。
ルールはなんとなく理解できたかな。
要は、共犯ってやつを売るか、二人で黙りこぐるか、売られるかってことだろ。
そういうことだ。なかなか話が早いな。
これをどうすればいいんだい?
名前教えてくれねえか。
僕はね、目黒だよ。目黒ゆずき。
目黒さんね。
了解。じゃあ、佐藤と目黒で何かやった。ただ捕まっちまった。
両方目黒だったら、2年間。
どっちかが売っちまえば、0、10。
どっちも喋っちまえば、5、5っていう。
牢屋に入れられるってことになるわけだろ。
そういうことだ。
なるほど。
黙秘していた方が長く捕まってしまうということだね。
片方が自白しちゃえばね。
ああ。だが、こんなん簡単じゃないか。
そうかい。じゃあ、今からゲームをしてみよう。
君と僕とが、これからせーので、自白するか、黙秘するかを答える。
15:07
さあ、どうなるか。やってみるかい?
いいぜ。
じゃあ、いくよ。せーの。
黙ってる。
君は黙秘を選んだ。そして、僕は自白を選んだ。
ということは、僕が出て、君は10年捕まってしまうということだね。
まあ、そういう結果になっちゃったな。
君はどうして黙っているを選んだんだい?
簡単じゃねえか。それが一番得だからだよ。
おお、得かい?
得さ。
どうして?
だって、お互いが黙ってるんだったら、お互いが2年。
で、まあ、よくわからないけど、無罪方面みたいな形で世間に出られるわけだろ?
うん、そうだね。
で、もし彼に今みたいに売られちまったとしても、俺の心は痛まねえじゃねえか。
おお、なるほど。
まあ、これはヤンキーのやつに聞いた話なんだけどよ。
結局、何かをやっちまって仲間を売っちまったやつっていうのは、その過去に囚われちまう。
そんな中、10年経った後、俺ができた時にどうなるかっていうことを少しでも考えた瞬間に、そいつの人生は終わっちまうじゃねえか。
代わりに、目黒先生。
あんたが俺を売って、そのままでできて、俺は10年間囚われることになる。
その時、あんたは何を考える?
そうだね。
両親の過酌に苛まれるだろうね。
そうだろうね。
まあ、これは前の段階なんだけど、一緒に何かをやろうっていうことなんだから、俺が組むってなったら、一応それなりに信用できるやつじゃなきゃやらねえと思うんだよ。
ほうほう。
だから、完全な悪人。俺を騙して何とかしようとしてる奴とは基本組まねえ。
ほう。
そんな奴だったら別に何のこともないだろうさ。両親の過酌なんかない。そもそも俺のことを何とも思っちゃいねえ奴が、俺を使い潰しただけだって話だろ?
うんうんうん。
だが、そんなことをする奴だったら、俺も喋ってまえば5年5年だ。
結局自分の人生を棒に振っちまう。そんなバカと組む気がねえ。
ほう。
っていうことを考えるんであれば、俺が組む相手となれば、多少なりとも頭があって、少なくとも信用できるくらいには信頼関係がある奴っていうことになる。
18:10
うんうん。
そうであるならば、お互い目標を選んでほしいが、もし俺を撃ちまった場合、そいつの人生は終わる。
俺に支配されるってわけだ。
その後どうするかだな。まあそうだな、目黒先生。
例えば俺を撃ちまってさ、その10年間を謳歌したとしようや。両親の過酌もせいぜい2年ぐらいだろう。
3年もすれば忘れる。5年もすればもう記憶の彼方だ。何にも覚えてはいねえだろう。幸せな生活を築くかもしれねえ。もしかしたら結婚するかもしれねえ。子供ができるかもしれねえよな。
うんうん。
じゃあ俺は、そうだな、その家族に挨拶にでも行くよ、出所したらな。
昔お世話になります、目黒先生にお世話になりました佐藤です。10年ぶりになりますが、今お元気でしょうか。
もし帰って来られましたら、佐藤がよろしく伝えてくださいという風に伝えるだろうね。まあ子供にも挨拶するだろうさ。
俺の姿は見えねえ。ただ目黒先生は分かるはずだ。10年前に何をしたかをね。
ああ、先に言っておきたいんだけど、俺は何もしねえよ。ただ挨拶をして、そうだな、夜によっても近所に引っ越したっていいさ。それで俺はただ普通に暮らす。
それは僕はドキドキだろうねえ。
ああ、生きた心地がしないだろうさ。だから俺は黙っていることを選ぶ。あ、黙秘だっけ、っていうのを選ぶと思う。
なるほどね。なかなか君は漢字は読めていないけど頭がいいね。
そうなのかい。そういう褒められ方をするのは記憶の中で初めてだね。
まあ、もしかしたら記憶がないだけかもしれないけれどね。
ああ、あんまり褒めてもらった記憶がねえような気がするよ。
なるほど。そうか。なかなかでも君が頭が良くて、そして最初は優しいかなって思ったんだけどさ、いろんなことに対してシビアな考え方をしているなって感じるよ。
まあ、結局のところ俺は俺自身で生きるしかねえんだけれども、俺が嫌なことはできるならやりたくねえって言うだけさ。
21:00
嫌なこと?
嫌なことさ。だから俺はこういう考えだから、もし目黒先生を打ちまった場合、俺は生きていられなくなるっていう前提で今の話をしたっていうことさ。
幸せはつかめねえだろうっていうこと。まあ何のために何をやったかっていうのはわかってねえ以上なんとも言えねえんだけどさ。
それでもし目黒先生と俺が黙って人間で出てこれたら、俺たちは共犯者以上の何かの絆を得られるんじゃねえかなって思うわけさ。そうなると得じゃねえか。
なるほどね。最初の話を聞いてるとちょっと怖かったんだけどさ。割と多角的っていうのかい?いろんな角度から考え方を変えられて、それ考えを進めていけるんだね。
そういうことになるのか。多角的っていう意味がいまいちわかんねえけど。
いろんな角度から物事を見て考えることができるってことさ。
いいことなんだろ?
うん。もちろんだ。とっても頭がいい。
だとしたらありがたいね。
なるほどね。君のことが少しだけわかってきたかな。
だとすればいいんだけどね。で、結局これが記憶戻るきっかけになるんかね。
うん。まあ喋っているうちに思い出すこともあるだろう。ゆっくり行こう。僕はそろそろ外来の患者を見なければならない時間だ。そろそろ行ってくるね。
ああ、そうだったね。今思い出したよ。俺は頭が痛いんだった。
ごめんね。長く喋ってしまって。
いや、喋っているほうが気が紛れていい。
そうかい。じゃあ何かあったらナースコールのボタンもあるし、呼んでおくれ。
ああ。じゃあ寝るかな。
はい。では医者は出て行きました。
あなたは今手術室のベッドの上にいます。体が重い。手の届く範囲であれば気になったものを調べることができます。今だとこの2か所だけ調べることができます。
なるほど。この調べると言わんばかりのこのいやらしいアイコンを。
はい。
まあ調べていきましょうか。
どちらから行きましょうか。
これはモニターなのかな。
あ、そうですね。モニターですね。
じゃあモニターの方を調べてみようと思います。
はい。ではそっちにカーソルを当てると字が出てくるかと思います。
出てきた。
24:00
出てきた。
ベッドサイドモニター。ベッドのそばには患者の心拍数や血液などの異常を教えてくれる装置がある。このような機器が出されているということは非常に危ない状況だったのだろうか。
97と98という数字が画面に表示されている。その数字が何を意味するかはわからない。
はい。
ほうほう。
なんだ?ようわかんないけど97点と98点ってことか?いやいや0個お得点だな。
いいことなのか?
わかんねえや。
はい。もうちょっと調べたいと思ったら目星などを振ると情報が出るかもしれません。
目星か。一応振るだけ振ってみよう。
あ、失敗ですね。
失敗ですね。特にわからなかったようです。
そもそも何書いてあるかよくわかんねえんだからわかるわけがないよな。
まあそうだな。さすがに心拍数とか血液とかは読めると思ってほしい。よし。
じゃあもう1本のほうですね。
はい。
これは移動するための何か?
そうですね。カートが付いてますね。
はい。じゃあカートにカーソルを合わせてみます。
はい。
こちらも目星を振ることができます。
よし。今度こそ頑張れ。85あるんだから成功して!
素晴らしい。大成功ですね。
はい。ハード成功です。
はい。そうするとですね、およそ手術に使いそうにない器具というよりはドライバーなどの工具が置かれているということに気がつきます。
なんだこれ。
じゃあもう少し見てみるんですけども、その工具に血が付いているとかってことはないですか?
いや、ないですね。綺麗です。とっても綺麗です。
じゃあ俺に使ったわけじゃないんだろうな。使われても困るんだけどよ。
ん?じゃあ何なんだろうな。工具。一般的な工具ってことですよね。
そうですね。
それは、俺今プレイヤーで聞いてるんですけど、パソコンなんかを扱うような精密ドライバーとかそういったものが入ったりとか、小さいハサミとかペンチとかがあるとかピンセットがあるとかっていうことですかね。
27:00
それとも電動のドリルとかついてるDIYで使うような器具が並んでるんですかね。
さまざまですね。ドリルもあるし、細かい道具もありますね。
じゃあ割と多種多様に、この手術室にはそぐわないアイテム類がバッと並んでるってことですよね。台の上に。
そうですね。そういうことです。
なんだこれ。出しっぱなしにするにしても、道具にバラエティー富みすぎだろ。
そんなことを考えていると、隣から声が聞こえてきます。
お父さん?誰かいるの?
入ってます。
こっちも入ってます。
そうなんだろうけど。
ん?どうしたの?
ごめんね。僕、隣の部屋にいるの。
そうなんだろうけど。こっちも。
今、手術室。神曽田にいるんだけど。
手術室なの?そこ。
ここは手術室。
そうだったんだ。僕も入院してるんだよ。
そうなのか。
うん。
俺は入院?よくわからないんだけど、どうやら掠り込まれたらしい。
何かあったの?
聞いて驚け、雷に撃たれたらしい。
雷?
ああ。
大丈夫?怪我とかはないの?
怪我とかはないの?
いや、多分あると思うんだけど。
え?どこが痛い?
いや、頭が痛い。
大変。大丈夫かな?
まあ、何かあったらナースコールするし。
うん。そっか。でも、大丈夫だよ。お父さんがきっと治してくれるから。
お父さん?
うん。お父さん。
お父さんはお医者さんなのかい?
うん。ここの病院のお医者さんは僕のお父さん。
あー、ってことはもしかして、えっと、目黒くん?
うん。そうだよ。あ、ごめんなさい。名前も言わなくて。僕、目黒明って言います。
目黒明。さっき君のお父さんと話したよ。
30:03
あ、そうなんだね。じゃあ、すぐよくなるよ。
うん。だといいんだけどね。
はーん。
えっと、お兄さんのお名前も聞いてもいい?
あー、すまない。
あーっと、佐藤っていうらしい。
らしい?
らしい。あー、記憶がないんだ。
え?記憶がないの?お兄さんの?
も?
うん。も?
も?
あ、僕は記憶があるんだけどさ。そこの部屋に入る患者さんはみんな記憶がないって言うんだ。そういう部屋、人が入る部屋なのかなと思ってた。
みんな?
あーっと、参考名までに聞いてるんだけど、今まで何人くらいここに入ってきたんだ?
えー、もう覚えてない。いっぱい。
なるほどね。そんなに記憶喪失になる奴がいるとも思えないけどな。ましてや、雷に撃たれてる専門病院なんて聞いたこともないけど。
そうだよね。
あー、はーん。なんとも不思議な状況だな。夢でも見てるのかな。でも、いてぇしな、頭が。
あー、そっか。何も覚えてないの?
覚えてないの?
いや、覚えてることあるぜ。
え、何覚えてるの?
あー、俺ね、どうやらステゴだったらしい。
え?ステゴ?
あー、そう。その昔、古生代に生息した恐竜の一種で、あの装飾竜なんだけど、あ、それはステゴサウルスなんだけど。
お兄さん面白い。
そうかい。
あー、まあ、ちーと真面目な話をするけども、そうだな。
俺は親を知らねえんだ。
へー。
あー、どうも生まれた時にもう病院に預けられたっていう風に言われた。
だから、親の名前も顔も血液型も誕生日も知らねえ。俺自身の誕生日もわからねえ。
へー。
え、それって寂しくないの?
あー、寂しくないぜ。
お兄さんは強いんだね。
あー、違うんだ。なかったんだよ。
なかった?
はじめから知らなかったんだ。だから、俺はその、なんだ、君に言うことじゃないかもしれないけど、
33:09
親の愛情とかっていうものを知らないから、憧れはしてたかもしれない。
でも、わからないから、寂しいっていう言葉、それはわかんねえんだ。
それがいいものなのか悪いものなのかも、俺はわからねえ。
あー、まあ、子供の頃っていうか、その、孤児院じゃなかったら今はなんだ、養護施設って言わなきゃいけないのかな。
うん。
へー。
寂しく思うよね。
いないものはしょうがねえじゃねえか。与えられてねえんだから。
そうだね。僕もお母さん、死んじゃったからさ、ちょっとわかるかもしれない。
あー、そっか。そりゃあ、すまねえな。
お兄さんには謝ることじゃないと思うよ。
いや、どうにも良くない話だったよね。
はい。事故に遭っちゃってさ、交通事故。
結構大きな事故だったからさ、お母さん死んじゃったし、僕もひどいことになっちゃって、それ以来ずっとここにいるんだ。
ちょっと待ってくれ。
ん?
ここに何人も記憶喪失の人が来たって言ったよな。
うん。
君はどのくらい入院してるんだ?
えーっとねえ、5年?
長えな。
うん。本当だったらたぶん中学校とかに行ってるんだと思う。
中学校?
うん。
え、でも、あ、いいや。あの、すまねえ、あの、俺、君が今何歳だったかわかんねえから、普通、同世代かと思って喋ってたけど、
事故に遭った時、小学生だったってことか?
うん。そう。
あー、まいっとねえ。小学生にする話じゃねえだろ、俺もよ。
いいの。僕が聞いちゃったから。ごめんなさい。
いや、まあいいや。なんか楽しい話でもしようぜ。
36:03
うん。
え、でもお兄さん、お外の話、覚えてないんでしょ?
あー、あと、断片的に覚えてることがあるぜ。
あ、なになに?
あー、どうやら俺はお馬さんが好きだったようでな。
お馬さん?へえ。
走ってる馬さんが大好きで大好きで、よーく見に行ったのさ。日曜日とかにな。
へえ。
お兄さん、お侍さんだったの?
かもしれねえ。
へえ、かっこいい。
そっかー、俺は侍だったか。
だから、それを毎日、毎日じゃねえや、走ってる馬が好きだな、
いろいろと調べたりしていたようなんだよ。なんかその記憶があるわ。
で、日曜日に勝ったは負けたで一騎一遊っていうのが、
俺も難しい言葉知ってるじゃねえか?
一騎一遊な。そっかー。
一騎一遊?
あー、まあ喜んだり悲しんだり怒ったりっていうことさ。
へえ。
まあそれは先生に聞いてみてくれ。
俺もそれが正しい意味かどうかわからねえ。
うん、わかった。
そんな話をしているうちに強烈な眠気があなたを襲います。
まだ体力が戻りきっていないようだ。
泥のように眠りに落ちる直前、隣の部屋から
おやすみ!という声が聞こえた気がします。
では眠りに着きます。
目が覚めると2日目です。
あなたは相変わらず手術室にいます。
だが様子がおかしい。
視界が白黒になったり、ちらついたりと正常ではない。
一体どうなっているんだ?と心配しているとそこに医者がやってきます。
やあ、おはよう。調子はどうだい?
ああ、絶好調だね。絶好調すぎて、目黒先生が目白先生に見えるぜ。
え?白?
ああ、白黒でチカチカしてしまってでしょうがね。
そうか、それは目の調子がおかしいということかな。
ちょっと目をつぶってていいか。チカチカしすぎて頭が痛くなりそうだ。
ああ、そうだね。その件に関しては後で検査しよう。心配しなくてもよくなるからね。
それよりも、今日も記憶を取り戻すおしゃべりをしようじゃないか。どうだい?
ああ、それはいいんだけど、目の検査が先じゃないのかよく分からないけど、結構キツめにチカチカしてるんだけど。
そうだよね、ごめんね。
今さ、機材を外来で使ってしまっていてね。
ああ、なるほど。順番待ちってことか。じゃあ仕方がない。
39:03
じゃあ、いいぜ。図を見なければ目をつぶっていたいんだけど、それでも構わないなら。
うん、じゃあ図は一瞬見ておくれよって言って図を出します。
これはテセウスの船というパラドックスなんだけど、君は知っているかな?つまりは覚えているかな?
知らないね。
なかなかパキッと言ったね。
ああ、聞き覚えがないからな。多分間違いないんだろう。
テセウスというのはギリシアシーマーに出てくる人だね。
彼が乗っていた船だ。これに乗って冒険に出ていたらしい。
おお、ファンタジー。
冒険に出ているから古いパーツが壊れてしまって、それを徐々に置き換えていく。
結果、すべてのパーツが置き換えられたとき、その船は同じテセウスの船と言えるのかどうか、ということだ。
君はどう思うかい?
もう目をつぶっていいかい?
いいよ。
じゃあ答えは、はいだ。
どうして?
そりゃ分からないよ。
答えは、はいだ。
どうして?
そりゃだって、それは船なんだろ?
うん、そうだよ。
で、船として使えるんだろ?
うん、使える。
じゃあ、船じゃねえか。
なるほど。船は船だ。これは同じテセウスの船だろうか。
ああ、テセウスの船だろうさ。誰かがそう呼んでるならな。
ああ、君だったらそう呼ぶかい?
そうだな。じゃあ、先生にひとつ聞きたいんだけどさって言って、ポケットをまさぐる感じをするんですけど。
持ち物は何も持ってないんですよね?
持ってないですね。
ああ、ないか。
じゃあ、仮になんだけどよ。俺が今ここにタバコを持っていたとしよう。
うんうん。
先生にとってこれはなんだい?
タバコだね。
ああ、だから俺にとってはラッキーストライクっていう名前からさ。
ああ。
コンビニ店員にしてみれば通じだろうさ。何番お願いしますって言うとくれるからな。
ああ、うんうん。
で、吸わねえ人間にすれば、なんだ、有害なんだがっていうやつとか。
もしくは、バイト先に行ったじいさんはなんて言ったっけな。モクって言ってたかな。
また古い言葉だね。
ああ、まあ、じいさんだったしなっていうことになっている。
っていう呼び方がいっぱいあるけれども、タバコはタバコだろ。
その本質に何にも変わりはねえじゃねえか。
だから俺は最初に聞いたのさ。
42:00
なるほどね。
船は船として使えるんだろ。
船としたら名前なんて何でもいいじゃねえか。
誰かがテセウスの船って言うんだったら、そいつはテセウスの船さ。
うんうんうん。
それが、なんだ、えっと、サトウマルとか言うんだったらサトウマルかな。
なるほどね。
そういうことじゃないのかい。
言うか分からないけども。
君が大事にしているのはそのものの本質だってことだね。
本質なあ、そうなのかもしれねえな。
まあ、呼び名はどうあれ変わらねえさ。
うんうんうん。
そもそも今俺のそうだって、サトウっていう名字すら怪しいじゃねえか。
まあ、そうだね。
だから俺が俺である理由っていうのは結局今ここにある俺のその自在の体しかねえ。
いや、もしくはこの考え方そのものしかないだろ。
それを指す言葉があんたにとってヘノヘノモヘジだろうが、なんだろうな、ナナシノゴンベイだろうが、俺にとってそれはただの呼び名でしかねえから。
それで俺が何か変わるかってことさ。
なるほどね。
何も変わらねえだろ。
まあ、悪意ある呼び方をされるんだったら多少な、いろいろと考えるところはあるかもしれねえけれども。
なるほどね。
君が大事にしていることがまた一つわかったね。
そうなのかい。
昨日はそうだね、君にとって何て言えばいいのかな。
得か得じゃないかとか、君にとっていいことかいいことじゃないかっていうのを大切にしてたけど、君は本質も大事にしてるんだ。
まあ、そうかもな。
何か先生にも話したんだっけ。
俺、両親がいねえっていう話はしたっけ。
いや、聞いてないな。
聞いてないな。
ああ、そうか。
記憶、昨日隣の子と話したんだ。
息子さんらしいね。
ああ、そうか。
アキラと話をしてくれたのかい。
どうもありがとう。
その時に話したんだけども、
俺はその、両親に捨てられたみたいなんだよ。
ほう、それはまた。
ああ、だから俺は親の顔も名前も知らねえ。
だから俺は自分の由来が何一つ分からねえんだ。
本当にな。
名前もつけられなかったかもしれねえ、両親から。
何しろ生まれてすぐに捨てられたわけだからさ。
だから誕生日も分からねえ。
つまり、俺のルーツがねえんだよ。
だから俺は俺自身であるために何かを作らなくちゃならなかったんだ。
だから他人に何と言われるとも変わらねえし、
45:00
まあそういった意味じゃ、
俺が俺である理由っていうのは大事なのかもしれねえな。
それが昨日の質問?
何だっけ?
ハリネズミのジレンマ?
囚人のジレンマだね。
囚人のジレンマってやつか。
ってやつの答えにも出てるんじゃねえのか。
なるほどね。
だから正直俺が佐藤だろうと鈴木だろうと、
そうだな、変わった名字ってのは知らねえけども、
どんなおちゃらけた名前であろうとも、
俺は俺であるとしか言いようがねえからさ。
なるほどね。
それが君のルーツだ。
そういうことになるのかな。
うん、なるほど。
なかなか、
君はハードな人生も送ってるけど考え方もハードだね。
そうなのかい?
残念ながら他人のゲームっていうやつに興味がないっていうから、
やったことがないんだね、他人の人生を。
ああ、まあそれはそうだ。
よし。
じゃあ、僕はそろそろ外来の患者を見なければいけない時間だから、
目の検査は夜にするから、
安心して寝ててもいいからね。
いや、あの、早めに、早めに。
近い。
ちょ、ちょ、ちょ、ちょい、ちょい、ちょい。
先生。
あの、ちょっとひどい状況なんで、
できれば早くにお願いしてるんですけど、
このまま目つぶってろって言うんですか。
あの、寝て起きたところだから早々寝てもいられねえんですけど、
まあまあ、なる早で行ってくるよと言って、行ってしまいます。
ああ、あの、患者さんは大事にね。
はい。
あなたは今、手術師のベッドの目にいます。
相変わらず体は重いが、
昨日よりも動けそうです。
少し歩いて、気になったものを調べることもできるでしょう。
よいしょ。
2カ所、調べることができます。
お、奥にあるね。
またこのいやらしい調べてろというアイコン。
はい。
はい。
はい。
目のアイコンが。
えっと、じゃあこれは、
どっちから調べようかな。
どっちに行きましょうか。
どっちに行きましょうか。
じゃあ、とりあえず画面右側の方かな。
モニターが並んでる方の。
はい。
から調べてみます。
えっと、じゃあ、もうカーソル合わせてみちゃっていいですか。
はい、大丈夫です。
じゃあ、ちょっとおっさん臭く。
あ、よくオラショットって起き上がりまして。
少し歩いた先にある棚には、以下のような患者の名簿と思わしき資料が収められている。
名前、適正率。
適正率に。
全部読む必要はないです。
ちょっと名前難しいものも多いですし。
えっと、木村なんたかさん、なんたかなんたかさん。
48:03
えっと、いぶきなんたかなんたかさん。
えっと、らんこさん。
えっと、とうやくん。
えっと、もう読めない。
これ学年だな。
もしこれが一般的な苗字だとしたら、俺全然ダメだぞ。
え、なんだこれ。
なんだか率。
みんな低いな。
片方だけ高い人間がいるけど。
じゃあ、昨日見た俺の97、98だっけ。
っていうのは相当高いアレになるんじゃねえのか。
どういうこと。
もう目星を振ることができます。
よし、もう振れるもんを振っていくぞ。
サイコロを振ってなんぼのTRPG。
ハード成功です。
そうですね。
隅っこの方に殴り書きの文字を発見します。
両方の適正を持った人間が見つからない。
引き続き患者から高い適正率を持った人間を探す。
とありました。
ゲームマスターに質問なんですけども、
今までにテストで使った表があるじゃないですか。
あれってパソコンかなんかで制作されたものですか。
それとも手書きのものですか。
あー、特にこだわりはないですが。
もし手書きであったとするならば、この殴り書きの筆跡が、
もしその字の特徴が似てるんだったら、
ちょっと調べてみたい感じですね。
あー、なるほど。
じゃあ、手書きでもいいですよ。
じゃあ、手書きでお願いします。
はい、わかりました。
不差はわかるのにふさわしい技能に成功してください。
それがないんですよね。
図書館ぐらいか?
図書館だと、本を探す調べ物の本ですね。
官邸とかになるんだけど、豪語しかないんだよね。
そうですね、目星マイナス20ぐらいで。
51:07
これに数字書き換えちゃえばいいですか。
目星を押して、マイナス20ってやると計算してくれます。
これでいいかな。
出ないらしい。
出なかった。
出るんですけど。
出なかった。
出るんですけどね。
じゃあ、65にしてもらいましょうか。
はい。
失敗。残念。
どうやら同じ字かどうかはわかんなかったな。
そっか。
じゃあ、これが先生様が書いたかどうかってのはわかんねえな。
確証が得られないってことですよね。
そうなんですよね。
だけど、状況的に見れば、たぶん先生が書いたもんだと思うんだけど。
この名簿はおそらく手書きですかね。
そうですね。
手書きで手書きでって書いてあるんですよね。
了解です。
これだけだとわからないか。
じゃあ、もう一つの方に行ってみましょう。
はい。
加湿装置。
加温装置です。
加温装置か。ベッドから少し離れた位置に音符で体温を適温に維持するための装置がある。
今って季節はわかりますか。
そうですね。今現在とかでいいです。
そうですね。2日目のこの手術室の中で、もしくは俺の覚えてる記憶で何月ぐらい。
もしくは単純に冬とか春とか秋でもいいですけど。
今日でもいいですよ。
今日でもいいですか。
なるほど。じゃあ、この加温装置って動いてます?
じゃあ、目星振りましょうか。
ハード成功。
では、音符を出すはずの装置なんですけれども、今冷気が出ていることに気が付きます。
ハード成功ですので、冷気と一緒に何か別の気体も発しているようですが、それが何なのかがわかりません。
俺の記憶と10月になろうっていう時期に何で冷房を入れるんだ。
54:08
てか、そもそもこの部屋って今寒いんですか。
いや、特に感じないですね。そういうことは。適温です。
でも動いてるんです。冷風を出すように動いてるってことですよね。
で、何か出てる。
はい。
なんだ?いまいちチグハグな感じがあるな。
あ!なるほど。
わかったぜ。先生さんよ。
この装置直そうとしてスイッチか何か入れ間違えたな。
あの工具。
っていうことはそれは一言言ったわけではないけど、じゃあ何で俺はこの部屋を寒いと感じてないんだろうな。
そういうところに疑問を持っていると、今日もまた声が聞こえてきます。
お兄さん。
やあやあ。
佐藤かっこかりだよ。
元気そうでよかった。調子はどう?
そうだね。絶好調さ。何しろ世界が輝いて見えるからね。
え?世界が輝いてるの?
輝いている。七色、白、黒。何でもござれって感じだ。
大丈夫?それ。
いや、俺が聞きたいくらいだ。
そうだよね。え?見え方が変ってこと?
あー、何かが歪んでるってわけじゃないんだけど、色の付き方が変なのか、それとも光の加減が変なのかわからないんだけど、
あーと、まあわかるか。あのー、割れたスマホの画面見てるみたいな感じなんだ。
割れたスマホの画面見てるみたいな感じなんだ。
あー。あ、それ大変。えー。そういう症状は初めて聞いたな。
そうだ。あーと、今時間はあるかい?
うん、あるよ。
あー、なんか検査が夜までらしくてさ、夜まで、違う、俺の検査は夜になるらしくてさ、この近々もう、あと半日以上付き合わなきゃならないらしいんだけどよ。
まあ、その話はいいや。昨日の話の続きはしたいんだけどいいかね?
もちろん。
そういや、先生さんには聞き忘れたんだけど、
あーと、ここに運ばれてきて、君と会話をした患者さんが何人かいたっていう話だったじゃないか。
その人たちはどうなったかわかるかい?
ほんとね。
57:01
そう、お兄さんは目の調子が悪いって言ってるけど、今までの人たちはね、なんか二日目は頭がぼーっとするっていうか、なんか何話してるかわかんないってちょっと怖い人が多かったかな。
で、三日後ぐらいには退院してっちゃった。
その状況下で?
うん、なんかね、次の日には治ってた。
治ってた?
じゃあ、つまりこういう風に普通に話せたってことかい?
そうそうそう。
すっごい訳のわかんないことをわーって言ってたんだけどね。
次の日治っちゃうの。
あーと、その人の名前って覚えてるかい?
名前は覚えてないかい?
えー、名前、印象にある人はいるかな?
ほんとね、父さん。
父さん。
あー、その人はどんな感じだったい?
あー、えっとね、おじさんだったよ。
おじさんか。
父さんだけどおじさんって笑った気がする。
そうか、じゃあ、え、その人はどういう症状が出たんだい?さっきみたいにその知り滅レスの言葉をずっと吐いてて会話にならないみたいなことが起こったのがその父さんかい?
うん、みんななんだけどね。なんかピンクのマモスがなんとかとか。
あー、素敵な夢だな。
じゃあ、頭がぼーっとしてるっていうのがまだマシな方だったってことかい?
うん。
はー、なるほどね。
まあ、ええや。
要は、どうせ暇なしに何か話す?
うん。
まあ、でも本当にお兄さんが普通でよかった。
ちょっと心配してた。
じゃあ、今から狂ってみせようか。
やめてやめて、怖いから。
そうかい。
じゃあ、何の話をしようか。
そうだなー。
お兄さんがさ、明日、あさって退院したらさ、で、僕も元気になったら、僕と会ってくれる?
まあ、別にかまわないけど。
ほんと?やった!
だって、そもそも俺たぶん出た後もここを何回か通院しなきゃいけないんじゃないの?
1:00:02
あー。
経過観察ってやつがあるんじゃないの?
ほうほうほう。
えー、じゃあ、病院に来た時に遊びにも来てくれる?
あー、そうだね。あきらくんは元気ですかっていう風には、たぶん、めぐろ先生には聞くと思うけど。
あー、やった。
あ、あー、でも、僕の病室に来てくれても、僕、目が見えないからさ、お兄さんのこと見えないけどね。
目が見えない?それは、事故の時からかい?
うん、そうそう。目が見えなくてね、体も動かせないの。
5年間ずっと?
うん。もう、暇で暇で、気が狂いそうだよ。
俺が言うのもなんだけど、よく平気だな。
うん。お父さんがいっぱいお話してくれるからね。あと、お隣に来た人とか。
あー、そうだね。おい、もしかして外来って今そこにお父さんがいて話してるんじゃないだろうな。
わかんない。
そうか。いや、まあ、それならそれでいいんだけどさ。
そうか。そんな風なのか。
それは5年動けないっていうのも納得だ。正直なところ、先生の、まあ、君に言うセリフじゃないかもしれないけど、先生の腕っていうのをちょっと疑っちまってたんだ。
何しろ入院2日目で、今この目がチカチカするだろう。今俺目つぶってんだけどさ。
うんうん。
いや、普通それ初日に出るもんだろうって思わないか。
あー。
雷に撃たれて、起きたら目がチカチカするっていうのはなんとなくわかる話だと思うんだけどさ。
1日経ってチカチカし始めるってどういうことよっていう。
あー。そうだね。
いうことがあるもんでさ。
うん。
だからもしかしてなんかやられたんかなっていう、ここに来てとは思ったんだけど。
あー。
ただ、そうではないと思いてんだけどな。
お父さんはね、結構ちゃらけてるけど、病気治したりすることについては真面目だよ。
あー。だとそりゃ、それが一番いい話さ。
うん。
だとそりゃどうなんだろうな、とはいっても、
いや、そうだな。
じゃあ、君は、うんそっか、中学だから部活もやってねってことだもんな。
なんかこう、そういう話ができればなと思ったんだけど。
あー。楽しそうだよね、部活。僕わかんないけど。
いや、いいことばっかじゃねえぞ、ほんとに。
へー。
基本的にはつれいことばっかりっていうわけでもないけどな。
あー。まあ、いい話もあれや悪い話もあるってことだな。
1:03:00
まあ、そうだな。これは友達の話なんだけどな。
何しろ俺は俺自身のことは覚えてないからな。
うん。
あー。うちの中学なんだけどさ、文化部がないんだよ。
文化部?
あー。いわゆるその図書部とかさ、漫画研究部とか落語研究部みたいな、
体が動かないけど文化的なことをしようみたいな部活っていうのは存在しなくてね。
へー。
そう、何かしらみんなスポーツ的なクラブに入らなくてはならないわけさ。
ただ、わかるだろ?全員が全員運動が得意なわけじゃねえんだよ。
あー。僕体が動かないしね。
いや、君はそうかもしれないけど、昔はどうだったんだい?
うーんとね、ちっちゃい頃はお外で遊ぶの好きだったよ。
あー。だとしたらいいのかもしれないな。
だから、普段は読書とか漫画とか読んだりするのが好きなこっちが、
体育会系っていうか運動部のノリになかなかついていけなくてな。
かといってサボると結局体が弱いからさ。
逆らえないわけさ。
わー。
なーかなかきつい。
で、なおかつだ。何かの試合があれば必ず出なくちゃならねえ。
うえー。
土日の朝からいちいち出たくもねえ試合を、
出たくもねえ試合に出ている同級生とかを応援するためだけに駆り出されるのさ。
わー。応援は大事だけど自分も出たいよね。
あー出てるんだったらいいさ。もしくは出たいと思ってるんだったら応援もできる。
うん。
でも別に好きでもないものにさ、ある程度は押し込まれてやるっていうのがきつい話だったっていう話さ。
だからまあ、昔もよしよしなんだけどな。
でも結局そういうことが回り回って、
まあそうだよなあ。
働き始めると結局そういう社会だからなあ。
先輩後輩っていうのがあってさ、みたいなことになるわけよ。
だからそういうのを勉強させる意味でもうちの学校ではもしかしたらやってたのかもしれないけどさ、
子供にしてみれば理不尽な話さ。
へー。
だから漫画を見て憧れてたさ、その漫画研究部とかさ、イラスト部とかさ、図書部とかさ、
そういう何、例えばあとはその囲碁将棋部みたいなものがあればそっちの方に行きたかった連中なんかも結局関係なくね、
全部やっちまったせいで。
なかなかね、夢を抱かれたっていう友達が、友達というか同級生が何人かいたような気がするよ。
へー。大人になるのも大変だね。
そういうこと。
だから本当はみんな勉強しなくちゃならないんだけどさ。
だから君は大変だぞ。
ここから先、覚えなくてならないことがいっぱいある。
へー。
でもいいの。
僕お父さんみたいなお医者さんになりたいから。
ああ、医者か。医者は大変だぜ。
1:06:03
そうなんだ。
今から本当に覚えることがいっぱいある。
そりゃあそうだろう。
だって、じゃあ、この俺が君を手術しますと言って賛成できるかい?
うん。お兄さんならなんか器用そう。
ああ、まあそれだったらいいんだけどよ。
でも俺は体のことも何にも知らねえ。
メスを切って張ったところで結局君をもしかしたら殺してしまうかもしれない。
ああ。
お医者さんっていうのは結局命を預かる仕事なんだ。
そこに代償の差はねえんだ。
うんうん。
だからその責任を負うためにも武装する必要がある。
武装?また難しい言葉を知ってるな。
なんだ、装備を装備する必要があるのさ。
ほう。
それが知識なんだ。知識や経験で。
うん。
そのためには結局血を滲むような努力をしない限り
他人の命っていうやつをその手に乗せることはできないんじゃないかなって俺は思う。
はあ。
簡単に言うとダメか。
うんうん。いやいいんだ。夢を見ることは大事だし
なりてえっていう気持ちはとっても大事なものなんだ。
うん。
だからそれ相応に努力しなくちゃならねえ。
ただ、努力したからといって慣れるもんでもねえっていうのがずれえところさ。
それに君は5年分のどうしても埋められない差ができちまってる。
だから本当に頑張らないといけないぜ。
その覚悟があるんだったらその夢を語り続けることに意味はあると思う。
そっかー大変なんだ。でも僕お父さん好きだから頑張りたい。
いいことだと思うぜ。
あ、ごめんね。お兄さんに言っちゃダメだったかも。
いや大丈夫大丈夫。ノーダメージだから。
そんな話をしているとまた強烈な眠気があなた襲います。
歩けるようになったとはいえまだ体力が戻りきっていないようです。
泥のように眠りに落ちる直前、隣の部屋から
おやすみ
という声が聞こえた気がします。
ちょっと待ってくれ。検査はまだなのかよ。
と言って眠りに落ちましょう。
はい。では3日目です。目が覚めました。
あなたは相変わらず手術室にいます。
視界はクリアになっています。
体の調子も昨日より良くなっています。
そこへ医者が入ってきました。
よう、目の調子はどう?
あーバッチリだぜ。今回はクリアに見える。
1:09:00
今日のバッチリはちゃんと見えてるってことかな?
あー、何だったら指を立ててくれてもちゃんと見えるくらいだ。
昨日はちょっと自信がなかったから。
よかったよかった。君が寝ている間に検査をしたんだけどね。
いや、起こしてくれ。
いや、あんまりぐっすり寝てて起こしても起きなかったんだよ。
嘘やろ。そんなに俺眠り深かったっけかな。
まあ、いいさ。とにかく良くなってるようだからね。
よかったよかった。他のところも調子が良さそうだ。
あとは記憶を取り戻すだけだね。
じゃあ、この3日目を迎えても記憶が戻るような兆候っていうのはないってことでいいですかね?
そうですね。
先生よ、結局のところここ2日話してはみたし、会話もしてるつもりなんだけども
一向に自分の抜け落ちた空白の部分っていうのが埋まる気がしねえんだけど。
ああ、そうだね。急にパッと電気がつくように戻るわけじゃないから、徐々に行こう。
で、今日は一体どんなことを?
お、やる気だねと言って暴動を見せます。
君は臓器くじというお話を知っているかな?つまりは覚えているかな?
いや、絶対に知らねえな。
今日は絶対かい。
ああ。
臓器くじってすごくちょっと怖い言葉だけどさ。
ある人間を一人積極的に殺して、それより多くの人間を助けることは良いことだろうかという思考実験だ。
この話には次のようなルールがある。
公平なくじを健康な人に引いてもらう。
当たりが出たらその人が殺される。
殺された人の臓器をすべて取り出し、臓器移植が必要な人々に配る。
移植は必ず成功するものとする。
くじに不正行為は起きないものとする。
そして一番大切な条件だけど、人を殺す以外に臓器を得られないものとする。
ああ。
俺はてっきりくじ引きをして、なんだ、ホルモンやら何やらを食うみたいなそういう罰ゲームかと思ってた。
どうやらもう少し気分の悪いあれみたいだな。
ああ、そうだね。あと味は良くない話だ。
ああ。
この話について何か言い合えるかい?
そういうこと。君の意見を聞きたい。
これは簡単に賛成反対を出すことはできないな。
そうかい?
賛成してもいい。反対する理由もある。そんな感じだな。
1:12:02
じゃあ両方教えてほしいな。
ああ。くじで殺される参加者の全員が臓器移植に賛成してるんだったら賛成だ。
ただ、無作為に集められた10人のうち1人を殺して、臓器を必要としている人間、例えば7人とか8人を救うっていうのであれば、答えはノーだな。
嫌がっている人を殺すのは嫌ってことかい?
ああ、そういうことだね。
全員がオッケーだったらいいんだけど、
そう。全員がオッケーしていて、誰かが犠牲になることで、1人が犠牲になることで、例えばこの図だと5人になるのか、5人を救うことができる。
もしくはその5人以上の何か、例えば血液なりその余っているものを保存できる状況にあるって言うんだったらまたそれでもダメだなと。
やっぱり賛成しなきゃ意味がないな。単純にこれは人を数字として捉えすぎている気がする。
まあ、そうだね。
じゃあ、君はこれに賛成するかい?
いや、反対だね。
それはどうして?
俺が死にたくないからさ。
俺が死にたくないから?
うん。
君はこれに賛成するかい?
いや、反対だね。
それはどうして?
俺が死にたくないからさ。
あー、なるほどね。
じゃあ、仮になんだけども、俺が移植される側だったらって話もたぶんした方がいいと思うんだ。
そうだね。
もしこの方法で臓器を移植して助かるって言うんだったら答えはノーだ。
ほう。
まあ、正直な話なんだけど、俺は人を殺してまで生きる価値がないと思っている。他の何人かは知らないけどね。
ただ、俺が何かの調子が悪いところ、例えば昨日みたいに目が悪かったままだったら、誰かが死んでくれればその目が手に入る。
それで健康に暮らせますよって話だよな。
そうだね。
じゃあ、いらねえよ。
いらねえよ。
だから、もしその人が時間とかで目をくれるって言うんだったら、もらう可能性はある。
あー、そのうちすぐ死ぬ可能性がある人であればということかい?
ああ、まあ、もしくは、ようはがなんで死にたいけども、どうせ死ぬくらいだったらみんなに臓器を提供したいみたいなやつがいるんだったら、俺は喜んでもらうかもしれない。
1:15:09
ああ、なるほどね。
まあ、心情的な問題だね。だから、人を殺してまで生きる価値があると俺は思っちゃいねえんで。
そうだね。殺すっていうことにとても抵抗を覚えるな。
なるほどね。それはそうだ。人間はみんな生きていたいものさ。
うん。先生はどう思うんだい?
ああ、そうだね。僕も賛成と反対がごっちゃ混ぜかな。僕は、僕が殺されて誰かが助かるならそれでいい。だけど、あきらが殺されるのは嫌だ。
ちょっとハードなことを聞いてもいいかい?
ああ、どうぞ。
誰かが死んであきら君が助かるなら。
それはまた悩ましいね。でも、あきらが助かるとしても、殺したくはないかな。
そっか。いや、なかなか後足の悪い質問になっちまったな。大変申し訳ねえ。
いやいや、むしろこんな話をしている僕の方が申し訳ないんだけどね。
ああ、そうだったな。
そういや、先生。
うん、なんだい?
あの、そこの何だ?
カウン装置。
うん。
壊れてんじゃねえのかい?
え?そうかい?
それを修理するためにそこの工具が並んでるんじゃねえかなって思ったんだけど。
ああ、ごめんね。道具出しっぱなしだったね。
いや、冷房がついてるだろ?
うん、そうだね。
それに、まあよくわからねえなんか、額が出てるみてえだけど。
ほほ、鋭いな。
一応、地頭がいいって褒められたこともあるんでね。
僕にね。
ああ。
俺の記憶が確かだったら、もう10月に差し掛かろうってころだ。冷房をつけるのはちょっとおかしくはないかい?そんなに暑かったっけ?
ああ、まあ、台風過ぎたばっかりで暑いかな、ちょっと。
そっか、まあそういうこともあるのかな。
あともう一個質問いいかな。
うん、なんだい?
そこのモニターに表示されていた、あの、97、98っていう数字は一体なんだい?
1:18:02
どうも俺の数字っぽいんだけど。
ああ、そうだね。あれは君の数字だ。
そんなに高得点取ったような記憶はねえんだけどな。
それこそ虹あたまの良さじゃないのかい?
いや、虹あたまが良くても結局俺は漢字が読めてねえ、確実に落題点しか取れねえさ。赤点は取らねえ自信はあるかもしれねえけどよ。
赤点を取らないのが虹あたまの良ささ。
あとの点は教育。
はあ。
で、結局その得点は一体何なんだい?
知りたい?
ああ、多少興味がある。
ほう。
ああ、私も話したいんだけど、時間なんだよね。
まあ、忙しいことは良いことじゃねえけどな。
そうね。
医者が忙しいのは良くないことだ。ただまあちょっと今忙しくてね。でも君も明日には退院だ。記憶もきっと戻るんだろう。
ほんとかい?今全く手応えがないんだけど。
そうだね。まあじわじわと。まあしばらく通ってもらうことにもなるかもしれないけど。
まあ仕方がねえか。家から近えといいんだけどな。
そうだね。じゃあ僕は行ってくるね。
ああ。
そう言って医者は出て行きました。
今日は三日目です。今の体の調子なら外に繋がる扉を開けてください。
今の体の調子なら外に繋がる扉を調べることができるでしょう。
これはもう調べるしかないですよね。
そうですね。
書いてある通りなんですけども、これは外に行くためではなく、あきら君がいる部屋の方に行けるってことですかね。
そうですね。隣の部屋に続いている扉です。
なるほど。じゃあまずノックかな。
はい。入ってます。
そうだ。それが正解だよ。おはよう。
おはようお兄さん。
どうも佐藤かっこかりです。
どうもあきらです。
うん。自己紹介は大事だね。それは古事記にも書かれているはずだ。
さて。古事記ってのは何か知らないけど。
目のチカチカは治ったよ。
うん。よかった。声もとても元気そう。
頭痛もない。おかげで体が重たいぐらいだな。
え?
重たいって何か変なこと言ったっけ?
体が重たい?だるいの?
まあ多少はね。何しろ動いてなかったからね。
1:21:03
運動不足ってこと?
寝たきりになるとどうにもこういうことが起こるみたいだからな。
起こしたところ悪いんだけど。
どうやら歩けるようなので君に会いに行くことができるんだけど。
会ってもいいものなのか。
今ドアのところにいる。
ノックしたからわかるかと思うけどな。
ほんと?来てくれるの?
そもそもね。
おかしなこと言ったけど。
え?ほんと?来てくれるの?
そもそも会いに来てほしいって言ったところで君の顔がわからないと。
声だけで認識できるかどうか俺はわからない。
そっか。そうだよね。
じゃあ僕、お兄さんがお部屋に入ってきてもおしゃべりしてるから。
それならわかるかな。
ああ。そうだね。
そっか。俺の顔を覚えてもらおうかと思ったけどそれも叶わないのか。
ああ。ごめんね。目が見えないから。
いや、まあ仕方がないか。
でもまあ、おそらくこういった機会もないような気がするし、入っていいかい?
うん。いいよ。
よし。じゃあ移動します。
はい。
では隣の部屋に移動します。
隣の部屋は薄暗い。部屋の中央がぼんやりと光っている。
そこにはベッドがあった。
そしてそのベッドに横たわっていたのはあなた自身だった。
もちろんあなたはベッドのそばに立っている。立って横たわる自分を眺めている。
ではベッドに寝ている自分は誰なのだろうか。どうして自分が二人いるのだろうか。
異様な光景を目にしたあなたは正気度を失います。正気度ロール、成功1、失敗1D10です。
これは3チェックですかね。
3チェックです。
はい。レギュラー成功になります。
はい。では1失います。減らしておきます。
大丈夫。3値にはだいぶ余裕がある。
3値高いですからね。
もうお兄さんいるの?ここだよ。
いないよ。
いないの?ではまだ向こうの部屋にいるの?
いるよ。
どっちなの?
いるさ。ただ君の目を守るためなのかな。部屋が暗くてよく見えないんだ。
そうなの?じゃあこっちだよ。お兄さんこちら。
1:24:02
じゃあ声を頼りに、薄ぼんやりした明かりの方角なんですかね。
はい。
じゃあそちらの方に慎重に近づいていきます。
はい。では見えてくるのは、ベッドの脇に置いてある機械が付随したシリンダーから声が聞こえてくる。
そのシリンダーは緑の液体で満たされており、中には脳みそが浮かんでいた。
あきらの声は、このシリンダーに付随した機械から聞こえてきている。
はじめましてあきらくん。
佐藤何菓子です。
な、何菓子さんなの?名前思い出したの?
いや、これどうやら何菓子っていうのは名前を表す時の何かだったような気がするんだよ。
へー。
だから俺は佐藤のままなんだ。
なんだったら君が名前を付けてくれてもいいぜ。
え、そうなの?
あー。特にこだわりがないみたいだからな。
えー急に言われても困っちゃうな。えーどうしようかな。
と話をしているとそこに医者がやってきます。
もうそこまで動けたんだね。
あー体の方も順調極まるところさ。
そうか。そしてここに来てくれた。
誘導されたってことなのかな。
誘導?
それともこれもリハビリの意思なのかな?
いや。
あーあきら。
何お父さん。
ちょっとお兄さんとお話があるから眠っててくれるかい。
へー。なんで。僕もお兄さんとお話したい。
ちょっと寝ててね。
医者がスイッチを切ると明かりが消え、声が聞こえなくなりました。
そこまで体が動くようになるとはね。思ってなかったよ。
何しろ97点と98点な男だからね。高得点には自信がある。
かなりいろんなことを理解しているようだね。
それはどうかな。何しろ記憶は戻っちゃいねえし、
いまいちあんたが何をしたいかもわからねえ。
そして、な、最大にわからないことがある。
何だい。
そこに埋めている体は一体何だ。
うん。その話をしたくてね。
あきらはね、事故で体の原型がとどめられないほどの重傷を負ったんだ。
1:27:04
なんとか脳だけが動くようになった。
なんとか脳だけは保存しようと試みて。
幸い、僕は交流があったんだ。
そういったことができる種族との交流がね。
レッドにいるのは君自身の元の体だ。
いまの君の体は作り物だ。
人形にね、君の脳みそを移し変えたんだ。
そうかい。安心したよ。
実は双子の弟か兄がいて、それが横たわってるんじゃないかって勘ぐっちまった。
ああ。君自身だ。
そうか。それはよかった。
いまここで血縁なんていうものが生まれても気持ちが悪いだけだからな。
ああ。そう言っていたね。
ああ。え?理解が追いつかねえんだけれども。
脳みそは俺だけれども、そこに横たわってる体は俺だって言うんだよな。
ああ。そうだ。
へえ。そりゃすげえ。
ただ俺は俺自身だと認識しているし。
ああ。じゃあ記憶の欠落もその影響ってことか。
そういうこと。僕はね、息子に体を作りたかったんだ。
だけど息子は人形にうまく接続できなかった。
機械に移し替えるには時間が経ちすぎていたらしい。
うまく殉納してくれないんだ。
でも君の体なら、適正率98%の君の体なら、きっとこの子になじんでくれる。
そしてその人形の体も君になじんでいるだろう。
ちょっと調整は必要だったけど、適正率が97%だったからね。
3点足らないけどな。
ああ。それがあの目の分じゃないかな。
あとは初日と二日目の頭痛だろう。
今はその適正率が上がっているかもしれないし、問題ないかもしれないけど。
さあ、ここで問題なんだ。なんでイチイチそんなことを今俺に話す?
お願いがあるんだよ。
へえ。
息子のために君の体が欲しい。君にはその機械の体をあげよう。
お願いだ。君の体を譲ってくれないか。
ああ、そうだな。いいぜ。
ただし、条件がある。
1:30:00
なんだい?
と言って、えっと…なんだろうな。
めぐろ先生に、今の会話で気づかれないように、
あきら君の入っているケースの方に近づきたいんですけども、いいですかね。
何か技能に成功していただきたいです。
隠密で。
はい、どうぞ。
隠密はないかな。隠すかな。
隠れるが本当ならあるんですが。
隠れ…あ、隠密はありますね。
あ、ありますか。あ、ありました。あ、たっか。
レギュラー成功です。
では、そっと近づくことはできます。
はい、じゃあ会話の中にされげなくケースの方に近づいていきます。
はい。
簡単さ、あきら君がそれを望むと俺に聞かせてくれるんだったら、それを飲んでもいい。
あきらには難しい話だ。
それにあきらは今自分の状況がわかっているわけではない。
ああ、だから全てを話す必要はない。
何を話すんだい。
俺の体の一部をあげれば君は助かる、そういう話をしてほしい。
その時に俺の体をあきら君が望むかどうかさ。
あきら君。
臓器くじの話があっただろ。
ああ、あったね。
くじを引くのはあきら君だろ。
じゃあ俺にはあきら君の意思を見せてくれよ。
何があっても生きたいと言うんだったら、この体ごたえくれてやってもいいさ。
言っただろ、昨日も。
俺は別にそんなに生きることに価値を感じちゃいない。
死にたいとは思っちゃいないけどな。
そうだね。僕も君を殺してまで体をもらうつもりはない。
僕も昨日言った通りだ。
ああ、だからこの決断はあきら君がするべきだ。
違うかい。当事者は一人足らないよな。
そうだね。
だけどね、中学生になる年齢とはいえ、
あの喋り方、幼い喋り方を聞いてわかるだろう。
成長は7歳で止まってるんだ。
ああ、そうかもしれね。
だが結局は気づく、どこかで気づく、
自分の体ではないということに。
違うかい。
そうだね。
その時に君は一体どういう説明をするんだい、先生。
1:33:01
それはもう真摯に説明するしかないとは思っているよ。
そこで裏切られたというふうに感じてもかい、あきら君。
君に対してとんでもない暴言を吐くかもしれないぜ、先生。
僕がけなされる分なら別にどうでもいいんだ。僕は…
もしかしたらあきら君が、
その自分の体、そうだな、罪の意識を背負って、
そのまま生きていけるとでも思うのかな、
あの子を普通に殺して、
罪の意識を背負わず、
そのまま能々と生きてきた時間を、
そのまま罪と感じることになるんじゃないのか、
言ったよな、囚人のジレンマってやつでさ。
ああ。
その罪を重点に背負うことは本当につらいことだと思うぜ、
メイクロス先生。
そして、もう一つある。
何だ?
あきら君が、
そして、もう一つある。
何だい?
俺に決定権はないだろう?
いや、あるよ。
いや、それは嘘だな。
囚人のジレンマの時、俺は黙った。
だが、あなたは俺を撃った。
それが本心で大にしてもだ。
俺はその結果を信じざるを得ない。
なぜなら俺にはこの辺の3日間の記憶しかないからだ。
そこから判断するに、
俺が断ったところで俺の体をあきら君に使うかもしれない。
だからこそさ、
俺が死んでしまうかもしれないのと考えるのであれば、
俺はあきら君の意思を聞きたい。
そして、先に言っておきたいことがある。
ああ。
もし、俺の体を機能提出するようなボタンがあるんだったら、
押してみればいい。
俺はこのあきら君の体と一緒に床に倒れ込んでやるよ。
それは困るな。
そうだろ?
うん。
だから言ってるのさ。
すまんよな。
ちょっと言葉が汚くなるが勘弁してくれよ。
何しろ俺は命がかかった脅しを食らってると思ってるんだ。
ああ。いいよ。
てめえが業を背負うのは構わねえ。
ただな、どう頑張ったところで業を背負う人間はもう一人いるんだよ。
だとすれば、その決断はそいつ自身にさせるべきだ。
7歳であろうとも命の重さに一切変わりはねえ。
その決断は後で後悔することになるかもしれないが、
自身が下した決断だ。
その業は背負わなくちゃならねえ。
違うかい?
そうだねえ。
僕は自白をした。
君にすべてを語った。
君に体を欲しいと。
だけど、僕は100%失敗せず、
君の体に君の脳を戻すこともできる。
だから君には選択権がちゃんとある。
1:36:04
その上でお願いだ。
ああ、だから体が欲しいってことだろう。
だからこちらも条件は伝えた。
そうか。でも僕は。
罪を背負うべき人間は二人し。
ああ、先生一人じゃねえってことさ。
もし、あきら君を生かしたい。
もしくはその普通の生活を送らせたい。
先生に憧れる子供。
イチャになりたいと言ったあきら君の意思を尊重したいというのであれば、
親として決断してほしいね。
ただし、俺はあきら君にも話した。
覚悟があるならばその夢を語り続ければいいって。
なりたいというのであれば助けてやることもできる。
ただそのお願いは俺自身が聞かなくては意味がない。
そうか。
僕はあきらには話を聞かせたくなかったんだ。
そう言ってあなたに向かって手を挙げます。
するとあなたの意識がそこで途切れます。
あなたは気がつくと自分の家に戻っていた。
失われた記憶も戻っている。
病院での出来事も覚えている。
あれは夢だったのか、現実だったのか。
ふと体のある一部分がよく分かるように
他の部分とは違う色になっていることに気がついた。
果たしてその体は本物なのか、偽物なのか。
それがはっきりするのはもう少し後のことだろう。
えー、佐藤さんから一言、今後のことでも何でもいいですし
いただいてこのシナリオを締めたいと思いますが
何かロールをしていただけますでしょうか。
はい。どこまでもいい父親でいてってことかよ。
何の罪も背負わねえ、背負わせられねえ奴が
あれであきらくんを救うことができるのか。
俺なんて殺してあきらくんを取ればよかったんだよ。
先生。
いうことでいかがでしょうか。
はい。ありがとうございます。
はい。お疲れ様でしたー。
お疲れ様でしたー。
あーもう、胃が痛い。
どう、どうわかりました。
いやもう、あのね、私も人の親ですのでね。
はい。
1:39:01
言葉が一個一個重く。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
あ、響きました。
だいぶ酢が出てましたね。
あ、はい。酢が出ると思います。このシナリオ。
そう、まぁちょっと出していこうかなと思ってて。
えっ。
あのー。言葉に熱流が乗らないとウソっぽくなっちゃうんで。
あー。そうですね。
これ今のセリフは。
はい。
特にそうだと思ったんで、ちょっと熱流をあげて
はい。
調べらせていただきました。
いやー、本当にね、困りました。
ん?
あの、エンディングのね、シナリオがないもので、
はいはいはい。
お任せなんですけれども、
私が親でも7歳時にこの話はしないかなーと、
つい思ってしまって、途中で切ってしまったんですけどね。
はいはい。
えー。
まあ、それならそれでもいいかなと思って。
一応、あのー、あきらくんのスイッチを切られた時に、
はい。
あ、これもしかしてそっちではやつれんじゃねえかなと思っちゃって。
あ、はいはいはい。
はいはい。
だから今までの寝向けもだいぶ都合が良かった気がしたんで、
えー。
だから、あの、近づいて倒れてやろうかなっていう、
そういう脅しをかけたっていう話なんですよね。
だからもうちょっと真摯に付き合えよっていう。
あー、そうですね。
はいはい。
多分そっちの都合で一気に蹴られちゃう可能性があるなーと思ったんで、
はい。
だからちょっと脅しをかけてみました。
すばらしい読みです。
実際どうなんですかね。これで良かったのかな。
あー、みなさん結末が違いますからね。
はいはい。
はい。
あ、でも、あの、とにかく話をさせろっていう方も中にいらっしゃいましたから、これまでも。
はいはい。
はい。
まあ、そうですね。話をさせろというか、
あの、どんな形であれ、医者になりたいっていう言葉が聞けたんだったら、
はい。
あのー、佐藤くんは多分体を渡してあげたと思います。
あー、なるほどねー。
はい。だからあのー、夜に話したじゃないですか。
はい。
なりたいという意志が、その夢が叶うと思うんだったら、
その言葉を吐き続ければいいっていう風に私が言ったと思うんですけど、
はいはい。
それを結局真実で、
はい。
佐藤くんにとっても、
はい。
大変だよって話もして、
なりたいっていうんだったら、
そうやって言い続ければいいさっていう風に言った手前、
うん。
うん。
まあ、例えばその、えーっと、
臓器一つもらうぐらいの気持ちで、
いいのって言ったら俺はいいよっていうつもりだったんですよね。
うん。
体を全部よこせっていう風な問いかけはしないつもりだったんですよ。
はい。
結局重たくなってしまうんで。
え、え、え。
うん。
なんだけど、君は体を動かすことができるようになる。
1:42:02
そのためには、僕の臓器が一つ必要らしいという話をするつもりだったんですね。
あー、なるほどなるほど。
はい。それでいずれそれが気づいてしまうとしても、
それは俺の言葉でいいよっていう風に言ったんで、
うんうんうん。
多分罪の軽減ができるんじゃないかなと思って。
あー。
っていう風な佐藤くんの考え方ですね。
佐藤くんの考え方は囚人のジレマの時に言ったように、
うん。
後で明かされたその、っていうのは、
結局10年間分が一瞬できちゃうんで、
うん。
だからそれに耐えられるかどうかがわかんないんですよね。
だから結局誰も幸せにならないまま、俺も死んじゃうかもしれないし、
うん。
もしかしたら明くんも死んでしまうかもしれないと。
はい。
っていうことだったんで、できればそれを避けたい。
うんうんうん。
っていうことで、一応こういったロールになった感じですかね。
はーい。
いやー、本当にあの、何でしょうね、視野が広いというか、
多角的に考えていらっしゃるので、それが感じられて私は、
あーすごい人だーって思ってたんですけど。
まあ、
おいたちをね、ちょっとそういうふうに作っちゃったんで、
はい。
あのー、そういう感じになるかなと思って。
まあ正直クトゥルフ神話のその初回のやつなんで、
うん。
正直死んじゃってもいいやっていうぐらいの気持ちで作ってはいたんですよ。
はいはい。
うん。
で正直その対、対マンというかこの1対1のシナリオってなかなか、
まあ初めてやったので。
はい。
なので、まあこういうキャラクターでいった結果、
はい。
あの微妙にハートフルな感じになったのかなと思ったんだけど。
はい。
いやー、最後のセリフ割と自然に出来て、
あー、俺、両親嫌いなんだって。
えー。
あ、違いますか、あの佐藤くんです。
あー、なるほど。
うん。
あー。
結構自然にあの、憎しんが出来るって思った瞬間に、
えー。
あ、ヘドが出るって思っちゃって。
あー。
演じててちょっと思いましたね。
やっぱりどこかで憎んでらっしゃったんでしょうか。
憎んでから、だから今更っていう感じなんですよ。
あー。
でターンだったら拾うなっていう。
あー。
なるほど。
っていう気持ちが出ていて、
だからその気持ちをちょっと、あのー、先生にぶつけた感じですかね。
えー。
最終的にはそういう感じの捨てゼリフになっちゃって。
はい。
あー。
だから多分佐藤くん自身も、
あのー、親は子供を救って欲しいって思ってるんですよ。
うんうんうん。
ちょっと今演じながら思ってたんですけど。
えー。
だから俺なんかを、あのー、やっちまえばよかったんだよっていう。
えー。
まあ、そうなってるかもしれないんですよね。
体が元に戻ってない可能性もなんか示唆されてたんで。
はいはい。
ただ今一番最初に出てきた感じはそれだったんで、
それを一応セリフに乗っけて喋ったっていう感じですね。
1:45:03
あー。
もう何回か今日は聞き返します、これ。
なんでですか。
いやー、だってほんと深くて、
ねー、もうちょっと人生ちゃんと考えなきゃいけないなって思いました。
いやいや、別にいいんすよ、適当で。
遊んでりゃいいんすよ。
あははは。
そうそう。
まあ、あのー、これは自在学としての根本原理なんですけど、
はい。
あのー、子供には遊んでてほしいんですよ。
あー、はい。
俺自身がそうだし、その時に得られたものっていうのがあるから、
はい。
勉強はやりたくなったら勉強すりゃいいんです。
うんうんうん。
本当に必要になってからじゃないと分からないから。
あー、まあそうですね。
そこは、あのー、分かってる親が強いればいいんです。
うふふふ。
学ぶことを。
はい。
それで初めて年を食って分かるんです。
だってそうじゃないですか、みんな社会人になってから、
あー、あれを勉強しとけばよかった、あれが勉強したいなって思うんですよ。
ええ、ええ、ええ。
でもその時間はもうない。
そうですねー。
うん。
はい。
でも、あの時遊んでた時間が無駄だったかっていうと、
そんなことはないって俺ははっきり言いたいんで。
ええ。
だから、遊んでいてほしい。
はい。
で、ちょっと勉強すればいいやっていう。
はい。
気持ちがあるんで、まあそんな感じですね。
なんかちょっとその辺が出てたのかなーとは思いますけど。
はい。
もうね、時間をだいぶ押してきましたので、終わりたいと。
あ、ほんまやね。だいぶやってしまったね。
そうなんです。
申し訳ねー。
いやいや、全然大丈夫ですよ。
こちらこそありがとうございました。
最後に何か一言、感想いただいて終わりたいと思いますが。
いや、なかなかこう会話劇の中でちょっとね、
あのセリフを遮って喋るシーンっていうのをちょっとやってしまったのは、
あの、熱くなってたからだというふうに弁解したいですね。
あ、いいですね。
本当はちょうど端でやりたいところではあるんですけども。
ええ、ええ、ええ。
はい。
まあ、でも楽しかったですね。
久しぶりにあのキャラクターからセリフを吐けたんで。
はい。
自沢くんが意識したわけじゃなくて、キャラクターが吐いた言葉を自沢くんと教えてたんで。
はい。
なかなか楽しかったですね。
あ、よかったです。
ぜひまた他のも遊びにいらしてください。
はい。
ありがとうございます。
はい、ありがとうございました。
今日はたくさんの方が見に来ていただいてコメントもたくさんいただいております。
ありがとうございます。
はい、ありがとうございます。
では、はい、これで終わりたいと思います。
お疲れ様でした。
はい、お疲れ様でした。
01:47:28

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