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#116 絶望した者に、はたして宗教は救いとなるのか?善鸞の苦しみの告白 / 倉田百三「出家とその弟子」朗読解説その4
2026-07-25 37:17

#116 絶望した者に、はたして宗教は救いとなるのか?善鸞の苦しみの告白 / 倉田百三「出家とその弟子」朗読解説その4

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今回は、倉田百三の戯曲『出家とその弟子』


本書は、大正時代に大ベストセラーとなり、ロマンロランからも大絶賛された。
浄土真宗とキリスト教のエッセンスをいれた親鸞とその弟子たちの話です。
宗派を超えた宗教の本質に迫る、戯曲。
私はこの本を読むと、「カラマーゾフの兄弟」を彷彿します。

感想

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00:00
続いて第3幕行きましょう。
第3幕は、えーっとね、これね、ここでね、禅蘭っていうね、神蘭の息子さんが出てくるんですよ。
えぇー。
あの神蘭の蘭っていう字が継がれててね、禅蘭の禅はあの禅薬の禅ですよ。
禅蘭っていう方が出てくるんですよ。
この人本当にいたんですか?
いました。
で、これ今この場面では禅蘭32歳ってなってますね。
それでね、この禅蘭がね、もう宝刀三昧なの。
もう酒屋、遊びに溺れて、もう贅沢三昧、凶楽にふけてっていうね、こういう感じなのよ。
でね、遊女と禅蘭が飲みふけてるシーンから始まるんですよ。
これ実際、神蘭と禅蘭ってもう絶縁してるんですよ。
縁切ってるんですよ。感動されて、っていうことなんですよ。
でね、禅蘭の飲み方もひどいから、遊女も嫌になってんすよ。
嫌だ。
っていうね、そういう場面から入る。
でね、そういうところに遊妍が訪れるんですよ。
遊妍は何歳?
遊妍はね、これね、年齢が書かれてない。
書かれてないね。まあでも、どうなんですかね。
ちょっと待って、さっき第2幕の時って、
25歳。
25歳でしたよね。まあだから、それぐらいなんじゃないんですか。
でね、遊妍と禅蘭が話す場面なんですよ。
読んでいきますね。遊妍。
ごめんくださいまし、禅蘭。
よく来てくださいました。待っていました。さあこちらへお通りください。
誰も遠慮なものはいません。
遊妍。偉いところを見せますな。
まあこれ、偉いところを見せますなっていうのはもう、
酷く酒飲んだ後の場だからですよ。もう散らかってるしってことなんですよ。
中井さんが、どうぞお通りくださいませ。遊妍。
先日は失礼いたしました。禅蘭。
今日は使いを立てて失礼しました。ご迷惑ではありませんでしたか。
遊妍。いえ、あなたからのお使いと聞いて喜んでまいりました。
何かご用でございますか。
禅蘭。いえ、用と言ってはありません。
03:04
私はただ寂しくって、あなたに会って話したかったのです。
遊妍。私もあなたに相当ございました。
始まるんですよ。
もうね、禅蘭のね、遊妍への信頼っぷりがすごいんですよ。これもね。
これ見ただけで。
だって、めちゃくちゃ素行が悪い人で、言葉遣いも荒いのに、
遊妍の前にあると、こういう喋り方になるんですよ。
ああ、そうなんだ。
で、何かご用ですかって言ったら、
いえ、用と言ってはありません。
私はただ寂しくって、あなたに会って話したかったのです。って言うんですよ。
いや、僕もこの言葉聞いた時点で、もう何かだなって思いません。
でね、遊妍もあなたに相当ございましたって喜んできましたって言うんですよ。
続きを見ますね。
中井さんが、これは杯持ってね、遊妍の前に置いて、
どうぞ、お持ちくださいませって。
遊妍が、いや、私は飲みませんのでって。
中井さん、でも一つ、言うと禅蘭が、
いや、この人には勧めてくれるなって。
私たちは、少し話があるから、皆、あちらへ遠慮してくれって。
中井さんたちが、かしこまりました。
では皆さん、って言って、一同は退場して、
禅蘭と遊妍が二人で話す。
では、部に入っていくと。
これもすごいわけ。
だってもう、禅蘭、飲め飲め飲め飲め、みたいな感じなのに、
いや、この人には勧めるなって。
言ってるから、全然違うわけ。
で、禅蘭が話します。
このようなところへ、あなたを呼んですみません。
それに、私はお酒に酔っています。
遊妍、私は構いません。
私は喜んできたのです。
禅蘭、私は寂しかったのです。
誰も私の心を理解してくれる人はありません。
私はこうして、酒を飲んでいても、
腹の底は冷たいのです。
私は苦しいのです。
私はこの間、あなたと会った時から、
親しい温かい気がするのです。
私の胸の思いをスラスラと受け入れてくださるような気がするのです。
あなたと向き合っていると、
いろいろなことが聞いていただきたくなるのです。
遊妍、私もこの間、あなたと別れてから、
あなたのことが思われてならないのです。
あなたに思いにかかりたいと、いつも思っていました。
06:00
あなたから使いの来た時に、どんなに嬉しかったでしょう。
と、言うんですよ。
なんかすごくないですか、もうちょっと。
うん。
うーん。
ちょっと続けてみましょう。
うんうん。
前卵。
こんなに人を懐かしく思ったことは、
ずっと前に一度あったきりです。
長い間、私は心が荒んできました。
私はあなたが好きです。
遊妍、私は嬉しいございます。
あなたのような方を、なぜ人は悪く言うのでしょうか。
私はそれがわかりません。
先日も寺で、皆様があなたのことを悪く言われましたから、
私は腹が立ちました。
そして、あの方は良い人です。
あの方はあなた方の思っているような人ではありません。
と言ってやりました。
前卵。
私のことをどのように悪く申しますか。
遊妍。
宝塔の上に、浄土門の救いを信じない滅びの子だと申しています。
父上に似ぬ荒々しい気質だと言っていましたよ。
前卵。
無理はありません。その通りです。
私は滅びる魂なのでしょう。
全く荒々しい気質です。
私は皆の批評に相当しています。
遊妍。
まあ、あなたのように優しいご気質を。
前卵。
いや、あなたの前に出ると私の良い性質ばかりが呼び覚まされるのです。
しかし、他の人に向かうとまるで違って荒い気質が出るのです。
遊妍。
皆が良くないのだと思います。
あなた自身は良い方に違いありません。
私はそれを信じています。
前卵。
そのように言ってくれる人はありません。
私は自分の気質が自分で自由にならないのです。
それには幼い時からの境遇や、また、私の受けた心の傷や勢いもありますがね、
私はご存知のように長く父の感動を受けているのです。
言うんですよ。
もういいですよね。
この会話がね、本当に。
いや、この前卵のね、私は自分の気質が自分で自由にならないのですって言うんですよ。
こうしたくてこうしてるんじゃないんですって。
これが第一幕にあったね、ちょっと悪人になりたくて悪人になってるんじゃないんだっていう、
ちょっと極みですけどね、こっちはね、なんかもう。
09:02
あの親友家のお父さんの人はさ、ちょっとまだやっぱり残ってたからさ、
でもこの人はもう自由が利かないぐらいになっちゃってると。
でもこういう人っているじゃないですか。
ゴッホもそういう人だったじゃないですか。
もう病になって。
だし、これも本当にね、カラマーゾンの兄弟の、主人公は両者のお兄さんドミートリーみたいな感じなんですよ。
あの人も結局こういう人だったからね。
で、このユウイエンがまるでこれアレオ社のように見えてくるっていうね、ほんとね。
こういう人なんですよ、前卵はね。
で、まあもうちょっと読んでいきましょう。
前卵。
父にはいろいろな迷惑をかけましたからね。
さぞ私を今でも憎んでいるでしょうね。
ユウイエン。
いいえ、違いますよ。
お師匠様は陰ではあなたのことをどれほど案じていらっしゃるかもしれませんよ。
前卵。
どうして暮らしてますか。
ユウイエン。
朝夕、お念仏三昧でございます。
この間はおかずを召しまして、お休みなされましたが、もうほとんどよろしゅうございます。
しかし、だいぶんお年をお召しあそばしましたよ。
前卵。
そうでしょうね。
私はいつも稲田にいて、稲田ってこれ地域の名前ね。
茨城県にあるところなのかな。
私はいつも稲田にいて、きょう会はめったに出ませんし、ことに面会もかなわぬ身で、少しも様子がわかりません。
私は親子をばかりしていますが、父のことは忘れてはいません。
気をつけてやってください。
ユウイエン。
私はいつもおそばを離れず、お休じ申しているのです。
前卵。
父はあなたを愛していますか。
ユウイエン。
もったいないほどでございます。
数多いお弟子集の中でも、私を一番愛してくださいます。
前卵。
ユウイエン。
あなたを愛せぬ人はありますまい。
でね、こういう会話があって、いよいよすごい話に入ってくるんですよ。
前卵がなんでこういう境遇になっていったのかっていう話に入るんですよ。
読んでいきますね。
ユウイエン。
私はあなたに聞こう聞こうと思っていましたが、
あなたはどうしてご感動の身とおなりなされたのですか。
12:05
感動って縁切られるってことですよ。
感動されるような身分になってしまったのですか。
前卵。
私は道ならぬ恋をしたのです。
いや、道か道でないかは私は今でもわからぬのです。
私は人妻と恋をしました。
ユウイエン。
前卵。
女は結婚せぬ前から私を恋していたのです。
このうぬぎりが私の手から女を奪いました。
しかし私の心から恋を奪うことはできなかったのです。
その後の出来事はその矛盾を生む必然的な結果でした。
女の夫は私の親戚でした。
それが悲劇を複雑にしました。
私は恋ゆえに道を破った悪人になりました。
恋が道を破るのか、道が恋を破るのか、私は今でもわかりません。
と言うんですよ。
何が伝わりますか。
もともとは愛し合ってた二人だったんですよ。
なんだけれども、女の人はまだこの時の世ですから、もう結婚しないといけないところがあって。
本当は好きな人がいるのに別の人のところに結婚しに行ってしまったと。
でも二人の恋はやめることができなかったわけなんですよ。
それが見つかってしまって。
ということなんですよ。
続きを見ますね。
ゆえに。
女の方はどうなされました。
ぜんらん。
去られてから病気になりました。
私は会うことも許されませんでした。
ついに女は死にました。
私は死に目にも会えなかったのです。
ゆえに。
女の夫の方はどうなされました。
ぜんらん。
泣いて怒りました。
今でも二人の名を呪っています。
私はその人のことを思うとたまりません。
私はその人を愛していました。
おとなしい善良な人でした。
私はこの出来事の責任を誰に負わせるべきかがわかりません。
15:01
私は悪いのに違いありません。
しかし、ただそれきりでしょうか。
私はむしろ人生の不調和に帰したいのです。
もし世界を作った仏があるなら、仏に罪を帰したいのです。
と言うんですよ。
ちょっとね、僕ね、これ何度も読んでるとね。
ぜんらんもこれすごいなぁと思ってね。
なんかこう、これ明らかに自分が悪いっていう自覚があるわけですよね。
だから自責になるじゃないですか。
でもこれ自責だけじゃないじゃん明らかに。
だからこの健全な多責っていうのかな。
いや、自分も悪いんだけれども、でもこれ
もっと他にもたくさん要因があってこうなってしまっていて
なんで俺ばっか悪いってことになるんだっていうかね。
そういう叫びがあるわけですよね。
これはすごく大事な叫びだと思う。
なんかちょっと間違えちゃうと、自分が悪い、自分が悪いっていう
もう100%自分が悪いみたいになりがちだと思う。
でもそれはやっぱり良くない。
ぜんらん、やっぱすごい、本当に。
立派な人だと思う。
なんか本音にちゃんと忠実だからこそ
なんで悪いんだって言える?
そうなんですよ。
そこを、しんらんぬって受け継いでるんですね。
本当に大事なところもね。
これちょっと続きを見ますね。
さっきのところ。
私はこの出来事の責任を誰に負わせるべきかが分かりません。
私が悪いのに違いありません。しかしただそれきりでしょうか。
私はむしろ人生の不調和に帰したいのです。
もし世界を作った仏があるならば、仏に罪を帰したいのです。
おーぜんらんさま、それは恐ろしいことです。
私はあなたを愛します。
私はあなたのために泣きます。
どうぞ終わりの言葉を二度と言ってくださいますが。
私は何も分かりません。何も信じられません。
私は世界の成立の基礎に疑いを挟みます。
なんという変な世界でしょう。不調和な人生でしょう。
私はそれからというもの、心の中から祝福を失ってしまいました。
ものの見方が歪んできました。ものが信じられなくなりました。
悲しみと生きどおりと悩みとの間に、女ばかりが私の目に赤い花のように永じます。
18:05
私は女の肌にしがみついて、私の苦しみをやる道を覚えました。
人は私を宝刀者と呼びます。私はその名に甘んじます。
ゆいえん、私は何と申していいか分かりません。
私はあなたの不幸な運命を悲しみます。
あなたは本当にたまらない気がするでしょう。
しかし、仏様はどのような罪を犯した者でも、罪のままで許してくださると聞いています。
罪を犯さぬばならぬように作られている人間のために、救いを成じしてくださると、お師匠様から常に教わっています。
前男、あなたの信じやすい純な心を祝します。
けれども、私はそれが容易に信じられないのです。
私の心が皮肉になっているのかもしれません。
あまり虚偽を見すぎたかもしれません。
あまり都合よく出来上がっている救いですからね。
虫の良い極悪人のずるい心が作り出したような安心ですからね。
私は私の曲がった考え方をあなたの前に恥じます。
しかし、浄土門の心身は悪人の救いのように見えて、実はやはり心の純な善人でなくては信じがたいような教えですからね。
私はやはり争えぬ者だと思います。
私が信じられぬ者も、私の罪や報答の罰と思います。
あなたでも知事でも、純な清い人ですからね。
自分では深い罪人だと感じていらっしゃるけれど、
魂を汚しすぎると、物がまっすぐ受け取れなくなるんです。
私はずいぶんひどく汚れていますからね。
とてもあなたには想像できません。
例えば、いや、とてもあなたの前では言えないようなことをしていますからね。
実に皮肉な、癒やしい、不思議なことをしていますからね。
とても罰なくて許されるような身ではありません。
それは無視が良すぎます。
私は癒やしくても、このような汚い罪を犯しながら、そのまま助けてくれと願うほど厚まかわしくはなっていないのです。
それがせめて者良心です。
私の誇りです。
私はむしろ、各々の難業苦行をすれば助けてやると言ってほしいのです。
どんな苦しい目でもいいと思います。
それが叶わぬならば、私は罰を受けます。
21:00
それの方が本望です。
言うんですよ。
すごい善乱の悲しみの告白ですね。これは。
ここまで行っちゃう人には、
浄土門は救いの教えに見えないんだ。
あたまお父様も、自分は深い罪人だと感じていらっしゃるけれども、
私の目には純な人に見えます。
私はもっと魂を汚しているものなんです。
とても罰なくて許されるような身ではないんです。
本当は浄土門ってこういう人のためにあるわけじゃないですか。
信じない者にも救われるんだっていうのは、
そのために浄土門があるんだっていうのは、
その通りなんですよね。
だからこの人が信じられないのはそうなんですよ。
でもね、この人が信じられないっていうことと、
この人が救われているっていうことはね、
また別ですからね。
浄土門は信じなくてもこの人のためにありますからね。
これ何回も読んでると、だんだんね、
いや、善蘭、あなた苦行すればいいじゃないですか、そしたらって。
こんな暴徒ざんまいせずにって。
なんかね、言いたくなるんですけどね。
でもね、もう善蘭にはね、
苦行して償えるっていう感覚がもうないんですよ。
苦行してもね、
もう傷ついた人をね、癒すことはできないしね。
苦行してね、自分が救われるってどういう理屈なんだって。
もうそういう境地なんですよ。
かといって、じゃあ苦行する自力の宗教ではなく、
24:06
この浄土門のたりきにすがれるかっていうと、そっちでもすがれないんですよ。
で、まあこういうね、善蘭に、
じゃああなたならどう関わるかって。
こっからの遊園の関わりがね、またなんかいいんですよ。
本当にね、カラマゾフの兄弟のあれを思い出す。
ちょっとじゃあ読んでいきましょう。
遊園。
あなたのお話を聞いていると、私は切なくなります。
あなたは私などの知らない深い悲しみを持っていらっしゃいます。
あなたの言葉には尊い良心が波打っています。
私はむしろ尊い説教でも聞いているような気がいたします。
善蘭。
いいえ、私は一人の悪魔としてあなたの前に立っているのです。
私は滅びる運命を負わされているのです。
信ずることのできない呪われた魂よ、憐れんでください。
遊園。
あなたは仏の子だと私は信じます。
私はあなたと対していて、悪魔らしい印象を少しも受けることができませんもの。
善蘭様、私の思うことを聞いてください。
私は何もあなたに申し上げるような知恵はありませんけれど、
あなたは自分で自分の魂を侮辱していらっしゃると思います。
日に暮れて、ものを反抗的にお考えなさると思います。
私はあなたのそうおなりになさった道筋に無限の同情を捧げます。
しかし、あなたの歩み方は本道をまともに進んでいらっしゃらないと思います。
お師匠様が私に常々おっしゃるには、苦しい目にあったとき、
その罪が自分に見出されないときは不合理な恨めしい気がするものだ。
そのときにその恨みを仏様に向けたくなるものだ。
そこにこらえよ。
無理はないけれどもじっと忍耐せよ。
愛構えて呪うな。
そのときにその忍耐から新人が生まれるとおっしゃいました。
墓場に入れば何もかもわかるのでありますないか。
27:02
その不合理の中に仏様の深い愛がこもっていることがわかったとき、
私たちは仏様を恨んだことを恥じるようなことはありますまいか。
人間の知恵と仏様の知恵とは違うのでありますまいか。
あなたのお言葉は単純でもまっすぐです。
幼くても知恵が光っています。
私は鞭打たれるような気が致します。
私は考えてみなくてはならないような気がしきりに致します。
自分の魂の本当の願いを殺すのは一番罪深い罪と聞いています。
全乱。
ああ、私は素直なまともな心を回復したい。
ゲームです。
ねえ、すごい。
いやあ、いえいえ、すごいですね。
やっぱりもうこれぐらい衝撃的な過去を聞くと、
もう同情するしかないじゃないですか。
誰だってこうなる。
ねえ。
でもその時に、
でもあなたは本当にそれを望んでるんですか?って。
本当の願いはそこにあるんじゃないんじゃないんですか?っていうことをゆうえん言ってるんですよね。
でもその願いを自ら絶ってる。
だから、
私はあなたは自分で自分の魂を侮辱していらっしゃると思います。
って言葉が出てくるんですよね。
自分の魂の本当の願いを殺すのは一番罪深い罪と聞いてます。
って言えるんです。
いやあ。
ゆうえんの素直さ。
ほとんどこまでも素直な心が、
前卵さえも他の人には見せない素直な部分を、
ゆうえんが鏡となって、
この人の前では何か素直になっちゃうみたいなところを引き出しているんだなっていう風に感じるし、
前卵の告白もとても素直だったなっていう風に思って聞いてたんだけれども、
30:00
その後にそれをそうさせているのはゆうえんの素直さだったんだなっていう風に感じました。
ねえ。
前卵もまたこれ、純な人だから本当はゆうえんもそれにこうされているのかもしれない部分もあり。
前卵もね、これ、このことをわかっていて、でもなおなかなか帰れないっていうのがこれ人間の苦しみなんですね。
これちょっと続きを読みましょうね。
ゆうえん。
あなたはお父上に会いたくはありませんか。
前卵。
会いたくても会えないのです。
ゆうえん。
私がお師匠様に頼んでみましょうか。
前卵。
ありがとうございますが、ほっておいてください。
とても会ってはくれませんから。
ゆうえん。
でも、お師匠様も心ではあなたに会いたくっていらっしゃるのです。
父と子とがどちらも会いたがっている。
それが会えなくては嘘だと思います。
それを妨げる力は何でしょう。
私はその力を壊したい。
私はたまらない気がします。
前卵。
その力は私の恋を破った力と同じ力です。
その力はなかなか強いものなのです。
私はその力を呪います。
しかしそれを壊す力はありません。
ゆうえん。
それは社会意志です。
世の中の堅くなな無数の人々の意志です。
その力は私のお寺の中をも支配しています。
私はこの間その力に触れました。
ああ、どうして世の人はもっと情けを知らぬのでしょう。
己の堅い心が他人を苦しめていることに気がつかぬのでしょう。
私は情けなくなります。
前卵。
私が今父に会うことは父のためにもなりません。
たとえ父がそれを許してくれても
浮世の義理というものは苦しいものです。
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と言うのです。
それでね
これ本当はここからさらにね続きがあってね
私は幼い時からその冷たい力に触れました。
実は私は父の妻の子ではないのです。
と言うんですよ。
それは初めて受けさまわります。
でここからね
これちょっと難しいから僕がわかりやすく話すんですけども
どういうことかって言うとね
新卵って新卵と本音って合うね
留罪されちゃうんですよね
これは留罪
流されちゃうんですよ
なんでかって言うとね
これ僕
矢崎文義さんのナミヤミヤ仏を扱った時にも話したんですけどね
この当時の浄土門の教えっていうのはね
結構やっぱ過激なんですよ
ずっと自力でお坊さんが修行しているのに
もうそういう修行はしなくていいっていうことになるからね
めちゃくちゃなんですよある意味
秩序を壊しちゃうぐらいの勢いなんですよ
でそのね
全部非難をたくさん浴びてるんですよ
でもね本音のね
思いはねそこにあるんじゃないんですよ
本音の目を向けているのはね
こういう善乱みたいな人のために
この浄土門を
教えを広めているのにね
だからそういうことじゃないんですよっていうね
僕自身もめちゃくちゃ修行してるじゃないですかみたいなね
まあそういうやりとりがあるんだけども
ある時るざいになっちゃうんですよこれ
っていうのはその当時の浄皇の側近の女たちに
この浄土門の弟子たちが手を出しちゃって
関係持っちゃって
それで浄皇がぶちけちゃって
その手を出した僧侶を資材にさせて
その門下のトップである
本音浄乱あなた方はもうるざいです
って流されちゃったんですよ
っていう話があるんです
浄乱はそこでね一号にね
るざいになっちゃうんですよ
で一号でね奥さんを持つんですよ浄乱は
でね実はこの奥さんをなくしちゃうんですよ浄乱は
でね浄乱はその後稲田にね
滞在するんですよ
茨城県の方に滞在するんですね
でその茨城県に15年間滞在していたんですけれども
その時また行為に陥るんですよ
でその時にできた子供がこの浄乱なんですよ
でもねこの時にね浄乱は
36:05
お父さんとお母さんがこの人だってことをね
当然言えるようなもんじゃなかったんですよ
だからなんだろうな
この社会意志のこの強力な力があるじゃないですか
この力を乗れますって
でこれはねこの浄乱はこの
人妻を愛してしまったっていう時以降感じてるんじゃなくてね
実はもう生まれた時から感じてんだ僕はって言ってるんですよ
っていう話が出てくるんですよ
って言って今回この
第3幕の第1話
第1部みたいな
ちょっと一旦これで終わるんですよ
でね次にね第2話
今度これを持ち帰って
ユイヤンが浄乱と話すんですよ
息子に会って、善乱に会ってやってくださいって
いう話をしに行くんですよこれが
これがいい場面なんですよ
37:17

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