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2021-05-10 10:21

#27 ポッドキャスト翻訳プロジェクト第4話

音声業界の海外市場が見えてくる番組 ポッドキャストアンバサダー

シリーズでお届けしている「ポッドキャスト翻訳プロジェクト」第4話、吹替についてのエピソードです。

次回のエピソードは5月17日配信予定。

本編の書き起こしはこちら

https://note.com/rinaarailevia/n/nab1801034cb5

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Twitter @RinaAraiLevia または note:https://note.com/rinaarailevia

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この番組では、自称ポッドキャストアンバサダーことあらいりなが、音声は音声のまま、コンテンツをボーナレスに楽しめる世界を目指して、国境を超える番組作りに向けて日々リサーチしている業界情報を様々な視点でお伝えしています。
さて今回は、ポッドキャスト翻訳プロジェクト第4話と題して、吹き替えについての後半戦をお送りしたいと思います。
前回のエピソードでは、私が1人3役の吹き替えを自分1人で全部してしまおうと現代の最先端テクノロジーを試した者の全滅、結局生きている人間に頼むしかないと決心をしたところまでお話をしていきました。
今回は、そんな時にあった偶然の出会いについてお話をしたいと思います。
それでは早速本編をお楽しみください。本編の書き起こしをご覧になりたい方は概要欄にリンクを貼っておりますので、そちらからご覧ください。
さて今回は、ポッドキャスト翻訳プロジェクト第4話と題して、吹き替えのプロセス後半戦についてのお話です。
ポッドキャストの翻訳は済んだものの、吹き替えで二の足を踏んでいました。
1人でひっそりと進めていこうと思っていたこのプロジェクト、結局回り回って人にお願いをすることを決心した時に、偶然の出会いがありました。
一通のメールが届いたんです。リンクトインから。
転職活動まだされていますか?というよくあるリクルート系の会社からです。
当時2歳の娘がいた私なんですが、普段表向きはフリーランスの英日翻訳家として周囲に行っていたので、時々来る依頼をこなしつつ生活の中心はまだまだ子育てでした。
そんな中、たまに登録をしているいろんな転職サイトからメールも来ていたんです。
ただ今回は新しいリクルーターからのメールでした。子育ても少し落ち着き始めて、仕事復帰についても考え始めていた矢先でもありました。
今まで登録していなかったリクルーターだし、日にちも会いそうだったので実際に会ってみることにしたんです。
久しぶりの一人時間、香港島のとあるちょっとおしゃれなスタバで待ち合わせをしました。
そこに現れたのは、私と同年代の30代半ばの男性。服装はビジネスカジュアルで、メガネをかけててちょっとした顔張りの手帳を小脇に抱えてやってきました。
私はというと、濃い色のジーンズに綺麗めなブラウスにカーデガンを肩かけて、普段家では受入しやすいTシャツとユニクロのリラコばっかり着ていた私にとっては十分よそ行きな格好でした。
週末に会ったということもあって、お互いガチガチのスーツではなくて、いくらかはリラックスした感じではありましたね。
ただ、今回お互いに会った理由は転職活動についての面談。私の今までの職歴だったり、香港に来た経緯、あとは今後どれくらいのスケジュールで復職をしたいかというような話をまずしていきました。
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だいたい30分くらい、今までの職歴などがカバーができたところで、お互いに飲み物をすすりながら、ちょっとした沈黙があったんです。
その後、リクルーターからいきなり、「新井さんの趣味って何ですか?」って聞いてきたんです。
私はすかさず、「ポッドキャストです。」と返しました。そこから、「趣味程度ではないぞ。」と、今や人生を懸けている気持ちでやっているこのポッドキャスト翻訳プロジェクトについて話をし始めたんです。
もちろん相手はリクルーター、熱意だけでは雇ってくれないと思って、私が今までしてきている業界の動きだったり、アメリカでの市場の高まりなんかの情報も合わせていろいろと話をしてきました。
するとですね、結構乗ってきたんですよ、話に。彼自身も私と同じようにフリーランスをしている時期が過去にあったようで、その時にオンライン上でコミュニティを運営したり、イベント開催をしたりっていう経験があったらしくて、どこか共通するところがあったようなんです。
当時絶賛吹き替え担当を募集中だった私。そこでですね、ものすごい勇気を持って一言言ってみました。「〇〇さん、声いいですよね。吹き替えに興味ありませんか?」と。
もうドキドキしました。最初は人に迷惑をかけないように細々と進めていこうと思っていたこのプロジェクト。まさか私が人を誘うなんてと。
しかも、今日会った初対面の人に、相手の本職はしかもリクルーターなんです。吹き替えやってもらえませんか?なんてよく言えましたよね。ただそしたらこの人、いいって言うんですよ。面白そうじゃないですか。やりましょうよって。
まさかですね、私がリクルートされようとしていた面談で、リクルーターを私がリクルートしてしまうという、全く逆の展開になったわけです。
しかも、この人すごく仕事が早かった。当時、面談が終わった後、すぐに台本メールで送ったんです。そしたらすぐにサンプルを読んでくれて、翌日には返事が来ました。
このスピード感で私のプロジェクトに参画してくれる人が、まさか香港で見つかるなんて本当に思ってもみませんでした。
ここで吹き替え担当3人のうち1人が見つかったわけです。残るは男性1人、そして女性1人。私は厚かましく、このリクルーターにも知り合いで誰か吹き替えしてくれそうな人がいないか聞いてみたんです。
そしたらですね、その人いるって言うんですよ。さすがリクルーター。最初の面談から数週間後、紹介してくれるというもう1人の方とお会いをしました。
リクルーターと私と未来のもう1人の吹き替え担当と3人で。すでにある程度リクルーターからは話を通してくれていたらしくて、ちょっとした自己紹介とプロジェクトの流れを話したところで本題に入りました。
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具体的にどんな人を探しているのか、そしてどんなイメージの吹き替えをしてほしいのか。ここでですね、もはや私はプロデューサーの立場として話をしていきました。
私はそれこそ吹き替えに関しては素人です。プロジェクトを思いついて1人で翻訳を進めて台本を作り上げてきたけど、ここで誰か人を使ってこのプロジェクトを完成させる段階に来ている。
私がこのプロジェクトを引っ張って初対面の人も説得して、このプロジェクトに巻き込んでいく人にならなきゃいけない。要は私自身がプロデューサーなんだと思い始めました。
そうでも思わないと気がひるんじゃって、人にお願いすらできなくなると感じ始めたんです。
お金はないし人脈もないし、でもアイディアだけはある。なんちゃってスティーブ・ジョブズかなと思うと笑いできました。
話は戻って未来の吹き替え担当のもう一人の彼と話をしていくうちに、彼のバックグラウンドについても色々聞かせてもらいました。
彼は最初のリクルーターとは違って、大学卒業したての20代。海外で大学を卒業して香港で就職をしたという彼は、20代前半といえどもものすごく落ち着きがあって、むしろ少し頼りもとないぐらい細くて背も高かったんです。
ただこのフレッシュさ、頼りもとない感じが実はこのポッドキャスト翻訳プロジェクトの吹き替えの主人公にぴったりだったんですね。
なんかいいじゃないと思いながら話を進めていくと、この20代の彼、演技経験があったんです。しかもNHKの中学生日記。
オーディションを受けたり、セリフを読んだり、しかも演技をしたりというような経験をすでにしたことのある人物に、しかもここ香港で出会えるなんて、まあもうこれ奇跡的としか言いようがない出会いでした。さすがリクルーター。
あとこの奇跡的という理由がもう一つ。この2人の吹き替え担当の声のケミストリーもバッチリだったんです。
当時選んだポッドキャストの登場人物は男性2人に女性1人。そのうち1人目の男性は主人公なんですが、会社でのビジネス経験があまりないけど自分のビジネスを始めたい企業家。
そしてもう1人の男性はその企業家のピッチを聞く投資家でした。1人目の企業家はどちらかというと頼りないタイプの声。そしてもう1人の投資家は知識も豊富でしっかりしたタイプの声。
これ、20代の就職したての彼とビンワンリクルーターである30代との彼でめちゃくちゃマッチしたんです。もうバッチリだと。
この時点で私の中で2人は決定でした。そして後日、最後の登場人物となる女性1人も見つかって晴れて全ての吹き替え担当決定となりました。
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なったんですが、これが実は2020年の夏。コロナ真っ只中です。実はこの翻訳プロジェクトにもコロナの波がついにやってきます。
さて、今回はポッドキャスト翻訳プロジェクト第4話と題して、吹き替えの後半戦についてお話をしました。
一通のメールから偶然の出会い、そしてリクルーターをリクルートするという逆の展開と、そこからつながった演技経験のある吹き替え担当も見つかって、ついに収録に進むかと思われた矢先、コロナの影響を受けることになります。
次回は世界中の誰もが影響を受けたというコロナがこのポッドキャスト翻訳プロジェクトに与えた影響についてお話をしたいと思います。
今週金曜日は通常放送、そして来週5月17日月曜日に続きの第5話放送予定ですので、ぜひお楽しみに。
今回のエピソードを聞いた感想は書き起こし配信をしているノートのコメント欄かツイッターでぜひお寄せください。お待ちしております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。ポッドキャストアンバサダーの新井理奈がお送りしました。それでは次回のエピソードで。
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