1. 音声で聴く スポーツ、ここが知りたい
  2. 管理栄養士・大前恵さん 鈴木..
2022-08-10 21:02

管理栄養士・大前恵さん 鈴木誠也、活躍の鍵は栄養の知識

大型契約で米大リーグ・カブスに移籍した鈴木誠也選手のメジャー1年目の今年5月、大前さんは渡米して現地の食生活などを確認しました。現地で着目したポイントとは。
                                       

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産経Podcast「音声で聴く スポーツ、ここが知りたい」は、アスリートご本人やコーチ、団体運営者の肉声インタビューをお届けします。

【制作】産経新聞東京本社・運動部
【更新】毎週水曜日(予定)

                                      

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00:00
産経新聞のポッドキャストでお送りする、スポーツここが知りたい、担当する産経新聞運動部の田中光鶴です。
今回は株式会社明治で管理栄養士を務め、アメリカ大リーグカブスでプレーする鈴木聖弥選手をサポートされている大前恵さんに、トップアスリートの栄養管理についてお話しを伺いたいと思います。
大前恵さん、本日はよろしくお願いします。
大前恵さん、先日、鈴木選手がプレーされている株式会社の本拠地であるシカゴまで都米されてきたということを伺いましたが、その時の渡航の目的はどういうところにあったのでしょうか。
はい、私はこれまで上原選手だったりとか和田選手、高橋ひさのり選手など何人かメジャーリーグの選手もサポートさせていただいていて、
そういった中から、本拠地での食事のスタイルの確立だったりとか、遠征先で用意するものっていうことが非常に人によって苦労したりとか問題なかったりとかっていうところもありました中で、
鈴木選手の場合はおそらく苦労することがあるのではないかなというのは、奥様がいらっしゃるときは非常に栄養管理もされていますし、何にも心配らないんですけれども。
なるほど、家で食事も取れるということで。
ビザの関係で戻ってきたりとかっていうことがあった時期に、ものすごく食にこだわるというわけではないんですけれども、いろんな調理法されたものが食べにくいという、
凝った料理が食べれなかったりとか、脂っこいものがすごく食べにくいということがあるので、
アメリカでのメイン、特にメジャーリーグっていうのは、クラブハウスで食事をする機会がすごく多くて、
球場に着いて食べて、試合前に食べて、試合が終わってからもそこの用意されたものを持ち帰って食べるということが多いので、
割と球場の料理によるというところが多いんですけれども、そこがもし合わなかった場合に非常に苦労するなというのがあったので、
そういった時でも対応できるシカゴの街の環境、スーパーであったりとか、
合食店であったりとか、そういうことを調べて、そうなる時も対応できるようにというところを考えて、
お問い合わせをいたしました。
どうでしたか、シカゴの街には、そういう鈴木聖弥選手が一人になっても食べに行けるようなレストランとか、
スーパーの食材とか揃ってた感じでしたか?
そうですね。一つは、本当に日本と同じスーパーが、ただ車で30分かからないといけないので、そこはもちろんメインで買い溜めといいますか、
本人がいかなくても、一緒に通訳の方とかトレーナーさんとかもいらっしゃっているので、
03:04
そういった方たちの力も借りながら準備ができるんですけれども、
日々の食事を準備するということだとスーパーだとかっていうところで、ある程度こういう素材が買えますとか、
たとえば焼き鳥屋さんがありますとかっていう提案はできました。
なるほど。鈴木選手、ご自身はもうアメリカでの生活が本格的に始まっていると思うんですけれども、
その食事とか栄養面に関する不安とか、楽しみな部分とか、そういうお話というのはされたりはしているんでしょうか?
実際、私が行ったのは、シーズン始まって、本拠地で落ち着いて、3週間ぐらいした頃だったんですけれども、
それまではやはり、環境に慣れるということが精一杯で、
食事がどうっていうところを、なんとなく食べてはいたんだけれどもというところがあって、
いよいよ体作りといいますか、普段の食事のスタイルを確立していくという時期ではあったんですけれども、
やはりすごく難しくて、鈴木選手にとって今のシカゴの環境がすごく難しくて、
球団がサポートしていないとかということではなくて、味の好みってあると思うんですけれども、
そこがあまり合うものではなかったりとか、
アメリカの食事がということですか?
例えば、アメリカでも焼肉屋さんがあったりとか、他の食屋さんもありますし、
肉を食べるとか、そういったアメリカの料理がダメということではなくて、
そこで出されるケータリングの感じというんですかね。
おいしいとかおいしくないとかではなくて、
例えばスパイスがちょっと自分に合わなかったりとか、油の量がちょっと多かったりとか、
普段自分が今まで経験したことがない食材とか調理法にちょっと手こずっているというところがあって、
球団の方も変えてくださるというふうにおっしゃってはいたんですけれども、
やはり他の選手もいらっしゃるし、なかなか自分のためだけにというのも難しいところがあって、
家に帰って納豆をプラスしたりだとか、
本当にそれこそプロテインを利用してタンパク質は維持したりとか、
そういう工夫をしながら何とか暮らしていって、
今、奥様がちゃんと特別されていて問題ないんですけれども、
やはりいなくなった時期の体重の減少というのが若干本当にあって、
続けると本当に大変なことになるので、
本当に調理法であったりとか味付けに苦しいけど慣れるという状況なので、
若干今ストレスがかかっているのかなというふうに思っています。
以前にお前さんのお話を伺ったときに、
上原康二さんなんかは割とクラブハウスで出される食事で、
06:02
そこから自分で選択しながら好きに食べられていらっしゃるということだったんですけど、
人によってだいぶそのあたりは違うんですかね。
あとは球団によって選べる食品の多さだったりとか、
あとはシェフが目の前で上原さんの場合作ってくれていたような、
ボストンの時、一時和食を作れるシェフの方がいらっしゃったりとか、
いろんな環境があって、
今ちょうどシカゴの場合には試合前までは作ってくださるそうなんですけど、
試合後の食事については、
割と買ってきた素材をテイクアウトしていくというところが多くて、
そこのものがなかなか自分に合わないというところが現状があるので、
それに対して、こちらからレトロトンのスープを
まるごと野菜スープといううちの食品を送ってみたりとか、
あとはスーパーで買った納豆だったりとか、
あとは冷凍で牛丼の素であったりとか、
そういうしっかりとおかずを取れたりとか、自分で野菜を用意したりとかをしながら、
なんとか体重も維持し、
楽しく食べれてはいないけれども、なんとか食べているという状況が、
奥様がいらっしゃるまではありました。
じゃあ、グラウンド以外でもメジャーに適応していくという部分で、
苦労されている時期でもあるということなんですね。
自分にとって栄養が大事ということがわかってきている選手なので、
逆にそれがしっかりと取れないことのストレスというのも、
言い方はちょっと失礼なんですけど、成長というか成熟されて、
そういった考え方もあるようになってきたので、
もしかしたら以前だったら、そこまでストレスに感じなかったかもしれないんですけど、
自分に必要な栄養が取れていないじゃないかというところのストレスはすごくあったのではないかなと思います。
今、鈴木選手は非常に栄養に関して知識も得られてきたというようなお話だと思うんですが、
もともと大前さんのほうでサポートされていたのが何かきっかけとか、
いつぐらいからどのようにされてきて、
今実際どういうふうな知識の変化とかがあるのかというのを教えていただけますでしょうか。
2016年のサムライジャパンの活動の中で、
代表招集の鈴木選手がされて、私がその当時は帯同してサポートしていたので、
そこで初めてお会いしたんですけれども、
もともとその手前でアンダー21というトップの下のカテゴリーで日本代表に選ばれていた時期があって、
その時には私の後輩が担当していたんですけれども、
そんなに興味もなかったけれども、体は大きくしたいという希望があって、
09:05
タンパク質の重要性などは断片的に覚えていたそうで、
プロテイン摂取をするなど、あとはしっかり量のご飯を食べるというところがしっかりと続けていて、
その時点で、その21年の時よりは15キロぐらい体重も増えていたので、
2年ぐらいで。
それはいい意味で増えているわけですね、筋肉の力とか。
それが自分にとっていいと思っていたんだけれども、
サムライジャパンで、いわゆるトップの方たちが集まる集団の中に入って、
自分よりすごい人たちが、栄養のこととかトレーニングのこととか、
すごく考えているのに、自分は何も考えていないというところが、
一番下なのに何もしていないというふうに考えたそうで、教えてくださいというふうに言われて、
その試合がナイターが続くんですけれども、その時間中。
その試合が終わった後1時間ぐらい、
本当に基本的な5つの要素って何かとか、それをどうやって食べたらいいのかみたいなところを1時間ぐらいお話をして、
本当にそこまで初めて聞いたぐらい知識があまりなくて、
全部メモをして、その後、食事会場でも外食行く時でも、
私たちがいつもお伝えしているのが、
炭水化物と脂質とタンパク質とミネラルとビタミンを必ず取れるようにしましょう。
毎食というところをお勧めしていて、
そのためには主食とおかずと野菜と果物と乳製品を必ず揃えることで、
それだと栄養が取れることができるので揃えましょうとお伝えしているんですけれども、
それをメモって、毎食ちゃんと揃っているかというところも、
早速の時もやっていて、
その期間は2週間なんですけれども、
だいたい普通の選手はそこで終わってしまうのですが、
鈴木選手の場合は、寮に戻ってからも、今こういう食事をしていますとか、
土日は寮で食事が出ないので、コンビニでこういうものを買ってきました。
事後もずっとそういう意識が高く続いていて、
頻度が高くなってきて、私たちも契約をしてサポートしましょうというふうに、
2019年になりまして、
その当時、何が違ったのかというと、
栄養をしっかりと考えるようになって、
筋肉系の怪我をしなくなったということをすごく言っていて、
今もよく高校生とかに、食事って何がすごいのか教えてというと、
やっぱり見た目の身体じゃなくて、中身を変えるということがすごく大事ということを言っているので、
一番最初にお伝えした、体重が15キロ増えたところで、やはり怪我も多かったし、
そういうことを考えると、振り返るとそうなんじゃないかということを言っていて、
12:05
なのでしっかりと筋肉量をつけて、体脂肪がそれに見合った量に抑える、
もしくはしっかりと摂るというところがすごく重要だということを、
いわゆる自分の体としては、筋肉系の怪我が少なくなった、
ほぼしなくなったというところで、よく言っています。
なるほど。すごく意識の高い選手だと思うんですけど、
上原浩二さんも、お前さんと出会われた当初、あまりその栄養に関する知識はなかったと聞いているんですが、
その後、やっぱり高い意識を持たれて、大リーグでも活躍をされたりとか、
そのトップで活躍されている選手に、お前さんなんかが感じられる、
栄養に関する意識の共通点というのは、例えば、上原さんと鈴木さんであるんでしょうか。
逆に、2人で全く違うところがあったりもするんでしょうかね。
上原さん、鈴木選手に限らず、
私がサポートしている選手であったりとか、いわゆるトップの方たちと、
これが自分のパフォーマンスというか、自分がやっている競技にとってプラスだということは、
ほぼ漏らさずやって、それがいいと体感したら、継続する力がすごく強いというのがあります。
さっきも言ったように、2週間だけやってみるとか、1年、2年続けるというのは、結構みなさんできるんですけど、
それを上原さんだったら、20年、23年間。
なるほど。
打選手を担当させていただいていますけど、打選手ももう20何年、それを続けていたりとか、
鈴木選手も出会ってからは変わらず継続しているという、
練習とか全部そうなんですけど、いいということは本当に継続して、
ちょっとでもマイナスという情報を知ったりすると、
決してやらないというところが、意思の強さというか、
それを当たり前に、鈴木選手だったら野球をやるためには当たり前と思っていくじゃないというところが、
共通しているところかなと思います。
継続力というところなんですかね。
上原さんと鈴木選手で全く違うところもあったりするんですか?
そういうところはあまりないんですか?
そうですね。ピッチャーと野手というところもあるので、
調整の仕方はもちろん違ったりもするかと思うんですけど、
大きく違うところというのは、先ほどの食事でいうと、
上原選手は本当に何でも気にしないというところだったりとか、
あとは鈴木選手もいざというか、覚悟を決めてしまえばできるんですけど、
食べるということもあって、そこが今ちょっと繊細な部分もあるかなというところぐらいなんですけど、
結局突き詰めると食べるので、そんなに差はないかなと思います。
鈴木選手は大型契約で長期で契約されていますから、
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これからアメリカの生活も長くなってくると思うんですけど、
日本とアメリカで先ほど上原さんもお話しされたように、
手に入る食材とかに若干の違いがあったりとか、
食事のスタイルなんかも変わってくるかもしれないと思うんですけど、
あなたに今後アドバイスされていくこととか、
すでにアドバイスされていらっしゃることというのはあるのでしょうか?
ちょっと繰り返しになるんですけど、
与えられた環境で取るしかないというところは、
私じゃなくても本人もすごくわかっていて、
それを極力負担なくできるようにするにはどうしたらいいのかというのを、
やはり一緒に行っている通訳の方とか、
トレーナーさんも広島の方と一緒に行っているんですけども、
みんなで協力し合って、
遠征先で通訳の方が、
今回はこういうキムチと焼肉とお野菜を買ってきました、
という報告をしてくれたりとか、
自分たち周りのサポートも買ってきてくれたりとか、
そういう周りも一緒に頑張ってくれているというところが、
なので、そういうストレスはあるけれども、
解決を一つずつして、
だんだん良い環境に整えていっているという段階なので、
アドバイスとしては変わらないんですね。
必要なものを何とかして形にしてください。
それの形がどんどん生活に馴染んでいって、
これができました、あれができました、というふうになっている段階だと思います。
なるほどですね。
以前お前さんにお話を伺ったときに、
栄養にできることはたくさんあるというのをモットーに活動されているということを伺ったんですが、
これまでにもたくさんのアスリートがサポートされてきていて、
改めてこの栄養というものがアスリートに限らず、
スポーツをやっている子どもであったりとか、ご高齢の方々にも共通する点があると思うんですが、
日々のパフォーマンスであったり、生活に影響をもたらしていく、
期待というのはどういうところに一番役割があるんでしょうか。
やはりアスリートでいうと、
特にジュニアの選手であれば、
しっかり食べることで、ご両親にもらった遺伝の最高まで身長を伸ばすことも、
もちろん栄養がないとできないことで、
どの競技でもほとんど身長が合った方がプラスになることが多いというのもあると思うので、
そういった、まずは素材を最大限にするというところと、
毎日怪我なく練習していかないと将来に続いていかないので、
その材料をしっかりとって、身体を作って、
それを毎日少しでもいい状態で練習ができるように、
身体の材料は食べることでしかできないので、
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それは特に成長期のアスリートの皆さんには伝えたいですし、
それ以降の方においても、目標を達成するための確率を、
自分で一番上げられるのって、食べることとか身体を作ることとか、
それによって良い練習が出てきたりとか、
試合で力を発揮できたりすると思うので、
他のことって相手によって練習の内容だったりとか、
試合の時に対戦相手の力とかということがあって、
割と足り気だと思うんですけど、
自分の状態をベストにするというのは、
自分自体が頑張れば食事になる。
いろんな確率を高められるので、
そこをバランスよく食べなきゃいけないから食べるというよりは、
自分がこういうふうになりたいということに向かった時の、
最高の状態にする確率を上げるということで、
食べてほしいなというふうに思っています。
バランスよく食べるというのは、なかなか難しいところもあると思うんですけど、
どの辺が一番不足しがちだったりとか、
その辺をどうやって工夫するのが一番良かったのでしょうか?
やはり、何でも本当に大事なんですけど、
ビタミンでもミネラルでも本当に大事なんですけれども、
骨だったりとか、筋肉とか、
タンパク質のところって本当に重要なので、
しっかりと、スイートであれば普通の人の2倍、それ以上というふうにお伝えしているんですけれども、
そこは本当にきっちりと取るということと、
お肉とか魚とか、
そうですね。
乳製品、大豆製品、食品だったりとかっていうところを、
ちゃんと意識をしながら、
あとは本当に、先ほどから言っているように、
野菜も果物もというところを揃えるということで、
それらを、
筋肉を作る時にビタミンB6が使われるとか、
炭水化物を使う時にビタミンB6が使われるとか、
それぞれ役割があるので、
それがアスリートであると、非常に量がたくさん必要になってくるので、
ぜひ普通に、普通の量を食べないでほしいなというところがあります。
なるほどですね。
わかりました。
今回は貴重なお話をありがとうございました。
大前さんにお話を伺いました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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