そういった方たちの力も借りながら準備ができるんですけれども、
日々の食事を準備するということだとスーパーだとかっていうところで、ある程度こういう素材が買えますとか、
たとえば焼き鳥屋さんがありますとかっていう提案はできました。
なるほど。鈴木選手、ご自身はもうアメリカでの生活が本格的に始まっていると思うんですけれども、
その食事とか栄養面に関する不安とか、楽しみな部分とか、そういうお話というのはされたりはしているんでしょうか?
実際、私が行ったのは、シーズン始まって、本拠地で落ち着いて、3週間ぐらいした頃だったんですけれども、
それまではやはり、環境に慣れるということが精一杯で、
食事がどうっていうところを、なんとなく食べてはいたんだけれどもというところがあって、
いよいよ体作りといいますか、普段の食事のスタイルを確立していくという時期ではあったんですけれども、
やはりすごく難しくて、鈴木選手にとって今のシカゴの環境がすごく難しくて、
球団がサポートしていないとかということではなくて、味の好みってあると思うんですけれども、
そこがあまり合うものではなかったりとか、
アメリカの食事がということですか?
例えば、アメリカでも焼肉屋さんがあったりとか、他の食屋さんもありますし、
肉を食べるとか、そういったアメリカの料理がダメということではなくて、
そこで出されるケータリングの感じというんですかね。
おいしいとかおいしくないとかではなくて、
例えばスパイスがちょっと自分に合わなかったりとか、油の量がちょっと多かったりとか、
普段自分が今まで経験したことがない食材とか調理法にちょっと手こずっているというところがあって、
球団の方も変えてくださるというふうにおっしゃってはいたんですけれども、
やはり他の選手もいらっしゃるし、なかなか自分のためだけにというのも難しいところがあって、
家に帰って納豆をプラスしたりだとか、
本当にそれこそプロテインを利用してタンパク質は維持したりとか、
そういう工夫をしながら何とか暮らしていって、
今、奥様がちゃんと特別されていて問題ないんですけれども、
やはりいなくなった時期の体重の減少というのが若干本当にあって、
続けると本当に大変なことになるので、
本当に調理法であったりとか味付けに苦しいけど慣れるという状況なので、
若干今ストレスがかかっているのかなというふうに思っています。
以前にお前さんのお話を伺ったときに、
上原康二さんなんかは割とクラブハウスで出される食事で、
タンパク質の重要性などは断片的に覚えていたそうで、
プロテイン摂取をするなど、あとはしっかり量のご飯を食べるというところがしっかりと続けていて、
その時点で、その21年の時よりは15キロぐらい体重も増えていたので、
2年ぐらいで。
それはいい意味で増えているわけですね、筋肉の力とか。
それが自分にとっていいと思っていたんだけれども、
サムライジャパンで、いわゆるトップの方たちが集まる集団の中に入って、
自分よりすごい人たちが、栄養のこととかトレーニングのこととか、
すごく考えているのに、自分は何も考えていないというところが、
一番下なのに何もしていないというふうに考えたそうで、教えてくださいというふうに言われて、
その試合がナイターが続くんですけれども、その時間中。
その試合が終わった後1時間ぐらい、
本当に基本的な5つの要素って何かとか、それをどうやって食べたらいいのかみたいなところを1時間ぐらいお話をして、
本当にそこまで初めて聞いたぐらい知識があまりなくて、
全部メモをして、その後、食事会場でも外食行く時でも、
私たちがいつもお伝えしているのが、
炭水化物と脂質とタンパク質とミネラルとビタミンを必ず取れるようにしましょう。
毎食というところをお勧めしていて、
そのためには主食とおかずと野菜と果物と乳製品を必ず揃えることで、
それだと栄養が取れることができるので揃えましょうとお伝えしているんですけれども、
それをメモって、毎食ちゃんと揃っているかというところも、
早速の時もやっていて、
その期間は2週間なんですけれども、
だいたい普通の選手はそこで終わってしまうのですが、
鈴木選手の場合は、寮に戻ってからも、今こういう食事をしていますとか、
土日は寮で食事が出ないので、コンビニでこういうものを買ってきました。
事後もずっとそういう意識が高く続いていて、
頻度が高くなってきて、私たちも契約をしてサポートしましょうというふうに、
2019年になりまして、
その当時、何が違ったのかというと、
栄養をしっかりと考えるようになって、
筋肉系の怪我をしなくなったということをすごく言っていて、
今もよく高校生とかに、食事って何がすごいのか教えてというと、
やっぱり見た目の身体じゃなくて、中身を変えるということがすごく大事ということを言っているので、
一番最初にお伝えした、体重が15キロ増えたところで、やはり怪我も多かったし、
そういうことを考えると、振り返るとそうなんじゃないかということを言っていて、
なのでしっかりと筋肉量をつけて、体脂肪がそれに見合った量に抑える、
もしくはしっかりと摂るというところがすごく重要だということを、
いわゆる自分の体としては、筋肉系の怪我が少なくなった、
ほぼしなくなったというところで、よく言っています。
なるほど。すごく意識の高い選手だと思うんですけど、
上原浩二さんも、お前さんと出会われた当初、あまりその栄養に関する知識はなかったと聞いているんですが、
その後、やっぱり高い意識を持たれて、大リーグでも活躍をされたりとか、
そのトップで活躍されている選手に、お前さんなんかが感じられる、
栄養に関する意識の共通点というのは、例えば、上原さんと鈴木さんであるんでしょうか。
逆に、2人で全く違うところがあったりもするんでしょうかね。
上原さん、鈴木選手に限らず、
私がサポートしている選手であったりとか、いわゆるトップの方たちと、
これが自分のパフォーマンスというか、自分がやっている競技にとってプラスだということは、
ほぼ漏らさずやって、それがいいと体感したら、継続する力がすごく強いというのがあります。
さっきも言ったように、2週間だけやってみるとか、1年、2年続けるというのは、結構みなさんできるんですけど、
それを上原さんだったら、20年、23年間。
なるほど。
打選手を担当させていただいていますけど、打選手ももう20何年、それを続けていたりとか、
鈴木選手も出会ってからは変わらず継続しているという、
練習とか全部そうなんですけど、いいということは本当に継続して、
ちょっとでもマイナスという情報を知ったりすると、
決してやらないというところが、意思の強さというか、
それを当たり前に、鈴木選手だったら野球をやるためには当たり前と思っていくじゃないというところが、
共通しているところかなと思います。
継続力というところなんですかね。
上原さんと鈴木選手で全く違うところもあったりするんですか?
そういうところはあまりないんですか?
そうですね。ピッチャーと野手というところもあるので、
調整の仕方はもちろん違ったりもするかと思うんですけど、
大きく違うところというのは、先ほどの食事でいうと、
上原選手は本当に何でも気にしないというところだったりとか、
あとは鈴木選手もいざというか、覚悟を決めてしまえばできるんですけど、
食べるということもあって、そこが今ちょっと繊細な部分もあるかなというところぐらいなんですけど、
結局突き詰めると食べるので、そんなに差はないかなと思います。
鈴木選手は大型契約で長期で契約されていますから、