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今晩は、今夜もまた、おやすみ歴史ラジオの時間がやってきました。 ベッドに入って、一番リラックスできる姿勢で聞いてね。
前回は、豊臣家への熱い忠義を貫き、 熊本の地に美しい城と豊かな実りをもたらす治水事業を残した猛将、加藤清政の誇り高き生涯をお届けしましたね。
今夜からは、赤園へと呼ばれる真っ赤な甲冑を身にまとい、 徳川始天皇の一人として徳川家康の天下取りを命がけで支え続けた最強の猛将、 伊伊直政の物語です。
険しい運命を切り開いていった若き日の第一話をお届けしますね。
直政が生まれた伊伊家は、東東密に、現在の静岡県西部にある 伊犬谷という土地を治める歴史ある名門の家系でした。
しかし、直政が生まれた当時の伊伊家は、まさに絶滅の危機に直面していました。
周りを包囲する強大な大名たちの圧迫を受け、さらに家中の裏切りや陰謀によって、 直政の父親をはじめとする一族の主だった男性たちが相次いで命を落としてしまったのです。
幼くして孤立無縁となった直政は、敵の手から逃れるため、 身を隠しながら各地を転々とする過酷な逃亡生活を余儀なくされました。
いつ命を奪われてもおかしくない暗闇のような日々の中で、幼い直政を支えたのは、 伊家の血筋を絶やしてはならないという周囲の家臣たちの強い思いと直政自身の不屈の精神でした。
やがて成長した直政に、人生を大きく変える運命の出会いが訪れます。
ある日、鷹狩りのために井の屋の近くを訪れていた徳川家康の前に、 貴賓と強い意志を宿した瞳を持つ14歳の直政が姿を現しました。
直政の聡明さと凛とした佇まい、そして名門いい家の生き残りであることを知った家康は、 その才能を見抜き、直属の家臣として手元に引き立てることを決めたのです。
滅びかけた家の最高という重い宿命を背った直政は、 家康への深い感謝と忠義を胸に、 徳川家の中で自らの存在価値を示していくことになります。
家康に見出された直政は、徳川家の家臣として使い始めると、 持ち前の聡明さと類まれなる武芸の才能を芽吹かせていきました。
しかし、徳川家の陣営の中には、かつて今川家の配下にあったいい家や、 横から新山者として入ってきた直政に対して冷ややかな視線を送る者たちも少なくありませんでした。
直政はそうした周囲の疑念や偏見をはね返すため、 誰よりも可烈に、そして愚直に成果を挙げ続けていくことを心に誓ったのです。
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二十歳を過ぎた直政に、その武勇を天下に示す決定的な機会が訪れます。
織田信長と徳川家康の連合軍が、甲斐の武田勝頼を追い詰めた武田勢抜の戦いです。
この戦いにおいて直政は、敵陣へと一番乗りで突撃し、目覚ましい武功を挙げました。
直政の戦いぶりは単に猛勇であるだけでなく、敵の動きを冷静に見極め、味方の隙を補う計算されたものでした。
家康はその働きを高く評価し、武田家の旧臣たちを多数、直政の配下として与えるという異例の抜擢を行います。
武田家といえば、かつて戦国最強と恐れられた騎馬軍団を要した名門でした。
特に武田赤備えと呼ばれた全身を朱塗りの甲冑で固めた精鋭部隊は、敵を震え上がらせる象徴でもありました。
家康は直政にその武田の赤備えをそのまま継承させることを命じたのです。
これによって直政率いる部隊は兜から鎧、槍や旗差し物に至るまで、すべてを鮮やかな赤で統一することとなりました。
朱色に染まった甲冑を身にまとい、真っ赤な長装を手にした直政の姿は、まるで戦場に降り立った鬼人のようであり、
イイの赤鬼という異名と共に、敵味方の陣営にその恐ろしいまでの存在感を強く焼き付けることとなったのです。
イイ家の最高という悲願を胸に、赤空への章となった直政は、
家康の天下への道を切り開く最大の武力として、さらなる激戦の過中へと身を投じていきます。
赤空への精鋭部隊を率いることとなった直政は、徳川家康の期待に全力で応えるべく、敗下の兵たちを極めて厳しく鍛え上げていきました。
自らにも家臣たちにも一切の妥協を許さないその姿勢は、徳川軍の中でも軍を抜く規律の高さと恐るべき凄みを舞台にもたらしました。
戦場に現れる朱色の軍団は、敵勢力にとって恐怖の象徴となり、イイの赤空への名は瞬く間に全国へと轟いていったのです。
天章十二年、羽柴秀吉と徳川家康が天下の主導権をめぐって激突した狛き、長くての戦いにおいて、直政の赤空へはその進化を遺憾なく発揮することになります。
周期一方の勇将たちが押し寄せる緊迫した戦況の中、直政は鮮やかな赤塗りの甲冑に身を包み、長僧を手に陣頭に立って敵陣へと突き進みました。
直政の放つ圧倒的な気迫と、赤い波のように敵を飲み込んでいく部隊の激しい突撃の前に、秀吉方の軍勢は大いに動揺し、相崩れとなりました。
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この戦いでの直政の志志奮進の働きは、秀吉の耳にも届くこととなり、敵である秀吉からも天下に並び立つものがないほどの猛将であると絶賛されたのです。
過酷な幼少期を乗り越え、滅びかけた飯家を自らの腕一本で再興させた直政、その圧倒的な武功と誠実な働きによって直政は徳川家の中で確固たる地位を築き、家康の側近としても大きな信頼を寄せられるようになっていきました。
家康の天下取りという壮大な夢に向かって、飯直政は赤空へと共に、さらなる激動の時代へと力強く突き進んでいくのです。
飯直政のお話、第1話はこれでおしまいです。
赤空へを率いて徳川の未来を切り開いた飯直政、次は一体どのような物語が待っているのでしょうか。
今夜はどうぞ、ぬくもりのある布団に包まれて、心も体もゆったりとお休みさせてあげてくださいね。
それでは素晴らしい夢が見られますように、おやすみなさい。